神の従者となった剣聖の異世界旅行   作:白の牙

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遅くなりましたが新年あけましておめでとございます

仕事上年末年始は忙しく中々投稿できませんでした

新年初めの一話をどうぞ


ソウルを求めて、いざ遺跡内へ

 

 

 

 

 「ここだな」

 

 「ずいぶんと雰囲気のある遺跡ですね」

 

 バイクで走ること30分、悠斗とリインフォースは目的の遺跡前へとたどり着いた

 

 「取り合えず入り口を探すぞ」

 

 バイクをアイテムボックスに収納した悠斗は2手に別れ遺跡の周囲を回り入り口を探し始めたが一向に見つからないでいた

 

 「・・・いっそのことこの壁を壊して中に入るか?」

 

 『悠斗、ちょっと来てもらえますか?』

 

 悠斗が物騒なことを考えていたところにリインフォースからの念話が届く

 

 「どうした?入り口が見つかったのか?」

 

 『いえ、入り口はまだ見つかっていないのですが。少し気になる物を見つけたんです』

 

 「気になる物?」

 

 『はい。貴方の持つ、剣の鍔に似た竜の頭部を模した絵のようなものです』

 

 「(まさか)すぐに行く」

 

 リインフォースの話を聞いた悠斗は思い当たる節があったのかすぐに行くと伝え、駆けだした

 

 

 

 

 「リインフォース」

 

 「お早いおつきですね」

 

 「まぁな。それより言っていた絵はどこだ?」

 

 「こちらです」

 

 悠斗はリインフォースの案内の元、彼女が見つけた絵の描かれている場所へと赴く

 

 「あそこです」

 

 「あれか」

 

 絵の描かれている場所に着くと悠斗はガイソーケンを取り出す

 

 「(俺の予想が正しければ)」

 

 悠斗はガイソーケンを絵に向け掲げると剣から放たれた光が絵にあたり、絵の描かれた部分の石壁が上部へとスライドし入り口が出来上がった

 

 「やっぱりか」

 

 悠斗は剣を納め、出来上がった入り口から遺跡内へと入っていく。そして、

 

 「っな!?」

 

 道なりに進み、奥までたどり着くとリインフォースは目の前の光景に驚く

 

 「遺跡の中に・・・溶岩地帯!?」

 

 「こいつはたまげたな」

 

 かくいう悠斗も目の前の光景に多少なりに驚いている

 

 「法則的にあり得ません。遺跡の内部に溶岩地帯があるだなんて」

 

 「その溶岩を覆うように作られたのかもしれないぞ?それにしても・・・・」

 

 悠斗は溶岩地帯を見渡しながら考える

 

 「(似てい・・・いや、似すぎている。あの世界の迷宮に)」

 

 「悠斗?」

 

 「何でもない。これだけの熱さだ、脱水症状や噴き出るマグマ等々に気を付けながら進もう」

 

 「そのほうがよさそうですね」

 

 悠斗の言葉にリインフォースは頷き、2人は細心の注意をしながら溶岩地帯を進み始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「撃ち抜け」

 

 「あやよっと」

 

 悠斗とリインフォースの2人は時折壁から噴き出るマグマやマグマを纏った生物と退治しながらも確実に前へと進んでいた

 

 「ふぅ~~~・・・リインフォース、少し休もう」

 

 「い、いえ、私、は、まだ、いけます」

 

 「汗だらだらで、意識がもうろうしかけているのにそういわれても説得力ないぞ」

 

 悠斗は壁に手を添えると“錬成魔法”で壁に穴を開け、開けた穴の中に入り、再び錬成魔法で人数分の簡易椅子を作る。そして、

 

 「“絶界”」

 

 空間遮断型の防御結界を自分達がいるスペースに展開した

 

 「ほれ、水分補給しておけ。後、このタオルで汗も拭いておけ」

 

 「あ、ありがとうございます」

 

 悠斗は指輪型のアイテムボックスから2人分の飲料水とタオルを取り出し、そのうちの1つをリインフォースに渡す

 

 「(迷宮が遺跡に変り、出てくる生物は変ってはいるがやはりここはあの場所そのままだ。まぁ、最奥がそのままかどうかは解らないが)」

 

 水分補給をしながら悠斗は進んでいくうちに自分が感じたことが正解だと確信した

 

 「(それにしても)」

 

 悠斗はちらりとタオルで汗を拭くリインフォースを見る。汗をかいているせいなのか大人の女性としての魅力がさらに増しており、否応にも目を釘付けにされる

 

 「?どうかしましたか?」

 

 「いや、何でもない。それより体調はどうだ?」

 

 「水分補給をしたおかげで少しは元に戻りました。ですが凄いものですね、あの熱さは。マグマ地帯を進む前に騎士甲冑を熱に耐えられるよう設定したのですが、あまり効果がなかったです」

 

 「・・・そんなことも出来るのか。便利だなこの世界の魔法は」

 

 「私としては悠斗の魔法のほうが不思議でありません。長い間、魔力を蒐集し、新しい魔法を本に記載させてきましたが、悠斗が持つ魔法は一切ありませんでした」

 

 「確かに俺が覚えている魔法はどれも協力だが適正がなければ覚えても宝の持ち腐れだからな。実際俺も七つある強力な魔法全てを十全に扱えるかと聞かれれば“No”としか言えない」

 

 悠斗はリインフォースに自身が覚えた七つの魔法についての説明を行う

 

 「さて、十分とはいかないが休んで体力も気力も回復することができたしことだし先に進むとするか」

 

 「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここが最奥ですか」

 

 「今にも噴火しそうな雰囲気だな」

 

 それから1時間ぐらいかけて奥に進むと2人は遺跡の最奥らしき場所にたどり着いた

 

 「悠斗あれを」

 

 リインフォースが指さす場所に視線を向けると中央にある小さな祭壇らしき場所に神が用意したリュウソウルが置かれていた

 

 「このまますんなりといけばいいんだが・・・」

 

 『グォオオオオオオオオオ』

 

 「やっぱりそう来るよな。お宝を手に入れるにはその宝を守護するガーディアンを倒さなきゃ手に入れられない。RPGそのものだな」

 

 悠斗の独り言と共にマグマ溜りからマグマをでできた巨大な岩石人形(見た目はトリコのロックドラム)が現れた

 

 「行けるなリインフォース?」

 

 「勿論です」

 

 リインフォースは杖を槍射砲へと変え左腕に装備し、騎士甲冑も別の物へと変化する

 

 『グゥオオオオ』

 

 「散開」

 

 振り下ろされる岩石巨人の拳を2手に別れて回避し、悠斗は重力魔法でリインフォースは飛行魔法で宙に浮かび上がる。岩石巨人は左手で自身の一部である岩石を剥ぎ取り、悠斗めがけて投げつける

 

 「陸の型 弧影斬」

 

 それに対し悠斗は斬撃を飛ばして岩石を両断する。岩石を斬った斬撃はそのまま岩石巨人の左肩に当たり、斬撃痕を刻み付けたが、内部はマグマでできているのか瞬く間に修復された

 

 「高速再生・・・いや、マグマを吸収して傷口を直したか。厄介な能力だな」

 

 『グゥオオオオオ』

 

 岩石巨人が足を振り上げると同時に、足元にあるマグマが飛び散る。マグマの雨が悠斗に降りかかる間際、悠斗の前にリインフォースが現れ、防御壁を展開してマグマの雨から悠斗を守ると、岩石巨人に近づき左腕に装備した槍射砲で岩石巨人の腹部を殴り、さらにバンカーを射出して腹部に風穴を開けた。だが、その穴はすぐに塞がってしまった

 

 「まるでナハトと戦っているようだ」

 

 「あれよりはましだろう」

 

 岩石巨人の再生を見てリインフォースが昔のことを思い出していると隣にやってきた悠斗が比べている対称よりかはましだと告げる

 

 「あれはマグマを吸収して傷をいやしている。つまり、マグマさえどうにかすれば奴は回復することができなくなる。だが、これだけの量のマグマをなくすのは至難の業だ。リインフォース、このマグマ全てを冷却できる氷雪又は水系統の魔法はあるか?」

 

 「・・・あるにはあります。ですが、発動するのは大量の水を必要とするのでこの場では使えません」

 

 「っと、なると俺がやるしかないか」

 

 リインフォースの返答を聞くと悠斗は持っている刀を左逆手に持ち替えると

 

 「ヒエヒエソウル」

 

 一つのリュウソウルを取り出し、持っている刀の柄頭にソウルモードのソウルを装填すると刀に冷気が宿る。さらに悠斗の魔力が風に変換され刀を覆った

 

 「吹き荒れろ絶対零度の凍気。ストームブリザード」

 

 風により勢いを増した冷気がマグマへと放たれ全てのマグマを冷却させた

 

 「これでお前はもう損傷を直すことは出来なくなったな」

 

 『グ、ガ・・・』

 

 「岩の隙間から身体に冷気が入り込んで肉体に流れるマグマも少し冷却されたようですね。大丈夫だとは思いますが、念には念を入れて完全に動けなくします」

 

 岩石巨人の動きが少し鈍ったことに気づいたリインフォースは完全に動きを止めよう足元にベルカ式魔方陣を展開させる

 

 「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち抜け。石化の槍、ミストルティン!」

 

 詠唱と共に魔方陣が展開されその周りに8本の槍が設置される。そして詠唱の終わりと同時に8本の槍が岩石巨人に向け撃ちだされる。槍は岩石巨人にあたると、貫いた個所を中心に巨人の肉体を石化させていき、石像へと変わった

 

 「止めだ」

 

 悠斗は刀の柄頭に装填したソウルを取り出すと再び刀身に風を纏わせる

 

 「肆の型 疾風爪々」

 

 斬撃と真空の刃が組み合わさった3連撃が石像となった岩石巨人を断ち斬った

 

 「ふぅ~~~」

 

 「お疲れさまでした悠斗」

 

 「お前もなリインフォース」

 

 悠斗とリインフォースはお互いにこの戦闘の労を労った。それを終えると悠斗は中央の祭壇まで行き、置かれているリュウソウルを回収する

 

 「さて、どんな能力を秘めたソウル何だが。こればっかりは試してみないと解らないな」

 

 『リングソウル』

 

 

 手に入れたソウルをガイソーケンに装填すると、重低音の音声と共に入れたソウルの名が流れる。そして

 

 「(何だ?意識が・・・遠のく?)」

 

 悠斗は意識を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・っ!ここは?」

 

 「どうやら無事に儂が送ったソウルを手に入れたようじゃの?」

 

 「爺さん」

 

 見覚えのある空間に聞き覚えのある声を聴き、悠斗はここが何処なのか、そして誰が自分を呼んだのかを瞬時に理解した

 

 「俺をここに呼んだ理由はあのソウルについて・・だよな?」

 

 「正解じゃ。お主が手に入れたあのソウル。あれはの~~お主の世界にあるゲームの生物を参考に作ったものじゃ」

 

 「俺の世界にあるゲームの生物?」

 

 神の話を聞き、悠斗はそれが何なのかを考える

 

 「(リングを使う生物。ソニック・・・は違うな。あれはどっちかというとリングを集めるものだ。リング、リング、リング・・・・まさか)ポケットモンスターのフーパ?」

 

 「またまた正解じゃ。三つのリングがお主の周りに展開され、お主が行きたいと思った場所と繫がる。お主の力量次第では隕石を呼ぶことも出来るがあまりお勧めしないな」

 

 「俺だって星を氷河期にしたくないっての」

 

 「取り合えず強力なものじゃから取り扱いには十分に注意するようにの」

 

 「わ~~てる」

 

 「では、お主の精神を元に戻すぞい。またの~~」

 

 「まだ送るつもりかよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・う・!ゆ・・と!悠斗!?」

 

 「っは!?リインフォース?」

 

 「よかった。気が付いたのですね?いきなりピクリとも動かなくなったので心配したんですよ?」

 

 「悪い」

 

 自分のことを心配してくれたリインフォースに謝ると悠斗は自身を周りに浮かぶ三つのリングを見る

 

 「(念じればよかったんだよな)」

 

 悠斗は自分の部屋を想像して念じると。一つのリングが自分の部屋と繫がった

 

 

 「これはいいかもな。魔法を使って空間に干渉するには少し時間がかかるし魔力もかなり消費する。その点、このソウルを使えば魔力は使わないで済むし、仕事を終えた後、自力で帰れる」

 

 「どうやらいいものだったようですね」

 

 「まぁな。そっちは?それの使い勝手はどうだったんだ?」

 

 「とてもよかったです。帰ったらプレシアに改めてお礼を言わないといけませんね」

 

 「そいつは重畳。んじゃ、帰るか」

 

 「はい」

 

 リインフォースの答えを聞いた悠斗は頷き、リングを人一人通れる大きさまでに変化させるとリングを通って地球、正確には家へと帰宅した

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