「新しいクラスはどうだったの?」
「いいクラスですけど騒がしいクラスになりそうですね。何せ、聖洋5大聖女の内、3人がいますからね~~」
リインフォースが淹れたお茶を飲みながらプレシアの質問に答える悠斗
「しかし、2人を助け一緒に暮らすようになってもう5年か。早いもんだな」
「そう・・ね。もうっそんなに経ったのね」
「やっぱり、まだ怖いんですか?会うのが?」
「・・・そうかもしれないわね。アリシアと同じ顔なのに、年々アリシアとはどんどん違っていく、性格も、魔法の資質も何もかも。だから私はあの子にあまり関わらないようにしていた。あの子を娘だと認めてしまえば、何かが壊れてしまう、そんな気がしてたから。でも、それが間違いだった。アリシアを取り戻したがために私はあの子の願いと約束を忘れてしまっていた。でもそのことにもっと早く気が付いていればと今では思うわ。本当にいつも私は気づくのが遅いわ」
「(嘆きと後悔で進めない・・か)リインフォースはどうなんだ?前にも言ったが会いに行きたければいつでも行っていいんだぜ?」
プレシアの話を聞き終えた悠斗は今度はリインフォースに尋ねる
「私は貴方に命を救ってもらったという大きな恩があります。その恩を返しきるまでは主たちには会わず遠くから行く末を見守り続けます」
「(こっちはこっちで恩義を返すまで会いに行かないか。こりゃあ、強引にでも会わせるしかないな。何か些細なきっかけでもあれば楽なんだがな~~。ガイソーグの姿で“お前たちに合わせたい奴らがいるついて来い”なんて言っても馬鹿正直についてくるわけないし)前途多難だな」
「そういえば、あなた宛てに仕事の依頼が来ています」
「・・・誰からだ?」
「それが」
「何だ違法組織か何かか?もしそうなら断っておけ。殺生はやらん」
「いえ、そういうところからの依頼ではなく。その・・・時空管理局の3提督と呼ばれる人物たちからの依頼なんです」
「・・・・マジ?」
リインフォースから伝えられた依頼主に悠斗はしばらく放心してから聞き返した
「こちらが指定した時間になりました」
『よし、通信回線を開いてくれ』
「はい」
深夜、桜井家の地下にある通信施設でガイソーグの鎧を纏った悠斗の指示を受けて、リインフォースが回線を開く。しばらく待つと回線がつながり、2人の老人と1人の老婆が映った空中ディスプレイが投影される
『初めましてガイソーグ殿。私はミゼット・クローベル。時空管理局本局で統幕議長の職に就いていますが肩書だけのしがない老婆です』
『レオーネ・フィルス。法務顧問相談役を務めておるがミゼットと同じでしがない老人だ』
『ラルゴ・キース。武装隊栄誉元帥と呼ばれているがまぁ、他の2人と同じでしがない老人の1人じゃ』
『これはこれは、管理局が誇る、伝説の3提督の呼ばれている御仁らに名前を知っていただけているとは嬉しい限りだ。まぁ、俺の場合、悪い噂ばかりだろうがな』
『そうじゃの~研究所の襲撃及び破壊、輸送艦への襲撃等々、表向きは悪者と言われておるが、裏の事情を知る物、儂等のような者達は感謝しておるぞ。何せそのすべてに一部の管理局の高官が関わっておったのじゃからな』
老人の一人、ラルゴが愉快そうに笑って語りながら悠斗に感謝する
『世間話はここまでにして仕事の話といこうか。俺に頼みたい仕事があるそうだが?』
その後、3提督から仕事内容を聞いた悠斗はいくつかの条件を出し、3人の了承を得ると3提督からの依頼を受けることにした
『では、詳細なデータをそちらに送っておきます』
『最後に確認だ。俺が提示した条件を破った時の罰・・・本当にそれでいいのか?』
『ええ、勿論』
『そうか・・・・覚悟が決まっているのであれば俺からは何も言わない』
そういうと悠斗は通信回線を切った
「ふぅ~~~」
「よかったのですか?仕事の依頼を受けて?」
話を聞いていたリインフォースが変身を解いた悠斗に尋ねる
「本当なら受ける必要なんてなかったんだが、今後の活動のことを考えるとあの3人との繫がりは必要だからな」
仕事を受ける代わりに悠斗が提示した条件。それは、
・装備している剣及び、リュウソウル(ロストロギア扱い)を管理局の名のもとに取ろうとしないこと
・自分について一切の詮索をしないこと
の2つだ
「まぁ約束を破った場合、自分たちの首を差し出すといわれたときはびっくりしたけどな」
「それだけ、貴方と敵対したくないということでしょうね。数年前に貴方の持つリュソウルを狙った高官の編成した2個大隊を壊滅させたのですから」
「・・・そんなこともあったな」
当時のことを思い出し、悠斗は苦笑いする
「(しかし、仕事にあたるうえであっちからも1部隊を派遣するといったが、果たしてどんな奴らが来るのやら)」
「今話したのが今回、僕たちに与えられた任務の内容だ。何か質問はあるかい?」
とある一室の中に集まった面々に説明を終えた青年が尋ねる
「クロノ君、この協力者っていうのは誰なんや?」
「残念だが僕にも解らない。3提督の話では、複数のロストロギアを所持しているらしいが、決して奪おうとするなと言われている」
「複数のロストロギアを持ってるって一体どんな奴なんだよ?」
「とにかく今回の任務は今まで受けてきた度の任務よりも過酷なものになるだろう。全員、気を引き締めて任務にあたってくれ」
『了解』