魔法少女 リリカルなのはStrikerS~黄金の林檎~   作:クロさん

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「平穏のなかに蠢く影…」
「集い始める、6課の仲間たち…」
「そこには、あの頃の日常が…楽しかったり、
辛かったり、泣いたり笑ったりした日常があって…」

「魔法少女 リリカルなのはStrikerS~黄金の林檎~、始まります…」


第4話「日常」

《ディバインバスター》

「シュートッ!!」

桜色の魔力光が空を薙ぐ。

 

「ちッ!?」

男は少し焦っていた。

制限時間がある上に、時間をかけるともう一人の教導官がこちらに来てしまう可能性があるからだ。

 

『同志よ、時間だ。戻りたまえ。』

突如通信が開かれる。

「く…ここまでか」

 

男は転移魔法を起動、この場からの撤退を開始した。

「させないんだからッ!!」

《ディバインバスター》

砲撃魔法を短時間で発射する、それは才能と類希な魔力量を持たなければ不可能な芸当である。男にも、林檎という媒介がなければ不可能である。

 

しかし、魔力量が少ないだけで魔法の高速処理なら彼にだって難しいものではない。

放たれた砲撃魔法(ディバインバスター)は空を切る結果となった…

 

――――――――――――――――――――

爆発事故現場

「飛燕!」「相棒(マッハキャリバー)!」

《《プロテクション》》

 

セリアの大剣を二人がかりで受け止める。

「クロスファイア、シュートッ!」

二人の背後から、スフィアと共に一斉射撃。

防御されるにせよ直撃にせよ、隙が生まれるはず…

 

しかし…

「損傷軽微、命令を継続します」

スバルを大剣で薙ぎ払い、レンへ攻撃を集中させる。

 

「飛燕!」

《エクスプロージョン!》

巨大な鉄塊の如き大剣を、細身の刀で受け止めるには無理がある…カードリッジで魔力をブーストしてもやっと一方的にならない程度である。

 

IS(インヒューレントスキル)重力加速(グラビィティドライブ)

セリアがそう呟くと、大剣の重量が急に増加。

押し切られたレンを支える地面は砕け、行動不能レベルのダメージを受けた。

 

「まずは一人…」

「「レン!」」

そして、セリアな次の目標は…

 

「くっ…!」

《プロテクション》

スバルだ。恐らく、ティアナの魔力ダメージは問題ないと踏んでの行動である。

「IS…重力加速」

メキメキ…再び、セリアがISを使用しスバルを押し潰さんと大剣が迫る!

「スバルっ!」

《ダガーフォーム!》

しかし、セリアは動かない。

 

《ザンバーフォーム》

「…っ!?」

しかしティアナとは別の、何者かの接近に気付いたセリアは咄嗟に回避を試みるが…

「「フェイトさん!」」

フェイトの速さの前では回避出来ず、直撃を受けてしまう。

 

「ぐっ…!」

《エクスプロージョン!》

「俺を忘れてもらったら困るな」

吹き飛ばされたセリアに追撃を加えたのは、バリアジャケットをボロボロにしたレンであった。

「貴方…何故?」

「頑丈さだけは取り柄でね」

 

「損傷増大、動作影響なし…状況悪化、これ以上の命令遂行は困難…退却」

「待ちなさい!」

追いかけようとするが、ガジェットたちの増援に断念せざるを得なかった。

 

しかし、その増援のガジェットたちと魔力爆弾はきちんと処理され事件は一応の解決となった。

 

――――――――――――――――――――

数日後…機動6課本舎

 

「先日の2つの事件を受け、本日を持ちまして私フェイト・T・ハラオウンが司令代理として機動6課を再開します」

こうして、機動6課は再動することとなった。

しかし…

 

「はやてちゃんたち、まだ来れないみたいだね…」

「うん、忙しいのもあるけど…まだ地上に私たちのことを良く思わない人も多いみたい」

「そんな…」

機動6課司令の八神はやて、その守護騎士(ヴォルケンリッター)たち、ロングアーチのメンバー…集まれないメンバーも多く、まだ万全とは言えない状態である。

 

「ザフィーラ、レンくん。よろしくお願いするね?」

「承知」「了解です」

「二人とも、そんな畏まらなくても…」

ザフィーラは、他の守護騎士(ヴォルケンリッター)たちと違い本局勤めではない。

レンも引き続き、協力する形となる。

 

「それにしても…地上が八神司令たちの機動6課への復帰を妨害してくるのは、やはり今回の事件にも関与しているのでしょうか?それに、戦闘機人やガジェット…」

「レンくん、今はまだ何も言えない…思い込みや憶測に縛られたら、見えるものも見えなくなっちゃうよ?」

「はい、フェイトさん…」

 

「何か暗い雰囲気になっちゃったね…今日は皆、早めに休んでね。明日、早速模擬戦を行うからね」

「「「「「はい!」」」」」

フォワード陣の返事は、暗い雰囲気を吹き飛ばすのであった…

 

――――――――――――――――――――

翌日…起動6課、訓練場

 

「皆、昨日はよく眠れた?早速模擬戦を始めたい所なんだけど…」

 

なのはの悩み、それはチーム分けである。

レンは先日の事件で多少なりともスバルとティアナとの連携をとれるとしても、ザフィーラはフォワード陣と訓練に参加したこともない…編成にどうしても偏りがでてしまうのだ。

 

「よし…やっぱり、私も入ろうかな?」

結果は、なのはVSレン・スバル・ティアナと、

なのはVSザフィーラ・エリオ・キャロである。

 

第一戦…

「シューターっ!」

《アクセルシューター》

「アクセル!」

幾つものシューターに撃ち抜かれるレンとスバルの幻影(・・)

 

《エクスプロージョン!》

「シャッテン・シュヴェーアト!」

影の剣(Schatten Schwert)と称される魔法。

飛燕が突き立てられた地より蠢く影たちが刃となり、

なのはに迫り来る!

 

咄嗟に上方へ回避するなのは、そこに…

「はぁぁあッ!!」

ウィングロードを駆けるスバルが迫る!

《プロテクション!》

 

「クロスファイア…シュートッ!!」

「はぁぁあッ!!」

そこに飛燕を構えたレンとスフィアを展開したティアナの一斉射撃が迫り…

 

「ふぅ…レンくんが居るから、少し乱れるかとも思ったけど流石はティアナだね」

レンたちの勝利である。

 

第二戦…

こちらもキャロを中心に立ち回り、支援を受けたエリオとザフィーラの猛攻によってなのはの敗北となった。

 

しかし…

「さて…お互いの力量も分かってきたことだし。次は本気で行こうか!」

そう、なのははまだシューターやプロテクションなど基礎的な魔法しか使っていなかった…

 

「レンくん、ザフィーラにフォワードの皆…今できる、連携のすべてを見せてね!」

「「「はい!」」」「承知」

 

 

こうして、機動6課は動き出していくのだった…




次回予告
「ラケーテンハンマー!」

ヴィータが教導中に再び現れた林檎を奪った男…
彼の目的は、そして訓練場近くに隠されているものとは?
そして、次々と現れる新たな戦闘機人たち…

次回、「予感」
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