邪神様が見ているin米花町   作:亜希羅

41 / 58
 モチーフにしているのが、原作62巻『殺人犯、工藤新一』で、あの事件に黒の組織絡んできたら、一気にハードモードっぽくなるよね!
 でも、この展開なら捜査を主導して、新一君への疑いを濃厚に仕立て上げるポンコツ探偵が不在になるぞう?平次君もいないし。
 毛利探偵・・・一応、娘の幼馴染を、気に食わないとはいえ、進んで犯人に仕立て上げるか?あの人、身内びいきがひどそう(いい人だからこそ)だし。
 と、考えたところで、発見した。そうだ、殺されても文句が言えないほど、ひどい捜査して、犯人取り逃がしたりしている、あの世界の探偵暗黒面の詰め合わせのような男がいるじゃないか!あいつにしよ!
 あいつ出すなら、どうせなら越水さんにちゃんと決着つけてもらおう!犯人と被害者じゃなくて、正規の探偵として!
 ・・・結果はこのざまですがね。
 おまけで毛利探偵。いつまでも入院させるわけにはいかねえだろ!と。借金は片付いてないのですがね。最悪の最悪、自己破産でしょうねえ。


【#36】事件解決。工藤新一の汚名は払拭できそうですか?

 いつもニコニコ!ラブ&カオス!米花町の這い寄る混沌こと、私です。人間としては、手取ナイアと名乗らせていただいております。

 

 いやはや、実に面白いことになっています♪

 

 私、今でも気を抜くと腹筋と表情筋が痙攣してくるんですよ。さすがに少しは落ち着きましたが、もうおかしくておかしくて。

 

 セッション外でこんなに笑ったのは久しぶりです。やはり東都〈この街〉は魅力的です。白も黒も内包する混沌は原初のありようにも似ています。

 

 だからこそ、観測し甲斐があるというものです。フフッ♪

 

 

 

 

 

 さぁて、ここまでのあらましをざっくり復習いたしましょう。

 

 江戸川コナン君が美國島のセッションで七転八倒しているすきに、自称:工藤新一君が、東都郊外の東奥穂村で刺殺事件を引き起こしたぞ☆同地では、新一君が推理ミスしていたとひと悶着起こっていました♪

 

 マスコミでも報道されて大変だー!組織が動き出す前に、“工藤新一”君の出現原因と正体の解明をしようぜ!ということで、学校をさぼったコナン君と槍田探偵事務所のメンバー(要はいつもの面子ですね)が、手分けしてあれこれと調べ始めたということですね。

 

 コナン君、松井君、七槻君の3名は、東奥穂村現地へ向かって、“工藤新一”が出現する原因となったであろう1年前の心中事件の解明へ。

 

 成実君は、新一君が推理ミスをしたといわれるようになった原因の出どころとなった大手病院へ。

 

 竜條寺君は、工藤新一のパーソナルデータの調査依頼を、顔なじみの風見君を通して警視庁捜査一課へ要請するつもりのようです。

 

 

 

 

 

 それぞれ盛り上がられているようですねえ♪

 

 ま、私としては、すんなりうまくいっては面白くありませんので、ここぞというところで叩き落されていただきたいところなのですが、まあ、手を出すのはあくまで最終手段ということにしておきましょう。

 

 え?そういう発想が出るとは、さすが邪神だな、ですか?いやですねえ、褒めても何も出ませんよ?ちょっとばかり張り切って破滅と冒涜を振りまこうかなというやる気は出ますがね。

 

 え?褒めてねえよ、皮肉ってんだよクソ邪神。何なんだお前のそのポジティブシンキングは!ですか?物事を円滑に進めるのは、ポジティブシンキングですよ?大体の自己啓発本にも、似たような感じで書かれていますでしょう?

 

 ほら、よく言うじゃないですか。「世の中を変えたいなら、まずは自分を変えろ」と。

 

 だから、私は常々自分を変えるよう、努力しています。私が頑張れば、いつかこの世が絶望と混沌に満ち溢れると信じ、その素晴らしき未来のために邁進していく所存で・・・え?お前の邪神トークはもうたくさんだから、さっさと本筋に行け?

 

 そんなー(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 では、改めて、本筋へ行きましょうか。

 

 せいぜい足搔け。人間ども。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 では、まずは槍田探偵事務所に行きましょうか。

 

 「ええ・・・。

 

 では、くれぐれも、警察には誤魔化さずに本当のことを話してください。

 

 あなた方の誠意ある対応こそが、患者さんと、ひいてはあなた方自身のためにもなるのですから。

 

 ええ・・・お願いします」

 

 電話を置いた槍田君が、不敵ですが満足そうに口元を釣り上げられています。

 

 「ジャックポット〈大当たり〉」

 

 「所長、見つかったんですか?」

 

 ぽつりと言った槍田君に、ネットのチェックをしていた寺原君が話しかけられました。

 

 「ええ。あの自称:工藤新一君の出どころが判明したわ。

 

 案の定、整形によるものだったみたいね。

 

 有名どころの形成外科に片っ端から尋ねて回ったの。

 

 “工藤新一そっくりに整形したがっている患者が来なかったか”って。

 

 昨今は個人情報管理が厳しいとはいえ、それが冤罪のきっかけとなるなら話は別よ?

 

 例のニュースを知らせて、本物に冤罪を着せようとしているんじゃないかとほのめかせば、ね。物分かりがよくて助かったわ」

 

 「工藤ファミリー、過激派や熱烈な信者〈フリーク〉もいますもんね・・・。

 

 例の組織云々を抜きにしても下手に敵に回したくないですよ・・・」

 

 少し硬い顔でうめく寺原君に、槍田君は苦笑を返されました。

 

 

 

 

 

 ご本人〈コナン君〉がご存じかは知りませんが、結構あの一家って評価が二分されるんですよね。熱烈な信仰のような愛情を向けられるフリークじみた連中と、妬みやひがみ、あとは芸能人じみた派手さを嫌うアンチですね。

 

 ご主人である優作君や新一君が警察と懇意にしていることを除いても、フリーク連中が結構厄介なんですよ。下手に中傷とかしようもんなら、包丁持って飛び込んでやる!って気概を持ってたりするんですよ。ファンクラブ通り越してカルトじみてますよね。

 

 そんな連中を暗黙のうちにバックにつけているようなもんですからね、工藤一家は。

 

 ・・・で、工藤新一に冤罪かぶせる要因作り上げたとなったら、何をされるかわかったものじゃないでしょうねえ。

 

 

 

 

 

 「とにかく、あとは目暮警部にこのことを連絡ね。

 

 この前の事件の時に連絡先をもらっておいてよかったわ」

 

 そう言って、槍田君はすっかり冷めたコーヒーを飲み干すと、再び電話の受話器を手に取られました。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 さぁて、カメラを戻して、東奥穂村で~す♪

 

 「ったく、人使いが荒いぜ・・・」

 

 ぶつくさ言いながら茂みをかき分けて、森の奥へ進むのは松井君です。

 

 彼は、コナン君にとある頼まれごとをされて、こちらへ向かわれています。

 

 「っと。あぶねえな・・・立ち入り禁止になるわけだ」

 

 突然現れた崖に危うく足を踏み外しかけながらも、彼はどうにか道なりに進みます。

 

 ちなみにこの森、地元民の間では“死羅神様が住まう森”と立ち入りを禁じされているそうです。

 

 「ここか」

 

 たどり着いたのは、一軒の小屋です。

 

 扉を開けようとする彼はしかし、ふと眉をしかめられました。

 

 ご丁寧に、その扉にはぐるぐる巻きにした鎖と南京錠で開閉不能にされていたからです。

 

 しかし、爆発物解体処理という前職の関係もあり、元々手先の器用な松井君にとって、【鍵開け】はお手の物です。

 

 キーホルダーに擬態している、特製の工具を常に持ち歩かれているようですし。

 

 ちゃちゃっと開錠されて、薄暗い中に踏み込みました。

 

 「?! おい、しっかりしろ!」

 

 「う・・・」

 

 踏み込まれた彼は、扉のすぐそばで倒れている人間に近寄り、抱き起します。

 

 おや、年のころは高校生ほどでしょうか。見知らぬ男の子、ですね。

 

 呼吸は浅く、汗も少なく、意識障害を起こしているのか朦朧とされているようです。

 

 「脱水症状か、こりゃ・・・」

 

 すぐさま彼は、警察と救急に連絡を取りました。

 

 警察は、工藤君のことでごたごたしていたので、すぐに駆け付けてくれ、少年は村に一軒ある診療所に運ばれていきました。

 

 どうも、この村にいる、数少ない高校生の一人だそうで。

 

 そして、松井君は今度は警察の皆さんに紛れて小屋を調べ始めます。

 

 で、扉を塞がれている部屋の方に、少々猟奇的痕跡を発見して、真剣な顔をされて考え込まれています。

 

 ええ、大したことではありませんよ。壁一面に張り付けられた工藤新一少年に関する新聞記事と、そのブロマイドをナイフでズタズタにした痕跡、割れた鏡に、机に刻まれた“失敗は死あるのみ”というメッセージ、極めつけは空の弾丸の箱に、松井君はそういうことかと舌打ちされています。

 

 

 

 

 

 さて一方で、コナン君をお目付け役に、七槻君は心中当時のままにされている村長宅を調べ、いろいろ証言などを聞いて回っています。

 

 そして、村長が元陸上フィールド競技選手で、輪投げで100点を取ったと聞くや、顔色を変えています。

 

 「コナン君。ちょっと、私の推理を聞いてちょうだい」

 

 そう言って、彼女は膝をつくと、はらはらと見上げていたコナン君の耳元にぼそぼそと何事かささやかれています。

 

 「・・・うん。その通りだよ」

 

 「けど、それなら、動機を誤魔化す必要、ないよね?」

 

 聞き終えて大きく頷かれたコナン君に、七槻君が尋ねます。

 

 それをさえぎったのは、彼女の懐のスマホの着信音でした。成実君からのようです。

 

 「ごめんね、ちょっと・・・もしもし?」

 

 『七槻さん?今、病院での調査が終わったわ。

 

 落ち着いて聞いて』

 

 「私は冷静・・・なんて言う人ほど、実は焦ってたり興奮してたりするものね。

 

 大丈夫。聞かせて。万が一があったら、コナン君が怒ってくれるわ。きっとね」

 

 あえて茶化すように言って、七槻君は話を促します。

 

 そして、調査結果を聞き終えた彼女は、青ざめます。

 

 「なあ・・・それ・・・」

 

 『工藤君が隠したがったわけ、わかった?』

 

 「言えるわけないじゃないか!

 

 ま、待てよ?本人はともかく、家族の一人くらい、聞き及んでないのか?

 

 確か、養子だけど長男がいるって・・・」

 

 『さあ・・・私からは、何とも・・・』

 

 困り切った成実君は、とにかく自分もタクシーで現地に向かうと伝えてから、通話を終えました。

 

 「コナン君・・・」

 

 「七槻さん。新一兄ちゃん、ちゃんと日原誠人さんに伝えたって胸を張ってたよ。

 

 でも、あとで槍田さんがそれを聞いて怒ってた。

 

 “心中だって聞かされたら、動転してそれどころじゃなくなるに決まってる”って。

 

 ・・・そのあと、手紙の一つも出すべきだったんだね。依頼人の心を守れないなんて、探偵失格だ」

 

 途方に暮れた様子の七槻君に、目を伏せたコナン君が静かに言いました。

 

 「・・・ハハッ。さすが槍田さんだ。

 

 あの人には、いつもかなわない」

 

 クシャッと茶髪をなぜてから、彼女はスッと顔を上げます。その時には、先ほどの動揺は押し込めた、凛とした探偵の顔となっていました。

 

 「確か、“工藤新一”君は、奥の部屋で護送の準備が整うまで拘束だったよね?」

 

 「うん」

 

 「後は、別人と証明する手掛かりは・・・」

 

 「少し待て」

 

 七槻君が再び考え込むのに割っていったのは、先ほど戻ってこられたばかりの松井君です。

 

 「騒動になってないところを見ると、多分ボディーチェックはしてないってところか。ザルだな」

 

 「松井さん!どうだった?!」

 

 「収穫はあったぞ。あと、悪い知らせだ」

 

 そういって、彼は膝をついてぼそぼそと、コナン君の耳元にささやきかけます。

 

 「それは・・・!」

 

 「ま、それも正体を暴く前に真相を知らせちまえば、やる気もそがれるだろ。

 

 ・・・強硬手段は、最終手段だ」

 

 青ざめたコナン君に行って、続いて彼は七槻君にもささやかれます。

 

 「なるほど・・・確かに、話す順序を守れば、何とかなるか・・・」

 

 「念のため、俺は控えに回る。

 

 後は頼むぜ、名探偵」

 

 ポンポンと、コナン君の頭と七槻君の肩を交互に叩いてから、松井君は外に出られます。

 

 ここで、七槻君とコナン君のスマホが同時に着信音を鳴らします。おっと、どうやらSNSメッセージのようですね。

 

 それを確認した二人は、大きく頷きあいました。

 

 「まずは、刑事さんたちにお願いだね!」

 

 「ええ。きっと喉が渇いている頃でしょうしね」

 

 不敵な笑みを浮かべる二人は、つい先日知り合ったばかりとは言えないほど、仲良くなっているようですねえ。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 早く。早くしろ。

 

 彼は閉ざされた扉と、険しい表情で睨みつけてくる刑事たちに委縮するふりをしながら、内心ほくそえんでいた。

 

 今のところ、計画は順調だ。

 

 あの、探偵気取りの愚か者の名誉など、叩き落して土足で踏みにじってやる。

 

 あいつのいい加減な妄言のせいで、どれほどの人が傷ついたか。思い知らせてやるのだ。

 

 ふいに、彼の目の前にお茶が置かれる。いつ来たのか、優しげな女性警官がお盆を片手に微笑んだ。

 

 「すぐに無実が証明されるわ。安心して」

 

 フン。そんなこと、あるわけないだろ。

 

 内心せせら笑いながらも、喉が渇いてきたのは確かだった。おずおずとした様子に見えるよう心掛けながら、ありがたく湯飲みに口づけた。

 

 「少しは落ち着いた?」

 

 「・・・ええ、ありがとうございます」

 

 ニコッと人好きする笑顔で微笑まれ、彼は少しは落ち着いたように見せるよう、ぎこちないながらも笑みを返した。

 

 風邪で声はガラガラだ。

 

 そして、不自然に見えないように、婦警はその湯飲みをきわめて自然に回収し、そのまま部屋を出ていく。

 

 彼は、知らなかった。

 

 その女は、その辺でミニパトを転がす婦警ではない。警視庁捜査一課の紅一点、バリバリ現役の女刑事、佐藤美和子である。

 

 手袋をはめた手で、佐藤は彼が口づけた湯飲みを持ち去っていく。

 

 彼の唾液の混じる、貴重な検体を。

 

 尊敬する目暮のかわいがる、そして年の離れた仲間のような探偵を救う、貴重な手掛かりになる、それを。

 

 

 

 

 

 そして、彼女と入れ替わりに、入ってきたのは。

 

 「はぁい!さっきぶりだね!新一君!」

 

 少し前に、記憶をなくした“工藤新一”に代わり、1年前の事件の真相を解き明かそうとやってきた女探偵だ。その足元には、工藤新一の親戚だという眼鏡の子供がピトリと張り付いている。

 

 この探偵気取りどもに何ができる。

 

 彼は内心せせら笑う。実際、河内記者が呼び出した時津潤哉は、“工藤新一”をこき下ろすのに役立ちはしたが、いまだに調査中と真相を語りはしなかった。

 

 「ちょっと長くなるわ。ここ、座っていい?」

 

 「・・・どうぞ」

 

 怯えを装ってうなずいた彼に、女探偵はその正面に椅子を引いて座る。そのすぐそばに、眼鏡の少年が足をぶらつかせながら、同じく座った。

 

 「それじゃあ、まずは1年前の事件の真相・・・を語る前に、その動機となった出来事について話しておくわ。

 

 ・・・あなたにとっては、ショックが大きいかもしれないけど、落ち着いて聞いて」

 

 動機?また癌の告知で自暴自棄になった村長の無理心中という嘘でも語るのか?

 

 フン。自分が騙されると思ったら大間違いだ。

 

 内心そう思う彼は、次の瞬間女探偵の語った言葉に真っ白になった。

 

 村長の血液型が違った?ABのRH+?待てよ?村長の家族は、おおらかなO型一家のはずで・・・大樹だって・・・。

 

 「コナン君、メンデルの優性遺伝の法則って知ってる?」

 

 「うん。AB型と、O型の夫婦の間には、O型の子供は生まれない、でしょ?新一兄ちゃんが教えてくれたんだ」

 

 女探偵の言葉に、隣の子供が無邪気に答える。

 

 そんな、それじゃあ・・・。

 

 「待て・・・まさか・・・大樹は・・・!」

 

 とっさに演技も忘れ、彼はテーブルに手をついてガラガラ声で叫んだ。喉がいたんだが、それどころではない。

 

 「ええ。亡くなった前村長とは血縁がないということになります」

 

 「・・・新一兄ちゃん、警察の人たちと、日原誠人って人には話したって言ってたけど、聞いてなかったの?」

 

 うなずいた女探偵と、心配そうな少年の言葉に、彼は青い顔で頷いた。

 

 「知らない・・・そんなこと、聞いてない・・・」

 

 「・・・やはり、君は・・・。あの時動転していたのか。済まない。もう少し、落ち着いてから改めて話すべきだったな」

 

 ぽつりと言ったのは、この村に駐在する城山巡査である。どうやら、彼には自分の正体が勘づかれていたらしい。

 

 彼は知っていたのか。自分も知らされていたはずだったのか。

 

 早とちりの挙句、こんなことを?いや、まだそうと決まったわけでは!

 

 「じゃあ、金品は!?

 

 確かに、それなら無理心中の動機としては成立する!だとしても、強盗に遭ったかのように消えたそれらはどうやって説明をつける?!」

 

 すがるように叫んだ彼の声を、女探偵は冷静にたたき伏せた。

 

 「村長さんが陸上フィールドの競技選手だったこと。輪投げで100点取ったというのに、輪が一つ消えて計算が合わないこと。

 

 そして、大きく開け放たれた窓。

 

 それらから考えられる手段は・・・ハンマー投げよ。

 

 錘にする仁王像、凶器の包丁、靴や宝石なんかの金目のものを袋詰めにして、取っ手代わりの輪投げの輪をつけた金メダルのひもを結んで、ベランダから湖に投げ飛ばした」

 

 「届くわけがない!」

 

 「いいや、届いた。実際、1年前の捜査の時、湖からそれらが回収され、凶器の包丁から日原氏の指紋が検出された。

 

 無理心中で、間違いない」

 

 金切り声を上げた彼を、城山巡査が静かに、説き伏せるように言った。

 

 「え・・・ど、どういうことなんです?」

 

 「彼は工藤新一君じゃない。君は・・・日原誠人君だね?」

 

 おろおろする見張り役の刑事に、城山巡査が言った。

 

 確信を持ったように。

 

 「ええ?!じゃあ、何で工藤新一の振りなんか?!」

 

 「工藤君も、動機を公開するわけにはとそこだけ誤魔化したけど、寄りにもよって、そこが崩されてしまった。

 

 一点が崩れると、他のすべても怪しく見える。無理心中じゃなくて、強盗でしかなかったんじゃないかと」

 

 「それを見抜けなかった、間抜けな探偵への復讐、だったんだね?」

 

 交互に言った女探偵と、少年の声に、彼は――工藤新一の顔を手に入れてしまった日原誠人はゆるゆると頷いた。

 

 「新一兄ちゃんのふりをして、軽犯罪をすれば、新一兄ちゃんに罪を着せられるから。そうすれば、新一兄ちゃんの名声は台無しになるって思ったんだね。

 

 でも、刺殺はやりすぎだよ」

 

 咎めるような少年の声に、誠人は首を振った。

 

 「殺すつもりはなかったんだ・・・。

 

 自分を誤魔化せるのかと凄んできて・・・見抜かれたと思って・・・。

 

 計画を中断するわけにはいかなかったから、とっさに・・・」

 

 「当たり所が悪かった、か。

 

 復讐方法と言い、ずいぶん迂遠な方法ね。まあ、それももうすぐ無駄になると思うけど」

 

 ぽつりと言った女探偵に、誠人は一瞬いぶかしげな顔を作るが、すぐにハッとした。

 

 「さっきの・・・!」

 

 「最近のDNA鑑定ってすごいんだよ?唾液からでも個人特定ができるんだ」

 

 あのお茶は、罠だったのだ。

 

 無邪気に言った少年に、日原誠人はがっくりと肩を落とした。

 

 「新一兄ちゃん、今、事件で遠くに行っててここには来れなかったんだ。

 

 でも、誠人さんのことを知ったらすごく心配すると思う。

 

 何か、新一兄ちゃんに言っておくことある?ボクが、伝えておくよ?」

 

 完敗だ。いや、まだだ。

 

 まだ自分には切り札がある。

 

 あんな残酷な事実があるなら、傷つく自分のことも配慮しておくべきだったのだ。あの探偵気取りは。

 

 「ここまで、か」

 

 ぽつりとつぶやいて、彼は腰の後ろに忍ばせていたそれを引き抜こうとした。

 

 だが、ぎょっとした。ない!どこで落とした?!

 

 「探しもんはこれか?」

 

 いつ後ろにいたのか、白髪にサングラス、ライダースジャケットを羽織ったガラの悪そうな男が、右手に持った拳銃をヒラヒラと見せる。

 

 それは、計画失敗の際の自決用に、誠人が取り寄せていたものだった。

 

 腰の後ろ、ジャケットの下に忍ばせておいたはずなのに!

 

 目の前の女探偵と子供に気を取られ、背後にいたのに気が付かなかったのだ!

 

 「そのツラでこの村での潜伏に使ってたのは、森の奥の小屋。

 

 お前が工藤新一と勘違いして閉じ込めたのは、あいつの熱烈な追っかけだ。お前のことを工藤新一本人と勘違いしていたそうで、会って話を聞きたがっていた。

 

 今回の推理ミス云々って話があっても、むしろ自分が工藤新一の無実を証明すると張り切ってたらしいから、それで引っかかったってところだろうな。

 

 脱水症状を起こしてたから、今診療所で手当てを受けている。

 

 あの小屋の内装を見て、お前の正体と所持品、計画には大体察しがついていた」

 

 ガチャッとシリンダーを開けて、白髪の男は装填されていた弾を出す。仮に拳銃を奪われても、そう簡単に自決させないというかのように。

 

 「誠人さん。これが、真実です。

 

 もう、辞めてください。

 

 あなたは、家族を奪われたことに憤って今回のことを起こしたんでしょう?その気持ちはわかります。私も昔、理不尽で親友の命を奪われました。何かを恨んで憎む気持ちは、わかります。

 

 でも・・・その行動は、残されたただ一人の家族に、痛みを強いることでもあるんですよ?

 

 仮にあなたが、工藤新一として逮捕され、計画が成功したとしても、その間、残された大樹君がどう思うか、考えましたか?」

 

 女探偵の言葉に、ハッと誠人は息をのんだ。

 

 心中として、村総出で夫妻の葬儀が行われた日。大樹は大声で泣き叫んでいた。

 

 どうして?パパ!ママ!いやだよお!

 

 あの叫びが、ずっと誠人の心に根付いていた。

 

 そしてそれは、推理ミス疑惑と結びついた時、工藤新一に対する尊崇は、憎悪にとってかわった。

 

 何が探偵だ。何が平成のシャーロック・ホームズだ。こんな子供を泣きさけばせるしかできないお前など、世界からはじき出されてしまえ!

 

 と。

 

 だが・・・今度は自分が、大樹を泣かせる?あの時は自分があの子のそばにいた。かがみこんで、その涙をぬぐってやれた。だが、今は、もう・・・。

 

 「あ・・・あああああ・・・!」

 

 自分はもう、あの子の涙をぬぐってやる資格すら、失ってしまったのだ。

 

 泣き崩れる誠人に声をかけるものなど、誰もいなかった。誰も。

 

 

 

 

 

 どうにかなりそうだ。

 

 とりあえず、槍田探偵事務所から来た3人組は胸をなでおろす。

 

 あとは、誠に自分は工藤新一ではないと皆に伝えさせ、大樹を遠ざけてから、事件の真相を伝える。

 

 それで万事解決だ。

 

 3人がこっそり視線を交わしあった時だった。

 

 にわかに、外が騒がしくなった。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 おやおや。無事別人と証明されて、事件は終息。面白くありま・・・おんやぁ?

 

 これはこれは・・・なかなかやるじゃないですか、時津君。

 

 君は、おバカさんから愚か者に格上げです♪

 

 え?何が起こっているか、ですか?

 

 ふふん。実はですねえ。

 

 コナン君たち三人が、自称:工藤新一君こと、日原誠人君にかかりっきりになっている間に、なんと、時津君が真相を暴露してくださいました♪

 

 村人を集めて、大声で暴露ですよ?

 

 そこには、当然、新一君ことコナン君や、警察の皆さんが隠しがった動機についても含まれてました。

 

 どういうこと?とメンデルの法則云々が理解できずに困惑する日原大樹君に、つまりだね、と時津君が口を開かれます。

 

 何だ何だとやってきた毛利探偵は、真相に青ざめられていましたが、時津君がなさろうとしていることを察して、あわてて「おい馬鹿やめろ!」と叫ぼうとなさいましたが、それよりも早く、時津君が言いました。言ってしまわれました。

 

 「君はお父さんとは血のつながりのない、他人ということなんだな~。

 

 君の血液型のせいでそれが分かったんだな~。

 

 そして、お母さんの浮気を怒ったお父さんが、お母さんを殺して、強盗の仕業に見せかけて、自殺したのだよ~」

 

 いやー。すばらしい。ああまではっきりとおっしゃられるとは、なかなかの素養の持ち主では?

 

 何の素養って、そりゃあ、混沌生成ですよ!

 

 憎悪!怒り!恐怖!狂気!絶望!それらを内包せしめるのは、混沌に置いて、他なりません!

 

 御覧なさい!真相を聞かされた日原大樹君を!

 

 一拍呆けたのち、目からハイライトが消えうせるや、どぶ川に浮かぶ死んだ魚のような目になられて、「お父さんとお母さんが死んだのはボクのせいなの・・・?」と呟かれていますよ?!

 

 あーっはっはっはっはっはっはっはっは!!愉快です!実に愉快です!!

 

 大きく息をのまれる周囲と、慌てて駆け寄ってその肩を揺さぶり、「違う!坊主のせいじゃねえ!」と大声で怒鳴られる毛利探偵に、やれやれと肩をすくめる時津君。

 

 「小生はただ真実を解き明かしただけ。

 

 アンカには完ぺきな回答であったと思うが、どうかな~?」

 

 次の瞬間、そんな彼の頬を、立ち上がりざまに放たれた毛利探偵の拳が張り飛ばしました。

 

 「何をする?!」

 

 「何が完璧だ!!この子が何をしたんだ!!

 

 探偵以前に、お前は人間失格だ!このクズが!!」

 

 「ふん!真相を解き明かした小生に、暴力をふるうとは!

 

 自分も探偵のくせに、真相も見抜けず油を売っていた無能は言うことが違うな!

 

 自宅警備員の間違いでは?ファビョり乙!」

 

 しりもちをついて頬を押さえられながら、なおも煽りますか。すごい根性ですねえ、時津君。私も見習いたいくらいです♪

 

 額に青筋を浮かべてなおも殴りかかろうと拳を振り上げる毛利探偵を、慌てて駆けつけた警官の一人が羽交い絞めにされています。

 

 「毛利さん!落ち着いて!」

 

 「うるせえ!このガキ!あの探偵坊主も気に入らねえが、てめえはあいつの足元にも及ばないクズ以下のカスだ!!

 

 人の心を傷つけて、何が真相だ!何が探偵だ!

 

 探偵坊主の推理と動機が違ってたなら、それを隠す理由があると、何で考えなかったんだ!!」

 

 なおもがなる毛利探偵に、のろのろと時津君は立ち上がって勝ち誇った笑みを浮かべます。

 

 「ふん。下手に隠し立てするから、このようなことになるのだよ~。

 

 マスコミも報道の自由を歌っているというのに、これは事件の隠ぺいになるのでは?やはり工藤新一はオワコンですな。ワロス」

 

 「何ですって?!お父さんも言ったけど、人でなしのあんたなんか、新一の足元にも及ばないわよ!」

 

 ここで口をはさんだのは、蘭君でした。やはり最愛の相手を馬鹿にされたのは地雷でしたか。

 

 狂人を炸裂させないのは、奇跡ですね。

 

 「何とでもいえばいい。さて、皆様、ご満足なさいましたか?」

 

 「帰れ」

 

 クルリと時津君が民衆を見やりましたが、彼らは時津君を親の仇のように睨みつけています。

 

 「さっさと帰れ!!失せろ!」

 

 「だ、大樹君!君のせいじゃない!」

 

 「そうとも、みんな、知らなかったんだ・・・」

 

 口々にそう言って睨みつけ、あるいは放心状態に陥っている大樹君のそばに駆け寄って慰めにかかる村人たちに、ウッと時津君はひるみます。

 

 自分に味方する人間がいないと悟るや、悔し気に口元を歪めました。

 

 「何やら小生だけが悪者扱いされているようだが、諸君こそどうかな?

 

 工藤新一をうそつきの悪者扱いして真実を知りたがったくせに、真相を知らせた小生をも悪者扱いとか。

 

 ダブスタ乙。そんなだから過疎るんだよ。みんな揃ってガイジでは?」

 

 負け惜しみの嘲笑のようにそう言い残し、彼は踵を返しました。そのまま村の外に一直線に逃げていかれます。

 

 おっと、ここでコナン君たちが表の騒動に気が付いたようですね。

 

 事情を村人たちに聞いて、悔しげに顔を歪めています。

 

 「あの男・・・!」

 

 「落ち着け。今回のことは、奴も根回しと口止めしようと、さすがに効果はないだろう。

 

 仁野にもリークしておく。奴のようなのには、これが一番効果的だ」

 

 眉を吊り上げて追いかけようとする七槻君を、松井君が肩をつかんで落ち着かせています。

 

 一方のコナン君は、悄然とした蘭君に駆け寄って、声をかけています。

 

 あそこにいた新一兄ちゃん、偽物だったんだ。七槻お姉ちゃんと松井お兄ちゃんが正体を暴いたから、安心して、と言ってます。

 

 ああ、君、そんなこと今の彼女にしたら。

 

 「新一・・・?コナン君、新一の居場所を知ってるの?

 

 新一新一新一新一新一新一何よ一方的に待っててくれたら嬉しいけど待てそうにないなら待たなくていいなんてかっこつけて電話切ってそんなのが許されると思ってるのあんたみたいな大馬鹿推理の介に付き合えるのは私くらいなんだからさっさと電話の一つしてきなさいっての今回こそ会えるかと思ったのに結局偽物とか」

 

 ほらぁ、狂人スイッチが入ってしまったじゃないですか。

 

 ノンブレスで新一君への執着を吐露する蘭君に、全員が引かれます。

 

 「・・・そろそろ引き上げるぞ」

 

 これ以上関り持ったらやばい、と感じられたのでしょうか?

 

 コナン君をかばうように片手で抱きかかえた松井君が、空いてる手で七槻君の手を引いてその場を離れようとします。

 

 まだ、新一君の偽物であることを伝えてませんが、こうなった以上、それは警察にお任せするようですね。

 

 「・・・推理ミスが騒がれた時、何で誰も自分で調べようとしなかった?

 

 誰かから聞いた情報を鵜呑みにするから、さっきのような奴にいいようにされるんだ」

 

 振り向きもせずに、松井君が吐き捨てられました。

 

 彼もなかなか辛辣ですね。

 

 そして、彼らが東奥穂村を後にしようとした時でした。

 

 ドンッという大きな爆発音に、全員何事かと一斉に振り向きました。

 

 「何だ?!」

 

 「日原邸からだ!」

 

 口々にそう言いながら、彼らは一斉にそちらに向かって駆け出していきました。

 

 

 

 

 

 

 え?組織との攻防?

 

 おや、語り切れませんでしたね。

 

 では、皆様ご一緒に!続きます♪

 

 

 

 

 

 

幼女には全裸と靴下が最高だろうが!

 

続くがな!




【やっぱり東都は最高だな!と叫びそうなナイアさん】
 前回から引き続き、ご機嫌で事件を視聴する。
 ちょっと目を離したすきに、楽しい事件が目白押しの東都こそ、彼女が居を構えるにふさわしい。
 基本的にポジティブシンキング。自己啓発のノリで混沌と破滅を普及したがる、安定の邪神ぶり。
 アンチと過激派信者に二分される工藤家についても、自分の信者たちには負けるけどカルトみたいだなーと評価。
 偽物工藤君をあっさりコナン君たちが攻略して、なーんだ詰まんねとなった矢先、時津君のやらかしに大爆笑。
 あっはっは!あいつ、コナン君たちの努力を台無しにしやがったぞ!受ける~!
 しかも、それを一切悪いとも思わずに、怒ってきた相手をなおも煽るとか、やるね~!
 ついでに村人たちにも大爆笑。お前ら知りたい知りたい言ってたのに、真相暴露した奴を怒るんだ~!自業自得じゃ~ん!
 村長宅の謎の爆発にも興味津々。まだまだ笑い転げるつもり満々のご様子。

【“探偵”をしっかりこなし、心中の真相と“工藤新一”の正体を暴いた七槻さん】
 前回から引き続き、東奥穂村で“工藤新一”君の事件と、1年前の心中事件の真相を調査する。
 1年前の事件のトリックも無事解き明かした。コナン君とこっそり答え合わせして正解のお墨付きももらう。
 槍田探偵に保証されるだけあって、その推理力も折り紙付き。
 というより、あの世界、優秀な探偵多すぎ。作中でへっぽこなの、毛利探偵くらいでなかろうか?(そして彼も、時々めちゃくちゃ鋭い)
 動機については成実さんの連絡で、肝心な“工藤新一”の正体についてはコナン君のお使いで一時離脱していた松井さんから聞いて、そういうことかと悟る。
 やっぱり興奮したり取り乱すと、ボクッ娘調になる。急に口調が変わるから、台詞が紛らわしい。
 真実を公開した場合の影響を考え、推理を聞かせるのは最初に“工藤新一”とした。
 ・・・原作で犯人であっただけあり、殺人を犯す人間の気持ちは理解できるつもり。ここが多分、理解できないと言い切った新一君と決定的な違い。
 ただ、今の彼女は、亡くしてしまった親友と同じくらい大切な友人や、職場の上司に恵まれているので、多少暴走はしても最後の一線は超えないとは思われる。
 ・・・“工藤新一”こと、日原誠人君をなだめて外に出たら、ひと騒動起こってた。
 あの仇敵が、余計な事しやがった。
 工藤新一と警察、自分たちが必死に隠した事実を、後先考えずに暴露しやがった!
 日原大樹君の目のハイライトが死んだ!このヒトデナシ!
 憤怒に駆られて暴走しかけるが、松井さんに窘められた。
 ・・・コイツ、多分何が悪かったか、まったくさっぱり理解もしてないだろうな。この人間のクズめ。

【探偵のクズがこの野郎と吐き捨てられそうな時津潤哉君】
 ♯34でも記しているが、原作登場はコミックス54~55巻『服部平次との3日間[2]』。
 今回、河内記者からの要請で、1年前の村長夫妻の無理心中の真相を解明するべく、東奥穂村を訪れた。
 そこに現れた“平成のシャーロック・ホームズ”こと工藤新一君が、記憶喪失で弱っていると判断するなり、自分が事件を解決し、工藤の上に立ってその名声をすべて自分が塗り替えると張り切る。
 そして、工藤新一が刺殺事件を起こしたと判断するなり、問答無用で現行犯逮捕させ、しょっ引かせた。
 ざまぁ。工藤ざまぁ。オワコン乙。
 ・・・あちこちで見かける彼の人物評によると、あの世界の探偵の暗黒面のごった煮らしいので、こんな感じになった。
 そりゃ、探偵甲子園で越水さんに撲殺されますわ。
 ネット用語交じりの口調ということだが、そんなのよくわかんないから、調べながら書いたら、想定以上にむかつく奴になった。
 あの世界の探偵の暗黒面のごった煮なら、人の心情なんか無視して、真実暴露して、オレ!is No.1!(ドヤァッ)ぐらいするやろ。幼子の目からハイライトを消しにかかるやろ。
 ・・・たぶん、新一君や七槻さんからしてみたら、コイツと同類にだけはされたくない、って言いたい感じになったと思う。
 ここぞとばかりに、いい人発揮した毛利探偵に殴られ、村人にもあっち行け!されるけど、多分、心底では自分悪いことしてないのに、なんで?!と思ってそう。絶対思ってる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。