邪神様が見ているin米花町   作:亜希羅

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 原作18巻登場の灰原哀ちゃんですが、pixiv連載の某シリーズの時は14話登場、で、本シリーズでは28話登場です。
 おっせーよホセ。
 そもそも名前からして、灰原哀じゃなくて湯川理央という、原形を全くとどめない名前となっています。
 おかしいと思いませんかあなた(おかしな目つき)
 いろいろ要素を盛り込んだ結果、このざまです。
 途中でちょっと視点がモブに移行するので、注意。こんな話書いてると、お前は夢小説が嫌いなのかと言われそうですが、そんなことないです。むしろ好きなんです。ただ、某所の電波系転生者のざまぁ系小説が好きなもので。
 この世界でうっかりそんな気配を漂わせようものなら、ナイアさんがにこやかにお出迎えに行ってくださいます。
 割と竜條寺さんは綱渡りしてるんですよ。私が彼の立場だったら、胃薬!飲まずにはいられない!となるのでしょうが。


【#28】湯川理央ちゃん登場!灰原哀?知らない子になってしまいました。

 いつもニコニコ!ラブ&カオス!米花町の這い寄る混沌こと、私です。人間としては、手取ナイアと名乗らせていただいております。

 

 前回までのあらすじぃ!

 

 西の高校生探偵「工藤新一に勝って、オレが日本一の高校生探偵や!何ぃ?!工藤がしっぽ撒いて逃げ出す犯罪組織やとぉ?ほんならそれをオレが捕まえたら日本一やな!

 

 これが終わったら和葉に告白するんや!もう何も怖ないで!」

 

 あっはっはっは!

 

 あ~んな、テンプレート死亡フラグの建築シーンは、そうそうお目にかかれないですよ?!

 

 私、もう、吹き出しそうになるのをこらえるのが大変で大変で。

 

 え?その死亡フラグ建築の設計図を渡したのはお前だろうが、ですか?

 

 んっんんー?何のことですー?私はコナン君が我が家に来ることになった原因を対外的に通用しそうな方便で語って見せただけですがー?(要は10割嘘♪)

 

 ついでに、内緒だよ!ってちゃんと言い渡しておきましたし!

 

 高木刑事君とかも、しょっちゅう口を滑らせて、捜査情報を漏洩なさっていますし。

 

 ほら、私も悪くないのでは?

 

 それにほら、確かに私は情報を漏洩しました。ですが、それはコナン君からは特に口止めされてなかったうえ、それを聞いて活用しようと決めたのは服部君ご本人です。

 

 ほらほら。私は無実です!(ニヨニヨ)

 

 え?嘘をつくな?絶対確信してやっただろ、ですか?

 

 もちろんです!

 

 そのせいで、ひょっとしたら、『名探偵コナン』であった大阪や京都を舞台にした事件にかかわれなくなって、便利な協力者が一人いなくなってしまったかもしれませんが、まあ、面白ければなんだっていいんですよ!

 

 ・・・それで困るのはコナン君だけですしね。(ニニチャァッ)

 

 え?和葉ちゃんが泣きそう?誰ですそれ?

 

 

 

 

 

 さて、冒頭邪神トークはこのくらいにしておきましょうか。

 

 取り立てておとなしくしてあげる理由はないのですが、ちょくちょく様子見してあげてた子が、少しばかり面白い動きをし始めましたので、そちらを出歯亀です。

 

 

 

 

 

 これはこれは・・・。

 

 

 

 

 

 おやおや、こんなところにも・・・。

 

 

 

 

 

 よかったですね、コナン君!お友達が増えそうですよ?!

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 その日、江戸川コナンは落ち着かない気分だった。

 

 見られている。

 

 今朝、1年B組に転入してきた、女の子に。

 

 B組というのは分かる。何しろ、この間のあれこれで、一気に3人もいなくなってしまい、他のクラスと比べると人数が少ない。だから、転入生が押し込まれるというのは、わからないでもない。

 

 だが、その少女――湯川理央という女の子が、風邪で休みでたまたま空いていたコナンの隣の席にいきなり座ろうとしたり(そこにはすでに人がいるよ、という注意を受け、仕方なさそうに一番後ろの新品の机に行ってた)、その後、授業中、ずっとコナンの背中に視線を向けてくるのはいかがなものか。

 

 何かしただろうか?こんな少女、コナンの優秀すぎる記憶力に、該当容姿はない。(工藤新一であった頃も含めて)

 

 海外の血が入っているのだろうか、癖のある赤みがかった茶髪をボブにして、年の割には怜悧な表情をしている。ほっそりした肢体と白い肌、整った顔立ちも相まって、人形のような印象を受ける。

 

 そして、じっと見てくるくせに、コナンが視線を向けたり、話しかけようとしたら、すっと目をそらす。

 

 一体何なんだ。

 

 怪訝に思いながら、午後のホームルームを終え、コナンも帰ろうと学用品を詰め込んだランドセルを担ぎ上げようとした時だった。

 

 「あ、あの!江戸川君!今日、大丈夫?」

 

 「? ああ。何かあったのか?俊也君」

 

 不安そうな顔で話しかけてきた、同級生の少年に、コナンは首をかしげながらもうなずいた。

 

 「ちょっと、相談したいことがあって・・・」

 

 長くなるかもしれない。そう感じたコナンは、とりあえずランドセルを下ろし、机に座ると、すでに生徒が帰って空となった前の席にかけるよう、俊也に促した。

 

 「コナン君!あれ?」

 

 「悪いな、知史。今日は、ちょっと無理そうだ」

 

 「また探偵の仕事?」

 

 「そんな感じだ」

 

 クリンと首をかしげる本浦知史に、コナンは苦笑する。

 

 

 

 

 

 余談になるが、コナンは将来探偵になる!と明言して、そのための予行演習と題し、大小さまざまな依頼を小学校でも引き受けている。(要は原作で少年探偵団が関わっていたことを、彼一人でやっている)

 

 どこから何につながるかわからない。どんな形でも、つながりを持って、広く情報網を持つべきだ。あるいは、その保護者(それこそ、さまざまな職種、警察などの権力とだって!)とつながりを持つことだってできるかもしれない。

 

 子供の言うことなんて、と一概にバカにできない。小さくなってから、コナンは特にそう痛感するようになった。意外に、子供は大人が見ていないものや流すものをしっかりと見ているのだ。

 

 迂遠な方法ではあるが、できることから確実にやっていく。

 

 このため、コナンは帝丹小学校では、一種の名物と化していた。・・・なお、さすがに勝手な校内放送で大々的な宣言などはせず、先生方に相談して、学内掲示板の片隅に『探偵相談引き受けます!※要詳細相談 1年B組江戸川コナン』という張り紙を張らせてもらっている。

 

 最近は口コミもあるのだろう、徐々に依頼は増えてきている。

 

 

 

 

 

 「そっかぁ・・・」

 

 しゅんと悲しげにうつむく知史。今日は体調もよさそうで、特に用事も入ってなかったから、一緒にサッカーをやろうとでも言いに来たのかもしれない。

 

 「俊也君、よかったら、知史も一緒に聞いてもらっていいか?

 

 知史君にも、時々手伝ってもらってるから」

 

 コナンの言葉に、俊也は「人が多い方が確実だからね」と頷いて、「兄さんを、捜してほしいんだ」と話を切り出した。

 

 コナンはそれを聞きながら、やっぱり背中に視線を感じていた。

 

 放課後というにもかかわらず、ランドセルを背負いもせずに、本を読むふりをしながら、こちらに視線を向ける湯川理央の存在には、もちろん気が付いていた。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 「も~お!どこ行っちゃったのよ~!哀ちゃん!絶対見つけてあげるからね!

 

 真っ赤な犯罪者に見つかる前に、保護したかったのにぃぃ!

 

 降谷さんのためにも!」

 

 彼女は焦っていた。

 

 

 

 

 

 転生先は『名探偵コナン』と悟って、ウキウキしたものだ。

 

 実は、彼女が前世の記憶を取り戻したのはかなり遅かった。

 

 何しろ、記憶を取り戻したきっかけというのが、トロピカルランドであったジェットコースターでの殺人事件、それを取り扱った新聞記事を見たからだ。

 

 思い出して、悟った瞬間、彼女はリアルorzしかけた。

 

 終わってるじゃん。

 

 萩原さんも、松田さんも、スコッチも、伊達さんも、全部終わってるじゃん!

 

 念のため調べてみたが、ほとんどものの見事に死んでいた。(なお、死亡しているかだけで、死因については調べていない)。唯一生き残ったらしい萩原さんも、後遺症からか、警察をやめてしまっているようなのだ。

 

 マモレナカッタ・・・。

 

 まあ、いい。済んだことをくよくよ悩むのはよくない。なら、せめてこれからだ。

 

 幸い、彼女は公安だ。多少の融通〈職権乱用〉は利く。

 

 一番近いのは、10億円強盗事件だ。真っ赤なガワだけ死体損壊犯の馬鹿垂れが、尻拭いもせずに逃亡し、宮野明美が一人で貧乏くじを引かされるあれだ。

 

 あれを阻止しよう!

 そう思い立ったのもつかの間、今度は肝心な事件そのものが起きない!

 

 慌てて調べてみたら、なんと宮野明美は2年前に火災で焼死していたと判明。時期的に、おそらく赤井の脱走の直後だろう。

 

 何たること!やはり、あの悲劇のピタゴラスイッチ男は生かしておくべきではない!降谷さんは正しかったのだ!

 

 来葉峠の時(できればその前に!)には、ぜひ捕まえてそのまま組織に突き出しましょう。宮野姉妹やスコッチを踏み台にしたんだから、自分もそうされても仕方ないはず。その方が降谷さんもハッピーだし、宮野姉妹の敵討ちにもなる。うん!そうしよう!

 

 それからは、日々の業務の片手間に、虎視眈々とFBIの動きを見張っていた。

 

 そして、とある雨の日――彼女は、雨の日は積極的に外回りに出るようにしていた。その日はこんな天気だったと記憶していたからだ。

 

 見つけた!

 

 そう歓喜に打ち震えたのは、だぶだぶの白衣を着た、赤みがかった茶髪の幼女が、道端に転がっていたのを見つけた時だった。

 

 もう大丈夫だからね!あんな自分の都合で周囲を振り回す、なんちゃって探偵坊やや、警護のために盗聴するようなストーカーじみたロリコン赤犯罪者なんて、近寄らせないから!

 

 そうして、拾い上げたその少女を、彼女は保護したのだ。

 

 だが、彼女が少し目を離したすきに、何と少女は姿を消していた。

 

 どうもトイレの小窓を壊して、そこから脱出したらしい。

 

 なんてこと!もし幼児化してるってわかったら、ただじゃすまないっていうのに!

 

 慌てて探し回ったが、見つからない。

 

 せっかく、降谷さんの一番の側近である、風見さんにも連絡を入れて、警護体制を盤石にしようとしていたのに!

 

 

 

 

 

 繰り返しになるが、彼女は焦っていた。

 

 せっかく風見さんに連絡を入れたのに、肝心な警護対象がいないのでは話にならない。

 

 「そうか、わかった。また見つかったら、教えてくれ」

 

 どこかうんざりしたような風見さんに、彼女は悄然とする。

 

 こんなはずじゃなかった。どうしてこんなことに。

 

 あれほど、ここは安全だ。自分を信じて、保護されてほしいといったのに、どうして、哀ちゃんは逃げ出してしまったのだろう?

 

 そうして、彼女は思い立った。

 

 工藤新一!ひょっとしたら、警察より、あっちの方が頼りになるって思われたとか?だって、あいつ、主人公だし!

 

 そうして、彼女は急遽工藤邸に駆けつける。

 

 業務?引継ぎ?知ったことか。哀ちゃんの方が何倍も大事だ。

 

 

 

 

 

 やっとの思いで工藤邸の前に駆けつける。

 

 だが、そこに彼女の焦がれた人物はいない。

 

 代わりに、いたのは――。

 

 「ドーモ、初めまして。いけませんねぇ。実にいけません。」

 

 いきなり耳元にささやかれるように話しかけられ、とっさに振り向く。

 

 目に入ったのは、まるで深淵の黒を切り取ったような、感情の読めない黒い双眸。

 

 ポニーテールにした黒髪と、銀縁眼鏡をかけた、豊満な肢体の美女だ。黒いベストとレギンスという取り合わせが、さらにプロポーションを引き締めて見せる。

 

 誰?!こんな奴、コナンにいた?!

 

 思わず一歩後ずさる彼女に、黒服に眼鏡の女性が歌うように語る。

 

 「宮野志保の保護ですか。堅実でありふれて常識的で・・・ゆえにこそ、つまらない」

 

 唾でも吐くように、最後の一言を吐き捨てる。クソくらえと言わんばかりに。

 

 ここで、彼女は気が付く。

 

 工藤邸と阿笠邸などの並ぶ閑静な住宅街は、いつの間にか彼女たちの周囲から霧に包まれたかのように忽然と消失し、かろうじて判別できる塀に囲まれた路地には、彼女ら二人しかいないことに。

 

 「物事には、段取りや下準備が必要なんです。

 

 新鮮な魚介を用いた懐石料理しかり、下茹でに何時間もかける宮廷料理しかり。

 

 志保君は、赤井君に楽しんでもらうための貴重な材料です。それに、彼女にもサプライズを用意してあるんですから。勝手に退場なんて許可できるわけがありません。

 

 君、たぶん、竜條寺君や“材料たち”の同類なんでしょうけど・・・竜條寺君のように物分かりがいいというわけでもありませんし、どうしたものでしょうねえ?」

 

 右手の人差し指を頬に当て、黒服の女は思案しているようだ。

 

 ややあって、彼女はポンと手を打つ。名案だ!とでもいうかのように。

 

 「そうだ!竜條寺君も根性はありました!赤井君もそうです!

 

 君も同類なら、同じように根性を見せてください!

 

 結果如何では、生かすことも考えなくもありませんからね!」

 

 さも名案だというかのように語られたそれに、彼女は異様な不気味さと明確に言語化できないながらも恐怖を感じ、さらに後ずさる。

 

 「あ・・・ま、まさか、組織の・・・」

 

 遅まきながら思い至った可能性――目の前の黒服の女性が、組織の幹部(原作コナンで語られていないような)かもしれない――に、彼女は青ざめながらも尋ねようとした。

 

 「組織、ですか?」

 

 黒服の女が口元を歪める。

 

 この世すべてを無意味と唾棄するような、あるいは生きとし生けるものすべてを冒涜するような、嘲弄に満ち満ちた笑みだった。

 

 「あんなちんけなのと一緒にされては、いささか業腹ですが、まあ、いいでしょう。

 

 聞かなかったことにして差し上げますよ。優しいでしょう?

 

 それでは」

 

 パチンっと黒服の女が指を鳴らす。

 

 白い靄の奥から、羽音が聞こえる。巨大な鳥らしいものが、翼で空を打つ音が聞こえる。

 

 「がんばってくださいね♪」

 

 言い残して、黒服の女は霞に溶け込むようにその姿を消す。

 

 慌てて、彼女は黒服の女がいたところに駆け寄り、周囲をきょろきょろと見まわすが、トリックなどを使われた痕跡は見当たらない。

 

 まるで本当に消えてしまったかのように。

 

 そんな馬鹿な!

 

 だが、彼女に驚愕している暇はなかった。

 

 謎の羽ばたきは、すぐ近くまで迫っていた。

 

 白い靄を引き裂いて、それは現れる。

 

 そして彼女は、顔を上げて、それを見た。見てしまった。

 

 

 

 

 

 それは、一見すると巨大な鳥だった。あるいは蝙蝠にも似ているかもしれない。

 

 とにかく、長大な翼がついて、それをはばたかせて王者のごとく天高くに陣取っていた。

 

 馬のような首、羽毛の代わりに、滑らかながら堅固な鱗を鎧のごとく纏っている。

 

 

 

 

 

 それは、シャンタク鳥と呼ばれる、神話生物だった。

 

 「っーーーーーーーっ?!?!?!」

 

 たまらず彼女は絶叫していた。何だあれは。何あれ。

 

 あんなの知らない。あんなの見たことない。何であんなものが?!

 

 恐怖と混乱で、腰が抜けた彼女は、絶叫しながらしりもちをつく。

 

 

 

 

 

 ・・・余談になるが、彼女はクトゥルフ神話など、知らなかった。それを基にしたTRPGなど、単語は聞いたことがあったかもしれないが、その詳細など知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 公安としての経験、積み重ねた訓練は、人知を超えた化け物の前には何の役にも立たなかった。

 

 べろりっと、怪物が舌なめずりをする。

 

 赤みがかったその双眸が、彼女をとらえ、食欲と愉悦、歓喜ににんまりと歪められる。

 

 「あ・・・あ・・・ああ・・・」

 

 逃げようという意思も起きずに、彼女は茫然と、目の前の理不尽の権化を見つめる。

 

 いっそ目をそらすという選択すら取れず、彼女は五感から流れ込む、化け物の情報を、脳髄に詰め込んでいく。

 

 そして、ぶつんっと唐突に何かが下りてきたように、彼女は悟った。

 「あはっ!あはははっ!」

 

 夢だ!夢だ!

 

 きっとこれは悪い夢。目が覚めたら、きっとあの職場で転寝してるに違いない。

 

 きっとそうだ!

 

 「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

 

 夢なんだから大丈夫!

 

 ほら痛くない!苦しくない!だって夢だもん!

 

 四肢が引きちぎられ、臓物を地面にこぼしながら、彼女は笑う。

 

 だって夢だから。

 

 ちぎれた首が宙を舞った時でさえ、彼女は笑っていた。

 

 バグンッと、シャンタク鳥は、それを一飲みにして、満足そうにゲップをした。

 

 

 

 

 

 かつて異世界で生きたという記憶を持つ、公安の女は、こうして姿を消した。

 

 ほんのわずかな歪みを、世界に与え――それしかできないままに。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 

 さてさて。

 

 たっぷり日も暮れた夕刻、私は見世物の一つの場面を出歯亀していました。

 

 

 

 

 

 目障りになりそうな、おバカさんは先日処分しました。

 

 あ、ちなみに、彼女が助かるルートとしては、羽音が聞こえた時点でシャンタク鳥から逃げ、サーチ&ステルスをしながら、異空間からの脱出口を探す、というものでした。

 

 ま、そもそも耐性がなかったらしくて即発狂なさってたようですがね!脆弱ですねえ。

 

 シャンタク鳥も満足なさってましたし、結果オーライ、ですよ。

 

 ・・・コナン君はともかく、どさくさ紛れに赤井君まで処分して、零君に媚を売ろうとしていたようでしたからねえ。

 

 あの赤井君が、あの程度に処分されるとは思えませんが、彼とは次の“遊び”の約束をしているんです。その邪魔なんて、許可できるわけがありませんからね。

 

 

 

 

 

 「どういう状況なんだ、これは」

 

 「それはオレのセリフだってーの!」

 

 阿笠邸に呼び出しを受けた様子の竜條寺君が、さっそく目を吊り上げたコナン君にかみつかれています。

 

 もう一人の当事者――今は湯川理央と名乗られている、幼児化した宮野志保、元組織の幹部、コードネーム:シェリーは、悠々とソファセットに陣取られて、二人のいさかいを横目でちらっと見やるだけです。

 

 

 

 

 

 コナン君のご説明によれば、お昼間の同級生のお兄さんの失踪事件の捜索の際、アシスタントの知史君と一緒に、「私も一緒に行っていい?力になれるかも」と言い出した理央君も同行。

 

 お兄さんを拉致していた、偽札製造犯を、槍田探偵(たまたま仕事がなく、コナン君の連絡を受けて助力を引き受けられたそうで)の力もあって、無事逮捕にこぎつけさせました。

 

 問題はその帰り道。

 

 迎えに来た兄貴分の中岡一雅君と一緒に帰途に就いた知史君をよそに、二人で途中まで家路についたコナン君と理央君ですが、そこで理央君が自分の正体をばらしてきました。

 

 驚愕したコナン君は、とりあえず近場で組織関連の内緒話ができそうな阿笠邸に、彼女を連れ込み、元幹部というなら心当たりがあるのではと、もう一人の組織関連の人物とつなぎを取ったというわけです。

 

 

 

 

 

 「あんた、何でコイツのこと黙ってやがったんだ!」

 

 いささか行儀悪いながら、コナン君は理央君を指さしています。

 

 対する理央君は静かなもので、無言を突き通しています。

 

 ちなみに、家主の阿笠博士はおろおろするだけで完全に空気になっています。形無しですねえ!

 

 「おい、どんな説明した。完全に不穏な感じに受け取られてるっぽいぞ?」

 

 「事実よ」

 

 ああ、元組織の幹部で、幼児化の原因になった毒薬作りしてましたってことですよね。確かに事実ですね。

 

 「あーのーな!一応同類だろうが!ひねた物言いしてんじゃねえ!ガキか!

 

 はっきり言うが、俺たちゃ一蓮托生に近いんだぞ?!無駄に対立していいことなんざ一ミリもねえよ!あほか!」

 

 プイっと顔をそらす理央君に、竜條寺君は深々とため息をついて、理央君から聞いたらしい説明を始めました。

 

 

 

 

 

 何でも、理央君、ある時点(お察しですね)から組織に対して反感を持ってたそうなんですが、先日、作った試作品を勝手に毒薬扱いされて、無断で人体投与なんてされてたそうです。(ご両親から引き継いだ、一種の形見のようなものですよ?愉快ですねえ)

 

 『名探偵コナン』でもそんな感じだったんですかねえ?私の攻略本、情報が偏ってて、当てにできない部分もそこそこありまして。

 

 とにかく、そこまでは理央君も何とか我慢のできた部分ではあったようです。

 

 問題は、もうすぐ亡くなって2年経とうという、お姉さんのお墓参りを、誰一人許可してくれなかったということです。

 

 そればかりか、理央君が後生大事に取っておいたお姉さんの数少ない遺品を、“お姉さんが引き入れた裏切り者の手がかりを探す”という名目のもと、勝手に壊されたり処分されたりする始末。

 

 二人で写っていた最後の写真も処分されたところで、我慢の限界が訪れたそうで。

 

 いい加減にしろ。写真を元通り復元しない限り、薬の研究は中断する、と言い渡したそうです。

 

 ・・・フィルムも画像データも残っておらず、残った現物も処分した状態で、それを復元って、完全に無理言ってません?ああ、もともと無理を言ってる気だったんですね。心のよりどころだった“お姉さん”を完全に没収されて、自暴自棄になってたんですね。

 

 反抗の代償にガス室に閉じ込められ、自殺のつもりで隠し持っていたAPTX4869(例の毒薬の名前だそうで)を服用。幸か不幸か、彼女も幼児化し、ダストシュートから脱出。

 

 当初は、同じく幼児化した可能性の高い工藤新一のいるだろう、工藤邸を目指していたのですが、彼女の目算は見事に狂いました。

 

 何でも、組織の追手らしい人間に捕まり、幼児化していることもばれて、「アイちゃん」などという意味の分からない呼ばれ方をしたとそうです。保護するなどと言っていたそうですが、到底信じられなかったそうです。(ちなみに、竜條寺君は省かれましたが、最初その話を聞いた彼は、思いっきりむせられてました。心当たりありすぎですよねえ?)

 

 で、そこからどうにか逃げ出した理央君は、今度は竜條寺君の彼女にあたる徳本敦子君に拾われ、そこから竜條寺君に連絡がつながったということだそうで。

 

 で、竜條寺君が多少の職権乱用をして、彼の姪っ子に当たる『湯川理央』という人物の戸籍をぶち上げたそうで。

 

 え?灰原哀?一応、竜條寺君がその名前を提案してみたそうなんですが、哀という名前に、理央君は真っ向拒否。・・・ひどかったですもんねえ、“彼女”。

 

 晴れて、湯川理央君が爆誕しました!

 

 ちなみに、お名前の元ネタは、『探偵ガリレオ』の湯川教授と、ガリレオからとられたようですよ?名付け親は、竜條寺君です。灰原哀の名前が却下されたことで、うんうん唸られながら、提案されてました。

 

 

 

 

 

 おや、また変なところがねじ曲がりましたねえ?どうしたものでしょう。

 

 まあ、大局に変化はありませんし、中身が変わらないなら問題なし、ですよ。

 

 

 

 

 

 で、竜條寺君は仕事の都合で直接面倒を見ることができません。(表向きは貿易会社の職員ですが、実質は怪奇事件専門捜査官で、口外厳禁のコンプライアンス管理が非常に厳しいところですしね。)

 

 松井君や成実君もそうなんですが、あの組織に所属している捜査官って、基本的に寮暮らしなんですよ。

 

 そこで、詳しい事情は聞いてないものの、竜條寺君が(虐待先から逃げ出したらしい)親戚の面倒を見れないと判断したらしい敦子君が、保護者となることを名乗り出られ、晴れて理央君は徳本敦子君のマンションに居候されることになったそうです。

 

 そもそも・・・理央君のような幼女を、竜條寺君のようなガタイのいい強面が面倒を見ると?ふむ。これは誘拐ですかね?警察に通報されそうですねえ!

 

 竜條寺君は男性ですしね。性別の差は一つ屋根の下では、立ちはだかる大きな壁です。中身が成人近い女性であれば、なおのこと。

 

 それもあっての、敦子君のところへの居候、となったようで。

 

 

 

 

 

 「で、お前の幼児化、勘づかれてたぞ」

 

 「・・・正確には、可能性がある、程度よ」

 

 そろそろ立ちっぱなしも面倒になったのか、竜條寺君はソファに座りながら言いました。

 

 眉をしかめる理央君も無視して、家主である阿笠博士に「タバコ吸っていいか?」と許可を取ってから、パックとライターを取り出されています。

 

 「ところで、お前ら、そろそろいい時間だが、家に電話しなくて大丈夫か?小学校1年生ズ」

 

 煙交じりに指摘されて、だいぶ長いこと話し込んでいたのに気が付いたお二人は、慌てて銘々持たされていたスマホを手に、自宅に連絡を取り始めました。

 

 おや、うわさをすれば、ですね。

 

 『もしもし、ナイア姉ちゃん?』

 

 「おや、コナン君。まだ帰ってこないから、心配してました。てっきり、何かあったかと。

 

 警察から、君が事件に巻き込まれたというので、いくつか確認のお電話をいただいたというのに、まだ帰ってこないので、どうしたものかと思ってたんですよ?」

 

 『・・・』

 

 ああ、今、顔を引きつらせましたね?

 

 心配じゃなくて、面白そうなことが起こっているの間違いだろ、とも副音声で聞こえましたねえ。

 

 ま、その通りなのですが。

 

 『ごめんなさぁい。事件の時に、一緒に居合わせた子と仲良くなったんだ。

 

 今日クラスに転入してきたばかりの子なんだぁ。

 

 頭もいいからすっごく話も弾んで、そのまま一緒に博士の家で泊りがけでゲームしようってことになって。

 

 連絡遅くなって、ほんとにごめんなさい。

 

 ・・・だめ?』

 

 おそらく、目の前にいれば上目遣いで小首をかしげるというあざとい仕草が見れたのでしょうが。

 

 ま、筋は通ってますし、反対する理由もないのですが、ここらでちょっぴりからかって差し上げましょうか。

 

 「もちろん、かまいませんよ。

 

 御謹製の毒薬で、そんなざまになった君からしてみれば、嫌みの一つや二つ、言って当然かと。いえ、むしろ、それで済まされるなど、お優しい限りですねえ。

 

 にしても、彼女もいい度胸してますよね?潜伏中の君や竜條寺君のところにまっすぐに逃げ込んできて。発見時のリスクをさらに爆上げに走るとは。

 

 しかも君は毒薬の被害者ですよ?君が昨今の米花町民のように短気な性格でしたら、お得意のトリックでも使って、隠ぺいに乗り出されておかしくなかったというのに!

 

 いえいえ。今からでも、他の薬の被害者のご遺族に連絡して差し上げればいかがです?理央君ならそれもご存じでしょうし。彼らもきっと真っ赤になってお喜びになられるかと」

 

 『このっ!・・・ボク、子供だからお姉ちゃんが言ってること、わかんな~いっ』

 

 一瞬罵倒文句を吐き出そうとなさいましたね?コナン君。そして、阿笠博士や理央君が何も知らないことを思い出されたのか、怒りで震える声を隠して、そんなことをのたまいました。

 

 「忍耐は美徳ですよ?すばらしい。それをしなくてよくなった解放感を思えば、愉悦ですよね?

 

 がんばってくださいね、コナン君」

 

 『・・・お・や・す・み!ナイア姉ちゃん!!』

 

 怒りに震える声で、力強くそういうや、一方的に通話が切られました。

 

 

 

 

 

 ふうむ?なぜ私は怒られたのでしょうか?正論しか言ってないと思ったのですが?

 

 え?お前がそうやって、他人の傷口を嬉々として抉りまわして、必要以上に人死にを歓迎する姿勢を辞さないからだろうが、ですか?それに、コナン君の性格を考えてみろ?どう転んでも人殺しをするような性格じゃないのに、お前が嬉々としてけしかけようとしたら、怒るに決まってるだろうが、ですか?

 

 わかってませんねえ。人間なんて、おきれいなだけの生き物ではありませんよ?口先ではどんなにきれいごとを叫んでも、腹の中では薄汚いものをため込んで、いつかそれに理性を食い破られるんです。

 

 いつ、それがコナン君に訪れるのか。ささやかながら、私はその後押しをしてあげているだけですよ。

 

 ま、簡単に転がり落ちようが、それでも歯をくいしばって耐えようが、どちらになろうと、見ている私としては面白いのですがね?

 

 なぜなら、私は人間を愛しています。彼らの生き方、あり方、そのすべてを、ありのまま、受け入れるのです。

 

 ありの~ままの~あなた方が好きよ~♪

 

 それが私の、愛ですから。

 

 ええ、その結果、憎しみ合い、殺し合い、嘆いて悔いて、狂ってのたうち回ろうが、それはそれでかわいらしくて、素晴らしいじゃないですか!

 

 ふふふふふ♪

 

 

 

 

 

 

 おや、長引きましたね?

 

 では、とある時間の列車のお客様のセリフを引用いたしましょう。

 

 続くに決まってるよね?答えは聞いてない!

 

 

 

 

 

続きが、目覚める・・・!

 





【あっちもこっちも出歯亀し放題、邪魔者は容赦なく削除にかかるナイアさん】
 前回、服部君に極高死亡フラグを建築して差し上げ、ワクワクしながら結果待ちしている。
 今回、語りから省いていたが、宮野志保をこっそり様子見していたことが発覚。
 唯一の肉親である姉をなくしてから、組織での孤独な日々、ついにプッツンしてからの反抗・脱走、そして拾われるというステップのすべてを邪悪に見守っていた。
 この世界においては、宮野明美が実は生きて保護されていることを知っているが、諸事情からそれは宮野志保には伝えられないだろうと思っており、そんなのは詰まらないと考えていた。
 それが、赤井をさらに楽しませる(苦しませる)ことにつながるので、絶対逃がす気はなかった。
 さらに、原作コナンより2年早く宮野明美が退場したことにより、宮野志保の組織に対する反抗の開始も早くなっており、これがコナンたちの進退にも影響を与える可能性がある、と(らしくもなく)素早く計算し、このためちょくちょく様子見していた。
 原作通りに宮野志保が幼児化してから脱走したものの、彼女を拾ったのは阿笠博士ではなく、名も知らぬモブ女。誰だコイツ、とさらに様子見続行してたら、口走る不穏な独り言と、漂わせる残念臭から、コイツ攻略本の材料の同類だ、と判断。
 竜條寺さんのように、おとなしくしていようという意思表示(素直に幼女を阿笠邸の前に戻すなり)しておけばよかったのだが、宮野志保を公安で保護して強制フェードアウトさせようとしたので、残念、君の冒険はここまでになってしまった!を発動させた。
 ・・・それなりに満足した様子のペットを見て、ほっこり。安定の邪神ぶり。
 もちろん、モブ女に変わって、徳本敦子さんが宮野志保を保護して、竜條寺さんに連絡するところもきっちり見てた。
 参戦おめでとう、哀ちゃんもとい、理央ちゃん!楽しんでいってね!
 その後、帝丹小学校1年B組に編入した幼児化宮野志保改め、湯川理央ちゃんとコナン君+αが事件を解決するところまでしっかり出歯亀した。
 その後、阿笠邸で話し合うことになった幼児化組+竜條寺さんと阿笠博士のご様子もきっちり、出歯亀。
 電話かけてきたコナン君を心配するように見せかけ、彼の地雷を嬉々として踏みつけてやった。
 そこに地雷が埋まっていたら、嬉しげに踏みつけに行く。邪神だからね。自分はダメージを受けないし、周囲を巻き込んで爆散するならなおよし!だからね。しょうがないね。

【ミステリアス転入生に驚愕して、邪神様を腹の底で罵りまくったコナン君】
 前回、槍田探偵事務所の面子には正体がばれてしまったわけだが、その後の対応については次回以降に回す。
 どうにか体調が回復した彼は、やはり『九頭竜亭』に居候しながら、小学生生活を送る。
 今回、転入してきた謎の美少女に、やたら注目され、困惑。こんな奴知らん。
 なぜか、その後、コナンが趣味とわずかな実益を兼ねてやっている探偵活動にも首を突っ込んできた。何でだ。
 なお、今回捕まえた偽札製造犯も、ようやく連中のしっぽをつかめたと思ったのに、逮捕後の様子からして、どうも違うっぽいとなってがっかりした。
 が、肩透かし食らった直後に、謎転入生が、とんだ爆弾落としてきて、大驚愕。
 どういうことだこら!組織の幹部・・・竜條寺さん?!こんな奴がいるならいるって先に言っといてくれよ!
 急遽、近場で内緒話にうってつけの阿笠邸に駆け込んで、話し合い。竜條寺さんも呼び出した。
 謎転入生の経緯を聞いたところで、そろそろ自宅に連絡入れないとやばくね?と指摘され、慌てて連絡。
 電話かけたら、うわさの保護者邪神が口先ではまともなことを言ってくるが、どうせろくなこと考えてねえだろと思ってた。
 案の定、出歯亀していたらしいクソ邪神からは、邪神のクズがこの野郎と言いたくなる、糞とクズの和え物のような文言が吐き出された。
 ・・・コナン君も人間なので、自分の現状は自業自得だとわかってはいるが、自分がこんなことになるきっかけにもなったものを作った人間に、思うところがないといえば嘘になる。だからと言って、この邪神にだけはそれを指摘されたくない。
 原作最大級のお助けキャラの加入は、吉と出るか凶と出るか、現状では不明。どうなるかは今後次第。

【颯爽登場して発狂退場した、転生モブ女】
 ネームレス。いちいち名前考えるのがめんど(ゲフンッ)・・・模撫山茂武美くらいで。
 大体劇中で語っているが、夢主人公のごとく公安に所属。覚醒前は割とまじめに仕事をこなしてた。
 覚醒した時には、大体の救済対象は死んでいた。(なお、ほとんど原作よりもひどい最期を迎えている)萩原さんは、生きているが、警察やめている時点で関わりなくなったじゃんorz。松田さんも表向き死んだことになっているので。
 覚醒してからが問題で、仕事に関係ないことを職権乱用して調べ上げたりするようになったと、周囲の目が厳しくなってた。
 本人はいたってまじめに、降谷さんの力になるんだ!と邁進してたつもり。
 未来のことを知ってて、それを変えようと必死になろうと、周囲から見れば、急に頭おかしくなったとしか見えない。
 文章から察しはつくと思うが、かなり熱烈なアンチ・ヘイト系の転生者で、原作では違法捜査や死体損壊をやらかした赤井さんや、捜査のためなら他人の部屋を荒らしたり推理ショーでプライベートを暴露したりするコナン君のことを嫌い、彼らにかかわる前に、と幼児化した宮野志保を保護しようとした。
 実際、どうにか一度は保護するが、あまりにも不信感丸出しの言動(いきなり、彼女に対して灰原哀呼ばわりし、組織のことも知ってるよ!云々話した)をしたので、信頼を勝ち取れず、むしろ組織の手先と誤解され、脱走された。解せぬ。
 すでに風見さんに連絡してたというのに、なぜ逃げる?!
 なお、風見さんの反応としては、「またコイツ、変なこと言ってるなー。あんまりひどいなら部署の配置換えとか、謹慎もやむなしかなー」という感じ。すでにあきらめに入られている。
 なおも行動しようとするが、転生者丸出しな行動の挙句、宮野志保を保護という名の強制フェードアウトさせようとしたのが、邪神様のアウトゾーンに触れた。触れてしまった。
 劇中でも語っているが、邪神様のことなど彼女は知らない。
 自身のことを踏まえ、原作とこの世界の違いについてあらかじめ、調べ上げておかなかったことが、彼女の敗因。もっとも、調べ上げたところで、常識に則って、やはり宮野志保の保護に乗り出していたと思われる。
 結果は、ご存じ。隔離空間に強制的に放り込まれ、シャンタク鳥からサーチ&ステルスするというシナリオに単騎で挑むことになるが、そもそも他探索者のような神話事象に対する耐性が全くなく、シャンタク鳥を認識しただけでSANが溶けた。
 発狂して爆笑しながら、シャンタク鳥のおやつになった。合掌。
 なお、アレすぎる彼女の言動から、宮野志保にとって“灰原哀”は気持ち悪い女が呼んだ不吉な名前、という印象が植え付けられてしまい、偽名候補から外されるという、ピタゴラスイッチを引き起こす。
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