破壊者の力を手にした転生者   作:真紅林檎

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何とか今年が終わる前に投稿できました。
ようやく旧校舎のディアボロス編がスタートです。


第1章 旧校舎のディアボロス
狂い始めた物語


『・・・! ・・・・・・!』

 

真っ暗闇の中で誰かの声が聞こえる…聞き覚えのある懐かしい声。

これは俺の夢なのか?だとしたらいつのころの夢だ?

だが聞こえる声も出てくる映像も乱れまくっていてわからない。

まるで『見させちゃいけない』かのように乱れている。

そして真っ黒な世界は徐々に白くなっていく。

完全に白くなった時、一瞬だけ声が聞こえた。

 

俺は、破壊者だ

 

 

「・・・何だったんだ、あの夢」

 

夢から覚めた俺は今朝見た夢のことを思い出す。

 

「途中の声が妙に聞き取れなかったような」

『イッセー、もう朝ごはんできてるわよ』

「はーいっと、そうだなもうそろそろだからな」

 

俺はいったん夢のことを忘れ下に降りていく。

俺が駒王学園に入学してからはや一年、もうすぐ原作が始まろうとしている。

 

駒王学園、ここはもともと女子高だったのだが数年前に共学になってばかりなので男子と女子の割合が2:8となっている。

因みに偏差値も大分高いので入学自体も難しい…俺は本当にギリギリだった。

 

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「あ~いや、ちょっと去年の試験を思い出してな」

「・・・筆記試験?」

「やめてくれ、その名前を聞くと頭が痛くなる。因みに二葉は」

「満点」

「この天才系妹め…」

 

妹の二葉も今年から入学なので一緒に登校している。

・・・というか本当に二葉の学力はチートだ、まだ一年生なのにノートを見たら多分三年生のやつをやっているし、勉強の際何時も二葉にお世話になっている。

はっきり言って勉強面では本当に頭が上がらないわけだ。

 

「それじゃあね、お兄ちゃん」

「おう、二葉も頑張れよ」

 

廊下で別れ自分の教室に入ると見知った顔の二人が接近してくる。

 

「「くたばれイッセー!!」」

「そんなシンプルなストレートパンチが効くかっ!」

「「ごふぅ!?」」

 

全力のダブルパンチをかわし二人の顔めがけてダブルカウンターをくらわした。

 

「ったく、本当に懲りないなお前らは」

「ぐぉぉぉ…は、鼻に直撃した」

「メガネ、メガネ割れてないよな?」

「安心しろ、峰打ちだ」

「「パンチに峰打ちがあるかぁ!?」」

 

顔を抑えつつも見事にツッコミを入れてくる二人には本当に感心するなぁ。

この二人は俺の友人で坊主頭の方が松田、メガネの方が元浜。小学生の頃にできた友人だ。

因みに何で俺を殴りかかってきたのかというと…まあおおむね予想ができるが。

 

「お前ら、大方俺が二葉と一緒に登校してきたのに嫉妬したんだろう」

「「その通りだこの野郎!」」

「はあ…そりゃあ妹だから一緒に登校することもあるだろ」

「そんなことはわかってるんだよ!けどな、たとえ妹だとしても美少女と一緒に登校してくる事自体羨ましいんだよ!」

「そうだぞ!俺たちだっていつか美少女と一緒に登下校したいのにお前は先にかなえやがって…ずるいぞ!」

「だったらそのオープンな性格を何とかしろ」

「「それは無理だ!!」」

「もうだめだこいつら」

 

俺は二人の将来の心配で頭を抱えつつ席に向かうと、不意に後ろから視線を感じた。

 

『相棒、また熱い視線を受けてるな』

「男だけどな、あいつも飽きないもんだ」

 

視線の主は知っている。後ろの席の『黒樹 正義』(くろき まさよし)、あいつとは一年の頃から一緒のクラスだ。

初めて会った時、あいつは驚きはしたがそのあとは俺のことは全く気にしていなかったのだが、二年生になってから急に変な視線を向けるようになった。

 

『しかし本当にあいつなのか、相棒の言っていたもう一人の転生者という奴は?そこまで強そうには見えんぞ』

「神様からもらった情報とコカビエルさんから習った魔力探知で調べてみたけど多分間違いないと思うぞ」

『そうか…しかし聞いた時は驚いたぞ。まさか相棒とあの男がこの世界の人間じゃないとはな』

 

ドライグには前に俺が転生者だということはばらしている。最初は驚いていたがすぐに納得してくれてそれでも俺のことを相棒と呼んでくれている。

話していると先生が入ってきたのでドライグとの対話を終え、授業に入る。

 

 

 

 

 

それから時が過ぎて休みの夕暮れ。俺は本屋から出ると、突然魔力を感じた。

 

『相棒、この魔力!』

「ああ、この方角は…公園からか」

 

俺は感じた魔力を確かめに公園に向かう。

公園にたどり着き入ると薄い層をくぐったような感覚が来た。

 

「人払いの結界か、これはただ事じゃないな」

『この魔力、あいつほどじゃないがこれは堕天使の魔力だ』

 

公園に入り中央を見ると、誰かが槍を構え目の前の人を刺し殺そうとしていた!

俺は危険を感じとっさにドライバーを装着し、カードを取り出した。

 

「変身!」

 

カメンライド ディケイド

 

すぐにディケイドに変身しガンモードのライドブッカーで槍を撃ち抜いた。

不意にその二人をよく見たら襲われていたのは正義で襲っていたのは前正義に告白した女性だった。

だがその女性の姿はあの時見たのとは違っていた。黒い髪は青くなり、黒いボディコンスーツの姿だった。

そして特徴的だったのが背中から生えた黒い翼だった。

 

「そこの堕天使、こんな場所で殺人なんて随分大胆だな?」

 

俺が姿を現すと二人は俺の方を見てくる。堕天使の方は俺の方を睨んでおり、正義の方は困惑した顔だった。

 

「貴様っ、よくも邪魔してくれたわね!」

「そりゃ邪魔するだろ、目の前で人を殺そうとしてたらさ」

「だったらお前も殺してやる!」

 

堕天使は手に生成した光の槍を俺に投擲してきたが、俺はよけずに槍を掴み止めた。

 

「よっと」

「何っ!?」

「返すぜ、この槍」

 

槍を手で掴み止めたことに驚いている堕天使に俺は槍を投げ返すと先ほどよりもはやい速度で相手の頬を掠り後ろの木に刺さった。

 

「弱いし遅いな。之ならあの人の方が速いし鋭かったぞ?」

「くっ…貴様!!」

 

堕天使が槍を二本生成し構え、俺もライドブッカーを構えると突然中央から魔法陣が現れた。

 

「っ!これはグレモリーの魔法陣。 ここは引かせてもらう!」

 

堕天使はその魔法陣が誰のものかわかると翼を生やし空へ逃げ去った。

 

「逃げたか…確かこの魔法陣はグレモリーって言ってたな」

『ああ、前にアザゼルから聞いてただろ。この町を治めている上級悪魔だ』

 

ドライグが頭の中に直接説明してくれると、魔法陣から見知った赤髪の女性が現れた。

駒王学園の三年生にして二大お姉さまの一人、リアス・グレモリー先輩。(松田談

 

「堕天使の魔力を感じてきたけど、もう終わった後みたいね」

 

リアス先輩は俺の方を見ると少し驚いた顔をした。

 

「その姿・・・なるほど。あなたが」

 

うつむいて小声でぶつぶつ言っていると、リアス先輩は顔を上げ正義の方を向く。

 

「ここで何があったのか教えてほしいけど、まだ状況を呑み込めてないみたい上もう遅いし、後日聞かせてもらえないかしら?」

「えっ?あっはい…」

「ありがとう、当日の放課後に迎えを送るからその子と一緒に部室まで来て頂戴ね」

 

話し終えるとリアス先輩は俺の方に来て耳元で話しかけてくる。

 

「もちろんあなたもよ、兵藤一誠君」

「っ!何で俺の名前を」

「貴方のことは朱乃から聞いてるわ、それでどうかしら?」

 

リアス先輩が俺の名前を知っているわけを聞くと納得した。そういえばこの人、朱乃先輩と同じクラスだったな。(松田談

・・・まあ朱乃先輩から聞いてるということはおそらく二人は友人何だろうと感じ、俺はリアス先輩の誘いに頷く。

 

「ありがとう、きっと朱乃も喜んでくれるわ」

 

そういうとリアス先輩は俺から離れ、魔法陣を展開する。

 

「それじゃあ、また学校で」

 

そう言い残すと先輩の姿が消える。

俺も帰りが遅くなる前にその場から離れ、途中で変身を解き急いで家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ、なんなんだ!やっと原作が始まったと思ったら襲ってきたのはレイナーレじゃなかったぞ!それにあの仮面野郎もそうだ!あいつのせいで悪魔になり損ねたじゃねえか、不愉快な仮面野郎目!それに不愉快といえばあのゴミだ!あの神は命がなくなるって言ってたのに普通に生きているし妹まで居やがった!どうなっていやがる! まあでも構いやしねえ、おそらくあのゴミは運よく生き残ったんだろうが所詮力を全部失ったただの雑魚だ!部室に行ったときにリアス・グレモリーに悪魔にしてもらって、赤龍帝の籠手が出てくれれば俺の物語は始まるんだ!そうすりゃこの世界の女は全員俺の物だ。あのゴミの妹もなかなか可愛かったし、あいつも俺のハーレムに入れてやろう。さあて、楽しみだなあ」

 

正義は一人邪悪な笑みを浮かべて帰路へ向かう、だが彼はまだ知らなかった。

この世界の物語は、もうすでに狂い始めていることに…。




この転生者の屑な感じ、書いててあれだけどやばい奴だな。(^^;)
まあそんなことより皆さん今年一年どうだったでしょうか?
自分は今年の11月から小説を始めたり仕事したりで結構忙しかった1年でした。
来年の2020年も小説や仕事を頑張ります!
それでは次回も楽しみにしながらよいお年を。
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