へー、ペット買うことにしたんだ。いいんじゃないかな?で、犬?猫?
え?多分犬?“多分”って何?
え?ワンワン鳴くから犬だろうって?それ、どんなのなの?え?4つ足で、青い膿っぽい粘液塗れで?邪悪で臭い、獣?
・・・。
おじいちゃん、それ、どこで拾ったの?悪いことは言わないからリリースしよう?
え?もう名前付けた?タロ、ジロ、サブロ?3匹いるの?!
え?そろそろ散歩に連れて行く?畑を荒らす猫やハクビシンを退治してくれるいい子だから大丈夫?それ退治とかいうレベルじゃないからぁ!
おじいちゃん?!おじいちゃん?!ちょっと・・・電話切れてる・・・。
いつもニコニコ!ラブ&カオス!米花町の這い寄る混沌こと、私です。人間としては、手取ナイアと名乗らせていただいております。
いやあ、これまで邪神として人間の人生を弄んで、苦しめてのた打ち回らせて発狂させて潰し合わせて自害に追い込んで化物に変身させてとやりたいようにやってきたつもりだったんですが、このたび探偵をやることになりました。
長い神生、色々あるもんですね!
え?改めて聞くとお前ってやっぱり最低に最悪な邪神だなって?
嫌だなあ、そんな褒められると照れちゃいますよ。照れるついでに、ここに輝くトラペゾヘドロンがあるのですが、いかがですか?光りあるところではもれなくちょっぴり本気モードの私が招来できますよ?ついでにあなた方の正気と寿命をマッハで刈り取れますが?
え?謹んで遠慮する?あなた方はそろいもそろって謙虚な方ばっかりですねー。最近我が家に来た新一君改め、コナン君を見習ってみてはいかがです?もう少し強欲な方が、人生の張り合いが出ると思うんですがねー。
え?その後のコナン君の様子?せっかく私が小学校の入学手続きをしておいたというのに、帰ってくるなり自室(ちょうど空き部屋がありましたので。冒涜的な品々も置いてませんでしたし)に引きこもって、夕食まで出てきませんでしたねー。
気を利かせて、周囲の記憶と記録を弄って、元々いたように偽装して差し上げたというのに、よほど気に入らなかったのでしょうか?え?普通の人間はそんな目に遭ったら、間違いなくSANが削れる?絶対それで一時発狂しかけたのが原因だろうって?
なるほど。では、これからも彼の周囲は積極的に弄って、正気をヤスリにかけていきましょうか!我ながらなんて親切なんでしょう!
え?親切じゃなくて心折の間違いだろうって?可哀そうだからやめてやれって?
けど、彼はこの邪神を操り人形にしてくれやがりましたよね?代償として少々弄ばれても文句の言える立場じゃないと思うんですよねー。
おやどうしたんです皆さん。頭を抱えられて一斉に呻き始めましたが?
彼は確かに、私に楽しみを提供するというメリットを提示して、取引を持ちかけましたが、それはそれです。この邪神ニャルラトホテプを操り人形扱いすることがどういうことか、思い知らせなければ、私のメンツが立ちません。
ええ。数々の化身を持ち、各地各所各時代のカルトに崇拝されるこの私が、たかが頭がいいだけの小童に操り人形扱いされるなど、本来あってはならないんですから。今は面白そうだからそれに甘んじているだけ。もし私が少しでも退屈だと思ったら、彼は・・・フフ。そうですね・・・例えば、幼馴染を神話生物にレ●プさせて、それを強制見物させましょうか。私が命じれば、彼女は口では嫌がりつつも、幼馴染に視●されるということで、きっと大興奮することでしょう。どうせ狂人ですし。いい見世物になって退屈も少しは紛れそうです。
皆さんはどう思います?他に何かいい案はないですか?
どうしたんです?まるで汚濁と腐臭を一遍に見せつけられたような顔をなさって。え?改めてお前が下種で下劣で外道でどうしようもない邪神だと実感させられた?冒涜的すぎる提案に同意を求めるな?
いつものこととはいえ冷たいですねえ。
それに、これはあくまで、彼が私を退屈させてしまった場合のお仕置きの一案です。逆を言うなら、退屈させなければこれはなし、ですよ。安心したでしょう?え?ちっとも安心できない?日頃のお前の行いを見返してみろ?
何かしましたかねー(すっとぼけ)。
さて。冒頭邪神トークはこのあたりにしておきましょうか。
探索者は惹かれあう。一度常識の埒外の世界に触れたものは、徒党を組まざるを得ない。なぜなら、腐臭と冒涜、狂気と退廃を理解し共有できるのは、それに触れた経験を持つ者同士しか、あり得ないからです。
つまり何が言いたいかというと、もはや歴戦といっていい探索者の松井君が、神話技能を得てしまった親愛なる我が居候の江戸川コナン君と、接点を持ってしまったということです。
そう、焦らずとお話いたしますよ。
フフ。私も、あのセッションはなかなか楽しめましたのでね。
* * *
その日、私は蘭君から誘われたのもあって、コナン君と一緒に米花美術館へ行ってました。
最近、この美術館は、夜中に鎧の騎士が徘徊しているという専らの噂でして。
老朽化も進んでるから、閉館取り壊しの話も進んでいる中で、そんな噂です。さびれつつある美術館とはいえ、噂のおかげで休日の本日はそこそこ繁盛しているようです。
美術品ですか!いいですねえ!個人的に大ファンなのが、リチャード・アプトン・ピックマン氏です!彼は我々の界隈では有名人ですから!
おや、御存じありませんか。
すごくざっくり言ってしまうと、昔からグログロしい絵を描かれるのがお得意な方だったんですが、とある邸宅にお引越しなさってから、ご自身でもひくような絵を描くようになられてしまって、最終的に喰屍鬼〈グール〉になられた方です。
・・・ええ。その後の彼も、とても愉快な最期でしたがね。
あ、ちなみに、代表作はことごとく喰屍鬼〈グール〉をモチーフになさっています。
アーカム市の骨董品店とかには、彼の絵はしょっちゅう置かれていますよ。たまに売れても、売却先が妙な事故に遭ったとかで、すぐに戻ってきたりするそうです。
欲を言えば我が『九頭竜亭』にも置きたいくらいの傑作揃いなのですが、インテリアのバランスの関係もあって、それはやめにしているんです。至極残念なんですがねえ。
まあ、ピックマン氏の話はさておいて。
目をキラキラさせながら、あれこれと絵を覗き込んで回る蘭君に対し、コナン君は至極退屈そうですねえ。
・・・まあ、彼は美術とは無縁な人間でしょう。
そういえば、蘭君はお父さんの看病はどうなさったんでしょう?まあ、ここにいらっしゃるということは、大丈夫だからいるということなんでしょうね。
え?彼女は狂人だから大丈夫の保証が効かないだろうがって?
まあ、彼女がおらずと、弁護士の奥様(別居中)がいらっしゃいますよ。
それに、何かお忘れではないですか?
この私が、毛利探偵を気にかける義理も義務も、本来はありはしないんですから!
とと?あの目立つ白髪に革のジャケットを羽織った、パッと見た感じチンピラにも見えそうな青年は・・・松井君ですか。
お隣にいるのは、黒髪をポニーテールにし、清楚な黒いワンピースを着た成実君と、以前のセッションでは欠席なさってた青羽君(またしても地味なサラリーマン風味な変装中)ですね。
ふうむ・・・MSOの代表三方がいらっしゃるということは・・・これは面白そうな匂いがしますねえ(ニヤリ)。
大方、この美術館の噂を聞きつけ、念のための裏取りに来られたのでしょうが、さてどうなることで・・・んん?
ふと、美術館の片隅を見やると、すごく目つきの怪しい方がいらっしゃるんですよねえ。何かの絵を探しているのか、その辺の絵など一顧だにせずに、フラフラと歩きまわっているんですよねえ。
ふーむ・・・目つきから察するに・・・あ。これはSANが10台切ってますね。狂人一歩手前ですね。
何やらブツブツ言っているようですし・・・ふむ。読唇して見ますと・・・「ピックマン」と読めますねえ。
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た !
ウフフフフフフフフフフフフフフフフフ。
さて。
米花美術館は、いくつかのエリアが仕切られています。天国の間、海洋の間、大地の間、といった具合で、それぞれそこをテーマにした美術品が展示されています。
そして、その最後を飾るエリアは今、清掃中に付き立ち入り禁止の看板が置かれて、人の立ち入りを拒んでいます。
しかしながら、人目を避けるように、その看板の脇をすり抜けるものが3人。
いわずもがな、松井君、成実君、青羽君の探索者3人組ですね。
確か、エントランスでもらえた美術館の案内図によると、この先は地獄の間、でしたか。地獄、悪魔といった恐ろしいものをモチーフにした美術品が多々あるとか。
そして。
「! 蘭姉ちゃん、ナイア姉ちゃん、ボク、おしっこ!」
「大丈夫?コナン君。トイレなら、あっちにあったはずよ?」
「では、私たちは先に、あっちのエリアに行ってますね」
「うん!」
そう私たち二人に言い訳して、コナン君もまた踵を返して駆けて行きます。
ええ、言い訳でしょう?何しろ、君は立ち入り禁止の看板の脇を潜り抜けた3人の姿を、こっそり見てしまったのですから。
探偵の勘が事件の臭いを嗅ぎ取ったのか、はたまた愚かな好奇が囁きかけてきたのか。
いずれにせよ、彼は動くことにしたようです。
ジン君たちのことで懲りているかと思いきや、彼は学習能力が変なところで欠落していますねえ。
故人の曰く『秘密は甘いものだ。だからこそ、恐ろしい死が必要になる。愚かな好奇を忘れるような』。
なかなか名台詞だと思うんですが、コナン君には最も縁遠い言葉のようですねえ。
さて。コナン君と別れたところで、私は蘭君を適当に丸め込み、先に帰します。
ま、ほどほどで切り上げさせてお父さんの所へ行かせておいた方が、角も立ちにくいというものでしょう。
そうして、人目に付きにくいようにトイレの個室にこもり、遠視魔術を起動します。
さてさて。少々出遅れてしまいましたが、セッションの視聴と参りましょうか!
* * *
ああ、グッドタイミング!ぎりぎり間に合いましたか!
本格的にセッションが始まるプロローグ的なシーンでしょうか。
チョビ髭の小太りのおじさんが、鎧着た何某に斬りつけられ、必死に逃げようとしているところに、松井君たち探索者3名が駆け付けました。
おやあ、これがセッションのきっかけとなる怪異・・・ではありませんね。これは明らかに人為的なもの――純粋な物理的行為、神話のしの字もない、単なる殺人です。何ですか、紛らわしい。
ああ、殺人ですらない傷害ですねえ、現段階では。つまりませんつまりません。
ついでに乱入した松井君たちが止めてしまいましたからねえ。
成実君が細身の見た目とは裏腹に、ダメボ持ちの【組みつき】で鎧男をあっさり拘束してしまいましたねえ。
組み伏せられた鎧男の頭から、鶏冠のような赤い房飾りのついた兜が転がるように外れました。
おやおや。確か、彼は観覧中に見かけた、美術館の館長さんではありませんでしたか?
穏やかに見えて、意外と闇が深かったんですねえ。実に惜しかったですねえ(残念そうな溜息)
で、ここで切り殺されそうになってたチョビ髭男がここぞとばかりにヒステリックに「お前は落合!この美術館を潰してホテルにしようという私の計画への腹いせか!」云々とつまらないことを喚きたてるわけですよ。
ああ、つまらない、つまらない。こういう奴は、さっさと死んでシナリオの盛り上げに貢献していただけませんかねえ。どうせ人間なんて、放っておいても勝手に増えてくんですから。
皆さんもそう思いません?
ああ、物陰からこっそり様子を見ているコナン君が、ホッとした顔をするのと同時に、思案顔をしていますねえ。自分が出る幕はなかったかと言いたげです。
一方で、探索者3名は非常に物言いたげな顔をしつつも、目配せしていますねえ。夜中にうろつく鎧の正体は、この館長の仕業かもしれない。この案件は“ハズレ”かもしれないと。
さぁて、それはどうでしょう。
そんな一同を歯牙にもかけず、立ち入り禁止の看板を無視してやってきたのは、一人の青年です。ソバカスに片目を長い前髪で隠した地味な青年は、修羅場のような一同など一顧だにせず、わき目もふらずにある絵の前に駆け寄ります。
ええ、先ほど私が狂人一歩手前と評した、彼です。
「ピックマン!あああ!ピックマンピックマン!」
狂気を前面に押し出したかのように、実にうれしそうな笑みを浮かべ、彼はその絵に駆け寄りました。
その絵は、実に豪快な構図ですが、同時にグロテスクな絵でした。
喉笛を一刺しにされた悪魔を背に、血の海に沈みゆく騎士の絵です。まあ、全面的に赤と黒をメインにした、おどろおどろしい絵で、まともな人間なら見てるだけでSANが持っていかれるでしょうねえ。
んんー?ああ!この絵!ピックマン氏が画壇を追放される前に描いた絵ですね!こんなところにもあったんですねえ!
いやー、この頃から光るものを持ってたんですねえ、彼!
ふーむ・・・あ。この絵、画材に本物の血を使ってますねえ。クトゥルフ絵画あるあるです♪
「ピックマン!ピックマン!あああ!素晴らしい!こんな絵を描けたら僕は・・・僕だって・・・そうだ、彼みたいに、一層の高みに・・・」
絵の前に立ち尽くすや、彼はブツブツと絵を凝視しながらつぶやき始めました。
いやあ、彼もだいぶ魅入られてますねえ。
おや、流石に青羽君はピックマンを知っているようですねえ。彼の名を聞くなり、変装マスクに覆われた顔を忌々しげにゆがめて、絵を睨み付けていますよ。
他二人は・・・松井君は、鎧姿の館長君から剣を没収して手が届かないようにしつつ、成実君も艦長君の拘束を解かぬままに、それぞれ横目で絵を見ていますねえ。
お二人は知識がないのか、若干訝しげにしていますが、それでも絵から伝わる冒涜感は感じ取ったのでしょう。弱冠うんざりされたような顔をなさっていますねえ。
「おいお前たち!そいつを捕まえておけよ?!今警察を呼んでやるからな!クソ爺め!裁判で尻の毛まで毟ってやるからな!」
などと雑音を放つチョビ髭は、斬られた腕を押さえながらよろよろとその場を後にしようとしました。
ですが。
次の瞬間、絵からぶわりっと赤みを帯びた霧が飛び出すや周囲を覆い隠します。その霧は、探索者3名と、押さえつけられた落合館長、雑音チョビ髭に、物陰のコナン君、合計6名を包み込み――まるで絵の中に潮が引くように戻っていきました。
そして、地獄の間は、まるで最初から誰もいなかったかのように、静けさが戻ったのです。
ふむ。シーン転換と行きましょうか。
彼ら一同が意識を取り戻せば、そこはまあ・・・暗い闇夜の荒野の一角でした。
ごつごつした岩場に、彼らはとっさに鼻を押さえて顔をしかめています。
ああ、血の臭いがするんでしょうね。それもわずかどころか尋常じゃないほど濃い。
何しろ、少し離れたところにあるのは、池どころか湖といえそうなほど、だだっ広い血だまりですからねえ。
そう、それはまさしく、『天罰』と題されたあの絵のモチーフでした。
「何だよこれ、何が、どうなって・・・」
顔色悪く半ば呆然とするコナン君と、落合館長、チョビ髭男(確実にSANチェック入りましたねえ)をよそに、探索者3名は気を抜かずに周囲を警戒しています。
特に、松井君は異質な空間に放り出されたと判断するや、対神話生物用の、魔力装甲貫通弾を装填した拳銃を懐から抜いて、いつでも構えられるように両手に携えています。
「あああ!ピックマンピックマン!すごい!素晴らしい!」
まあ、約1名、そんな一同の様子を歯牙にもかけずに両手を広げてくるくる舞い踊るように大歓喜している方がいらっしゃるのですが。ええ、例の発狂しかけの彼ですね。
「やはり彼は別格だ!ははは!すごい!すごいすごいすごいすごい!」
が、そんな彼の前に立ちはだかった者がいました。
それは、鶏冠を思わせる房飾りのついた兜が特徴的な、鋼色の鎧をまとう騎士でした。右手に携える大ぶりな刃の剣が特徴的ですね。
・・・ええ、落合館長が纏う鎧にそっくりな、それです。
薄笑いを浮かべた発狂しかけの彼が、鎧の人物を見上げた直後、騎士が動きました。剣を振り上げ、青年をバッサリと切り伏せ、絶句する一同をよそに、苦痛に悲鳴を上げる彼を掴みあげてそのまま岩壁に縫いとめるように喉笛を串刺しにします。
そうしてもう用は済んだとばかりに、騎士はくるりと背を向けて赤い湖に身を沈めていきます。
わかる人には分かるでしょうねえ、それはあの絵の構図にそっくりなんです。
フフ。なかなか楽しげなセッションですねえ。
まあ、定番中の定番、クローズドサークルからの脱出が目的のやつです。グズグズしていると見せしめの彼同様の目に遭っちゃいますよ、と。
さて、まずは生き残ったメンバーの様子を見ましょうか。
もろにSANチェックに失敗したチョビ髭男が発狂してヒステリックに悲鳴を上げて滅茶苦茶に逃げ出していくのを、成実君が足を引っかけて転ばせ、その背中にドスンと腰かけて拘束しています。・・・大分図太くなりましたねえ、彼。
ま、この状況で単独行動に出すのははっきり言って危険です。クトゥルフで単独行動というのは、高確率で死亡フラグが立ちますのでね。
で、続いて騎士を止めようと駆けつけようとして青羽君に首根っこを掴まれるように羽交い絞めにされたコナン君ですが、何で止めたとか助けられたはずだとか文句をつけていますねえ。
それに舌打ち交じりに反論したのが松井君です。彼は騎士が剣を振り上げた時点で発砲していたのですが、対魔力装甲を貫通するはずの特殊弾丸がまるで意味をなさずに弾かれるところを目の当たりにしていましたからねえ。
おそらく力づくというのは無意味と察しているようです。
とにかく、ここから脱出路を探そう、グズグズしていて先ほどの騎士が戻ってきてもいけないと言い、彼は腰を抜かして呆然としている落合館長の手を掴んで引きずり起こすように立たせます。
チョビ髭が落ち着いたところで、成実君はその背中から降り、大岩に串刺しにされている青年に目を向け、静かに祈るようにこうべを垂れました。いえ、実際そうしているのでしょう。
彼は、MSOに入ってより死が身近にあるようになってからは、余裕があるときは、こうして略式であれ死者を悼んでいるようです。
とりあえず、周辺探索をしながら、彼らは簡単に自己紹介をし、何ができるかできないか、何を知ってるか知らないかを情報共有をしているようです。
おおっと、コナン君鋭いですねえ。彼らの落ち着き具合を鑑み、彼らの方がより詳しく知ってるんじゃないかと、ツッコミを入れてますねえ。
・・・ですが、もうちょっと周りを見て言った方がよろしいのでは?たまに、KPの用意した地雷を進んで踏みつけに行くプレイヤーがいるのですが、彼はまるでそれですねえ。
何しろ、そばにはいまだに発狂による恐慌状態でビクビクしているチョビ髭がいますからねえ。
コナン君の指摘を聞くなり、彼はギャーギャー悲鳴を上げて彼らから距離を取って、逃げ出そうとしました。しかしながら、青羽君がスーツの懐から取り出した紐の先に錘のついた道具――いわゆるボーラを投げてその足をからめ捕り、転ばせ、どうにか確保。
「おいコラ坊主!時と場合を考えて言え!」
なおも暴れて逃げ出そうとするチョビ髭を後ろ手に拘束し、面倒臭げにしながらも松井君が、きまり悪そうにするコナン君に注意してますね。
で、成実君がチョビ髭に一生懸命に宥めを入れて【精神分析】を試みていますね。
自分たちが、この事象を目論んだ人間なら、あなたをこうして捕まえない。だって一人にした方が確実に殺せるのだから。一緒に助かりましょう、助かるよう、頑張りましょう、と。
どうにか、チョビ髭が落ち着いたところで、探索再開です。
どうやら一同がいるのは、ちょっとした運動場ほどのスペースのある小島のようで、あちこっちに大岩やら、何やらがあるという状態です。
で、そこを探った一同は明らかに何かあるんじゃないかという感じの黒い石の柱に当たりました。
何かしらのギミックを動作しなければならないということに行き着きますが、ヒントが英語で書かれているんですよねえ。
まあ、コナン君は英語も堪能のようですし、MSO3人組も業務の関係で英語がそこそこできるようなので、さしたる問題にはなっていません。
・・・ともすればすぐに喚いて逃げ出そうとするチョビ髭君と、空気と化してる落合館長は、戦力外となってますねえ。
さて、黒い石の柱のギミックですが、ここで実力を発揮したのは、コナン君でした。
鋭い舌鋒と怜悧な頭脳を発揮する彼は、幼い体をものともせずに、MSO3人組と一緒に・・・むしろ、彼らの中心となって、パズルを解いてギミックを発動させてしまったんです。
「・・・あの、松井先輩」
「何だ?」
「あの子、何者でしょう?普通の小学生、あんなこと知りませんよ?」
黒い石の柱を見上げて顎に手を当てて考え込むコナン君をよそに、成実君が怪訝そうな顔で松井君に尋ねています。
「・・・さあな」
肩をすくめ、松井君はコナン君に歩み寄り、自分の推理を述べ、それにコナン君が意見を補足しています。
ふむ。見る人間が見れば、それはまるで兄弟のじゃれ合いにも見えたことでしょう。
・・・おやおや。我が家に来てから、大抵ゲンナリしたり、事件に出くわして大人に意見を述べるとき歯痒そうにしているのは見たことがありましたが、あんなに生き生きと誰かに自分の意見を述べているのは初めて見たかもしれませんねえ。
ギミックが発動した黒い石の柱は、大きな黒い板壁に変形します。ふむ。モノリス、という奴にも見えますねえ。
そこに浮かび上がった文章を見て、また4人が何事か意見を交わしていますねえ。
やはりそうするしかないのかと、あからさまにコナン君がうんざりした顔をしますが、他3人もわずかに顔をしかめながら結論を出した時でした。
ガチャリっと音が。
おやおや。また来ましたよ、例の騎士が。しかも、頭から返り血をかぶったかのように血塗れです。
新調してきたらしい剣だけが、傷も血のぬめりもなく、薄明かりに銀光を放っています。
ちなみに、探索途中で、この騎士、探索者たちと何度かエンカウントしてたりします。
そのたびに、必死に逃げ回って、どうにか攻撃をかわして逃げ切っています。幸い、相手は鎧のせいか非常にDEXが低く、DEX対抗ロールはたいてい成功、一番の高DEXを持つコナン君にいたっては自動成功していますからねえ。
ちなみに、一度低DEXのチョビ髭が逃げ遅れて斬られかけ、松井君が【拳銃】の部位破壊で剣を弾き飛ばし、どうにか攻撃を空振りさせて、再度のDEX対抗ロールで逃げたということもありました。
加えて、途中で島を徘徊しているゾンビと出くわすこともあり、その時は松井君の【拳銃】と、コナン君のキック力増強シューズによる石蹴りが容赦なく彼らを本物の死体に変えていましたが。
・・・阿笠博士謹製の品ということでしたが、なかなか恐ろしいものを作ってますよねえ、彼。
さあ、ラストバトルですよ!そろそろ一人くらい死んでくれたっていいんですよ?
さあさあさあ!
そろそろこの形式の続き文句考えるのがしんどい。
でも、話は続けますよ!ええ!
【コナン君をからかって、美術館行ってついでにセッションを見物するナイアさん】
大体コイツのせい(今回に限っては例外)
新しく居候とかしたコナン君を遠慮のえの字もなく振り回す。邪神を操り人形にしたのだから当然の報いくらいには思ってる。
今回、蘭ちゃん(相変わらずの狂人ぶり)も一緒に夜中に動き回る甲冑で噂の米花美術館へ。
見かけたMSO三人の探索者と、約一名の狂人一歩手前によって、面白そうな事態になりそうと踏んで、コナン君の傘下も見越して、出歯亀しましょそうしましょう、となった。
ちなみに、ピックマンのファンで愉快な最期だったなどとうそぶいているが、小説原作(ラブクラフトによる)によれば、トドメ刺したのは彼女の仕業だったりする。
そろい踏みの探索者らによる、定番のクローズドからの脱出セッションに、ニヤニヤしながら見物した。
【ついに探索者らと遭遇したコナン君】
邪神宅に居候して、小学生生活を送る。時々SANに鑿を突き立てられるが、それでも何とかやっている。
相変わらずおかしな言動を取る幼馴染からのお誘いで、ナイアさんと一緒に美術館へ。
美術品の良し悪しとかよくわかんない。そういうこと、興味ないし。
相変わらずの事件吸引体質だが、愚かな好奇心、あるいは獲得してしまった神話技能によってついには、神話事件まで引き寄せるようになったらしい。
怪しい三人組を尾行したら、明らかに殺人(未遂)事件に遭遇。何とかしなくちゃと思うが、その前に怪しい三人組が事件を止めてくれた。怪しく見えたけど、本当はいい人たちだったのかな?
一件落着と思いきや、変なやつが絵の前で変なこと喚き出したと思ったら、気が付いたら変な場所に巻き込まれてた。
何でこの人たちこんなに落ち着いてるの?!心当たりあるの?!
うっかりツッコミ入れたら、発狂スイッチ持ちの負傷者が起爆した。ツッコミは時と場合を考えないと身を滅ぼすきっかけになります。よく考えてやりましょう。
その後、みんなで力と知恵を出し合って、どうにかここから脱出する手段を探す。
さすがの平成のシャーロック・ホームズは、クトゥルフ系謎解きも得意だった。
子供だからって馬鹿にしたり、頭ごなしに否定したりせずにちゃんと話を聞いてくれるMSO三人組に関しては、好感度と信頼度がうなぎのぼり。
ちなみに、彼の技能値に関しては、幼児化の影響で低SIZE、高DEX、高EDUだったりする。
【このたび名探偵とファーストコンタクトしちゃった探索者たち】
探索者は惹かれあう。(スタンド使いかな?)
今回は、夜中に鎧がうろつく美術館の調査のために、MSO所属の3名(松井さん、成実さん、青羽さん)がセッションに参加。
一番最初、鎧姿による殺人未遂の際は、ハズレかよ!人騒がせな!ってなりかけてた。
ちなみに、ナイアさんも察している通り、青羽さんは前職(怪盗業)の影響でピックマンを知っている。他2名は、聞いたことがあるような?程度しか知識がない。
怪異発生直後こそ、子供巻き込んだ?!って顔青くするが、すぐさまその子供がその辺の大人顔負けの胆力や推理力を発揮するので、ただの子供じゃないなと悟る。
そして、遠慮なく子供を戦力にカウントする。事態が事態なので、猫の手だろうが孫の手だろうが、使えるものは使っていく。それが探索者スタイル。
ミニマムシャーロックの力を借りて、無事セッションクリア、なるか?
【途中で殺されたり空気だったり足引っ張ったりするNPC〈モブ〉たち】
セッションには付き物、NPC。
ちなみにメンツとしては以下の通り。
落合館長&チョビ髭の男(真中オーナー)・・・4巻『美術館オーナー殺人事件』より
絵の前で発狂しかけて鎧男に殺された青年(旗本一郎)・・・3巻『豪華客船連続殺人事件』より
実は、殺されたのは使い捨てモブではなく、立派な原作登場人物でした。
祖父にいびられ、初恋の君の婚約でSANが擦り減ってたところ、たまたま見かけたピックマンの絵に魅入られ、購入。ガリガリセルフヤスリ掛けして、順調にSANをすり減らし、悪夢の10台に突入させてた。
ちなみに、今の時点で初恋の君の結婚式は挙げられてないので、原作の事件は未発生。・・・犯人である彼は死んだので、今後どうなるかは定かではない(何事もないとは言ってない)。
なお、真中オーナーは一時発狂により、逃走したがりになってる。落合館長には殺されずに済んだが、無事に助かるかはダイスの女神と探索者たち次第である。
落合館長は空気化してしまっているが、このまま空気に徹するなら、何事もなく助かれると思われる。