貴方の心臓はなんですか?   作:錬鉄

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隊長!付近に人影見えません!
よし!今のうちだ、設置しろ!!!
終えたものから順次退避だ!退避ーー!!!!!


4話

深く。

思考を止めず、想いを起こし、記憶を置換する。

なんでもない1日のふとした一瞬を一枚の思い出(シャシン)にする。

そして、色を、世界を、空気までも写し出す。

腕を止めるな。思考を回せ。意識を指先へ集めろ。息も最低限で構わない。思い出(シャシン)(カタチ)に変える。

動かせ、考えろ、集中しろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「-----------っっふぅ。」

大きく息を吸い、吐き出す。

そして後は、

「○□年 夏 三門 旧市街地」

そう右下に書き足す。

「そら、レン。できたぞ。」

そしてレンの方を向くが、そこには微動だにせず、ただこちらを絵を見つめるように佇むレンがいた。

「おーい。レンー?描き終わったぞー。」

声をかけるが、動かない。

「ふむ、遂にバグったか。」

そうだよな、こんな意味のわからん機械構造知らんからといってメンテすらしてなかっt-----

「バグってなんかないわよ!!!」

怒られた。

 

 

 

 

閑話休題(しばらくしまして)

 

「アナタ凄いわね。」

レンが絵を見ながら話しかけてくる。

「誰に教わっていたの?」

「--独学だよ。教えてくれる人なんて俺には居なかったからね。」

「そう、凄いわね。綺麗、とっても素敵よ。お師匠様なしでここまでできるなんて。本当に、綺麗な絵よ。」

そこまで言われると、随分と面映ゆい。

「お前にそう言われると嬉しいよ。頑張った甲斐がある。」

「ええ、ありがとう、私のわがままを聞いてくれて。」

気にすんな。俺はお前にだったらいくらでもかいてやれるんだぜ?

まあ、そんな事は言ってやらんがな。

「--おう。」

そんな空気の中

「ちょっと良いなって思った同士のお見合いかって。」

とんでもない事を言いながらきやがった迅を見て…

「喧しいわ、誰が見合い中か、そんな事よりみろ!おれの美しい作品を!!」

「オースゲー。」

くっそ、見せ甲斐のないやつめ!

「うっせぇ!みんな!」

「ひでぇ。」

 

 

「さて、そろそろ良い時間だが、お前メシどうする?レイジさんが作るらs」

「食う!」

「めっちゃ元気じゃん。」

レイジさんのご飯だぞ!?

 

「レン〜そろそろ良いかー?」

未だに絵を眺めるレンに声をかける。

「うーん、もう少しいいかしら?」

「あいよー、でも飯の時は戻ってくれよ?」

「ええ。」

余程気に入った様で、絵の場所からなかなか離れたがらない。

「迅、アレ複製とかってできない?」

「ん?ああ、できると思うよ。宇佐美に聞いといでよ。」

「ん。」

階段を降り、居間へたどり着く。

「栞さーん。」

「あ、しょー君良いとこにきたね〜、ご飯だから迅さん呼んできてくれない?」

「はーい。」

ご飯だ!迅さんご飯!!!!(知能低下)

 

 

お い ち か っ た

 

流石理知的なゴリラ製だ、味付けが違う。

 

「いやめっちゃイケ顔してるとこ悪いけどショータ、複製はいいの?」

「あ。」

・・・栞さーん!!!!!!!!

 

 

「はい、これでいいかな?」

出来上がったトリオン製の絵を貰った。

このトリオン製というところが重要なのだ。

どういうわけかこのトリガーwish to life(生を願う)はトリオン製のものであれば、換装体と共にトリガーに格納できるのだ。

不要なものであれば、数メートルほど離してトリガーをオフにすれば格納されないので、無駄に装備が増える事もない。

そんなわけでこのトリガーには本来の物以外も格納できるのだ。

これに気付いた時は驚いた。本部の椅子が消えてしまったからな。

めっちゃ本部の人に怒られたわ。

まあそれはさておき、これでレンはいつでも見れるわけだ。

 

 

 

しばらくして(なんやかんやあって)

帰ろうと思い、玄関で靴を履いていると、

「しょーた。」

迅に呼び止められた。

「なに?」

「…いや、送ってやろうと思ってな。」

「おー、じゃあお願いしようかな。」

そのまま二人で玉駒支部を出、しばらく歩く。

そして、橋を渡り終え、少ししたところで迅が口を開いた。

「多分今年中にまた大きな侵攻が来る。」

突然の事に驚いた。

侵攻に、ではなく迅が俺にそんな事を言うことに、だ。

迅は余り未来をハッキリと告げない。

告げれば些細な事で変わりかねない未来が大きく狂う可能性があるからだそうだ。

その迅が今年中なんて範囲の広く、それでいて大きな事象を俺に告げた。

「また、来るんだ。」

「うん。」

「俺は、何が出来る?」

全部を迅に負わせたりしない。

ボーダーはその気があるか知らないが、ずいぶんと迅に依存している。

確かに未来がしっかり見ることができるのは迅だけだが、未来を予測し、対策するのは本来知性を得た猿ならば誰でも出来るはずなのだ。

ボーダーがそれに気づかないなら、俺は俺なりに迅の負担を減らす。

だから、やるべき目標を定める為に迅を頼る。

これも依存ではあるのだろう。

だがそれで迅の負担が減るというなら俺は努力をしよう。

「しょーたには・・・」

 

 

 

 

 

 

次の日

 

「さて、と。」

目の前の廃墟を地図と擦り合わせる。

なぜそんな事をしているかといわれれば、昨日迅に言われた『三門市とボーダー隊員の把握、及び情報の擦り合わせ。』の為である。

しばらく非番の日を増やし、警戒区域内から順番に情報の精査をする。

そして防衛任務の時は栞さんにお願いしてボーダー隊員の名前、性格、戦闘訓練の録画を見ていた。

俺がS級である以上、ランク戦をして戦い方を見たりできない為、録画を視覚情報として流してもらっている。

更に、栞さん名義でトリガーの機能や新しくセットするトリガーのおすすめなどをメールで送信させてもらっている。

侵攻が来るなら全員の戦力強化は必須だ。

俺は出来ることが余りないと自覚している。

でも何もできない訳でないことも知っている、だからできることは出来る限りする。

今度は被害など出さない為に。

 

 

 

 

 

 

ヴーヴーヴーヴー

予定していた時間だ。

『しょー君防衛任務お疲れ様〜。報告書はこっちで本部に出しとくから後は自由にしてていいよ。』

無線から栞さんから終わりを告げられたのでお礼を言い、そのまま警戒区域外へ向かう。

そのまま今日は今朝の続きをしながら1日を終えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




長らくお待たせしました。錬鉄です。
とりあえず日常的なのと準備回でした。
とりあえずラストこんな感じにしたいなーってのが出来たので、ここから軌道修正しつつ、終わりまで待って行こうと思います。
お時間に暇があり、読んでやってもいいかなという器の広い皆様は是非ともぐーたらしながらお待ち下さい。
では、本日はこれにて。
お相手は作者の錬鉄でした。
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