よっしゃ頑張るか。
てことでよろしく~
僕らは覆面パトの緊急走行にて事件現場へと向かった。
「そろそろ車の免許取りたいな。」
「いや、乱歩君まだ高校生の一年生だから取れないよ。」
「まぁ、そうだけど。ひょっとしたらってこともあるじゃないか。」
「いや、普通ダメでしょ。」
「まぁ乱歩君なら普通に免許なんて取れそうだけど、それやったら逮捕するよ?」
「あはは、怖い怖い。でも安心してください。そんなことはしませんので。」
そんなことを話していると事件現場に着いた。
「おぉ、乱歩君。待っていたぞ。」
「こんばんは警部。こっちは助手の奈緒です。」
「こんばんは。及川奈緒です。」
「よろしくなえっと、」
「奈緒でいいですよ。警部。」
「すまんな。奈緒君。改めてよろしく頼む。」
「こちらこそ。」
「さて本題に入るが乱歩君。この事件現場どう思う。」
「これは確かに密室ですけど、所々おかしな箇所がありますね。」
「うむ。やはりか。」
「まず初めにおかしなところは」
突然奈緒がしゃべり始めた。
「な、奈緒?」
「任せて。このぐらいなら私でも解ける。」
「なら今回は任せるよ?」
「うん。でもきつくなったら言うね。」
僕は彼女に任せた。
「まずおかしな部分は、初めに此処に入ってきたときに少し見させていただいたんですけれども女物の靴が多いのにその中に男物のロンファーがあったことと、多分その男が使ってたであろう髭剃り。ここまでは警察も調べてると思いますが、もう一つ決定的なことがタバコのにおい。これが決定的ですね。」
「うむ。なぜそう思うんだ?タバコなんて女の人でも吸うだろうに。」
「そのことは彼女の服からもわかりますし彼女の歯。白いでしょ?それが根拠です。」
「うむ。となるとこの被害者の愛人か。」
「その愛人ともうまくいってなかったみたいですよ?」
「どういうことだね?」
「これ見てください。婚約届けが破り捨てられている。」
「ということは」
「はい。一番怪しいのはその愛人でしょうけれど、それも違います。この部屋を見ると屋になんてどこにもついていないし、なにより灰皿がないですよね。」
「あぁ。そうだな。」
「つまり犯人は此処について何らかの意図で彼女を殺してタバコを吸うもののその吸殻を捨てるところがなかった。だからその吸殻は手持ちの吸い殻入れを使った。その時に落ちたのがたぶんその灰でしょう。」
「うむ。そうだな。それでだ。この密室を完成させた経緯はどうだと思う。」
「最初にインターホーンを鳴らして、彼女の家の中に入った。その後彼女を殺害した。あとは簡単。彼女家の合いカギを使って外に出る。もともとこの家の人は合いかぎを家の前にある花壇の下に隠してるみたいですし。それらを知っていれば誰であっても密室が作れます。まぁ犯人はまだわかってませんが。」
「犯人ならもう出てるじゃないか。」
「え?」
僕は奈緒の推理を聞いて同じだったので犯人がわかってない。そこの言葉だけで切り出した。
「犯人は第一発見者の配達員さんでしょ?」
「な、なぜ私だとわかるんですか?」
「それは君がよくわかってるんじゃないか?」
「なんだと。」
「君が犯人だっていう証拠としては、君のポケットにあるんじゃないかな?携帯吸い殻入れが。」
僕は少々賭けに出た。まぁ、他にも証拠はあるけど。
「ふ。確かに私のポケットには吸い殻入れがあるさ。だけどこれが何の証拠になるんだ?」
「確かにそうですね。そのポケットに他に何も入っていなければですが。」
「どういうこと?」
「ほら、君が推理している間に僕は僕で調べていたんだ。そしたら少し面白いことがな。」
「面白いこと?」
「あぁ。彼女の印鑑がどこにもないんだ。」
「それってまさか」
「あぁ。たぶん彼のズボンのポケットの中にあると思うよ。左側のね。」
僕は確信をついた。彼は恐る恐る左側のポケットに手を突っ込んだ。
「どうです?あったでしょ。」
「なぜだ。なぜここに。」
「彼女の婚約届。それを破ったのは君だよね。」
「なぜそれを。」
「簡単なことさ。君が彼女の元カレということだろ?」
「なぜそれを」
一枚の写真を彼に見せた。
「それは、彼女との初めてのデートで行ったところ。」
「彼女これだけは大切にしていたみたいだな。彼女のアルバムの中に挟んであったよ。あるメッセージともに。」
僕は彼にそこに書いてあったメッセージを読んだ。
「そんな...」
「彼女は君のことは恨んでいなかった。むしろ謝りたかったんだろうね。」
「私はなんてことを。」
「彼女も彼女で脅されていたんだろう。」
「ひどい...」
「警部。彼は許されないことをした。だけど彼女の愛人も相当なものですよ。これ以上の介入はしませんが、警察のほうで調べて罰してください。ついでに一つ教えておくとしたらこの愛人は詐欺容疑もかけれると思います。彼の自室を見ればわかると思います。」
彼の部屋には様々な機械といろいろと詐欺やハッキングに関するノートがあった。
この事件は不幸に不幸を生んだ事件だった。
大体の作業が終わり、警部が送ってくよと言ったが奈緒が僕と二人で帰りたいといったので警部の気遣いを断った。
僕らは帰宅の道へと足を進めた。
「乱歩君いつもこんな事件扱ってるの?」
「今日のは特に悲しすぎただけだ。」
「そうなんだ...」
「ほかには殺人未遂とかいろいろな事件がある。今までひどかったのは波谷風の事件かな。あれほどひどいものはないよ。」
「そうなんだ。乱歩君私の推理どうだったかな。」
「うーん。はっきり言うとお前はあまり事件にはかかわらないほうがいい。僕のそばにいてくれる。それだけでいいから。でもまぁ、助手として手伝ったりするぐらいはしてくれ。」
「うん...ごめんね乱歩君。」
なんとも言えない空気のまま少しの時が流れた。
気が付くと家についていた。
「それじゃ、また明日ね。」
「あぁ。また明日な。」
僕は次の日の学校を休んだ。その次の日も。
そしてあることを決めた。
探偵業界から足を払おうと。
どうしても頼まれた時は引き受ける。
僕はその二日間で決めて警部に連絡した。
警部は残念がっていたが、ピンチになったら助けてくれとのことだった。
僕はその後も5日間学校を休んだ。
一週間がたった。
僕が学校に行くと奈緒がやってきた。
「乱歩君大丈夫?」
「ん?あぁ。大丈夫だよ。私は元気。」
「絶対元気じゃないじゃん。乱歩君」
「気にするなって。私は」
パシンッ
教室にその音だけが響いた。
「痛いなぁ。何するんだよ奈緒。」
「何するんだじゃないわよ。乱歩君の頭冷まさせてあげただけだっての。私のことこんなに心配させて。私乱歩君になんかあったらいやだよ?もう誰も失いたくないだから。」
「それは分かってる。」
「分かってないじゃない。」
「これは私の問題だ。
奈緒には関係ない。いまはひとりにしてくれ。」
「だからって... 。
1人に出来るわけないでしょ?
仮にも私は乱歩くんの彼女だよ?」
「だからこそだ。」
僕はそう反論した。
最後に僕は
「少しはほっといてくれ。」
「待って乱歩くん」
僕は彼女の言葉を聞かずにその場を離れた。
その日から僕は学校に行かなかった。
いつもの日々を過ごしていた。
学校から電話があったり
警部から電話があったり。
なにひとつかわらない日々。
たったひとつを除いては。
「乱歩くん起きた?」
「.........」
「って、起きてるよね。」
「.........」
「乱歩くん聞いてる?」
「お前がなんでいるんだ。」
「うわ、ひっど。せっかく来てあげたのにその態度はなくない?」
「いや。うん、そうだね...(呆れ)」
「なんで、呆れた顔してるの?」
「いや、あんなこと言ったのに、怒ってないのかなって。」
「あぁ。あのことなら私も悪いと思ってる...。ごめんね乱歩くん。私全く分かってなかったね。乱歩くんのこと。」
「それは僕にも言えることだ。ごめんな奈緒。ひどいこと言って。」
僕はずっと思ってたことを言えた。
それからは奈緒が朝ごはん作ってくれたりと色々してから学校に奈緒だけが向かった。
僕は家で小説を読んでいた。
乱歩と奈緒の仲が少し悪くなったり、
良くなったり。
色々な場面を入れてみました。
乱歩の気持ちの変化。
探偵としての変化ですね。
乱歩はこのまま探偵を辞めるのか否か。
今後分かっていくことに。