前篇で風見さんがひたすら可哀そうだったので、ちょっぴりSAN回復した彼と、その後の被害者たちのご様子+αを焼肉つつかせながら語りました。
バトルも冒涜もない、グダグダ話ですが、よろしければどうぞ。
ぶっちゃけ、前篇が風見さんにとっては地雷過ぎた。それでも警察残ろうとする風見さんを労ってあげてください。
橘さんも参戦させたし、劇場版のキャラもちょろちょろ参戦させようかな。ネタはすでに脳内にある。後はプロットと肉づけだ!
でも多分、これほどがっつりはやらないと思います。
風見裕也は警察官である。警視庁公安部所属、階級は警部補。
そして、この日本を守る、誇り高い公安警察官を自負している。
つい一月ほど前、彼はある事件に立ち会うこととなった。
詳細は長くなるので省かせてもらうが、風見はその事件によって、尊敬する上司と“協力者”の一人を失い、この世の裏側の真実の一つを垣間見た。
容赦なく、その事件は風見の精神を直撃した。
とある笑い上戸な出歯亀邪神の言葉を借りるなら、SANがごっそりと抉れた。
結論を述べるなら、風見はその事件もどうにか潜り抜け、仕事にも復帰した。減俸3ヵ月、並びに先日のような悍ましい事件にこれからも係わり続けることが決定したのと引き換えに。
・・・事件のきっかけの一つとなった、風見の元上司は、今や薄暗い格子の奥で裁判の判決を待っていることだろう。
新しい役職、通称“連絡係”を拝命した風見であったが、結局のところ、早々にあのような事件が起こることもなく、現在は通常業務に復帰していた。
久々に会った降谷は、「少しやせたか?あと、ちゃんと寝て体調を整えろ。我々自身もまた、守るべき国家の一員なのだからな」と風見を気遣ってくれた。
そういうご自身もやせられたのでは?風見はそう言いそうになったが、あえて苦笑にとどめた。
風見が知ってしまったことなど、この心優しく強い男が、知る必要などないのだ。
その後、作り過ぎてしまったと、降谷がいつものようにおかずをおすそ分けしてくれたのを、風見はありがたく頂戴した。
降谷は下手な女性よりも料理が上手い。おかげで舌が肥えてしまった。
・・・彼には、彼こそは、幸せな結婚をして家庭を築いてもらいたいが、相手の女性に対するハードルが爆上がりしているような気がする、というのは風見の胸のうちにしまっておく。
先日の事件のせいで、どうもお見合いや政略結婚に、いい印象が持てない。そんなことせずと、降谷であればきっと素晴らしい相手が見つかるだろうと、風見は内心で思った。
橘とは、風見が復帰して間もなく連絡を取ったが、“協力者”を辞退する旨を伝えられた。
案の定、と思いはしたが、引き留めはしなかった。
羽場の一件から、様子がおかしいと思っていたので、可能性はあると思っていたが、先日の一件がトドメになったのだろう。
“協力者”を辞した橘のことはもちろん報告はしたが、きっと監視はつけられないだろうと風見は思った。なぜなら、彼女が新たなステージに選んだ部署は、凡人が常識という物差しを振りかざせないところだからだ。橘よりも監視役の心身を守るために、おそらくつけられないと予想している。
そういえば、赤井はどうしたのであろうか。
あの事件の直後、あんなものを見た後というのに、あの男とくれば平然として煙草を吹かしていた。
できうるなら、もう二度と係わりたくない。まあ、あの時のあの男は副業の“ミスカトニック大学客員教授”という立場で、偽名も名乗っていた。
おそらく、あの男が本業としているFBIに復帰してしまえば、係わってしまう時が来る。なぜなら、自分たちが敵と目するものは、共通しているのだから。
風見にはそんな、予感がある。
とはいえ、それはあくまで正常な世界の話で、だ。
あんな尋常でない分野では二度と関わり合いになりたくない。
・・・ただ、一つだけ。
風見も顔を知る、降谷の同期――潜入捜査中に失踪し、おそらく死亡したと報告を受けている男を思い出しながら、風見は思いをはせる。
諸伏の行方を、彼自身の口から聞きたかった。
・・・ほだされたというのもあるかもしれない。降谷が間違っているわけではないだろうが、それが真実すべてはないと、風見は薄々感づき始めていた。
* * *
「「あ」」
バッタリと、風見は松井と再会した。
道端、通りすがりである。
相変わらず、奔放な白髪とサングラスに革のジャケットという、ともすればチンピラにも見えそうな格好に、風見は軽く眉をしかめる。
この男、これでも国家公務員だろうか?
余談になるが、MSOは一応国家組織なので、所属している人間も公務員扱いとなる。
「よう、風見さん。元気そうだな」
「おかげさまでな。君も・・・元気そうで何よりだ」
「まあな」
片手を上げる松井に、風見も大人しくうなずく。
風見は、ここ一月で、ベルトの穴が二つほど狭まったというのに、松井はあまり変わってなさそうに見える。
まあ、あんな事件の解決を恒常的にする人間なら、何かしら耐性でもあるのかもしれない。
「そうだ、風見さん。今日、仕事は定時上がりか?」
「え?ああ、まあ、特に緊急性のある業務などは入ってないな」
唐突な松井の質問に、風見はうなずいた。
まあ、この手の質問が来れば、次に来るのは大体想像がつく。
「ちなみに、特に好き嫌いなどはないが、現在自分は減俸中でな。節約のために、あまり高い店などはやめてもらいたいな」
「心配しなくても、その辺の焼き肉店だよ。公安エリート様のお口には合うかは保証できないけどな」
苦笑まじりに憎まれ口を叩く松井に、風見も軽く笑う。
その後、待ち合わせを軽く決めてから、別れた。
通されたのは、個室だった。
定時上がりであったが、来たのは風見が一番最後だったらしい。
「よお。お疲れ様」
「お疲れ様です。お久しぶりですね、風見さん」
「・・・どうも」
お冷の入ったグラスを片手に笑う松井と、にっこりと笑う浅井に、むっつりと軽く頭を下げる橘が、テーブルに陣取っている。
掘りごたつに足を入れ、風見はネクタイを軽くゆるめながら、「すまない、遅くなった」と詫びた。
しかし、今始めたところだから、と一同は笑い、注文を始める。
ちなみに、本日は風見の労いと橘の歓迎会を兼ねているらしく、お代は松井と浅井の割り勘ということである。申し訳なさを感じつつも、そういうことならばと、甘えさせてもらうことにした。
「元気そうだな」
「ええ。少なくとも、あなた方の言いなりになっているよりは、充実しています」
風見の言葉に、橘は辛辣に言った。
・・・想像していた以上に、どうやら嫌われていたらしい。羽場の件を思えば、無理もないのだが。
「ええっと・・・今更ですけど、お二人の関係って何だったんです?」
「大体想像はつく。風見さんは公安の刑事だ。なら、順当なとこなら、“協力者”ってところだろう」
浅井の問いかけに、松井がしれっと答える。ついでに“協力者”についての説明も軽くする。妙に内情に詳しい。
「・・・さすがは、元は警視庁捜査一課の刑事だな」
「何の話だ?」
風見の言葉に、松井はとぼけてみせるが、風見は確信していた。
松井の顔、そして警察の内情に詳しい様子を鑑みて、少しばかり職権乱用して、調べたのだ。そして、確信した。彼の、正体を。その事情を。だが、言わぬが花、秘密は秘密のままにともいう。
彼があくまで惚けるなら、そういうことにしておいた方がいいだろう。
お互いの、ためにも。・・・例え、それで降谷が胸を痛めるとしても。
だが、それでも風見はしておきたいことがあった。
「すまなかった」
軽く、風見は頭を下げる。
「我々がふがいないせいで、君には迷惑をかけた。さぞ我々を憎んでいることだろう」
「・・・アンタのせいじゃねえだろ。それに、少しは溜飲は下がってんだ」
肩を竦める松井に、風見は首をかしげる。どういうことだろうか?
「例の、葛葉とかっておっさん。あいつもなんだよ」
松田陣平を陥れ、その冤罪を工作した一員ということだ。
「っ! それは・・・」
「落ちるとこまで落ちてな。ざまぁみろだ」
ククッと愉快そうに肩をゆする松井に、風見は何とも言えない表情をする。
同じく何とも言えない表情をする浅井と橘は、しかしどういうことかと嘴を突っ込もうとはしない。きっと、気軽にほじくっていい話ではない、と察しているのだろう。
ここで、ドリンクが届き、一度会話を中断することにした。
「それじゃ、乾杯の音頭を松井先輩!お願いします!」
「おいおい・・・あー、じゃあ、まあ、無難に。
事件解決と、再会に!」
「「「「乾杯!」」」」
ガチンッとグラスが打ち鳴らされる。
ちなみに、風見はビールを頼んでいた。この喉越しとキレの良さがたまらない。仕事上がりにはこれが一番だ。
ぷはっと息を吐く風見に、同じくビールを飲み干した松井が、満足げな息を吐く。
「っかー!たまんねえな、おい!」
「それじゃあ、焼いていきましょう!何から行きます?ハラミ?タン?」
「とにかく片っ端からですよ。私は明日も訓練なんですし。エネルギーを補充しておかないと」
割り箸を手に、ウキウキと言う浅井に、橘は片っ端から肉を焼き網に広げていく。
「・・・その、訓練というのは大変なのか?」
「ええ。詳細は規定で言えませんが、なかなか厳しいです。始まって数日は筋肉痛がひどかったですよ」
「あはは。わかるわかる。大変だった~」
風見の問いかけに、橘はしれっと言い、浅井がうんうんと訳知り顔でうなずく。
「・・・今更だが、赤井秀一は、いないのだな」
「何言ってんだ。あの人はとっくにアメリカに帰ったぞ?
本業の方が復帰が近いから勘を取り戻したいとかなんとか。
ま、まともな感性持ってたら、こっち側になんて係わりたいとも思わないんだろうがな」
肩を竦める松井に、風見はじゃあなんでお前はかかわっていると言いそうになって、その言葉を飲み込んだ。
それは、風見が聞いていいことではないのだろう。少なくとも、彼を追いやった警察に所属する人間が訊いていいことではないはずだ。
「そういや、あの事件の被害者たち。今は全員回復したらしいぜ?何人かはいまだに病院通いらしいが、まあそれは危ないとされてる廃屋に不法侵入したツケということだな」
話題を変えた松井の言葉に、風見はほっと息を吐いた。
正直、風見は自分のことで手いっぱいで、あの被害者たちについては把握しきれてなかったのだ。
「葛葉って人の奥さん・・・ええっと、元、だけど。あの人も、無事回復したよ。
離婚されたそうだね。よかった・・・」
浅井の言葉に、風見は何故知っていると言いかけたが、口をつぐむ。
・・・まさか。
「葛葉元警視の罪状が明らかになった情報源は・・・!」
顔をひきつらせた風見の言葉に、浅井はただニッコリと笑ってこう言った。
「正直、去勢されても文句言えないと思うんですよね、彼」
風見は沈黙した。
浅井は怒らせてはならないタイプの人間だ。それを痛感したのだ。
まあ、葛葉はけして野放しにはしておけなかったので、むしろよくやったと言えるのだろうが。
「・・・夫人・・・いや、元か、とにかく彼女には、本当に申し訳ないことをした。
こんなことを言う資格もないだろうが、今度こそ、幸せになってもらいたいものだ」
ポツリッと風見は言った。
一度だけ、風見はその後、元奥方を街中で見かけた。
小太りの優しげな男性と、楽しげに街中を歩いていた。風見は、その男性が警察病院で医師をしていたと気づいた。
人間は、儚くもあるが、強くもあれるものだ。
風見が立ち上がれたように。きっと、元奥方も前を向けるようになるのだろう。
ジュウジュウジュワジュワと肉の焼ける音をバックコーラスに、その後はくだらない雑談を弾ませる。
そんな中、ふと思い出したように、浅井が言った。
「そういえば・・・例の、被害者たちが出入りしてたネットのオカルト掲示板。念のため、うちのそういう部署が確認を取ったらしいんですけど、妙なんですよ」
「妙?」
「削除申請が出されて削除されてた上、そもそも立ち上げた人間が不明なんです。IDが偽装されてたんですよ。削除申請を出した人間も同様に」
肉をつまみながら言った浅井に、風見は眉を寄せる。
「まあ、これからも調べてはいくそうですが、望み薄かと。
事件自体は解決しましたし、そんなに気にするほどのことではないのでしょうが」
肩をすくめた浅井に、風見もまた、特に気にすることなく、肉を口に運ぶ。
敬愛する降谷がいれば、きっと鍋奉行ばりに、肉を焼く順序から何から何まで仕切るだろうが、これはこれで悪くない。
きっと、これから彼らとは、長い付き合いになるのだろう。
できれば、生きて付き合いたいものだ。
ささやかな願いとともに、風見は肉を飲み込み、次の食材に箸を向けた。
「あー!先輩!それ、私が狙ってたカルビですよ?!」
「まだカルビならあるだろうが!」
「浅井さん、そんなに騒がないでください。こっちのタン、あげますから」
「貴様ら肉ばっかり食べてないで野菜も食べんか!」
まったく!降谷がいれば、きっとそう指摘するだろうに!
言いながら、風見は焼き網に野菜を投入した。
* * *
その頃、米花町にあるとある古書店、そのプライベートスペースの一室で、女性がパソコンのキーボードをたたいていた。
眼鏡をかけた、黒髪の、妖艶なる美女。名を、手取ナイアという。少なくとも、彼女は対外的にはそう名乗っていた。
「てけり・り!」
「はいはい。お夕飯ですね~。今行きますよ~」
忠実なる家政婦〈メイド〉の呼び声に、彼女はパソコンをスリープ状態にして席を立つ。
「いやあ、文明の利器って素晴らしいですよね。特に、ネットは顔を見せずに済みますからね。実に便利です」
一人ごちて、彼女は部屋を出ていく。
一月ほど前に、立ち上げたオカルト掲示板で、あることないことで盛り上がらせ、そこに出入りしている住民たちを、オフ会という名目で、とある廃屋へたきつけたことは、既に彼女の内側ではどうでもいいことにカテゴライズされている。
愉快なことではあったが、すぐさまそれ以上に面白そうなことに夢中になっていたからだ。
なぜなら、彼女としてはちょっとしたボヤ程度のつもりだったのに、赤井と松井たちが鎮圧に乗り出してきたからだ。
だから、いつも通りゲラゲラ笑い転げながら、それを眺めていた。特に今回は、新参の探索者が相当に苦戦していて、途中ファンブルまでしている始末だった。
なかなか面白い見せものだったのに、結局生き残ってしまったのは、少々頂けなかったが、許容範囲内だろう。
それに、もっと面白いことも起こる。
彼女は確信している。カレンダーをちらっと確認すれば、そろそろ日本では初公演となる戯曲の公演日が迫っている。
本当に、楽しみだ。
鼻歌交じりに、彼女は食卓に向かった。
俺が続きを生かす。
【尊敬してた上司のためにがんばったら、SANをごっそり持ってかれた風見さん】
大体の境遇は原作通り。ちなみに、時系列としては、赤井さんは組織を離脱、劇場版『ゼロの執行人』の前日譚となる2年前のNAZUの事件の直後くらい。このシリーズに関して言うならば、#6~#7冒頭の間に位置します。
ただ、彼がお世話になってた人間が降谷さんだけではないだろう、とほかにもお世話になっていた人間がいた、と勝手に大捏造。今回の彼はその先輩警察官、葛葉のため、そして居合わせてしまった赤井の監視として事件に同道することに。
・・・もちろん、彼も所属が所属なので、赤井さんの所業は聞き及んでいる。降谷さんというバイアスがかかっているので、真実全てではないのだが。
そんな同僚の仇と言い換えていい人間が、尊敬する上司の奥さんの病室に出入り?管理官命令だろうが許容できるわけねえだろ!俺の目が黒いうちは勝手にさせるか!
そんな感じに命令無視ったら、うっかりこの世の常識を破壊する魔術や何やらを目撃。ダイスの出目がとんでもなく悪く、もれなく一時的狂気に陥る。
その後、どうにか平常を取り戻し、成り行きで葛葉の奥方、他心神喪失者の謎を追うことに。
その道中で、尊敬していた上司が、実はとんでもないクソ野郎だったと判明、さらにゴリゴリSANを削った。一人だけSANチェックの回数が多い上、数字も大きい。
“協力者”であるはずの橘も乱入し、情報を集めて事件の犯人のもとへ。防弾ジャケットと拳銃片手に大立ち回りを繰り広げる。
赤井さんが持ってきたC-4に盛大に文句をぶちまけるが、他に手がなかった。すみません、降谷さん。俺にはこの男を止める上手い手段が思いつけません・・・。
最終的に、とんでもない化け物が顕現するのを目撃。またSANチェックに失敗して逃げ遅れ、赤井さんに助けられる始末。
ちなみに、ダオロスは本来なら姿を見ないように真っ暗闇で召喚するのが正当。明るいところで目撃したら本来なら問答無用で発狂する。不完全召喚であったので、この程度で済んだともいえる。
どうにか命は助かったが、心が折れた。尊敬していた上司は人間の風上にも置けないクソ野郎だった。この世の裏にはとんでもない化け物がゴロゴロしている。“協力者”であるはずの橘は、赤井のところに行ってしまった。その赤井は同僚を組織への生贄同然に殺したはずなのに、風見を助けた。もう何を信じればいいのかわからない。
その後、激情に任せて上司をぶん殴ったのもあって自宅謹慎。謹慎中も悪夢に苛まれた。
謹慎が解かれた先、管理官に労ってもらったうえ、降谷さんにも、「俺の右腕を返してくれ」と言われて、感涙。ちょっぴりSAN回復が入った。
でも、これからも冒涜的な事件に係わることは確定した。泣きたい。なお、情報をMSOに提供するだけで、現場には死んでも行かないと決めている。
後日、再会したMSOのメンツと焼肉屋に行った。減俸中のご馳走なので、実にありがたい。
赤井さんはアメリカに帰ったと聞いてちょっと複雑。助けてくれたお礼、言ってない。諸伏のことだって、何か事情があったのかも。ただしこの分野で関わり合いになるのは二度と御免だ!
・・・きっと、彼らとは長い付き合いになると予想する。
【SANチートな魔術師探索者であり、目の敵にされた赤井さん】
前述しているが、この時期は組織から離脱、冷却期間としてアーカムに舞い戻り、神話事件の調査を担っている。
今回、魔導書の輸送任務で来日。ちなみに、探索者としての立場で動く彼は、“ミスカトニック大学客員教授 阿須那羽椎夜”と名乗っている。名前の元ネタはいわずもがな、赤い彗星の彼。
なお、本当に客員教授の資格も持っている。何の科目を担当しているかは、作者はそこまで考えてません。犯罪心理学とか?
そのまま強奪された魔導書を追って、MSOの二人組と合同調査を行い、調査先の病院で風見さんとファーストコンタクトをかます。
口先では心当たりはないと言うが、公安という時点で、内心あっ(察し)となっている。
・・・スコッチさんの件は、それだけ重い十字架ということでもある。
だから敵視されてもしょうがない、とは思っている。
とはいえ、事件の解決につながる、かつ係わってくる気があるというなら、と風見さんを巻き込むことにした。本作でも強引。
ちなみに、彼の自作魔導書(無銘)は、革表紙に羊皮紙束を挟んだだけのおざなり構造。魔術の使用時は、羊皮紙が術者の周りを飛び回る面妖仕様だったりする。
ここまで判明している限り、記載内容としては、呪文≪平凡な見せかけ≫、ティンダロスの猟犬に関する記述、副王ヨグ=ソトースに関する記述、呪文≪臓器の転移≫、呪文≪肉体の保護≫がある。・・・話が続けば記述内容も増えていくことになると思われる。
今回の黒幕が、ヨグ=ソトースの息子作りに精を出していると判明してから、召喚陣の破壊が必要と判断し、某所からC-4を取り寄せる。爆破で解決。アメリカン。
召喚陣の破壊には成功したが、招来失敗でよりにもよってダオロスが呼ばれたと、いの一番に察知。
避難し損ねた風見さんも助けて、そのまま一緒に逃げる。
なお、前述したが、本来ダオロスは明るいところで見たら即発狂待ったなしの神格だったりする。が、この赤井さんならたぶんダオロス(完全版)を直視しても、気分悪そうにするだけで平然としていると思われる。
落ち着いたところで、橘さんに弟子入りを懇願されるが拒否。人に教えられるほど立派な人間でないし、そもそもこんな技術、他人に教えるなんてとんでもない。復帰したらそんな暇もないし。
結局魔導書は回収し損ねた。多分、折りたたまれた魔術師と一緒にダオロスが“お持ち帰り”したと思われる。
【劇場版ではクソ身勝手で、本作でもやっぱり身勝手な橘さん】
こちらも、大体の境遇は原作通り。NAZUの事件が起こって、恋人兼事務員の部下が逮捕後に自殺され、事務所をたたみ、少し経ったくらい。・・・捏造だが、この事件で精神打撃を食らったので、元々SANが低目。多分、40~50くらい。
“協力者”という立場上、親密な友人は限られたと思うが、本作では大学時代から付き合いのあった友人がいたという捏造設定を追加。
被害に遭った友人のお見舞いに行き、誰が彼女をこんな目に!許せない!と1人憤っていたところで、赤井さんたち探索者一行を目撃。怪しい!犯人は現場に戻るというし!とついて行ったら、もれなく魔術の行使を目撃して、初のSANチェック。錯乱して逃亡した。
が、間もなく落ち着いた彼女は、あいつらなら絶対何か知ってる!という確信を抱いて、執念の追跡を行い、追いついた。
今の自分の“協力先”も居合わせて、何か渋っているけど、知った事か。絶対自分も一緒に行く!行くんだ!と強引に同行を申し出る。
・・・祖父が居合の使い手で刀を使うというのも、作者の勝手な捏造。
キャリアウーマン系眼鏡美女が刀を振り回すって、かっこよくね?ということで。
まあ、すぐに着替えてしまうのですが。さすがにスーツで刀を振り回すのは、ビジュアル的にはかっこよくても、実用性がないので。
なお、持ってきた刀も、ただの業物です。エンチャント済みなんてことはありません。
集合先で、赤井さんがみんなを先に行かせて、何事かなと思ったら、魔術で装甲を追加されました。(彼女の身一般人、かつ訓練受けてるわけでも装甲服身につけてるわけでもないので)もちろん、ちょっぴりだがSANも減った。
地下空間でのSANチェックも豪快に失敗、多弁症を発することになった。
ゾンビの出現やら、最終的に出現した化物にも、やっぱりSANチェックに失敗。大きな数字は飛ばなかったが、やっぱり腰が抜けた。
助けてくれた人、かっこよくて強い・・・どうやったらあんなふうになれるんだろ・・・。
その後、取り乱して八つ当たりしまくる元“協力先”に見切りをつけ、赤井さんに弟子入りを懇願するが拒否された。
わかりました!今がダメなら、将来的に認めさせます!
弁護士?協力者?知った事か!やめる!あの世界の先を!もっと知るんだぁぁぁ!
風見さんは気づいてないが、あの世界に魅入られた。一歩間違えれば、容易く敵NPCに変わりそうな感じに覚醒している。
その後、MSOに入り、かつての松井さん同様、訓練と勉強三昧の日々を過ごす。
後日、焼き肉店での飲み会にも、同席。まだ訓練中だけど、弁護士やってた頃より充実してる。疲れて泥のように寝るから、羽場のこととか考えずに済む、というのもある。
やっぱり風見さんに対しては風当たりが微妙に厳しい。気遣われてるのはわかっているけど、あんな事件に加担したクソ野郎の部下だった一人だし。
NAZUの事件で公安に対する好感度がかなり下がっていたのに、今回の事件で致命的になった。これからは警察と訊いても、おそらく眉をしかめると思われる。ただし、“協力者”であったため、自分の感情を隠すのは得意なので、あまり周囲には悟られないとは思われる。
なお、赤井さんをリスペクトしているので、これから先のセッションに参加することがあれば、特注のスーツに刀を持って参戦することになるかと。
【やっぱり絡んでた邪神様】
大体コイツのせい。ただし、今回に限って言うなら、全部が全部というわけではない。事件の発端となった魔導書にしても、彼女の関知してないところで見つかったものだったりする。
ネットの掲示板越しに、被害者一行を件の廃屋行こうぜ!とたきつけた。
そこに松井君や赤井君が絡んできて、いたずらが大炎上したよ!やったね私!と大歓喜。
爆笑しながら眺めてた。ちなみに、彼女の言う、ファンブルしたプレイヤーというのは風見さんのこと。
よく、SAN0にならなかったなあ。残念。
ちなみに、葛葉のやらかしが公になったことで公安内部が大炎上しているのも爆笑してた。マスコミにもすっぱ抜かれて、警察の恥部呼ばわりされてやんのー!ウケるー!と腹抱えて笑い転げてた。
なお、この後に#7の“黄衣の夢幻貴公子”編がスタートすることに。それも楽しみで仕方がない。