ダグライダーです。今回こちらの筆が進んだので上げました。
スカルマンを視聴した方はすぐに解るでしょうが、今回最後に出てきたキャラクターのモチーフは彼等です。
原典とは国籍など違いますがその辺りの事は追々に
そろそろ不定期とは言え連載作品に切り替えるべきですかね。
"とある調査員の経過報告"
1××7年○月某日、N県にて目標を発見。サルベージに入る。
また、付近の瓦礫より用途不明の異物を発見、其方の判断を乞う。
全ては黒き■■の為に
夢だ…また何時もの悪夢だろうか?
違う──よく分からないけど違う。此処は港?コンテナが積み上げられてる……最近何処かで見たような───そうだ、空崎!あそこのコンビナートがこんな感じだった。
まだちゃんと自分で歩いたワケじゃないけども、遠目から、大体こんなレイアウトなんだろうとは思った……。
いやそうじゃない、何故まだ行った覚えの無い場所が夢に出てくる?妄想にしては良く出来すぎだ。
それに…体も何時もの悪夢のような子供の視点じゃない、大人の…でも何だこの格好、……っ違う、俺じゃない。ならこれは誰だ?何故他人になった夢を……。
何だ…何の音?………これは……鈴?何処から?
景色が替わる。違う視界が変わった。視点が高くなる、獣の唸り声が聴こえる。直ぐ側から──
解らない、分からない、判らない、わからない、ワカラナイ。
此は何だ?これはなんだ?コレハナンダ?
自分が自分で失くなる、無くなる、なくなる、ナクナル……。
熱い、寒い、暗い、痛い、苦しい、寂しい、怖い恐いコワイ。
オトガキコエル、イヤナケハイガスル、ダレダ?
ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ ダレダ?
『人の道理より外れた者よ、断罪の時だ』
「うわぁああああっ!?」
ッ…ここ …は……?
「夢…はぁ…はぁ……そうだ、あれは夢、夢だ」
夢でなくちゃ、夢であって欲しい。
本能があの影を恐れる、理性がアレは幻だと言い聞かせる。
そう、事実こうして自分はここに居て、あそこに居たのは別の誰か……それだけだ、それでいい筈だ。
「今は…何時だ?」
また、中途半端な時間に起きたのかと思い時計を探す。
──5時……朝と言えば朝か、珍しく長く眠れたワケだ…。今二度寝したら遅刻するな、仕方が無い早めの朝食を採ろう。
食事を終える、何と無しに残った時間で弁当を作る、作ると言っても冷凍食品中心の在り来りでツマラナイ物だ。所詮、男の1人暮しの弁当なんて、余程の凝り性でも無きゃこんなもんさ。
ついでに軽い掃除をして着替えて、後は登校時間まで読書でもして時間を潰す。
あぁ、バイトも見付けないと……。
……行ってきます……。
sidechange
隼人がまだ目を覚ますよりも前、骸骨男が獣の異形を殺した後。
外はまだ暗く、闇夜に包まれる時分とある高層ビルにて蠢く悪意が1つ。
仄かに薄暗い広い部屋に佇む女が一人、文鳥を片手に載せて真上から己を照す照明とモニターの光が女の姿を写し出す。
『では、連中によって我々の計画はまた1つ遠退いたと言う事かね?』
モニターの1つから責めるような声が挙がる。
「ご心配なく、本命には何の影響もない」
『では盗まれたと言うデータは大丈夫なんだね?』
「アレだけでは何も解らんさ」
穏やかだが妖艶に慇懃無礼を隠さない語調で告げる女、彼女こそ空崎に根を張るモウリョウの幹部である。
裏世界のバイヤーやマフィアなどとも繋がりがある秘密結社、彼女達は通信を介し会議を行っているのだ。
ツキカゲにより撃滅されたシンジケートの話題を含めた現在空崎にて進行中のある計画、その趨勢には何一つ問題など無いと言い張る女に画面越し──といっても声のみではあるがスポンサーである彼等は溜飲を下げる。
幾らかのスケジュールを確認した後、議題は最近空崎近辺を騒がせている噂に移る。
『そう言えば巷では骸骨男なる者が現れるとか』
『それならば私も耳にしたことがあります。何でも化物と戦っているだとか……』
『おや?儂が聴いたのは犯罪組織を潰し回っているなどと言う話でしたが?』
「根も歯も無い噂話だろう?問題ではないさ、むしろ潰された組織とやらはツキカゲの仕業では?」
文鳥の女が法螺話と切って捨てる。
『奴等は殺しはせんのだろう?』
「まぁ、頭の片隅にでも置いておくよ」
その会話の最中、文鳥の女の後ろに控えていた褐色の、恐らくは中東ないし南米系の褐色肌の少女が碧水の瞳を覗かせ現れる。
「つい先程、ツキカゲ側の人間が1人此方に寝返りたいとの報告がありました」
少女が語る報告は正義からの裏切り、それを聞いて文鳥の女は笑みを深くする。
「今回の計画で目障りなツキカゲはこの街諸とも潰す」
『ならば我々の手の者にも手伝わせよう』
通信画面越しに1人、助力を申し出る者が現れる。
「不要だ、もし必要となれば此方から連絡を回す」
「それは残念です。ええ、実に残念です」
申し出を断った直後、2人しか居ない空間に何ともねっちっこい声が響き渡る。
「何者ッ!?」
褐色の少女が警戒を露に声の主へ視線を投げる。
「ああ、コワイ。これだから最近の若者は嫌なんですよ…ああ、嫌だ嫌だ…」
気にせず、暗闇から光の当たる中心に歩み寄ってくる男。
「貴様、何者だ?此処には我々しか入れない筈だが、何時から聴いていた?」
文鳥の女が訝しげに男に訪ねると男は視線を左右に游がせ巡らした後、黙考する。
『ソレは我々からの贈り物だ、有用に使え』
画面の声が先に答えを出す。
文鳥の女もまさか既に手の者を入り込ませているとは思わなかったのか、目端が僅かに拡がる。
「……と言う事です。ええ、上からの指示で誠に不服ではありますが、はい、私達No.9’sが派遣されまして、其方モウリョウの皆さんに協力します、ええ」
「"私達"だと…他にもいるのか?」
「ええ、まぁ、貴女の手駒の少女と桃源の小娘、傭兵の女だけでは、万が一の時もあるかと思いまして、ええ」
男は心底疲れた声で投げやりに答える。
『ソレらは優秀だ……例え死んでも代わりは容易く用意出来る。全ては──』
通信の人物と目の前の男の声が重なる。
───銀の車輪の赴くままに───
sidechange
みなさん、こんにちは源 モモです。
先日?昨夜?兎に角、大変な事に巻き込まれあれよあれよの内に正義の秘密組織の一員になることになりました。
……うぅ、大丈夫かなぁ…昨日は『私はこの街が好きです。この街を守らせて下さい!』なんて…あんな事言っちゃったけど……。
落ち着いたらちょっと不安になってきちゃった……。
今日は学校が終わったら、昨日命ちゃん五恵ちゃんと一緒に行ったお店、Wasabiに来るように言われたんだけど……。
「全部、本当にあったことなんだよね……」
「何がホントなんだよ…」
「えっ?」
声?嘘!?聞こえてた!?
ボソッと呟いたんだと思う声を探す、多分五恵ちゃんの席の隣の席の人……確か昨日転校してきた神楽隼人くんだったはず、どうしよう独り言聞こえちゃってたのかな?
しばらく神楽くんを見るけど、昨日と同じ休み時間は眠いのか顔を俯せにして動かない……気のせい?ううんでも確かに聴こえた、何がホントって…でも寝てるみたいだし、それにちょっと近よりがたい空気があるし……どうしたら──
sidechange
源モモが自分の席で唸ってる。
つい聴こえてきた言葉に反応してしまった、失策だった。まぁ、あちらも独り言の様だし、暫く狸寝入りを強硬すればこちらの事も頭から追いやるだろう。
それよりも──夢に出てきた埠頭、もし万一……イヤ、止そう。あくまで地理を叩きこむ為に行くだけだ。
デバガメじゃない。さぁ、そろそろ次の授業だ。
昨夜、モモがツキカゲと出会い骸骨男が獣を倒した一件があった埠頭にて何かを探る様に見渡す人物が海面を眺めつつ誰かに向かって声に出さず語りかける。
(そちらは何か見つけたか08?)
(……目ぼしいモノは特には、ただ此処の近辺に実験体七七号が投棄されたのは確か)
(ふむ、そちらのセンサーでも掴んだか)
(微弱だけどね、七七号……コードはサイクロプスだっけ?大したこと無いね)
(アレを含めGAROは我々ゼロナンバーとはコンセプトが違う)
(ふーん、そう言えばモウリョウだっけ?ぼくらの先輩が出向してるんでしょ?)
(先輩?……ああ、あの廃棄個体達か。連中にはあれで十分と判断したのだろう、所詮アレらは旧時代の異物だ)
地上と水中で会話を行う者達、端から見れば、端正な顔の外人が黄昏ているだけの光景があるだけであった。
(銀の車輪ね、随分シンプルな名前だよ)
(まさかとは思うが万に一つの可能性もあるからな、用心に越したことはあるまい)
彼等は会話を続けながら暫く辺りを散策していたが、やがて目当の物が見つからないと分かると08が海から上がってくる。その格好はジャケットを着たアメリカ系の黒人、水浸しの筈の服は何事も無かった様に乾いている。
「収穫は強いて言えばこのナイフかな、そっちはどうだい04?」
04と呼ばれた男は2メートルの長身に美しい顔を持つロシア人であった。
「こちらは何も…とは言えこの血痕を見るにサイクロプスは一方的に殺されたと見るべきか」
「血痕ね、とっくに消えたそれを見つけられるのはボクらくらいじゃない?」
「これ以上はここに用はない、帰還するぞ」
「了解」
04と08、自らをゼロナンバーと呼ぶ2人は何事も無いようにその場を去る
彼等のジャケットが風に煽られる、その肩には刺繍された揺らめく黒い炎のワンポイントがまるで本物の炎のように揺れていた。
世界をその手に納める為、黒い焔に包まれ亡者の幻影は人知れず踊る。
うーむ、書いていると別の作品が思い付くジレンマ。
イース9の怪人と何れかのラノベとか、シンデレラガールズと天華百剣の中の人、外の人的ネタ作とか。頭に浮かんじゃうんですよね。
令ジェネとヒロアカの映画観に行ってきました。
来年ははいふりとアビスと蟲かな。