邪神様が見ているin米花町   作:亜希羅

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 『緋色の弾丸』、公開が来年に延期になるそうですね。後悔は約束されているのだからと大人しく待つべきか、これで駄作だったら××といきり立つべきか。当分は自家発電でしょうが。
 久しぶりに赤井さんを書いたら、めちゃくちゃ書きやすくてクッソワロタ。
 逆に書きづらいのが、降谷さん。公式であんな補完されまくって、リアルスーパーマンやってるような人を下手に二次創作しようもんなら、かえって魅力を損ねそうで、何とも恐れ多い。
 赤井さんはやらかしてることが事だから、好き放題修正していけばいいわけだし。
 むしろ、原作読んでないにもかかわらず登場させることになったシュルズベリィ教授の方が怒られそうです。
 原作では、結局絶望失踪のコンボしてたんでしたっけ?本シリーズでは結局帰ってこられたのですがね。
 まあ、言動の違いとかは原作より時間も経っているからということで、どうかお許しを。
 ・・・赤井さんのお相手が、宮島赤理さんになりそうです。変だな?彼はトラウマこさえているからまともに恋愛できないはずなんだけどなあ。
 あと、赤井さんにはもう一人ヒロイン用意してるんですがね。冒涜的な。



【#37.5】阿須那羽教授の奇怪なる事件簿【彼の来日事情篇】

 いつもニコニコ!ラブ&カオス!米花町の這い寄る混沌こと、私です。人間としては、手取ナイアと名乗らせていただいております。

 

 ひどいじゃないですか~!赤井君!来てたなら来てたって言ってくださいよ~!

 

 あんなに情熱的に遊んだ仲だっていうのに、あんまりじゃないですか!

 

 君が!いくら!私を!嫌っても!私は!君が!大好きだって!言うのに!

 

 どういうことでしょうか?

 

 

 

 

 

 え?そもそも冒頭から私が赤井君の名前を叫んでいる意味が分からない?

 

 ふむふむ。おっしゃる通りです。

 

 それでは、解説しましょう。

 

 工藤新一君に成り代わって、軽犯罪を犯して(なお、一名刺殺済み)彼の名誉を貶そうとした、日原誠人君(整形で外見そっくりさん☆)が、黒の組織の一員に誘拐されました。

 

 コナン君たちは、時津君の推理ショーやら爆発やらに気を取られて完全に出遅れた感じになりました。

 

 あの、コナン君が四つん這いになって地面をたたいて悔しがられてたのは、見てて爽快でしたね~♪ぜひその背中を踏みつけて差し上げたかったです♪

 

 

 

 

 

 で、誘拐された日原誠人君ですが、椅子に縛られて、R-18Gの制限がかかりそうな拷問をされました。

 

 一応、ご本人は人違いだ!と御主張なさったのですが、そのお顔でおっしゃられましても・・・ねえ?完全に成り代わり謀略が裏目に出ちゃいましたね。

 

 加えて、声や指紋などの簡易識別に使えそうなパーソナルデータも、ことごとくつぶされてましたしね。自爆乙☆です。

 

 加えて状況が状況です。聞き入れられるわけがないですよね?

 

 とうとう拷問に耐えられなくなったのでしょう、ついに日原君はSANを一桁に減らして放心発狂なさってしまいました。

 

 可哀そうに(ニチャァッ)

 

 そんな地獄絵図に割って入ったのが、赤井君です。ご丁寧にペットの夜鬼〈ナイトゴーント〉のグラッドストーン君まで連れてですよ?

 

 ま、彼らだけじゃなかったのですがね。

 

 何しろ、赤井君がこちらに来られた理由というのが、この辺りで悪さしているミ=ゴを何とかするためでしたのでね。

 

 そのミ=ゴ、どうも本命が新一君だったようでして!いや~、ミ=ゴにまで勘違いされてましたよ?成り代わりが成功してよかったですね!日原君!

 

 そのミ=ゴは、電気銃を没収された挙句、赤井君に恐れをなし、さらに、目の前の“工藤新一”は偽物ということを聞かされ、やむなく解散なさってました。

 

 血沸き肉躍る殺し合いはまた今度、ですか。

 

 そんな赤井君は、ミ=ゴと夜鬼の目撃でSANを減らして放心の一時発狂をなさった拷問男を拘束、日原君を手当てしてから、合流してきた橘君を通じて風見君に連絡して、引き取ってもらうよう手配なさってました。

 

 ・・・それにしても、彼はいつ、どうして日本に来られたのでしょうね?

 

 あとで伝手を使って調べ上げましょうか。

 

 

 

 

 

※ ※ ※

 

 

 

 

 

 さて、赤井秀一が来日してきたのには、当然それなりの事情がある。

 

 FBI所属の彼がなぜここにいるのか。チームワークが義務付けられているかの組織の他のメンバーは、来日していないのか。

 

 それを語るには、いささか日付を巻き戻し、場所もアメリカ、マサチューセッツ州アーカム市、ミスカトニック大学・・・ではなく、ヴァージニア州北部にあるFBIクワンティコ本部ビルに移す必要がある。

 

 FBI本部はワシントンD.C.にあるが、有名なジョン・エドガー・フーバービルディングでは行政部門が中心であり、クワンティコ本部が捜査部門の中心となる。

 

 当然、現役捜査官たる赤井も普段身を置くのは後者の方となる。

 

 

 

 

 

 その日、赤井は来客を受けて、本部ビルの一室――防音防諜効果の高い部屋を訪れていた。

 

 中にいた来客に、彼は眉をしかめる。

 

 一人は、白いひげと白髪の老人だ。サングラスに覆い隠された目元と、その手に携えた白杖が、彼を盲人と語っていた。

 

 仕立てのよいスーツとコートに、中折れ帽を深々とかぶっている。どこか浮世離れした雰囲気の持ち主である。

 

 ・・・彼こそ、赤井の大学時代の恩師の一員、ラバン・シュルズベリィ教授である。

 

 そしてもう一人。ショートにした黒髪に、グレーのパンツスーツをキリッと纏い、首元にはクリーム色のスカーフ、薄いサングラスで目元を隠した、活発そうな女性だ。

 

 もちろん、こちらも赤井の知己である。彼女は2年前に宮島赤理と名を変えている。・・・要は、赤井がFBIにも内密に保護した、宮野明美の名を名乗っていた蛇人間のハーフの女性である。

 

 「やあ、秀一。相変わらず元気そうだな」

 

 赤井が入室して正面に立つなり、口を開いたのはシュルズベリィである。

 

 齢80を超えてそうな見た目に反し、矍鑠とした口調だ。声だけならば、とても老人には思えないだろう。

 

 「・・・わざわざ、アーカムからこちらにまでご足労いただくとは、何事ですか」

 

 挨拶もなしに、赤井は切り出した。非常に棘のある口調である。

 

 

 

 

 

 赤井は、自らの出身大学、そして片足を踏み込んだ分野に関しては、FBIに隠している。・・・隠していた、というべきか。

 

 スコッチの一件からこの方、どうもあちら側との縁も復活してしまったようで、潜入から引き上げ、FBIに完全復帰しようと、出くわしてしまうようになってしまったのだ。

 

 知識があり、対抗できる以上はと、赤井は直属の上司たるジェイムズ・ブラックに告げたのだ。これはHPL案件だ、自分が対処する、と。・・・自らの経歴とともに。

 

 ジェイムズは極めて賢明だった。HPL案件と聞くや、徹頭徹尾自分とは関係ない、聞かなかったことにするから好きにしろと、言い渡してくれた。

 

 理解ある上司で非常に助かる。

 

 ただでさえも、赤井はチームワーク重視のFBI所属にもかかわらず単独行動しがちというのにHPL案件が絡むようになってからは、さらに単独行動が増えた。それらを黙認し、必要とあらば手を回してくれるジェイムズは、赤井にとってはいい上司である。

 

 あるいは、そのような人物であるからこそ、赤井の上司たり得ているのか。

 

 

 

 

 

 ともあれ、赤井の副業を知るのは、FBI内部でもごく一部。好き好んでそれを触れて回りたくはない。隠していることを知らせる切っ掛けとなる知人の来訪を、赤井が歓迎する理由はどこにもなかった。

 

 「ごめんなさい、秀君・・・」

 

 申し訳なさそうに頭を下げたのは、宮島である。

 

 彼女も、赤井のFBI復帰には寂しそうにしながらも理解を示してくれていた。

 

 だというのに、ここに押し掛けてきた。どういうつもりだと、赤井は問いただしてやりたかったが、それは恩師の手前我慢する。

 

 「どうしても、秀君に伝えなくちゃいけないことができたの。

 

 秀君でないと、いろいろ無理だと思って・・・」

 

 「彼女が今回の依頼人なんだ、秀一」

 

 非常に言い出しにくそうにする宮島に、飄々とシュルズベリィ教授が言う。

 

 「依頼?」

 

 「・・・その、認めたくないけど、あの愚妹のことで、相談があるの。

 

 場合によっては、その、父・・・実父の方の縁者と、もめごとになりそうなの」

 

 宮島の言葉に、赤井は一つ眉間の皺を深くした。

 

 

 

 

 

 前述したが、宮島は蛇人間とのハーフだ。以前に赤井が聞いた限りでは、父(宮野厚司ではない、彼は義理の父らしい)がそうであったという。

 

 そして、彼女の妹といえば一人しかいない。黒の組織の幹部、シェリー――宮野志保だ。

 

 つまり、彼女はこう言いたいのだ。

 

 蛇人間のコミュニティと厄介ごとが起きようとしている。おそらく、そのトリガーは、シェリーである。

 

 神話生物を知り、組織の幹部であるシェリーとも多少の面識がある人間は、ごくごく限られる。

 

 そして、宮島は死亡偽装されている関係で、シェリーと直接接触するわけにはいかない。(そして本人にもその気はない)

 

 ゆえに、その解決を赤井に頼みたいのだ、と。

 

 

 

 

 

 なぜそうなった?!

 

 仏頂面で、無言のまま話を促す赤井に、宮島が重い口を開く。

 

 彼女が言うには、こういうことである。

 

 

 

 

 

 以前――宮島がまだ“宮野明美”であった頃、彼女に強く依存してくる妹を適度にガス抜きしろと、組織から密命を受けていた。

 

 物心つかないうちに母を亡くしたため、母親というものを知らない宮野志保にとって、頼れて心開ける相手は、それこそ宮野明美唯一人に限局される。

 

 優秀な志保がストレスをため込みすぎて、研究に支障をきたしては元も子もない。特に、そういった人間の機微に疎いジンが監視役についてからは、そういった兆候――ストレス性らしい体調不良が顕著であるのだと。

 

 ・・・“宮野明美”は、内心では志保を邪魔に思っていたが、同時に自分の命綱(相互人質という意味で)でもあったため、やむなく命令を受理した。

 

 

 

 

 

 ガス抜きの一環として、組織にも見つからない連絡先という名目で、宮島は宮野志保に、とあるボイスメールの預かりサイトを紹介したのだ。

 

 ・・・蛇人間のコミュニティが中心となって、運営・利用している、そこを。

 

 宮島はそれを誰にも言わなかったし、組織の連中がそこに興味を持つとは思わなかった。(今時ボイスメール、しかも預かり式である)一応、ダミーとして他の一般利用者もいるにはいるのだ。問題はないはず。

 

 なにより、宮島は志保にきつく言い聞かせていたのだ。

 

 もし、お互いのどちらかが、何らかの事情でサイトを利用できなくなったら、無事な方も絶対アクセスしてはいけない。組織がサイトに気が付けば、他のサイト利用者に迷惑がかかるかもしれないから。と。

 

 

 

 

 

 そして、数日前。

 

 宮島赤理として生活を安定させた彼女が、久方ぶりに父方の縁者である一部の蛇人間に連絡を取ってみれば、彼らが妙にあわただしくしている。

 

 なんと、件のサイトがハッキングを受けたというのだ。

 

 ボイスメールの預かりなんて、SNSも普及している昨今では、はっきり言って前時代すぎるというのに、なぜ狙いすましたように、このサイトを?

 

 怪訝に思った宮島が、さらに詳しく事情を聞きだしてみれば、そのハッカーが執拗に攻撃していたのは、宮島と志保が開設していた預かりボックスだった。

 

 宮島・・・宮野明美は表向き2年前に死亡しており、それっきり預かりボックスには誰もアクセスがされてないはず・・・だったのだ。

 

 だが、その予想は見事に裏切られた。アクセスがあったのだ。しかも、宮野明美の死亡確定時期から、かなり頻繁に。古いボイスメールを、何度も何度も再生していた痕跡があったという。

 

 さらに、ハッカーがアクセス元のIP(インターネットプロバイダ。ネット上の住所のようなもの)をも逆探したような痕跡も見つかったというのだ。

 

 宮島には、心当たりは一つしかない。

 

 

 

 

 

 「つまりね。

 

 愚妹と呼ぶのもおこがましい、あれが、口を酸っぱくして言い聞かせた警告を無視して、ボイスメールサイトにアクセスし続けた結果、組織が目をつけて逆探知してきたんじゃないかということなの。

 

 組織がわざわざあんなところにまで手を伸ばすとなると、相応の理由がいるわ」

 

 「・・・シェリーが、脱走したか」

 

 「おそらく。おかげで蛇人間たちは大騒ぎよ。

 

 自分たちの存在が人間に知れ渡ったんじゃないかって。ハッカーが侵入してくるきっかけになった、この人間を殺せ!ハッカーを誘い出す餌にして、奴諸共殺せ!って。

 

 ・・・私、ただでさえも半端モノってことでよくない目で見られてるのに、ハッカー侵入の片棒担ぎってことで、相当罵倒されたのよ。

 

 シュルズベリィ教授がご一緒で、事態の収拾の説得に手を貸してくれなかったら、今頃どうなっていたことか・・・」

 

 赤井の言葉に深々と頷いて、頭が痛いというかのように宮島は頭を押さえる。

 

 「別にね、あれが死のうが生きようが、どうでもいいのよ。

 

 義父と義母にはお世話になったから面倒は見たけど、それ以上の責任は持つつもりはないわ。

 

 ただ、あれに巻き込まれて死人が出るってのは嫌なの。

 

 ・・・幻滅した?」

 

 「いや・・・君らしいな」

 

 自嘲するように笑う宮島に、赤井は静かに首を振った。

 

 「正直に言っていいのよ?爬虫類らしく、冷血だって。仮にも義理の妹に対して、何てことをって」

 

 「・・・本当に冷血な人間はな、宮島。そういう感想すら、持たないんだ。

 

 巻き込まれた死人を出したくない、という気持ちがあるなら、それで十分だ。

 

 君が優しいというのは、俺も、マリエルも、知っているからな」

 

 ふっと微笑みながら言った赤井に、宮島は瞬時に赤面した。

 

 「~~っ!本当っ、秀君ってば!そういうところだよ!大好き!子種ちょうだい!」

 

 「それとこれとはまた別問題だ」

 

 「いや~、若いというのはいいもんだねぇ」

 

 カッカッカとシュルズベリィが笑う。

 

 

 

 

 

 「さて、秀一。

 

 ここまでで質問は?」

 

 「まず、そのサイトについての扱いはどうなっていますか?」

 

 「閉鎖するように説得したのだが、聞き入れてもらえなかった」

 

 「蛇人間たちは、すでに新しく連絡サイトを立ち上げて、そっちに活動を移してるみたい。

 

 ・・・あのサイトは実質、餌置き場にされてるわね」

 

 シェリーという餌しか出入りしないのであれば、餌置き場でしかないだろう。

 

 「シェリーと、組織のハッカーを探るために、わざと放置してあるのか」

 

 「ええ。特定できたら二人まとめて・・・というところね。

 

 ファウンデーションのハッカーに頼んで、こちらでも愚妹と思しきアクセス者のIPの特定をしてもらったわ。

 

 以前は、IPそのものが特定できなかった・・・たぶん、組織傘下のPCで、そういう設定がされてたんだろうと思うけど、ここ最近はばらばらといえどIPがわかるようになったわ。

 

 そして、そのどれも東都の米花町らしいところまではつかめているわ。

 

 あれは、米花町に潜伏していると思われるわ」

 

 「木を隠すには森の中、か。森ごと焼き払われなければいいがな」

 

 苦虫をかみつぶしたような赤井の発言に、宮島は深々と頷いた。

 

 ジンならばやりかねない。二人はそれを熟知している。

 

 「蛇人間たちも一枚岩ではなくて、ファウンデーションと不可侵条約を結んでいる穏健派ならともかく、過激派なら暗殺者くらい差し向けてもおかしくはないわ」

 

 それはまた面倒な。

 

 「それだけならまだマシよ。

 

 最悪なのは、過激派があれの頭脳に目を付けた場合よ」

 

 「・・・なるほどな」

 

 宮島の言葉に、赤井は目を伏せる。

 

 

 

 

 

 蛇人間も、人類より優れたテクノロジーをいくつか保持している。

 

 加えて、彼らは種族由来の強力な毒や、支配血清といった薬物の扱いにもたけている。

 

 それらが、宮野志保の頭脳と交わってしまえば、どういう悲劇を引き起こすか、考えたくもない。

 

 

 

 

 

 「・・・何で、別人になって縁を切ってからも、あれに悩まされているのかしら」

 

 頭が痛いというかのように宮島は額を押さえた。

 

 「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい、秀君。

 

 こんなことになるんだったら、申し出を受ける前にあのサイトの預かりボックスを強制的に閉鎖しておくべきだったわ。

 

 言い聞かせておいたし、少しでも死亡偽装を成功させるためにもと、放置していたのが間違いだったわ」

 

 「君のせいではないだろう」

 

 苦笑気味に赤井は言った。

 

 

 

 

 

 「・・・それで?君はどんなリスクを引き受けた?」

 

 「え?何のこと?」

 

 不思議そうに首をかしげる宮島だが、その薄いサングラスの下で爬虫類そのものの瞳が一瞬泳いだのを、赤井は見逃さなかった。

 

 「・・・教授?」

 

 「ハッカーとその対象の特定・確保を、こちらが引き受けることになった。

 

 期限は3か月。その間、赤理は蛇人間たちに拘束されることになる。くれぐれも丁重な扱いをと要請はしておいたが・・・」

 

 「教授!」

 

 つらつらと述べるシュルズベリィをさえぎって慌てる宮島に、赤井は案の定とため息をついた。

 

 確かに、騒動を引き入れたのは志保であるが、そもそも志保にそのサイトの在処を教えてしまったのは宮島なのだ。彼女が何のリスクもなく済まされるわけがないと思ってた。

 

 要は、人質だ。ファウンデーションが失敗すれば、彼女の命はない。だが、宮島の態度からして、彼女は承知したのだろう。

 

 それは多分、他でもない赤井のために。赤井なら、できると信じたのだ。

 

 「・・・君らしいな」

 

 ぽつりと、赤井はもう一度言った。

 

 

 

 

 

 宮野明美を名乗っていたころと、彼女はだいぶ変わったが、変わってない部分もある。たとえば、根本的にはお人好しな部分。赤井のことを、信じて疑わない、その態度。

 

 バカな女だと、赤井は思う。だが、それは嘲りではなく、親愛を込めたものだ。

 

 こんな自分勝手で、捜査のために他人に踏み台を強いる愚かな男のどこがいいのか。

 

 赤井は、理解に苦しむ。

 

 

 

 

 

 赤井にできるのは、そんな彼女の選択を、尊重して信頼に応えることだけだ。

 

 今度こそ。

 

 「日本でのファウンデーションとの連絡、必要物資の補充は?

 

 以前同様、三津門学院大学で?」

 

 

 

 

 

 ちなみに、三津門学院大学というのは、日本の東都にある私立大学である。

 

 東都大とまではいかずと、かなりの名門校であり、なおかつウィルマース・ファウンデーションの資本が入っている。要は、日本におけるウィルマースの出張所のようなものだ。

 

 ミスカトニック大学とは、姉妹校でもある。

 

 

 

 

 

 「ああ。手配しておこう。頼むよ、阿須那羽君」

 

 立ち上がって尋ねた赤井に、シュルズベリィはアーカムに帰還して以来赤井が名乗るようになったもう一つの名を呼んだ。

 

 ミスカトニック大学所属の客員教授、阿須那羽椎夜。神話性事象が絡む事件を追う時の、赤井が名乗る名前だ。

 

 「・・・ありがとう、秀君」

 

 目を潤ませて、宮島が頭を下げる。

 

 「気にするな。・・・できるだけ、早く戻れるようにする」

 

 「愚妹に会ったらビンタしておいて・・・っていうのは、フェミニストの秀君には無理かしら。

 

 ・・・気を付けて」

 

 冗談めかして言った宮島は、すぐさま不安そうな、それでいて安心させようというかのような笑みを浮かべていった。

 

 「君も。何かあったら、以前教えた回線で大学に助けを求めろ。

 

 俺もすぐに助けに行く」

 

 「・・・ありがとう。本当に」

 

 サングラスを外し、宮島は微笑んだ。爬虫類らしい、縦に裂けた長い瞳孔の金色の目は、朝焼けの空を思わせる美しさをもって、赤井を映す。

 

 赤井は大きく頷き返した。

 

 やることは山のようにある。こんなところで足を止めてはいられない。

 

 すぐに準備をしなければ。

 

 赤井は踵を返し、部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 さて、そこからは多少揉めはしたが、何とか話は進んだ。

 

 赤井はHPL案件の捜査への協力という名目で、所属しているジェイムズチームを離脱。単独で日本へ行くこととなった。

 

 ただ、これにジェイムズはともかく、他のチームメンバー、特にかつて恋人関係であったジョディ・スターリングが難色を示したのだ。

 

 シュウ一人ってどういうことなの?!組織の捜査は?!そもそも、HPL案件って本来はよそに委託するような内容じゃない!などなど。

 

 ・・・彼女は、赤井がHPL案件を単独捜査することを、相当問題視しているらしい。

 

 ただ、一度神話生物の死骸を見た際に卒倒して、次に目を覚ました時にはきれいに記憶を抹消していたあたり、耐性がさっぱりないらしい。もっとも、記憶がないということは懲りないということにもなるので、やっぱり首を突っ込んで来ようとするのだが。

 

 こんなに面倒な相手だっただろうか、と赤井はかつての恋人の危機管理能力を疑問視しながらも、どうにか追及を振り切った。

 

 組織の事情も絡んではいるのだが、欠片でも神話生物と鉢合わせする可能性がある以上、まっとうな一般人は(たとえFBI捜査官であろうと)遠ざけておくに越したことはない。

 

 

 

 

 

 かくして、日本へ到着したわけだが、一応よその国であり、神話生物が悪さ――蛇人間の過激派の暴走の可能性が無きにしも非ずの現状を、報告しないわけにもいかず、以前共同捜査をしたMSOに通達した。

 

 一応、来日前にいくつかフェイクを交えた事情(さすがに黒の組織云々の事情までは言えない)を伝えていた。

 

 ・・・MSOからしてみれば、とんだ流れ弾である。

 

 対象の、アクセス者とハッカー探しは積極的な手伝いはしないが、必要な情報の提供くらいはしよう、その代わり・・・とかの組織は言い渡してきた。

 

 こうして、日本での活動を円滑にする協力をしてもらう代わりに、赤井はこちらの組織での活動の一部も引き受けることになってしまったのである。

 

 

 

 

 

 かくして、話は現在、日原誠人青年が拷問され、ミ=ゴが潜伏していた廃屋へと至ることとなった。

 

 赤井にとってミ=ゴの駆除など、ほんの序の口、前座でしかない。

 

 

 

 

 

※ ※ ※

 

 

 

 

 

 愛用のシボレーは、輸送の手配はしたがまだ船の上だろう。一月ほどかかるらしい。

 

 日本での活動が長引くなら、足は欲しいところだと赤井は思う。

 

 橘が運転するのは、日産の白のマーチだ。少々手狭だが、人の車なのだ、文句は言えまい。

 

 赤井は助手席で、煙草をふかしている。もちろん、運転手に断りは入れている。

 

 ・・・以前、問答無用で乗り合わせた車の中でタバコをふかしたら、「喫煙の許可くらい取れないんですか?その言語中枢はお飾りなんですね」とバーボンに厭味ったらしく言われたのを思い出したから、というわけではない。

 

 昨今ではどこに行っても禁煙だの分煙だの嫌煙だのと騒がれるが、煙を嫌うのも権利なら、吸うのも権利ではないかと赤井は言いたい。こんなストレスのかかる仕事をしているのだ、酒と煙草くらい自由にさせてほしいものだ。

 

 「なるほど・・・ミ=ゴが撤退したんですか・・・。

 

 やはり、阿須那羽先生はすごいです!

 

 ああいう連中って、人類を下等に見てる節があるから、普通なら聞き入れられないっていうのに!」

 

 事情を聞き終えた橘が、ハンドルを握りながら、キラキラした目でちらっと隣を見てくるのに、赤井はやめてくれと心底思った。

 

 本業〈FBI捜査官としての業務〉であれば、くすぐったさを覚えるのだろうが、こんな冒涜的分野で褒められても、嬉しくもなんともない。

 

 「ところで、先生はこの後、どうなさるんですか?

 

 日本〈こちら〉にはしばらくご滞在なさると伺いましたが?」

 

 「ああ・・・人を探している。しばらくは滞在する予定だ」

 

 長期になるうえ、赤井は現在進行形で組織に命を狙われている。

 

 ホテルなどに長期に部屋を取るのは、あまり利口ではないだろう。

 

 幸い、FBI名義とウィルマース名義、双方のセーフハウスは利用できるので、必要に応じてそれらを使い分けていく予定だ。

 

 「人探し、ですか?どのような?

 

 ああ、ええっと!お答えできないのでしたら、言わなくていいです!申し訳ありません!」

 

 赤井の本業を思い出した橘が慌てたようにそう付け加えるが、赤井は首を振った。

 

 「・・・年のころは高校生ほどだ。赤みがかった茶髪に白い肌の、女性を探している。

 

 ・・・あちら側の種族コミュニティの連絡サイトを荒らしたため、下手をすれば彼らに狙われかねん」

 

 少しでも情報が欲しかったので、赤井は素直に答えた。

 

 赤井の本業を知る橘であれば、そうそう人に言いふらしはしないだろうと思っていたのもある。

 

 念のため、黒の組織に関する部分は省いて伝えているので、そう大きな問題はないだろうとも判断している。

 

 「高校生が、あっち側の連中の連絡サイトを荒らすなんて・・・怖いもの知らずですね・・・。

 

 まあ、ネットって顔が見えませんから、あっち側の連中がうろつくには格好の場所でもあるんでしょうけど」

 

 本当に。知らぬが仏とは、まさしくこのことだ。

 

 硬い顔になった橘に、赤井は深々と頷いて同意した。

 

 「・・・見かけたらでいい。君にも業務があるだろうからな。

 

 何より、これは俺の仕事でもある」

 

 「・・・わかりました。

 

 先生、もし、私がお力になれることがありましたら、遠慮なく連絡してください」

 

 「・・・橘、何度も言うようだが、君は自身の業務を優先してくれ」

 

 「・・・先生がそうおっしゃるのでしたら」

 

 少し不満そうにしながらも、橘はうなずいた。

 

 

 

 

 

 ・・・女性を利用するような真似は、宮島で懲りた。

 

 否、もっと早く懲りておくべきだったのだ。大学時代に、あんな悲劇のトリガーを引いたきっかけになったというのに、赤井は全く成長できていない。

 

 まったく。情けないものだ。

 

 

 

 

 

 橘の運転するマーチは、高速をそのまま、輝ける都心、東都へとハンドルを向けた。

 

 必ず、見つけ出す。待っていろ。

 

 赤井は緑の双眸を、道路の向こうに強く向けた。

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 ははあ。なるほどなるほど。

 

 まったく、水臭いですねえ。(ニヤニヤニヤニヤ)

 

 赤井君の来日には、シェリーこと宮野志保、改め湯川理央君が絡んでいた、と。

 

 

 

 

 

 攻略本によると、本来赤井君の来日・協力者化にはいくつか段階的ステップを踏んで、相なったはずです。

 

①ピスコ君の死亡事件。この時居合わせたベルモット君が、志保君の存在を疑問視。女優業をお休みして日本に滞在。

 

②ベルモット君を追いかけてFBI(赤井君もその一員として)が来日。

 

③その後、志保君の幼児化・潜伏先を特定したベルモット君が、彼女の抹殺を企てるが、コナン君と赤井君の助力により失敗。

 

④続き、水梨怜奈=キール君も含んだ暗殺騒動。これにより、CIAのNOCであった彼女を通じて、情報を流してもらうために、コナン君の計画で“赤井秀一を殺す”ことに。

 

⑤無事、“赤井秀一の殺害”は成功。赤井君は沖矢昴という人物に身をやつして潜伏に入る。

 

 確か、こんな感じです。

 

 ふむ?変ですねえ?

 

 FBI来日のきっかけとなるベルモット君の日本滞在、どころかピスコ君の死亡案件となる“酒巻昭を偲ぶ会”も未開催ですよ?

 

 ふうむ?これはバタフライエフェクトという奴でしょうかねえ?

 

 まあ、赤井君が参戦してくれるなら、私としては構いませんよ?むしろ大歓迎です♪

 

 彼が参戦してくれるなら、さらに盛り上がること間違いなし!ですからね!

 

 

 

 

 

 フフッ。ようこそ、日本へ。お待ちしてましたよ、赤井君。

 

 

 

 

 

 え?コナン君たちの行方?

 

 あー・・・そっちも見ないといけませんねえ。目が忙しくていけませんねえ。

 

 ま、楽しいので良しとしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

続きは続きなりに、続くことを考えて生きてんだ!

 





【赤井君ヤッター!と大喜びだけど、バタフライエフェクトの始動に首傾げするナイアさん】
 今回さっぱり出番なし。でも、宮野明美さんの境遇のそもそもの発端であることを思えば、やっぱり大体コイツのせい。
 前回から引き続き、赤井さんの唐突なる来日にもろ手を挙げて大喜び。
 自分が彼に嫌われていることはもちろん承知している。でも、嫌われていようが、大好きなものはしょうがない。
 今度はどんなろくでもないことを企んでいるのやら。
 彼の来日事情を伝手を使って調べ上げ、こっちも面白くなってた!とウキウキする一方で、あれー?おかしいなー?と首傾げ。
 本来なら、踏むはずのステップを無視しての来日なのだが、面白ければ万事オッケーがナイアさんのスタイルなので、特に気にしていない。
 ・・・むしろこれで阿鼻叫喚となるのは、竜條寺さんであるかもしれない。

【来日事情も捜査スタイルも原作よりハードモード感が否めない赤井さん】
 実はFBIに復帰してからも、冒涜的事件に出くわすようになった。
 アーカムに帰還して、探索者としての勘を取り戻したのが幸か不幸か。
 おかげで、FBI捜査官赤井秀一とは別に、ミスカトニック大学客員教授阿須那羽椎夜という別の顔も持ち合わせる羽目になった。
 ジェイムズさんは理解もあって、分別もあって、頼れる上司。彼のような人間ばかりなら、もう少し自分も楽になるのになあ。(耐性ないのに懲りずに首突っ込んでくるジョディさんを見ながら)
 来日の少し前に本部を訪ねてきたシュルズベリィ教授と宮島赤理さんに、ちょっとむっとした。
 こんな冒涜的分野に関わっているのなんて、FBIの他のメンバーには隠しておきたいのにどういうつもりだ?
 でも、事情を聞かされて頭抱えそうになった。
 あと、恩師には逆らえないし、宮島さんには利用した負い目があるので、あんまり強くは出られない。
 ・・・確かシェリーって、一応あの組織の幹部のはずだよな?監視とかあっただろうし、脱走もしたなら、潜伏先隠す努力するべきだろうに。危機管理能力、欠如してんじゃね?
 シェリーが絡んでいる=黒の組織と闘うことになる→でも、失敗したら蛇人間が出てくるから、凡人は関わらせられない。
 このせいで、捜査官たちの正気を守るために、実質一人で捜査する羽目になる。
 蛇人間たちから、解決をウィルマースに任せてもらうために、宮島さんが人質になるリスクを背負ったことは、早急に見抜く。
 肉食系女子に迫られることも多いけど、宮島さんは嫌いじゃない。むしろ好ましく思っているので、何とかしたい。するべきだと判断。
 ジェイムズさんにも無理言って、チームメンバーの引き留めも振り切って、FBIを一時離脱。一路、日本へ。
 来日に当たって、事情をMSOに説明したら、黙認してもらう代わりに、あちらの事件捜査も手伝うことになりました。
 ・・・原作よりも、やることが増えてて原作とは別名義ながらもダブルフェイスすることになりました。
 期限は3か月。がんばって志保ちゃんを見つけてハッカーも確保しないと、宮島さんが危なくなります。(多分イグ様への生贄にでもされるのでは?)
 コナン君がハードモードなら、この男もハードモードです。ガーンバ。

【信じてるからね!秀君!といい女をアピールして見せた宮島赤理さん】
 旧名、宮野明美さん。現在宮島赤理と名乗る、蛇人間とのハーフの女性。
 ♯10や番外編でちらっと話題にあげていましたが、実質♯6以来の登場になります。
 境遇については♯6で語っていますが、両親を亡くした後、宮野夫妻に引き取られ、事故死した本来の明美さんと入れ替わるような形で宮野明美となりました。容姿も似通っていたうえ、この直後に彼らは組織に参加ということになったので、彼女の入れ替わりに夫妻以外誰も気が付いていなかったという設定です。(だから、降谷さんとは面識がありません)
 赤井さんに保護されてから、自らの境遇については告白。大学で学びながら、蛇人間たちのコミュニティにおける穏健派との折衝役を引き受けていました。
 組織時代に、妹のガス抜きを上から通達され、やむなく受諾。その一環として、蛇人間たちのコミュニティが運営・管理しているボイスメール預かりサイトを紹介して、二人だけの連絡手段として利用していた。
 今回、自分か志保のどちらかの死後は利用するなと言い渡しておいたにもかかわらず、それが利用され続けていたことが発覚。さらに、それがきっかけでサイトが(おそらく組織の手によって)ハッキング攻撃を受け、蛇人間たちを刺激することになってしまった。
 このままではまずいことになると、組織のことを知り、神話的存在をも受け入れる、赤井さんに助けを求める。
 本人も言っている通り、愚妹呼ばわりしている妹のことは嫌い。
 ♯6でも語っているが、ただでさえも種族的秘密を抱えている中で、妹の人質同然の窮屈な生活を強いられ、目指していた普通の幸せとは縁遠くされていた。その原因になったので、好きになれるわけがなかった。
 現状も、普通ではないかもしれないが、以前よりも父方の種族には接しやすいし(一部からは半端モノ呼ばわりされているが)、理解者も多いので、彼女自身は好ましく思っている。
 だから、死んだふりして縁を切ったにもかかわらず、それを脅かそうとする(警告を無視した)妹に対しては嫌う以上に軽蔑すらしている。
 仮にも義理の妹に対する言葉じゃないと自分でもわかっているが、感情だけは自分でもどうにもならない。
 ・・・それでも私を優しいって言ってくれる秀君は、やっぱり好き。抱いてほしい。
 今回の依頼に関して、自分がリスク背負い込むことになったのは、訊かれなければ黙っているつもりだった。ただでさえも、忙しくていろいろ抱え込んでる秀君にこれ以上重荷を背負わせたくなかったもの。
 引き受けてくれた赤井さんに感謝。そして、組織と蛇人間、双方が絡むことになるだろう行く末を思い、気を付けてほしいと彼の身を案ずる。
 ・・・この後、彼女は蛇人間のコミュニティにその身を拘束される羽目になる。
 けれど、不安は感じていない。秀君ならきっとやり遂げて見せると信じているから。

【気分は仲人☆なシュルズベリィ教授】
 原作読んでないんで、どんな人かわかんない(筆者のクズがこの野郎)。
 なのでざっくり調べて、ふわっとこんな感じ?に書きました。
 人物像が違ってたらごめんなさい。許して。
 大学時代、おそらく女性関係は派手だったであろう赤井さん(そして神話事件でトラウマを生成してから控えめになった)が、連れ帰ってきた蛇人間のハーフの女性との仲を、温かく見守る。
 若いっていいね~。







 Q.志保ちゃん、うかつすぎやしません?

 A.そうですか?(劇場版『天国へのカウントダウン』を見ながら)
 あの事件で、哀ちゃんこと理央ちゃん、やらかしかねないと印象付けてしまったんですよね。(特に現在、まだ序盤ですし)本シリーズでは、火事で留守電メッセージ入れる電話機もダメになっているのですが、いわゆるバタフライエフェクトでこうなっています。
 尻拭いするのはコナン君をはじめとした周囲なんですがね?理央ちゃんや。


 Q.マリエルって誰です?

 A.そのうち出てきます。大学側の、赤井さんの関係者です。
 降谷さんは公式でいろいろ補完されまくってるんで手出ししにくいのですが、赤井さんは捏造がやりやすいんですよね。
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