悠斗がミッドチルダに来た日の翌日、転移というなれない移動に思いのほか疲れていたのか普段より遅めに起床した悠斗は着替えてリビングに行ったが、フェイトはおらず、変わりにテーブルの上に書置きが置かれていた
「“調べ物が調べ終えなかったので地上本部に行って調べてきます。簡単なものですが、朝食と昼食は準備しておきました。よかったら召し上がってください。”っか」
書置きを読んだ悠斗はキッチンにいき、冷蔵庫を開けるとフェイトが作った料理がラップに包まれて置かれていた
「何処が簡単だよ。それなりに手を込んで作った料理ばかりじゃねぇか」
用意された料理を見て悠斗がぼやく
「せっかく用意してくれたんだし食べるか」
悠斗は冷蔵庫からフェイトが用意してくれた料理を取り出し、レンジで温める
「いただきます」
朝食であろうすべての料理を温め終えると、悠斗は作ってくれたフェイトに感謝を意を込めて言葉を紡ぎ、料理を口にする
「お!うまいな」
料理がおいしいのか悠斗は次々と口にしていき、あることを思い出す
「誰かが作った料理を食べるのは久しぶりな気がするな」
あっという間に朝食をたえらげると悠斗は食器を片付け。今日の予定を考える
「(本当だっら、ハラオウンにここ(ミッド)を案内してもらおうと思ってたんだが、仕事なら仕方ないな。マーキングをして出るっていう手もあるが、ハラオウンがいつ帰ってくるかもわからないし、その案も却下)っと、なると別荘で昨日、デッサンしたアクセリー型の魔導具を作るとするか。それに、あれの手入れもしておきたいし」
「ただいまー」
地上本部での調べ物を終え、家に戻ってきたフェイト。そのまま部屋に戻って執務官の制服から私服へと着替え、リビングに行くが、悠斗はいなかった
「客間かな?」
リビングにいないので貸している客間にいるのかと思い部屋に赴いたが、そこにもおらず洗面所、トイレなども見に行ったが悠斗は何処にもいなかった
「何処に行ったんだろう?靴は玄関にあったから家にいるのは確かなんだけど」
フェイトは家のどこにもいない悠斗が何処にいるのか不審がる
「(そういえばまだベランダはまだ見てなかったっけ)」
フェイトの借りているこのマンションにはそれほど広くはないがベランダがあり、天気のいい日にはそこで日光浴をすることが出来るのだ
「・・・これは?」
フェイトはベランダに置かれている何処か南国ビーチを思わせる風景と大きめの家が模型されたボトルハウスを見つけ唖然とする
「こんなの置いてたっけ?」
身に覚えのない物にフェイトが不安がっていると“カチ”という音が聞こえ
「え?」
フェイトの姿が消えた。そして、フェイトが次に見た光景は
「え、え、えぇえええええ!?」
青い空、白い雲、潮の香りが漂う南国の島だった
「この風景・・もしかしてここはあのボトルハウスの中?」
驚くもすぐに冷静になって状況を確かめていると、目の前の空間が歪んで1人通れるような穴が出来上がり、そこから
「誰が入ってきたかと思えばハラオウンじゃないか。まぁ、当然と言えば当然か。部屋の住人は1人だけなんだから」
作業服を着た悠斗が出てきた
「さ、桜井さん?」
「おかえりハラオウン。お仕事ご苦労さん。そして、ようこそ俺の別荘へ」
「じゃ、じゃあ、本当にここは」
「ああ、ハラオウンがベランダで見たボトルハウスの中さ」
ダイオラマ球にやってきたフェイトを球内にある家まで連れてきた悠斗はここが何処なのかを説明していた
「俺のいた世界でも普通とまではいかないがそれなりの権力を持った人達は持っている物だ、主に激務後、ゆっくりと休むためにな」
「こんなものを作れるだなんて桜井さんのいた世界は魔法が発達した世界だったんですね」
「もともと発達していたが、どんどん発達していってたな。入った後から言うのも何だが、今日一日は出れないからな」
「え!?じゃ、じゃあ、明日の夕方まで出れないってことですか!?私、明日大事なようがあるんです!?」
明日の夕方まで外には出れないとないと知ったフェイトは凄い剣幕で悠斗に詰め寄る
「どう、どう。確かハラオウンは地球、日本に住んでたんだよな?浦島太郎っていう昔話読んだことないか?」
「読んだことは確かにありますけど」
「ここはなその話に出てくる竜宮城と真逆の場所なんだ」
「真逆?」
「そ、ここで1日過ごしても外では1時間しか経ってないんだ。だから明日の大事なようとやらには問題なく行ける」
「っほ」
明日の用事に問題なく行けると解ったフェイトは安心した表情になった
「だから、今日一日ここでゆっくりして疲れをとっていくといい」
「はい。それと中を案内してもらってもいいですか?」
「構わねぇぞ」
悠斗は立ち上がり、フェイトに家の中を案内しはじめた