うーん・・・そろそろ目玉神話生物だそうか!グレート・オールド・ワンそのものは無理でも、その化身くらいはええやろ!あの連中だったら・・・(『マレウス・モンストロルム』をパラパラして)おっ?ええ奴がおるやんけ!これにしたろ!
あとはいろいろこじつけて・・・おっしゃ出来たで!
大体そんな感じで書き上げました。クソ長いので、いったん切ります。次回でこの事件は終わらせますので。
***本編中に入れ損ねた一シーン(どのタイミングかはご想像にお任せします)***
「・・・懐かしいわね」
「あれ?理央ちゃん、前にこの島に来たことあるの?」
「・・・昔の話よ」
ふいッと視線をそらす理央は、それ以上話したくなさそうに敦子には見えた。
敦子が知る理央のことは、あまり多くない。
年頃の女の子より、言動こそ大人っぽく頭もいいようだが、おしゃれやかわいいものにもそれなりに興味があるようだ。
あとは・・・竜條寺から又聞きした話を敦子なりに解釈したところでは、おそらく理央は、マフィアか暴力団の幹部の隠し子で、虐待されていたところを逃げ出し、竜條寺に拾われ匿われたというところだろうか。姪だ、と竜條寺は言ってたが、多分それは嘘だと敦子は知っていた。
ハッと、敦子は思い至る。以前来たということは、それはきっと虐待されていたころに来たということだ。きっと、矢の当選番号の人数合わせで無理やり連れてこられたに違いない。なんて自分は馬鹿なのだ!
「ごめんね!理央ちゃん!辛いこと、思い出させちゃって!」
「・・・別に、気にしてないから」
慌てて謝る敦子に、理央がどこか呆れた声で答える。なぜだろうか。
いつもニコニコ!ラブ&カオス!米花町の這い寄る混沌こと、私です。人間としては、手取ナイアと名乗らせていただいております。
さて、いささか冒涜的な人魚伝説の残る美國島でのセッションが本格スタートしました!
お昼間、儒艮祭りや、この島にまつわる人魚や八百比丘尼伝説、槍田探偵事務所に届けられた門脇沙織君からの依頼に関する情報集めをされていた探索者一同ですが、夜に参加された儒艮祭りにて、深きものが矢に当選した海老原君を滝つぼに拉致るのを目撃されちゃいました☆
急ぎ島の幼馴染組の一人である福山禄郎君が後を追って飛び込みましたが、ややあってからずぶ濡れで戻ってきました。
なお、彼はずんぐりむっくりした体格で、ずぶ濡れというのに深々とフードを被って、脱ごうとしません。
この島の住民は、結構そんな感じの方が多いんですよ☆お察しですよね?
どうもこの島は、世界各地にある“深きもの”と親交深い土地の一つのようでして。
有名どころはインスマスなのでしょうが、あの町がずば抜けすぎているだけで、あちこちにそういうところ、あるんですよね。
いやー、アメリカのインスマスもたいがいあれな感じでしたけどね。
エドモント・マーシュ君は実にいい仕事をしてくれました!
おやご存じない?インスマスの名主殿にして、街をああした元凶と言い換えても過言ではない人物ですよ?
彼が持ち帰った多数の財宝と“深きもの”の血脈は、大戦を経てなお、インスマスの地に深く深く根付いていますからね。おかげであの町は見物、ゲフン、観測し甲斐があります♪数年に一回は、おかしな騒動が起こってますね、あそこ。
・・・まあ、個神的な視点に基づいて言わせていただくなら、多分マーシュ君がやらなくても、いずれあの町はああなったでしょうね。
だってあの町、悪魔の暗礁、そしてルルイエが沖合にありますし。
多分、マーシュ君は夢うつつのクトゥルフ君が、たまたま使者に選んじゃっただけじゃないですかね?私はクトゥルフ君ご本神ではありませんし、彼に実際そこどうですか?と聞いたこともありませんので、真実の確認のしようはないのですが。
ま、マーシュ君の笑い話はまた今度にしましょう。
え?あの悍ましさマックスハートを笑い話にできるとはさすが邪神だな!ですか?
いやですねえ、褒めても何も出ないですよ?(照れ照れ///)
え?褒めてねえよ、曲解してんじゃねえクソ邪神、脳髄腐ってんのかゴラ、ですか?
残念!私は邪神なのでそもそも脳髄なんて持ち合わせておりません!手取ナイア仕様のなんて飾りですよ飾り!
フゥハハハハハ!山●君!そちら皆様の座布団を没収して差し上げなさい!
え?誰が山●ですか?んもう!ノリが悪いんですから!
では、冒頭邪神トークはこのくらいにして、そろそろ本編に行ってみましょうか?
いろいろ危なそうなセッションですが、ぜひぜひ頑張ってくださいね♪
* * *
さて、駆け付けた地元の交番によって封鎖され、一時狂気に陥る人々も滝つぼ周辺からたたき出されました。
探索者たちももれなく、ですね。
で、彼らはひょっとしたら所在の分からない門脇沙織君も、連中なら行方を知っているかもしれない。手掛かりを探すべく、改めて島の伝説などにも詳しく、拉致された海老原君とも親交のあった島袋君恵君に話を聞こうと、神社に訪ねることにしたそうです。
事情聴取などを終えて帰宅なさった君恵君のもとに、ぶしつけながらお訪ねしてあれこれと訊いてます。
おや、君恵君もお人よしですね。夜分遅いというのに、それでも皆様を歓待して、神社の裏手にある自宅にあげて、いろいろお話されてますよ。
で、君恵君と入れ替わりに弥琴君が登場されました。
祭りの時とは違い、黒くゆったりした上下に赤いちゃんちゃんこを着て、杖を突かれています。相変わらず非常に小柄ですね。
松井君がポロッと、化粧落としたら妖怪婆じゃねえかとこぼされて、左右から七槻君と蓮希君のお二人に睨まれてますよ。
しかし、弥琴君は気にされた様子も見せずに、この年まで生きたら妖怪と大差ないわい、とカラカラ笑われています。豪胆ですねえ。
で、矢の当選基準についても、適当だし、ある年は競馬の当たり券の番号だったよ!などとお話しされてます。
で、だいぶ夜も遅いし、いったん宿に引き上げて調査の続きはまた明日、というところで敦子君が呼び止められました。
矢を手放したら、災いが起こるから手放さないように、ですって。
それを聞いた敦子君は、青ざめさせていました。可哀そうに。
さて、夜くらいは合流しないといけませんね。
呪文でパパッと人目を避けた場所に移動して、大急ぎで旅館の前にダッシュです!
ああ、松井君!コナン君をありがとうございます。いやー、助かりましたよ!
おや、コナン君。人探しの依頼が長引きそうだから、明日も松井のお兄ちゃんたちと一緒に行動したい、ですか?
もちろんかまいませんよ!ささっ、今日はもう遅いですからね!しっかり休んで、また明日、ですよ!
さて翌日です。
旅館で朝食を取られた一行は、再び探索スタートです!
行ってらっしゃい、コナン君!私はまた用事があるので、松井君、コナン君の面倒をお願いしますね!
・・・では、出歯亀再開です♪
昨日とは少々メンバー違いながらも二組に分かれて、他の幼馴染組に話を聞きに行こうとされてます。
組み合わせとしては、
Aチーム・・・越水七槻君、徳本敦子君、松井陣矢君、設楽蓮希君、湯川理央君
Bチーム・・・浅井成実君、竜條寺アイル君、江戸川コナン君
という感じです。人数バランスがよろしくないかもしれませんが、対人技能持ちが七槻君と成実君くらいで、敦子君と蓮希君、理央君の3名は戦闘技能を非所持、くわえて理央君とコナン君はお互いに一緒に行動するのを嫌がったという事情があります。
さらに、どうも昨夜謎のPOW×5の対抗ロールにさらされ、POWを一時減らされることになった敦子君はともかく、深きものの目撃でSANも減らされることになった蓮希君は不安がられて松井君から離れたがらない一時狂気を発症という事情もありまして。
こういう感じになったということです。
さて、それでは、まずAチームの様子から見ていきましょうか。島の幼馴染組の一人にして昨夜に矢が当選したお一人である黒江奈央子君が見つかりません。
ご自宅は、荒らされた形跡と気絶中のご家族に、鱗と粘液跡、そして特有の磯臭さが残っていました。
彼女もどうやら、さらわれてしまったようです。やむなく、探索者たちはご自宅を家探しし、矢がないことと、あとは不審げな薬包を見つけたことでしょうか。
薬包に関しては、処方箋や薬局などの包装はなし。素人の手作りらしく、和紙らしき包みに結び包まれている感じです。念のため一つ確認のために開封してみれば、生焼けの魚のような中途半端な生臭さと磯っぽいにおいがまぜこぜに感じられる、白い粉末状の薬のようです。
あとで詳細解析のために、薬包を一つ拝借し、Aチームは引き上げられました。
一方、ダメ元で門脇沙織さんのお宅を訪ねたBチームはといえば、返事がないことに訝しんでお宅の中に侵入すれば、中で深きものに襲われました。
幸い、こちらには【組み付き】ダメボ持ちの成実君、【拳】【武道】ダメボ持ちの竜條寺君、【蹴り】にキック力増強シューズによるブースト持ちのコナン君という編成でしたからね。
深きものはあっという間に伸されました。あとは、成実君と竜條寺君のお二人がSANチェックに失敗なさってました。大きな数字は飛んでなかったのですが、そのくらいでしょうか。
ここで、またしても彼らは異様なものを発見します。なぜか塩水の大量に入った酒瓶と、黒江君のお宅でも見つけた例の薬包です。
おっと、コナン君目ざといですね。沙織君の日記を探し出してきました。
さらに、度胸もある彼はかかってきた電話に、遊びに来た親戚の子供を装って出て、どのような用件かも聞きだしています。
さすがにここでそれらの情報をいっぺんに調べ上げて咀嚼するわけにはいかないと、薬包と日記をもって、彼らはその場を離れました。
そして、場所を変えて一度旅館の部屋に集合し、遅めのお昼を取りながら情報を整理されているようです。
なお、松井君がダメージが大きいだろう蓮希君と、訳が分かってない様子の理央君を連れて、散歩と称した引き離しを行われてますね。
まあ、蓮希君はともかく、理央君はあの荒らされた家の明らかに怪しげな薬包を見られても、素人づくりの適当なものとこき下ろされているようでしたしね。
・・・本能的に、詳細を知ることは危ういと察しているからこそ、見ないようにされているんですよ、ああいうタイプは。
ま、探索者から見た真実なんて、只人からすれば頭のおかしい妄想ですよ。可哀そうに。常識に耽溺して何も知らずにつまらない死を迎えるか、真実に触れてのたうち回りながら足搔いて生き抜くか、それだけの違いですよ。
私から見れば、後者が圧倒的に好ましいものですがね。
さて、頃合いもよさそうです。
そろそろネタばらしと行きましょうか。
皆様だけに、特別に、ですよ?フフッ。
前回語った、この島の伝説ですが、“だいこうふ”様の下りは半分近く事実なんです。
つまり、人魚の肉を食らった人間が実際にいて、その髪を結んだ矢に選ばれた人間たちともども、彼らが暴れ狂う“だいこうふ”様をなだめたというあたりです。
で、その役を、島の神社の巫女が代々引き継いでいました。
巫女たちは“人魚の肉”という特殊な秘薬を用いて、その体質を不老不死に近づけ、最も不老不死に近い状態になったら“だいこうふ”様になだめの歌を聞かせていたのです。
昔であれば、髪を結んだ矢に選ばれた人間もともになだめの儀式に入らなければなりませんでしたが、最近は矢そのものに一種の魔術的細工をすることで矢を媒介としてPOWを“だいこうふ”様に捧げることで、矢の人間はほとんど無害に済ませられていたのです。
捧げられたPOWも時間経過で回復するものですし、1年で矢の効力は失われてしまうものですしね。
さて、ここまでが前提条件です。
ここからが、今島で起こっている問題です。
3年前に、美國神社の蔵で起こった火災で、身元不明の遺体が見つかりましたよね?あれが、当代の巫女――君恵君の母君でした。つまり、秘薬で不老不死に体質を近づけた状態であったということです。とはいえ、その性質はあくまで水あってのものであり、火で水分を奪われれば仮初の不老不死など失われてしまいます。
ま、おそらく常人が焼死するよりも数倍悶え苦しんだことでしょうね☆燃えた先から再生していくわけですから、完全に水分を失うまで焼失と再生を繰り返したことでしょうね。しかも、痛覚と正気がそれで失われるわけでもありませんから。可哀そうに(ニチャァッ)
で、その火事を引き起こしたのが、行方不明になっている島の幼馴染組の女性3名――門脇沙織君、海老原寿美君、黒江奈央子君の3名です。
矢の当選に外れた腹いせだったそうですよ?本当に不老不死かどうか確かめてみよう!と思い立たれた挙句の実行だったそうで。
ところが、確かに命様を蔵に閉じ込めて燃やしたはずなのに、彼女はピンピンしてらっしゃいましたからねえ。それで彼女らは異様なまでに人魚のことを信じられるようになったそうです。
ま、その代わりに現れた命様というのは、当時、次代の巫女として秘薬で体を作り替えられている最中の島袋君恵君だったのですが。
彼女では中途半端で命様の本質を全うできません。
つまり、“だいこうふ”様をなだめる儀式ができない空白期が訪れてしまったんです。
これに焦ったのは、島の古株たち――早い話、儀式の真実を知る、深きものの血族たちですね。
君恵君の体が不老不死に作り替えられる3年の間に、彼らの一部が生贄として“だいこうふ”様にその身を捧げました。・・・当の実行犯たちがへらへらしている間にですよ?!
去年やっと当選した矢をなくしたことで異様に怯える門脇沙織君が、代わりの矢をよこせ、いやなら人魚の墓の在処を教えろと君恵君に迫り、その時にご自身方の所業をばらさなければ、きっと彼女たち今でもへらへらしてたんじゃないです?
君恵君と島の古株たちは、さぞ怒り狂ったことでしょうね。
島の安寧のために、体を作り替えて文字通り粉骨砕身なさっていた君恵君の母君をそんなしょうもないことで殺し、島沈没の危機にさらして、“だいこうふ”様をなだめるべく、さらに何人も本来ならいらないはずの生贄を犠牲にしてきたわけですから。
わかったからには、お前らには責任を取ってもらおうか、と。彼らは一計案じます。
君恵君も服用されている秘薬“人魚の肉”を、件のお三方に「命様が飲んでいる不老不死の秘薬だよ!」と称してお見せし、彼女たちが自らそれを盗んで手に入れるように仕向けます。
ですが、その秘薬は巫女の血筋でなければ、適応できません。他のものがうかつに服用すれば、深きもの、あるいはクトゥルフの寵愛を受けしものへ変貌するか、でなければ発狂して廃人になるかの3択になります
そして、彼女たちがその薬をそこそこ長く服用されたころに、その身を拉致しました。その場しのぎの生贄にも飽いて、怒り狂ったであろう“だいこうふ”様を、ようやく出来上がった正統なる命様ともども鎮めるための生贄として。
これが、今この島で起こっている出来事の真相です。
つまり、うかうかしていると“だいこうふ”様が、怒り狂って島を沈めにかかるということです。実際ここ数日お天気と波模様が悪くて、島の行き来に使う連絡船が運航ストップなさってますしね。
* * *
では、視点を探索者たちに戻しましょうか。
彼らが行く先々で回収してきた、例の怪しい薬包が、秘薬“人魚の肉”です。
【医学】で旅館に置いといた機材も用いて解析した成実君がおおざっぱといえど効能を見抜かれて、SANチェックに失敗、卒倒されかかってました。
女性言葉も吹っ飛んで「こんなもの飲むなんて頭おかしいんじゃないか?!」とまで言い放たれてましたし。
一方、コナン君と七槻君は二人がかりで日記の解読を行い、私が話したような事情の一部(火事の真相や薬の泥棒事情など)を察知して、蒼白になられています。
これ、君恵さんもやばいんでない?そういえば、神社の裏手のお宅尋ねた時も、この薬っぽい匂いしなかった?まじやばくね?
という結論に至れば、彼らの行動は早いものです。
急ぎ準備されて、旅館の入り口で顔を合わせられた松井君たちに合流し、簡易的な情報共有をしてから、美國神社へ向かわれます。
さてさて、そろそろクライマックスです。準備はよろしいですかね?探索者諸君。
もう引き返せませんよ?あはっ!愚問でしたか!
やっとたどり着いた美國神社ですが、君恵君に面会することはかないませんでした。
なぜなら、大分日が傾き始めたころにそこについたと同時に、彼らは顔を覆い隠したずんぐりむっくりした異形たち――早い話、深きものの眷属たちに囲まれてしまったのですから。
昨夜からコソコソ嗅ぎまわりやがって、目障りなよそ者め。
意訳すればそんなことを言われて、彼らは多勢に無勢と拘束されて、引きずられていきます。
神社の地下にある、座敷牢です。拘束は解かれましたが、そのまま放り込まれてしまいました。
幸い、ボディーチェックは甘かったので、松井君の護身用の特殊警棒、コナン君の探偵装備は取り上げられていません。松井君と竜條寺君の拳銃?彼らが最初にここに来た目的を思い出してごらんなさい。お持ちでないんですよ、今回は。
ところがどっこい、彼らは急ぎ脱出しなければなりません。
何しろ、矢を持った敦子君を見るなり、連中は血相を変えて敦子君を別場所に連れ去ってしまったのですから。
理央君はといえば、地下の松明で照らされた深きものの眷属の容貌――いわゆるインスマス面を見るなり、卒倒なさってしまいましたし。
おや、コナン君が阿笠博士謹製の伸縮自在サスペンダーを用いて座敷牢の扉をこじ開けられました。
ま、普通あんな装備、想定してませんよね?
で、気絶した理央君の保護と自身の安全のために、蓮希君が彼女を担ぎ、松井君がその護衛のために離脱されることにしたようです。
気を付けてね!と皆さんをねぎらって、二人は地上の方へ向かっていかれます。
残されたメンバーは、座敷牢の外の通路のさらに奥――地下へ向かっている方へと進むことにしました。
一同がたどり着いたのは、巨大な地下空間と、そこに広がる地底湖でした。
地上の滝つぼ近くに拵えられていたのと同じ祭壇と、そこに巫女服姿でいる君恵君以外に、先客が4名。
すでにその体を鱗塗れにして、廃人寸前状態でうつむいてブツブツ言ったりケタケタ笑って、明らかに正気でない様相の女性たち――門脇沙織君、海老原寿美君、黒江奈央子君の3名に、拘束されたままおとなしくされている敦子君がいます。全員その手には、儒艮の矢を握らされています。
すぐに助けに行きたい様子の竜條寺君ですが、彼はぐっとこらえられています。
その祭壇の近くには、深きものやその眷属が何人もひれ伏して、一応に「いあいあ くとぅるふ ふたぐん」と唱えられているわけです。
真正面から突っ込むのは危険でしょう。
ひとまず岩陰などに隠れて様子を見られる彼らですが、すぐさま断念せざるを得ませんでした。
新たに現れた深きものの眷属たちが、殴られたらしく顔を腫らして後ろ手に拘束された松井君と、怯え切った蓮希君を連れ、気絶中の理央君を小荷物のように抱えて登場されたからです。
「松井さん!」
敦子君の叫びに、いあいあ詠唱が一斉にやみました。
そして始まる事情説明という種明かしです。
バカな小娘三人のせいで、この島がもうすぐ沈むかもしれません。今宵の“だいこうふ”様の慰奉の儀は何としても成功させねばならない、と締めくくられる長らしき深きもののたどたどしい言葉に、松井君がかみつくように言いました。
「そいつは確かによそ者の俺たちが口出すことじゃなかったかもしれねえがな。
じゃあ、徳本を巻き込んだのはなんでだ。生贄なら、そこの女どもだけで十分なんじゃないのか」
おや?松井君も気が付かれてたようですねえ。
「その矢にしてる仕掛け、一種の魔術だな?
持ち主の精神力を強制的に吸い上げるんだろ?既に生贄が決まってたなら、徳本に矢を配分する必要はなかったはずだ。
下手に徳本から引き離した場合、余計厄介なことになるかもしれないと持たせたままにしておいたが、不要だったらしいな」
「恨ムナラ門脇弁蔵ヲ恨メ」
松井君の言葉に、深きものがせせら笑うように言いました。
沙織君の父親である弁蔵君――ああ、昼間にBチームが屋内でのした深きものですね。彼は深きものの眷属らしい容貌でしたが、変貌時期がかなり遅かったのですよ。
そもそも、美國島の深きものの眷属たちは変貌開始時期が、よその連中と比べるとかなり遅いんですよ。成人してようやく変貌開始、という感じなんです。よそは10代前半というのが大概なんですが。
で、弁蔵君は40後半でようやく変貌開始されてしまった上、その時よそから来られた奥様が発狂なさって自殺され、それが原因でアルコール依存症になられてますからねえ。
弁蔵君が1年前に矢を大金と引き換えに売り払われてしまいましたからね。お昼間にコナン君が受けた電話が、そのおかげで手術が成功したというお礼の電話だったんですよ。
で、弁蔵君は松井君たち探索者らがあちこち動き回っていることを察知し、どさくさ紛れに矢を再び入手して、さらにそれを大金に変えられるのではと思われたようです。
そのせいで、弁蔵君は処分されてしまったようです。すでに地底湖に広がる赤い斑模様と、あちこちにプアプカ浮いている肉片が、彼のなれの果てでしょう。
そして弁蔵君のせいで探索者たちの動きは、他の深きものの血族たちに察知され、余計なことを周知される前に口封じされることになったようです。
「ご、ごめんなさい・・・まさか・・・あなたたちがここまで調べ上げるとは思わなかったの・・・!」
震える声で謝ってきたのは君恵君です。
「わ、私はただ・・・ただ、母さんのお墓参りをしてくれたお礼がしたかったの・・・!
矢の仕掛けも、一時的なものですぐ回復するってわかってたから・・・」
「君恵さん・・・」
涙声で謝罪される君恵君ですが、時すでに遅し、ですよ。
やがて、地下空間に振動が走りました。
「オオ・・・“だいこうふ”様ガオイデニナラレル・・・!
祝詞ジャ・・・祈レ・・・! 祈レ・・・!」
長はもはや、彼らを一顧だにせずに、再びほかの深きものやその眷属たちと身を伏せあい、いあいあ詠唱を始められました。
そして、水面に派手な水柱を上げながら、それは顕現しました。
さて皆様、ダイスの準備はよろしいですか?
それは、巨大な、巨大すぎるサメだった。
古代のカルカロドン・メガロドン、つまりホホジロザメの祖先に似ているが、大きさは倍ほどもある。
幽霊のように白く、その周囲で地底湖の水は輝いているようにも見える。
絶えず空腹らしく、大口を開けるや、水面に浮いていた肉片を豪快に吸い込むように飲み込んだ。
ええ。それは大いなるクトゥルフ君の化身の一つであり、かの有名なリヴァイアサンとも呼ばれる存在――“すべてのサメの父”です。
だいこうふ・・・つまり、大いなる、鮫の、父です。全ての漢字を取って、読みを変えればだいこうふ、ということですよ。
そして、すべてのサメの父の周囲を、いくつものヒレが突き出ています。彼は顕現の際に、数体ほどホホジロザメを伴いますのでね。
しかし珍しいパターンですね。この化身は深きものが追い詰められた際、制御不能を承知で召喚してくるものなのですが。
唯一その制御が可能だった人魚を人間がペロッと召し上げられて、それが今日までの島の儀式につながることになったのですから、気の毒ですよねえ。(ニヤニヤ)
いや、あの漁師君に、人魚の肉は病気にいいですよ、と仕込んだ甲斐がありました!
おや皆さん!病気の娘さんを案じてアドバイスを送っただけの私に、一斉に軽蔑の視線を向けてこられて、どうしたのです?!
もちろん、こうなることを期待してのことですが、何か?いやー本当に面白いことになってくださいました!
さて、描写に戻りましょう。
蓮希君はかろうじてSANチェックに成功しましたが、絶叫して暴れてしゃにむに逃げようとしています。不定発症ですかね、これは。
松井君はそんな蓮希君をどうにか言葉だけでなだめようとしていますが、押さえつけられ悔しそうに歯噛みされています。
他の面子は・・・おや、七槻君が悲鳴を上げ、一番近くにいた深きものに殴りかかられました。
ああ、SANチェック失敗からのアイデア成功で、破壊衝動の発露ですね。ご愁傷様です。
が、彼女の拳が深きものに届き前に、彼女はその場に倒れこみました。おや、コナン君、時計型麻酔銃を使ったのですか。確かに下手にケンカを売らせるよりは賢明な選択だったでしょう。
「いあ!いあ! くとぅるふ ふたぐん!
すべてのサメの父ヨ!オ怒リヲ納メラレマセ!此度ノ贄デゴザイマス!」
と立ち上がった深きものの長が声を張り上げますが・・・あらら、聞く耳持たずで【噛みつき】→【振り回し】→【丸のみ】コンボで殺しちゃいましたよ。
ま、先も言ったように、彼、基本的に物理破壊力に特化した化身で、制御不能なんですよね。
言うことなんか聞きませんよ、そりゃ。
これにはほかの深きものたちとその眷属も、ビビッて詠唱をやませて、後ずさっています。
「あ・・・?」
ガクンッと、いきなり敦子君がその場に倒れこみます。その顔色は真っ青です。
“儒艮の矢”に仕込まれているPOW吸収の魔術が本領を発揮して、加速度的に彼女のPOWを吸い上げにかかっているようです。
この吸い上げられたPOWは、すべてのサメの父に送り込まれ、彼をなだめられるのに使われるんですが・・・この状況では、無駄でしかないでしょうねえ。
「敦子!」
とうとう我慢できなくなった竜條寺君が飛び出されました。
「クッ・・・勘弁してやれるか!どけえ!」
竜條寺君を発見した深きものたちが彼を攻撃しようとしますが、一括されて思わず身をすくませています。
そんな彼らを押しのけるようにちぎっては投げして、竜條寺君は祭壇まで一目散にかけていきます。
同時に、それまで松井君を押さえつけていたフードを深くかぶった深きものの眷属が、彼の縄を引きちぎり、解放します。
「君恵を頼む!あいつは死ぬ気だ!
だいこうふ様の慰めなんて、あいつはどうでもいいんだ!」
おや、この声・・・福山禄郎君ですね?
「禄郎!お前!よそ者なんかに与して裏切るのか!」
「裏切る?!この島が君恵に何してくれたんだ!命様命様って、あいつ一人に全部を押し付けやがって!
あいつがこの3年、あの薬を飲み続けて拒絶反応に苦しんでるのを、ただ見ているしかできなかった・・・。
今度こそ俺は、あいつの力になる!それだけだ!」
「何てことを・・・!」
などという言い合いをよそに、現状地獄絵図が繰り広げられています。
制御不能のすべてのサメの父が、巨体を乗り上げさせて大暴れ、何とかなだめに入ろうとする深きものたちが片っ端から餌食になっています。
そのすきに、松井君が蓮希君と理央君を、他のメンバーと一緒に取り返していきます。
「キ、君恵!早ウ“なだめ”ノ歌ヲ・・・」
「・・・そんなもの、知らないわ」
慌てふためく深きものの要請を、君恵君が冷たく切り捨てます。
「母さんが命様だって知ってたくせに、誰一人墓参りに来なかったわよね?只の、一人も。
命様が、島のために身を削って、あの薬を飲んで、だいこうふ様に慰めの歌を捧げるのを当たり前に思っているあなたたちなんて、滅べばいいんだわ。
もっと早く、不老不死なんてまやかしから、目を覚ますべきだったのよ、きっと・・・」
涙目でうめく君恵君は、そういうや、敦子君の拘束を解くと、その矢を取り上げて、大きく掲げました。
「さあ!すべてを終わらせてくださいませ!だいこうふ様!」
その声に、グルんっとすべてのサメの父の青白い顔の切っ先が向けられました。
それに安堵したように、どこか疲れたような笑みを浮かべられる君恵君ですが、彼女に叫んだ存在がいました。
「「だめぇぇぇぇぇ!」」
それは、吸われて減ったPOWのせいで息も絶え絶えの敦子君(竜條寺君によって拘束を解かれている最中)と、いまだに狂乱中ながらもかろうじて彼女の危機を察したであろう蓮希君でした。
「君恵さん!お母さんの分も生きてあげて!お母さんが蔵の中で亡くなったって知ってるなら、その願いだって、知ってるはずでしょう?!」
「お墓参り!してあげてた人、いたの!本当!
私たち、さっき逃げた時にそれを見たの!禄郎さんが、お線香をお供えしてあげてて・・・!
崖際にある、石組みの小さなお墓が、そうなんでしょ?!」
二人の叫びにハッとした顔をされる君恵君に、禄郎君が駆け寄りながら叫びました。
「君恵!悪かった・・・ずっと、知ってたんだ・・・!
お前は、それを知られたくないだろうから、知らないふりをしていた・・・悪かった!本当に・・・悪かった・・・!」
息を切らしてすぐそばに立つ禄郎君から、フードが外れます。漁師らしくよく日に焼けた肌をしてますが、深きものの眷属らしく鱗状の吹き出物、裂けた口、大きな目玉と、すでに変貌しています。
「あ・・・みっともないものを・・・」
「何言ってるの。どんな姿をしてても、禄郎君は禄郎君じゃない。
ありがとう・・・知らなかった・・・!」
涙ぐんで抱き着く君恵君と、彼女の肩におずおずと手を回そうとなさる禄郎君に、すべてのサメの父の大口が容赦なくかぶさろうとしました。
おや、松井君、【アイデア】と【クトゥルフ神話技能】・・・両方成功ですね。どうしたんです?
「蓮希!2年前の時の歌だ!あれを歌え!」
「え?!で、でも!」
「今あれを歌えるのはお前だけだ!大丈夫だ!俺が付いている!危ないと思ったら、俺が辞めさせる!
だから、頼む!」
怯え切った目で松井君を見上げる蓮希君ですが、恐怖はほんの一瞬だったのでしょう。
松井君に左手を握られたまま、頷いた彼女は大きく息を吸い込むや、その唇を震わせ、歌いだしました。【芸術〈音楽〉】成功、ですね。
忘れもしない、2年前――『黄衣の夢幻貴公子』のセッションで、藍川君、羽賀君と簡易演奏をした、ルルイエソングです。
なるほど。
どうやら、松井君はすべてのサメの父がどういうものか察してしまったのでしょうね。
そして、ゆえにこそ、それを称えるあの歌であれば、完全になだめることはできずと、一時的に動きを止めることくらいはできるのでは、と考えられたようです。
ま、判断としては間違ってませんよ。
ただ、2年前、それを歌った結果、どうなったか、忘れてないくせに頼み込むとは、いやはや、実に笑えますねえ(笑)
実際、すべてのサメの父は歌が始まるなり、ビタッとその動きを止めました。見ようによっては聞き入っているようにも見えます。
「七槻さん!起きて!早く逃げないと!」
コナン君は、この隙に七槻君を起こして、他のメンバーと一緒に生贄や他のメンバーを連れて地下洞窟に逃げ込めばいいのでは?と考えられているようです。
ですが、それは甘いと言わざるを得ません。
曲がりなりにも、あれは旧支配者――化身といえど、神の一柱ですよ?その程度で振り切れるはずがありません。
「な、何で彼女が、なだめの歌を・・・ただの人間が歌うには、危険すぎるってのに・・・!」
「・・・お母さんは、あの子のような人のために、命様を続けて欲しがったのね、きっと」
驚いた様子の禄郎君に、ポツリと呟くと、君恵君は懐から取り出した薬包から、粉薬をざっと喉奥に流し込みました。
そして、ゴクンとそれを飲み込むや、ベタンとその場に座り込みました。
否、その足元がヌメついた鱗に覆われた魚のしっぽに変わっています。白い水干の袖から除く腕も鱗に覆われ、水かきが張っています。
そのままであるのは、首から上だけ――文字通り、人魚のような有様ですね。
おやおや。あれだけみんなまとめて死んでやる!と意気込まれてたというのに。結局ほだされるのですか。
『天空を上り巡り並ぶ星辰
それと同じく上り巡り並ぶは
失われしルルイエの地・・・』
急ぎ禄郎君に助け起こされながら、彼女は蓮希君の歌に合わせるように歌い始めました。
その歌を静かに聞くように、すべてのサメの父は、それまでの暴虐がまるで嘘であるかのように、静かにされています。
そのすきに、そろりッと敦子君を抱えた竜條寺君が、足音などをできるだけ殺して、祭壇を下っていきます。
時折、後ろ髪を引かれるように、何度も振り返りながら。
やがて彼女らの歌が終わりました。
歌い終わると同時に、SANチェックが入って、嘔吐し始めた蓮希君に、必死に寄り添って「よくやったな!」と背中をさする松井君と、力尽きたように禄郎君にもたれかかる君恵君。
直後。
『EEEEEEEEEEEEEEEEEeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeKkkkkkkkkkkkk!!!』
すべてのサメの父が大きく咆哮するや、その姿を水面の下にもぐらせ、ややあって地響きとともに、巨大な波を発生させました。
【津波】ですね。その気になったらよほどの大型船でない限り、地上の建物さえ洗い流せるほどの破壊力があるんですよ、あれ。
もともと水棲の深きものたちはともかく、これは探索者たちにとっては致命的でしょう。
「逃げろぉぉぉ!」
気が付いた七槻君の手を引いてコナン君が叫びますが、とても間に合うものではなく、間もなく彼らは波にのまれてしまいました。
祭壇も、そこにいた禄郎君と君恵君も、深きものとその眷属たちも、そのすべてを飲み込んで。
んっんんー?これはまた困りましたねー?
それでは皆さん、ご一緒に!続く!
世の中が嫌なら、自分を変えろ。
それも嫌なら、目も耳も閉じて、孤独に続け。
【セッション視聴、そしてやっぱり元凶だったナイアさん】
前回から引き続き、美國島を舞台にしたセッションを視聴する。
クトゥルフ神話とは、空から、海から、地の底から、抗えぬ宇宙的恐怖が押し寄せて、ちっぽけなただ人どもの精神を蹂躙することである。
物語の主人公たちは偶然それに巻き込まれただけかもしれないが、仮に彼らが何らかの幸運によってそれを回避できたとしても、いずれ別の存在が同じ目に遭っていただろう。所詮人間は神々の掌を転がされる、サイコロ人形でしかないのだから。
インスマスをああした元凶であるエドモント・マーシュについては、笑い話扱いしている。
悲劇のトリガーは人間が引くものだけど、多分そいつがやらなくても、別の誰かがいずれやったんでない?だってあの町、地理的条件からして、いつかそうなるって決定的なもんだし。
二チームに分かれる探索者たちをニヤニヤ見守る。
♯3よりも割と細かに語っているが、これでもかなり細かなところ(どうでもいいダイスロールやクリファン判定など)は省略している。
いよいよクライマックスに差し掛かり、地下空間に連行される探索者と、出現しただいこうふこと、“すべてのサメの父”をニヤニヤ見守る。多分、ポップコーンとジュース片手にしてたのでは?
餌食にされる深きものとその眷属たちと、地獄絵図を必死に足搔く探索者たちに、大爆笑。
あっはっは!完全に巻き込まれでひどい目見てやんの~!
“すべてのサメの父”は、クトゥルフの化身であるだけあってスペックが割と絶望的(詳細はサプリメント『マレウス・モンストロルム』を参照)。水中だと最強クラス。劇中では描写を省いてますが、【スマッシュ】という薙ぎ払い攻撃も所持しており、戦艦あたりとやりあってもおかしくはない。
ナイアさんはその辺の事情も分かっているので、説明してくれています。
松井さんの【アイデア】【クトゥルフ神話技能】のダブル成功に、何事?!とちょっと驚く。その結果が、頼れる彼氏がいようと蓮希ちゃんのトラウマ抉りになるだろう結果に、また笑った。
藁をもすがるような抵抗を繰り出す探索者たちに、おおなんと健気なとちょっと感心。これだから人間は面白い。
【事態の解明、収拾に奔走した探索者たち】
メンバーとしては、いつもの面子である江戸川コナン、松井陣矢、浅井成実、竜條寺アイル、復帰参戦の設楽蓮希、新規参戦の越水七槻、徳本敦子、NPC枠に湯川理央、計8名の大所帯。
再度述べるが、今回は槍田探偵事務所に持ち込まれた門脇沙織からの依頼の調査を越水七槻が担当し、他メンバーはその手伝い、徳本敦子は小説の題材のための取材旅行で、竜條寺はその付き添いという形。
つまり、彼らの目的としては、門脇沙織の所在を判明させる、その依頼内容をはっきりさせ、実行可能なら実行する、ということ。
加えて、祭りの最中に見かけた人さらいもあり、できればその解決も目的に付け加えられる。
夜遅くであっても君恵さんにいろいろ聞きこみ、翌日には2チームに分かれて、いろいろ調べ回る。
なお、前回のでお察しの通り、今回のようなケースだと理央ちゃんは完全にお荷物枠。できるだけ冒涜的刺激を与えないように、細心の注意を払っている。SANが低めになっている蓮希さんもセットにしているが、蓮希さんは一時狂気で松井さんから離れたがらなくなっている。
さらに、敦子さんは当選した矢の効果でPOWを奪われており、そのせいで少々気分が悪そうにしている。
かなり今回は気を使わなければならないメンバー構成。
発見した冒涜的薬やら、襲い来る深きものたちに、やっぱり転がるダイスと、ガリガリやすり掛けされるプレイヤーたちのSAN値。
このままだと君恵さんが?!と彼女のところへ行こうとするが、住民の深きものたちに囲まれ、つかまってしまう。
でも、ボディチェックがゲロ甘だったから、武装はたいして取り上げられなかったぞ!今回は島へ来た目的が目的だったので、松井さんや竜條寺さんは拳銃を未所持。コナン君の探偵グッズはそもそも危険物認定されなかった。初見であんなもん、危険性など見抜けるか!
コナン君の伸縮自在サスペンダーで、無事脱獄。原作でもあのサスペンダーの出番はそう多くない。劇場版のせいで印象が強いだけ。
彼らのミスは、ここで気絶した理央ちゃんと、SANが低い蓮希さんを離脱させようとしたこと。外に深きものたちが待ち構えている可能性を考えておけば、人質に取られることもなかった。おかげで松井さんはダメージを食らった状態で再登場する羽目になった。
そして明かされる種明かしに、一部メンバー(推理力の高い、コナン、七槻、松井、敦子の4名)はやっぱり・・・となった。うすうす彼らは弥琴=君恵の変装と察していた。
なお、ナイアさんは語ってないが、今セッションで必要だった技能は【説得】【言いくるめ】などの対人技能。
最後のシーンで、だいこうふ様をなだめられるのはどうあがいても君恵さんだけなので、探索者たちが助かるには彼女の気を変えさせる必要がある。
実は、♯31で蓮希さんが身元不明の遺体に同情発言をしたり、敦子さんが蔵に花を供えたことも良判断。これで君恵さんの好感度は、かなり上昇しており、説得や言いくるめに補正がかかった。
加えて、人魚の墓を発見した蓮希さんが、その時に禄郎さんが墓参りに来てたよ!といったのもさらに、好感度を引き上げる材料になる。
原作では、禄郎さんは海老原寿美さんと婚約し、一方で君恵さんに思いを寄せているが、今シリーズではそもそも婚約はなかったうえ、人魚の巫女は次代につながねばならないので、むしろ二人の付き合いはこっそり推奨されていた。書く機会なさそうなのでここに書いときます。
最終的に、蓮希さんの行動のために、君恵さんはだいこうふ様のなだめに入ってくれた。
彼らがどうなったかは、次回で!