神の従者となった剣聖の異世界旅行   作:白の牙

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次元盗賊

 

 

 

 

 「ん~~~ここにもなさそうだな。はぁ~~厳重な警備をしてたからあると思ったんだけどはずれか」

 

 ロストロギア保管庫の中で一人の少年が保管されているロストロギアを手に取って眺めながら言う

 

 「大体、ボスもボスだよな~~。名前は解るけどどんな形をしてるか分からない物をどうやって見つけ当てろっていうんだよ」

 

 ここにいない人物に文句を垂れながらも少年は手を休めずに作業を続けていると、強い力が2つここに近づいていることを感じ取った

 

 「ちょっと時間をかけすぎちまったか?まだ全部調べ終えてないし、手早く終わらせますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ご対面といこうか。俺たち以外の侵入者のな』

 

 そういうと悠斗は扉を開けて保管庫の中に入る。それに続くようにフェイトも中に入るが、誰もいなかった

 

 「誰も・・いない?」

 

 『(俺達が入る前に逃げた?)』

 

 悠斗は周囲を見回しながら少しずつ部屋の中を進んでいく。そして、何かを感じ取ったのか振り向きざまに剣を振るった

 

 「うぉ!?」

 

 『・・攻撃の体勢から一瞬で回避の姿勢に移したか、やるな』

 

 「まじかよ。気配を隠すのには結構自信があったのによ」

 

 「いったい何処に?」

 

 『最初からこの部屋にいたのさ。隅に隠れ、気配を完全に周囲と同化させることによりいないと思い込ませていたのさ。そうだろう?』

 

 「・・まじかよ。初見でネタバレされるなんて」

 

 悠斗の言ったことが正解だったのか少年は気を落とすがすぐの持ち直し、悠斗とフェイトを見る

 

 「・・同業者・・には見えねぇな。あんたら一体何者だ?」

 

 「時空管理局執務官、フェイト・T・ハラオウンです」

 

 『俺はガイソーグ。しがない傭兵だ』

 

 「げげ!?管理局に最近噂になってる全身鎧の傭兵かよ!?」

 

 『こっちは名乗ったんだ。そっちも名乗ってもらおうか?』

 

 「・・ゾラ・トライバル。そこの鎧のあんちゃんと同じってわけじゃないがしがない盗賊団のメンバーの一人さ」

 

 少年、ゾラ・トライバルは悠斗とフェイトの自分の名を告げた

 

 「・・そういえば、このごろロストロギアを目当てに輸送艦とかを襲っている集団がいるって報告が」

 

 「あ~~多分それは俺達のことだな。まぁ、襲っても目当ての物じゃなかったら奪わないけどな」

 

 『だが、目当てのものがあれば奪うんだろう?』

 

 「まぁ、そこは否定しないな盗賊だし。あ~~でもロストロギアっていうだけで回収しようとする管理局と違って俺らはそこの暮らしに必要になってるものは奪わないけどな」

 

 悠斗の問いを肯定したゾラだったが、自分達は管理局とは違うということを告げる

 

 「奪うって私達は別に奪ってるわけじゃ・・・」

 

 「アンタら管理局はそう思ってないかもしれないが、一部の人間はそう思っているのさ」

 

 『世間話はここまでにしようか。俺にこの権利はないがお前を捕縛させてもらう。言いたいことは牢屋の中か取調室ででもいうんだな』

 

 無理やり話しの腰を折った悠斗は剣先をゾラに向け言う

 

 「悪いけど俺もここでつかまるわけにはいかねぇんだ・・・よ」

 

 ゾラは一瞬で悠斗とフェイトとの距離を詰めると、後ろ腰に納めている2本の剣の一本抜刀する。ノーモーションでの流れるような動きから繰り出された虚を突いた攻撃だったが悠斗には通じず余裕をもって防がれた。まさか防がれるとは思っていなかったゾラだったが袖口からピンポン玉サイズのボールを取り出すと床に投げつけた。床にあたったボールはすぐに割れ、白い煙が吹きで、部屋を満たした

 

 「あばよ、とっつぁん!!」

 

 「なんでそのセリフを知ってるの!?」

 

 煙幕で視界を覆われ、何処にいるか分からないがゾラの口からでたその言葉に珍しくフェイトがツッコムが答えは返ってこなかった

 

 『(魔力探知、気配を断つ効果のある煙幕か)こざかしい“絶禍”』

 

 悠斗は60㎝ほどの黒い球体を作り上げ、その球体に部屋に充満している煙を全て球体で吸引した

 

 『(この部屋から出るには俺とハラオウンの後ろにある扉か部屋にある換気口から出るしかない。だが、扉が開かれた形跡はないし換気口が壊された形跡もない。いったいどうやって?)』

 

 悠斗は部屋の隅々まで見回すとあることに気づく

 

 『・・抜け目のない奴だな。さすがは盗賊といったところか』

 

 「どういうことですか?」

 

 『見てみろ。この部屋に入った時と今を比べてみればすぐにわかる』

 

 悠斗に言われ、フェイトは部屋を見回していると、悠斗の言った意味を理解した

 

 「ロストロギアが減っている」

 

 『そういうことだ』

 

 すると、別動隊及び、クロノからフェイトに逃げ出そうとした研究員達の捕縛が完了したという連絡が入った

 

 

 

 

 

 

 

 『“壊劫”』

 

 500m四方の正四角形の塊が無人となった研究所に落下し、跡形もなく消滅させた

 

 「相変わらず凄い威力だな」

 

 魔法の余波で生まれたクレーターに局員が唖然としている中、クロノが話しかける

 

 『それゆえに使いどころが難しい魔法だがな。さて、依頼はこれで終了だ。俺は帰らせてもらう(リインフォース聞こえるか?仕事は終わった。転移魔法で俺をそっちに戻してくれ)』

 

 「(解りました)」

 

 念話石と呼ばれる特殊な鉱石を使って作った通信機で地球にいるリインフォースに連絡を入れ、しばらくすると悠斗の足元に魔方陣が展開された

 

 『さらばだ』

 

 別れを告げると悠斗はその場からいなくなった

 

 

 

 

 

 

 「ひゃ~~~~すっげぇ威力だな」

 

 研究所から少し離れた場所で悠斗の放った魔法を見ていたゾラは素直に驚く

 

 「さっさと撤収して正解だったな。あの鎧の野郎と正面切って戦うのは得策じゃねえ」

 

 ゾラは保管庫から持ってきたロストロギアの入った袋を担ぐと転移魔法を発動させた悠斗同様この星からいなくなった

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