目が覚めるとそこは知らない天上だった。白くは無いけど近未来的で普段乗っていた『列車』とも違い、宇宙船に乗り合わせた気分だった。
「あれ?ここは・・・・・」
「目が覚めましたか?」
隣には柔らかい桃色の少女がこちらの顔を見ていた。少しドキッとするがそれを隠してここがどこだか聞くことにした。
「あ、あのここは何処かな?そして君は一体・・・」
「あれ?えっと・・・先輩はここの48人目のマスター候補生じゃないのですか?」
「えっ?先輩って・・・それにマスター候補生?」
相手の身長は中学か高校位なのに対して自分の体は今色々あって十歳位の子供の体になっているのだ。そこにどう呼ぼうか分からずに先輩はどうだろうか。
「な、なんだろこれ・・・」
手元を見ると例の『マスター候補生No.48 野上 良太郎』と書かれた持った記憶も作った記憶も無いカードがあった。
「?・・・先輩は普通の青年ですよ?」
「へ??・・・?!・・・あの、鏡って何処かにない?えっと・・・」
「あ、私はマシュ・キリエライトです。鏡は確か・・・ここにあります。」
「ありがとう。あっ、僕の名前は野上良太郎。よろしくね。」
こうしてお互いの名前を知ることが出来た。そして奇跡を信じて部屋にある普通の手鏡をマシュから受け取ってのぞき込むと、──────
「も、戻ってる!!!」
「わっ?!ど、どうしたのですか?!」
思わず勢いよく立ち上がった。
「あ、い、いや・・・えっと・・・何処から説明すればいいのやら・・・」
鏡を見た時に体が子供から成長して16、7歳位の時まで戻っていた。しかし、マシュになんの経緯で自分が縮んでいたか説明しようと思うが果たして信じてくれるだろうか・・・すると、
『おい良太郎!!良太郎!!!聞こえてるか!!』
ジャケットの内側からヤンキーのような声が聞こえる。急いで内ポケットから変わった形の携帯を取り出す。
「モモタロス?!どうしたの?!」
『それはこっちのセリフだ!!いきなりデンライナーからいなくなってびっくりしたぞ!!』
「ご、ゴメン。僕も状況が分からなくて。いきなり違う場所にいて・・・」
『今からそっちに向かうから待ってろよ!!場所と時代は何処だ?!』
「えっと・・・・マシュ、今は平成何年かと場所を教えてくれない?」
「?いいですけど。今は西暦2015だから・・・平成27年で、ここは人理継続保障機関『カルデア』です。」
それを伝えてみるが、
『カルデアァ?なんだそこ。全然場所が出ないぞ?』
「嘘?!」
なんとデンライナーからそんな場所が無いと言われた。今までそんなことは無かったので相当焦っている。
また神の路線にまつわる何かか、イマジンの仕業か、時の列車を使った事件か、あらゆる情報を整理していくが答えが分からない。
『ちょっと変わって先輩。『わっ、ちょっ、カメ───!!』もしもし良太郎?』
すると電話からさっきと変わった声が聞こえた。
「あ、ウラタロス!!」
『今そこにカルデア?ってとこの人はいないかな?出来たらその人と変わって。』
「今隣にいるよ。あのマシュ、ちょっと電話変わってもらっていい?」
「あ、は、はい。もしもし・・・」
『もしもし、僕は良太郎の友人でウラタロスっていうんだ。ところで突然で悪いけど君は────』
ウラタロスがマシュに聞いたことは自分達の世界で起きた世の中を震撼させた大事件等。しかし答えは、
「えっと・・・殆ど知りません。」
『・・・・うん、ありがとう。良太郎に変わって。』
マシュから帰されたケータロスに耳を当てる。
『うーん、考えにくいけど多分良太郎は異世界にいるんじゃないかな?』
「えっ?!エェェェ?!?変わった未来とかそんなんじゃなくて?!」
『それも考えられるけど、もしそんなことなら必ず時の列車が必要になるし、事前に時の列車が通った報告がオーナーからあるはずだよ?多分そうじゃないのかな?ザッザッ!!』
「あ、あれ?ウラタロス?」
『ん?りょu太郎u〔ザッザッザァァ!!ブツン!!』
電話が強制的に切られてしまった。
「え?!う、ウラタロス?!ウラタロス?!!そ、そんな~~~~~!!!」
衝撃的な事実と連絡手段がたたれたことに打ちひしがれていると、何処からか白いモフモフが視界の端に見えた。
「え?・・・・・」
「フォォォォォォォォォォウ!!」
ベチン!
突然リスのような動物が勢いよく顔
に飛んできた。そしてその動物の重さで倒れかかってる時のふと思う。
「(あれ?・・・なんかデジャビュが・・・・)」
その動物の突進は例えるならちょっと前に埼玉あたりの幼稚園児からお尻攻撃を受けたような感覚だった。
「あっ、フォウさんダメですよ。」
マシュがベリッとその動物を外してくれた。しかし変な動物だった。毛は白く、リスのように見えるけどウサギにも見える。
「ま、マシュ。この子は?・・・」
「この人はフォウさんです。ここカルデアのマスコット?です。多分。」
「フォウ!!」
肯定するようにフォウさんは鳴いた。
「へぇーそうなんだ。よろしくね、フォウさん。」
「フォウフォォウ!」
体を擽ると気持ちよさそうにしていた。イマジンを見ていたせいかあまり恐怖は感じないし、むしろちょっとした癒しだと思う。言ったら悪いと思うけど周りの皆結構厳ついから・・・・
「珍しいですね・・・フォウさんが嫌がらずに気持ちよさそうにしてるなんて。」
「えっ?そうなの?」
「はい。私以外は何故か嫌がっているのですが・・・なんででしょうか?」
「・・・なんでだろうね?」
そんな話もしつつ、とりあえずお互いの情報交換をしていった。
「え?先輩はこの世界の人じゃないのですか?」
「うん。この世界は人類史が焼却?が一年後位に起きるんだよね?」
「はい、そうです。」
「でも、未来から来た皆からそんな未来聞いたことないし、多分そうかなって。」
「つまり、先輩の世界はまだ無事なんですね。」
「うん、でも僕の世界の未来は皆人から離れた姿に変わって時を彷徨っているんだ。だからお互い時間が違うだけで多分同じなんだ。」
「そう、ですか・・・・それにしても先輩は凄いですね・・・別世界とはいえfeteやレイシフトが作られる前からそんな闘いがあったなんて。」
この世界の情報は、
・このカルデアは人類を守るための施設。
・マスター候補生とはサーヴァントとよばれる英雄達の魂を味方にする人のこと。
・2016年にこの世界から人が消える。
大まかにこの三つだった。
今の所一体何が起こっている分からないし、経験上ここで大人しく時を待った方が良いだろう。
「早く戻れるといいですね・・・」
「うん・・・そうだね・・・・」
皆の所に帰れるかな?
ちょっと変ですがお許し下さい!!