あれも入れてこれも入れてと欲張った結果がこのありさま。どっかの漫画家だか作家だかがおっしゃってたけど、作品作りはいかにシーンをスリムにするかってことだって。(うろ覚え)
どんなに書きたくても、他を圧迫するならあきらめるべきなんでしょうねえ。それができないから三流にとどまらざるを得ない。ショボン。
まあいいか。書きたくて書いてるんだし。
いつもニコニコ!ラブ&カオス!米花町の這い寄る混沌こと、私です。人間としては、手取ナイアと名乗らせていただいております。
新しいセッションに、wktkが止まらない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私ですか。そりゃもちろん、いつも通りですよ!薄暗い古書店で悠々自適に過ごしつつ、冒涜的知識満載の魔導書を売りつけて、SANが低めになっている方に、悪意と邪悪を囁いて、宇宙的恐怖の普及に努めております!いつも通り!
え?二度言わなくていい?大事なことだから二度言ったんだろうが、言わなくていい?本当に皆さんはつれないですねー。
皆さんSっ気強すぎでは?確かにこの世の人間はSとMに二極化できますが、私に対して当たりが強すぎでしょう。
え?お前のSM理論なんぞどうだっていい?さっさと本題に入れ?
本当に、つれない上、冷たいんですからー。
まあ、そんな皆さん人間が、私は大好きですからね。愛情の一方通行?フフッ上等です。
知ってますか?どんなに嫌がられても、反応が返ってくるという時点で、ああ、私の存在を知覚して、受け入れてくださってるんだって、ウキウキしてきちゃうんです!
え?それはストーカーの理論だ、ですか?そんな置物の裏にビッシリ植えつけられた虫の卵を見るような視線を向けられて・・・いつにもまして、ひどくないです?
まあ、いいですよ。
私は皆さん人間が大好きです。皆さんがいくら嫌おうと、私のこの気持ちに、変化はありません。だからこそ、宇宙的恐怖の声を届けて差し上げるんです。なぜならそれが、私の、愛ですから。
だから皆さんに、呪いの声を。
赤子の赤子、ずっと先の赤子まで・・・。
フフッ。フフフフ・・・。
さて、冒頭邪神トークはこの辺にしておいて、そろそろ本題に行きましょうか。
ああ、帝丹小学校で起こった怪異と、コナン君と探索者たちですね。
プレイヤブル参戦なさっているのは、御存じ江戸川コナン君、松井陣矢君、浅井成実君、新規参戦組として橘鏡子君、竜條寺アイル君です。
フフッ。盛り上がってきそうですね。
* * *
合流された彼らは情報のすり合わせをなさっているようですね。
松井君たちは警視庁から回収した情報と、コナン君から聞き出した情報を、竜條寺君たちは、過去の類似事件の洗い出しをなさっていたようで、そちらの情報を、それぞれ共有し合っているようです。
ま、結局現地調査しかないだろう→今は警察が警備についてるから、夜になってから改めて、となったようです。
じゃあ、それまで仮眠でも、となったところで、コナン君が引きつった顔をしています。
おやおや、うちに帰りたくないと駄々をこねてますよ。実年齢は17歳のくせに何をしてるんですかねー、あの子は。
え?お前は20話でコナン君に対してやった仕打ちを思い出せ?あんな目に遭ったら、再監禁を恐れて誰だって帰りたくなくなるだろう、ですか?
んー。あれは、あのクソガキどもの処分を確実にするためだったんですがね。あとついでに、あんなのうちに連れ込んだことに対するお仕置きでもありました。
彼もバカではありませんし、きっと懲りてくださいましたよね!それに、セッションを盛り上げるためにも、そんなつもりは微塵もありませんよ?
まあ、今の私がそんなこと言っても、コナン君には聞こえませんからね。
無断外泊、になってしまうのでしょうが・・・まあ、今のところは、“体調を崩したコナン君を、親戚の松井君が面倒を見ている”状態ですからね。実際、学校から何か言われたらそう言い訳して「知りませんでした!」というつもりですが。
きっと、外泊ならその旨をご連絡いただけますよ。何ならこちらからコナン君の様子はどうですか~?とお伺いを立ててもいいでしょうしね。
さてさて。
コナン君は、どうするかといえば、おや、本来のご自宅〈工藤邸〉や阿笠博士のところもいやがって、結局槍田探偵事務所の仮眠室をお借りすることにしたそうです。
ま、阿笠博士のお力を借りるなら、事情説明をしないわけにはいきませんからね。ご自宅はいつ、黒の組織の家探しが再発するか気が気でないらしいですし。
で、そのまま各自仮眠などを取られることになったそうで。
あ、一応、松井君からも非常にいやそうな声ながらも、コナン君を一晩預かる旨をご連絡いただきました。
いやー、しっかりしていますねえ、彼。
ふーむ。電話終了に伴い、一旦中継終了です。
キリがいいというのもあるのですが、どうもお客様が来られたようで。
あ、どうも、こんにちは。はあ、確かに江戸川コナン君は、こちらに住んでます。
ああ、彼のご両親がお仕事の都合で外国住まいなんですが、治安の関係もあって日本でのびのび過ごしてほしい、とこちらでお預かりしているんですよ。
ええ・・・ええ・・・学校から伺ってます。驚きましたよ。夜中にこっそり出かけようとしてて。ほら、最近はいろいろ物騒じゃないですか。夜中に子供だけで出かけるなんてとんでもない!と捕まえて、強引に部屋に放り込んだんですが・・・正直、ホッとしてます。
もしかしたら、あの子もそんな目に遭ってたんじゃないかって。無事でよかったって。
・・・あの、いくらなんでも図々しくないですか?あの子、ただでさえもお友達のことで落ち込んでいるのに、そこを根掘り葉掘りするなんて、正直無神経ではありませんか?
いくら警察だからって、やっていいことと悪いことがあるのでは?
は?やましいこと?それはご自身のことではありませんか?例えば・・・そう、犯人を捕まえられないことを、ご遺族に文句をつけられ・・・ったいですねえ!手が出る時点で認めてるようなもんですよ?!
任意ですよね?だったら、お話しすることはこれ以上ありません。どうぞ、お帰りを。
・・・帰れと言ってるのが、わからないんでしょうか?
やれやれ、やっと帰ってくださいましたね。
ショゴスさん、お茶のお代わりをお願いします。あと、玄関先に塩も撒いておいてください。
え?ああ、すみません。どうも、警察から事情聴取の方が来られたんですが・・・妙なんですよねえ。
すでに捜査の主導権は警察からMSOに切り替わっているはずです。よしんば聞き込みに来られても、MSO傘下の人間(あるいは風見君のような“連絡係”)が警察を名乗ってくるはずです。にもかかわらず、先ほど来られたのは、本当にただの警察官(正確には刑事を名乗られてました)でした。
ふむ・・・独断専行、って奴でしょうね。頑張って犯人を捕まえるぞ!と張り切ってたのに、いきなり担当外されて、何でや!納得できるわけないだろ!こうなったら独自調査で捕まえるもんね!と勝手に張り切ってるパティーン、でしょうね。
そのまま盛大に自爆につながってくださるなら、私としては笑えるので大歓迎、なのですが。
さて、どうなることやら。楽しみですね。
さてさて、少々タイムスキップして、夜8時ごろでしょうか。
再合流した探索者たちの搭乗するラルゴが帝丹小学校の門前に乗りつけました。そのまま門を開いて、中まで乗り入れて、停車します。
全員降りて、そのまま閉ざされた正面玄関まで向かいます。いよいよ探索の本格スタート、といったところですね。
ちなみに、全員懐中電灯(コナン君のみ麻酔銃兼用の腕時計ライト)を装備されています。
そして、松井君はライトは左手、右手には拳銃を、アイル君は右手に妙にごつごつした手甲を装備なさっています。
ほほう・・・察するに、あれはMSOからの支給品ですね。パンチの威力を増幅させるサポート装備、といったところですかね。
橘君も左肩に刀の入った青い鞘袋を担いでいますし、準備万端、といった様子ですね。
もちろん、きっちり施錠されているようでしたが、松井君はあらかじめ警察の“連絡係”を通じて入手していたカギを使って開けました。
いやあ、準備がいいですね。
コナン君が怪訝そうにしてますが、成実君がいたずらっぽくウィンクしながら「私たちの協力者も、結構多いのよ?」と言ってのけたので、とりあえず納得はされたようです。
ライトで照らしながら中に入ります。うち履きには履き替えず、用意されていたマットで靴裏を拭くだけに止めるようです。
まあ、いざという時に履き慣れたものを身につけているのといないのとでは雲泥の差がつきますからねえ。神話生物が絡んでいる可能性がある以上、うかつに回避能力を下げる選択肢が選べないのは当然でしょう。コナン君に至っては武器を兼ねているわけですし。
仮に痕跡を残してしまっても、MSOの事後処理班が隠滅してくれるでしょうしね。
で、そのまま探索開始、です。
ところが、間もなくコナン君が異変を聞きつけました。【聞き耳】がクリティカルしてしまったようで。
そのまま、音がした場所へ駆けつけてみれば・・・あらら、窓が割れてますよ。割れた破片も散らばってますから、警察の捜査後としては不自然、つい先ほど割れたと考えるべきでしょうねえ。
どうも、何者かが窓を割って内部に侵入したのではないかとみているようです。
ついでに言うなら、この侵入者はかなりずさんですね。教室の木目の床に泥だらけの足跡が複数残されてますからね。しかもまだ乾ききってない、新しいものだと速攻看破されてますし。
どういうことかと一行が顔を見合わせる中、松井君が一人、難しげな顔をしていますね。
・・・ああ、そういえば、お昼間にご友人の一人である風見君から警告を受けられてましたね。
確か、事件の捜査権がMSOに移されるのを面白く思わない輩もいるから気をつけろよー、とか何とか。
ふうむ。これはこれで面白いことになりそうですね。まあ、夜中の学校を探索して、普通になんちゃって魔導書をただで回収されるよりかは、こちらのほうがおもしろくなりそうですしね。
おやどうしたんです、皆さん。
またお前が何事か仕込んだんじゃないかって?
まさかそんな!・・・よくわかりましたね!ご褒美に花丸を上げちゃいます!(ニチャァッ)
いえいえ。例の刑事さんがお帰りになられてから、ちょっとした思い付きで、被害者となっている例のクソガキどものご家族に、お電話をおかけしたんですよ。
フフッ。この無貌の邪神にとって身元偽装なんて、朝飯前のおやつ前ですよ。声音と電話番号をごまかして、警察として言ってあげたんですよ。
上からの圧力で捜査打ち切られちゃいましたー。悔しいんですけど、こればっかりはー。まあ、警備は緩くしてるんで、調べたいならご勝手にどうぞー。でも数日で警備きつくしちゃうんで、やるならさっさとしてくださいねー。と。
嘘は言ってませんよ?事実すべてではありませんがね。
加えて、人間は見たいものだけ見て、信じたいものだけ信じる都合のいい生き物ですからね。
さぁて、どういう解釈とそれに基づいた行動をとってくださったんでしょうね?楽しみです。
おや。案の定かよ、というような顔をなさって。今更でしょう。
・・・私は、元凶たるクソガキどもを処分できたところで、あのクズ親どもを野放しにしましょうとは、一言も言ってないのですから!
むしろ大事な子供たちと同じ目に遭えるんですから、幸運に思うべきです。
そうでしょう?
さて、誰か侵入してきていると気が付いた探索者たちの行動は早いものでした。
とにかく、急いでオカルトクラブの元部室へ向かおうと駆け出しましたが、時すでになんとやら。
突然空気が重苦しいものに変わったと思ったら、身の毛もよだつ悲鳴が上がりました。
目的の空き教室に駆け込んだ時には、すべてが遅すぎましたよ。
物置代わりにされていたその教室は、もともと物が少なかったのでしょう、隅に棚やら机やらを寄せられ、中央には付録のアーティファクト(パッと見た限り作りかけの木彫りの彫像にしか見えません)がぽつんと置かれ、その周囲には魔術的文言を意味する模様の施された円環が描かれ、そこに沿うように立っていたらしい数人の人間。
さて、お待ちかね。クリーチャーの描写に行ってみましょうか。皆さん、ダイスの準備は大丈夫ですか?(ニヤニヤ)
それは、一見したところ、上下が妙に平たい球といった印象で、まばらに生えた非常に長く太い毛で覆われているようにも見えた。
しかし、実のところ、その毛のようなものは付属肢であり、細長い触手だと気づくだろう。
その異形の皺状の上部表面には、一個の巨大な複眼状の目があり、その下に恐らく口に相当すると思われるすぼまった穴が一つ付いている。
うろこで覆われた燃えるように輝く球体、それに無数に生えた、半透明の象牙色の肌をした、不気味にのたうつ蛇のような触手。ミドガルドの大蛇の王に冷酷なまなざしを投げる、一個の巨大な複眼状の目。
はい、滅多に出てこないレアクリーチャー、ニーハン・グリー君です。
彼が現れた途端、周囲の気温が下がり、腕をさすって歯を鳴らして震えている者もいます。
ええ、彼らは厚い霧と氷のような冷気を伴って現れ、その力を行使することができます。被害者が時期に見合わぬ凍死、というのはこれが原因です。
そしてもう一つ。彼らには特筆すべき能力があります。
ま、すでにそちらは発動済みなのですがね。
では視点をNPC・PCの描写に戻しましょう。
NPC――先に来て、召喚呪文をやってくださったほうですが、まず、例のクズ親どもですね。半分近くがSANチェック失敗してパニック状態に陥ってます。
おや、約一名、うちの店に来たお昼間の刑事さんがいらっしゃいますね。SANチェック失敗したのみならず、その体を徐々に変化させていってますが。
皆さん、TVの教育番組で見たことないです?人間の体をグニャグニャ変形させ、徐々に原人、サル、ネズミ、魚、と進化の順を逆再生して見せるCGを。
それと同じものが今、その刑事君の身に起こっているのですよ。手足が縮み指の形が変わり、毛深くなり、尾が生え、骨格がいがみ・・・。まるでカピバラのなりそこないのような巨大なげっ歯類にそのままその姿を変貌させてしまいました。
ええ、ニーハン・グリー君は、1ラウンドに一回、冷気、あるいは退化効果を行使することができまして。
つまり、以前校舎内で発見されたチンパンジーは、ニーハン・グリー君の攻撃を受けたクソガキのなれの果て、ということです。
ま、そんなもの目の当りにしたら当然SANチェックも発生してしまうわけですね。
結果は・・・ほかのNPCも大半が失敗、プレイヤーキャラでは竜條寺君とコナン君が失敗しましたね。
となれば当然次に来るのはアイデアロールですが・・・おや、竜條寺君は失敗、コナン君が成功と来ましたか。
NPCのほうもそのままアイデアロールに成功する方がほとんどですねえ。かわいそうに。(ニチャァッ)
コナン君は悲鳴を上げて、足元をふらつかせるや、次の瞬間「ねえ、何かあった?」とあどけない様子で首傾げされています。
あらぁ、健忘症を引いてしまいましたか。ま、ほかの致命的奇行(自殺とか殺人とか異常食欲とか)に走らないでよかったですねえ。
「な、何ですか!あれ!」
「知るか!来るぞ!構えろ!」
蒼白になった成実君の怒声に、松井君が怒鳴り返しながら、銃を構えます。
うねうねと触手をうごめかせるニーハン・グリー君は、そのまま周囲の哀れな生贄たちを片っ端から冷気と退化の餌食にする気のようですね。
あ。ちなみに、ニーハン・グリー君は召喚ガチャ呪文においては、ハズレ、です。
条件的に引っかかるやつがいなくて、呪文やアーティファクトで次元の壁に穴開けた結果、他の世界につながる戸口付近で待ち構えてた彼らが釣れた、それだけです。
ま、言うこと聞くような連中でもありませんしね。福引のたわしやポケットティッシュ的な連中ですよ。
多分、事件調査の一環で、召喚ガチャ呪文を再現したんでしょうね。そしたら、ご丁寧にニーハン・グリー君の降臨まで再現してしまった、と。
ま、呪文を仕込んでた『不思議な幼虫さんの秘密☆』自体、魔導書の例にもれず人間を魅入らせる仕掛けが施してあるんで、我慢できずに1から10まで再現しようぜ☆ってことになったのかもしれませんねえ。
え?何他人事なんだ、てめえが元凶なんだろうがこら、ですか?
おやおや。確かに私は魔導書を流出させましたよ?ですが、それを試そうと準備を整え、魔力を代価に複雑な呪文を唱えたのは、あなた方人間でしょう?
自らの脆弱な精神力を私に責任転嫁されても困りますねえ。(ニチャァッ)
さて、戦闘開始、と行きたいところですが、それより早く橘君が叫びました。
「逃げましょう!この手の奴は、召喚失敗で偶発出現した類のものです!
放っておけば元の世界に自動帰還します!
まともに相手するより、逃げ回ったほうが確実です!」
ああ、彼女、赤井君へのリスペクトが凄まじくて、戦闘服は特注のスーツ、魔術の勉強もやって、呪文もいくつか習得済みという筋金入りですからねえ。
知識ロールして、ニーハン・グリー君のことを完全看破、とまではいかずとどういった存在か、ぐらいは察したようです。
同時に松井君は舌打ちとともに銃をしまい、コナン君の襟首をつかんで踵を返します。
「どっちだ?!」
「どこでもいい!あの攻撃は回避不能、即死同然だぞ!食らう前に逃げるしかねえだろ!」
松井君に竜條寺君が叫び返します。
転がるように教室を後にする探索者たちをよそに、そこに詰めていたクズ親たちの悲鳴が間もなくやみました。
すすり泣くような命乞いがかろうじて聞こえる程度で、それも間もなく聞こえなくなりました。
ふむ。完全発狂したか、あるいは全員死んだか。
あっはっははっはははははっは!実にいい気味だ!まるでゴミのようです!皆さんもそう思いません?!
まあ、生き残ってようが発狂してようが、これで確実に再起不能でしょう!実にめでたいじゃないですか!!
「ねえ、何が起こってるの?」
「おいおい勘弁してくれ、名探偵!頼むからしっかりしろよ!元に戻る前にロストなんてシャレにならねえだろ!」
いまだに発狂による健忘症で状況が把握しきれてないコナン君に、竜條寺君がすがるように叫んでいますね。
「戻る・・・?」
キョトンと眼をしばたかせるコナン君。
おや?彼のあの言い分・・・まるで、コナン君の正体を知っているかのような言い回しにも聞こえますねえ?フーム・・・気にはなりますが、とりあえず置いておきましょうか。
暗い廊下を疾走する探索者たち、その最後尾にいた成実君がわずかに後ろを振り向きましたが、ヒッと喉の奥で悲鳴を上げ、「追ってくる!走って!」と喚いてますね。
ああ、ニーハン・グリー君の追跡に気が付いたようですねえ。
まあ、彼ら、いくつかの呪文を習得してる場合もあって、馬鹿じゃないんですよ。逃げるやつがいるなら追いかけようか、ぐらいには思ってしまうようで。
ちなみに彼ら、宙を浮くか、触手を使って這い回って移動します。
おや、うっかり想像して、キショッと呟かれた方、SANチェック失敗、おめでとうございます。
チッと舌打ちした松井君が、振り向きざまに威嚇射撃をします。まあ、振り向きざまですのでね、【拳銃】を1/2でロールすることになれば、いかな松井君といえど失敗するでしょうね。弾はかすりもしませんでしたとさ。
「仕方のない!」
足を止め、スーツの懐から丸めた和紙を取り出した橘君が、叫びました。
「オーダーです!≪ヴールの印≫の後、≪手足の萎縮≫の使用を命じます!後者の対象は、敵、神話生物!」
「おいおい!魔術を使うのか!」
竜條寺君の声を無視して、橘君は左手に広げた和紙を持ち、右手で複雑な印を切りながら詠唱を始めました。
いえ、単なる和紙ではありませんね。魔導書、というより、それを目指して作りかけの紙束、といった風情でしょうか。呪文や神話生物に関する知識がいろいろ書きつけてあるようですね。橘君はそれを見ながら呪文を詠唱しているようです。暗い中、よくやりますね。
「なんでもいい!時間稼ぎだ!竜條寺!銃だ!早くしろ!成実!頼む!」
「くそが!いつも通りとはいえ、ろくなもんじゃねえな!勘弁してくれ!
浅井!名探偵を頼むぞ!」
「わっと!」
松井君に押し付けられたコナン君を成実君が受け取ったのと、松井君と拳銃を取り出した竜條寺君両者の射撃が、再びニーハン・グリー君に炸裂します。
おや、今度はちゃんと成功しましたか。
しかし、ニーハン・グリー君は装甲持ちの上、かなりタフですからね。
いかに魔力装甲を貫通する特殊弾丸を装填できる拳銃といえど、1撃2撃では仕留められませんよねえ?
とはいえ、距離がありますのでね。ニーハン・グリー君のほうは、距離を詰めるのにラウンドを消費するようです。距離を詰められたら最後、退化or冷気の回避不能攻撃が炸裂すること間違いなしです。
そして、その距離の有無こそが、探索者たちにとっては幸運となったようです。
「WITHER LIMB!」
橘君の詠唱が完了し、彼女が右手を振り下ろしました。
ボゴンッとアルミ板をへこませるような音を立てて、ニーハン・グリー君の触手の4分の1ほどがゴッソリと抉られたように削り取られました。
「ざxscdfvgbhんjm!!!」
人類には発音不明の悲鳴を上げるニーハン・グリー君が、触手を蠢かせて苦痛に悶えるのをしり目に、チャンスだとばかりに膝に手を当てて息を切らす橘君を、竜條寺君が米俵のように担ぎ上げ、成実君が引き続きコナン君を抱きかかえたまま、再び探索者たちは逃走を試みました。
DEX対抗ロールですね。ニーハン・グリー君は今ので、移動に使用していた触手が縮んでしまっているので、DEXにも影響が出ていますね。こちらのメンバーは、担ぎ上げているせいで影響が出ているメンバーもいますが、問題なく対抗ロールに成功し、今度は逃げ切ることに成功しました。
おや、いつになく長いですねえ。まあ、いいでしょう。
それでは皆さん、ご一緒にご唱和ください♪
続く!
あなたに暗い続きの加護がありますように。
【セッションを眺めて保護者失格といわれそうなナイアさん】
大体こいつのせい。(みんな知ってる!)
前回から引き続き、探索者たちの動向をニヤニヤしながら眺める。
20話でコナン君を監禁したことについては、欠片も悪いことをしたとは思ってない。むしろ、当然の権利くらいには思ってる。
そして、被害に合わせた少年探偵団たちの保護者についても、許すとは一言も言ってない。つまり絶対許さない。20話で明言している通り、絶対処分する気でいる。
だから、ちゃんと処分できるように仕込みも施した。
中継を一旦打ち切ったところで、やってきた刑事さんの事情聴取に、あれこれと常識的な受け答えをとってみせる。
くどいようだが、一応彼女は人間に擬態している身の上であり、ほとんど完璧にそれをこなせる。常識的なラインの区別は朝飯前である。
なお、殴ってきた刑事に対しても、ちょっとムッとした。ただし、彼女はさほど短気というわけではないので、今すぐ殺そうそうしようという気はなかった。機会があるなら、殺そうかくらいの感じ。
その後、少年探偵団の保護者達を処分する仕込みをしてから、再び出歯亀に戻る。
保護者ズと+αの刑事さんを無事処分できたことに、爆笑&大喝采。さすが私!
出現した神話生物ニーハン・グリーと、逃走に打って出た探索者たちの追いかけっこにニヤつく。
生き残るのはど~っちだ?
【暫定自宅に戻りたくなくて、探索に乗り出したら一時発狂したコナン君】
前回から引き続き、セッションに挑む。
合流した他探索者たちとの情報共有に合わせて、自分が持っているあいまい情報も併せて共有する。・・・あまり役に立たないとはわかっているが、何もわからないよりはマシと思ったため。
昨日の今日で、あんなクソ以下邪神と顔合わせるなんて冗談じゃない!また監禁されるかもしれないってのに!家に戻るなんて二度とごめんだ!
けど博士は巻き込めないし、本来の家にも戻れないし・・・槍田さんところで仮眠させてもらえるの?・・・お願いします。
たっぷり眠って、しっかり準備して、いざ小学校の探索開始!
なお、邪神様は説明を省いたが、今回の事件のせいで飲んだくれ警備員さんはクビにされ、帝丹小学校には警備会社の本格セキュリティ(SEC●MとかALS●K的な)を導入されることになりました。
その工事に少し時間がかかるので、それまでの間に調査を済ませなければならない、ということになりました。
そして、探索開始から間もなく、他にも侵入している人がいるんじゃね?ということに気が付く。
化け物いるかもしれないのにまずくね?すぐ探さないと!
慌てて駆けつけるが、その侵入者たちがよりにもよって意味不明な化け物を呼び出していた。
うっかりその化け物と、化け物が引き起こす超常現象を目の当たりにして、健忘症を発症してしまった。今のところみんなの足を引っ張ってばかり。
がんばれ主人公。まだこれからだぞ?薬の制作者とすら合流できてないんだぞ?名探偵コナンが未完に終わるぞ?しっかりしろ。
【満を持して本編参戦なさった探索者の橘さん】
原作登場は、劇場版『ゼロの執行人』より。本シリーズにおいては外伝γ、およびγ‐2に登場。
2年前のγで語られた事件をきっかけに弁護士を辞職、MSOに加入後、魔術の勉強やその手の訓練を積んでいた。コナン開始済みの現在においては、一人前の捜査官となって怪奇事件の調査・解決を担っている。
転機となった事件で赤井さんに救われたのもあって、彼を全面的にリスペクトしており、装備は特注スーツ(激しく動いても破れないし、生地自体がかなり丈夫)に加え、いくつか魔術を習得済み。
作りかけ魔導書は和紙に書き込んでいる。
現在判明している習得魔術は≪ヴールの印≫、≪手足の萎縮≫。話が続けばさらに習得呪文が追加されます。
なお、他のメンツよりもその手の分野に踏み込んだ勉強をしているので、神話技能が高めの上、知識ロールと併せたら未見の神話生物でも概要を見抜くことが可能というチート技能を持つに至った。
・・・ただし、赤井さんと違って、SANチェックはしっかり行っているので、割とSANは低め。発狂すればもれなく魔術で悪さするタイプになります。