「次はあそこのお店に行くわよ!」
「ア、アリサちゃん、少し休ませて」
「いやよ。時間は有限っていうでしょう?ほら行くわよ!!」
「にゃ~~~!?」
休日の昼間、聖洋5大聖女と呼ばれている5人がショッピングを楽しんでいた
「アリサちゃん、楽しそうやね~~」
「中学生になってから5人そろって集まって遊ぶってことができなくなってきたからね。休日はなのはちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃんも仕事でいない日が多いから」
なのはの手を引っ張って別の店に入っていくアリサを見ながらすずかが語る
「フェイトー!はやてー!すずかー!ぼさっとしてないで早く来なさい」
「うん」
遠くにいるアリサにせかされ、3人は歩く速度を少し早めた
「へぇ~~~雑誌に書かれていた通りいろんな露店があるわね」
手ごろな店で昼食をとったなのは達はアリサが行ってみたいという場所にやってきた
「アリサ、なんでここに来たの?」
「何でって、女の子なんだから自分に合ったアクセサリーを見つけて出かけるときに身に着けたりするのは当たり前でしょうが」
フェイトの問いにアリサが呆れた口調と表情で言う。実際、アリサもすずかもペンダント等を身に着けている
「アリサちゃん、アクセサリーなら私達も一応身に着けてるよ」
なのは、フェイト、はやては待機状態になっているデバイスを見せる
「まぁ、それも一応アクセサリーの内に入るんだろうけど、別なのがあってもいいってことよ。取り合えずいろんなお店を見て回りましょう。これだって思うものが見つかるかもしれないし」
“武器になるようなものはアクセサリーじゃないわよ”と言いたくなったアリサだったが何とかこらえると3人を論しウィンドウショッピングの要領で露店を見て回るがこれだというものがなかなか見つからないでいた。そして次の店へと向かう
「いらっしゃいま・・せ?」
椅子に座って新聞を読んでいたい人物が客が来たことに気づき、新聞を畳んで挨拶をしようとしたところで固まる。そしてなのは達5人も固まった
「「ユ、ユウト/ユウ君!?」」
「悠斗君!?」
「「さ、桜井/君!?」」
「あんたこんなところで何やってるのよ!?」
「何って見ればわかるだろう?店番だよ」
アリサの質問に悠斗が答える
「この店の店長とは知り合いでな。偶に手伝ってるのさ」
「それってバイトじゃ」
「いや、バイトじゃない。なのはが家の店を偶に手伝っているのと同じだ。実際、前に先生が買いに来た時に同じ質問をされたがそういって納得してもらった」
「そう、なんだ」
「まぁ、駄賃はちゃんと貰ってるけどな。はつはっはっ」
「やっぱりバイトやん!!」
自分でバイトだと認め笑う悠斗にはやてがツッコム
「それにしてもこのお店、他のお店に比べて品数が少ないし、少し高いわね」
「そうだね。でも、他のお店に比べてなっていうか、手作りって感じがするよね」
「その通りこの店のは店主であるマイスター手作りだ」
すずかの言葉に悠斗は肯定をした
「すいません」
「おっと、いらっしゃいませ」
すると、一人の男性が店にやってきて、悠斗に話しかける
「先週、オーダーメイトを頼んだ菊岡です。頼んだものができたと連絡を貰たのですが」
「はいはい。菊岡様ですね、少々お待ちください」
話を聞いた悠斗は屋台の裏手に行き、戸を開けて一つの箱を取り出し、手袋をしてから箱を開け、慎重に中に入っていたものを取り出し男性に見せる
「こちらが菊岡様に頼まれ、作り上げたオーダーメイトの髪飾りです。ご確認ください」
「・・・綺麗」
5人は蝶を模した髪飾りを見てそうつぶやくことしかできなかった
「店主曰く、“頼まれていたのに加え、羽の淵の部分に合うよう虹色風に仕立て上げてみた”っとのことです。満足のいく出来だといっておりましたが、いかがでしょうか?」
「・・・素晴らしいです」
「ありがとうございます」
男性から髪飾りを受け取った悠斗は慎重に箱の中にしまい、梱包して男性に渡す
「オーダメイトの一品なのでOO円になります」
「・・・どうぞ」
「・・はい、丁度ですね。ありがとうございました」
品物を貰い、帰っていく男性にお礼を言いながら頭を下げて見送る
「ねぇ、このお店ってオーダーメイドも取り扱ってるの?」
「あぁ。その分、料金は高くなるがな。・・・まさか」
「ふふん、そのまさかよ。ここの店主にオーダーメイドを頼むわ。勿論全員分」
「あ~~~バニングスと月村はお嬢様だから払えるかもしれないが、なのは、ハラオウン、八神は払えるのか?」
予想していた言葉に悠斗はため息を吐き、支払い、特になのは、フェイト、はやての心配をした
「だ、大丈夫だよ」
「わ、私も」
「私もや。蓄えは仰山あるんや」
「大丈夫っていうなら俺は何も言わない。・・・・ほれ」
悠斗は数枚の紙を5人を渡す
「その紙に、どんな形のアクセサリーがいいか書いて俺に渡してくれ。できれば具体的に図面で書いてくれれば店主もやりやすいと思う」
「解ったわ。行くわよ皆」
紙を受け取ると5人は近くにある喫茶店に向かっていった
「今書くのかよ。しかしまずったな今日はあいつも来てるんだよな~~。ばれないとは思うが、心構えは必要だろうから連絡しておくか」
悠斗は携帯を取り出すと誰かへと連絡し始めた
「持ってきたわよ!」
日も落ち店じまいの準備をしているとなのはら5人が作ってもらいたいアクセサリーの書かれた紙をもって戻ってきた
「あれ?隣にいる人は?」
「あぁ、店主の手伝いをしている」
「リリス・メンフィスと申します」
リリスと名乗った女性は5人を見回すと笑みを浮かべた
「「「・・・・・」」」
「あの、さっきから私のことをじっと見てますが、どうかしましたか?」
自分のことをじっとみるなのは、フェイト、はやてにリリスが尋ねる
「・・・リイン・・フォース?」
「っ!?リインフォース?私はリリスですが」
「あ!す、すいません。知ってる子にあまりにも似ていたもんで、つい」
「私を見て、その人と見間違うなんて・・・とても大切な人なんですね」
「はい。私、私らにとってとっても大切な子なんです」
「リリス、そろそろ行こう」
「はい。それでは」
「頼まれた物ができ次第伝える。んじゃ、また学校でな」
「うん、またね」
5人に別れの挨拶を告げると悠斗はリヤカーを引いてリリスと共に帰っていった
「ふぅ~~~一瞬ばれたかと思ったが何とかなったなリリス・・いや、リインフォース」
「えぇ。私も一瞬焦ってしまいました」
帰りの道中、悠斗はリリスことリインフォースに話しかけた
「久しぶりに八神を直に見てどう思った」
「勿論嬉しかったです。それよりどうするんですか、頼まれた品は?」
「頼まれた以上、ちゃんと作るさ」