IQ1の俺が異世界に行ったら超天才で内政で伝説の国を作る件 作:タケル
「ようし!今日のテストは準備も万端だ!今度こそ2桁突破間違いなしだ」
今日は半年に一度の知能テストの日だ。
生まれつき馬鹿な俺は一度もこの知能テストでIQ2桁以上になったことはない。でもここ数年寝る間も惜しんで必死で勉強してきたのでじわじわと上がってきている。前回はIQがとうとう6まで上がったのだ。その時の両親の喜びようといったら半端なく、お祝いに塾に通わせてもらい、更に家庭教師もつけてくれた。そして半年間睡眠時間を1日3時間まで削ってひたすら勉強した。
その結果が今回出る。
「テスト始めるぞ!・・・テスト終了だぞ!・・・テスト結果を張り出すぞ!」
廊下に今日やったテストの結果が出る。
「うおお!IQ上がったぜ!」「私のIQ見てよ!こんなに凄いのよ!」「やっべーIQ下がったわ」
みんな自分のIQを見たりお互いの数値を比べたりとワイワイ盛り上がる。
「俺のIQ・・・今度こそ10以上になってくれ!」
結果は・・・
『龍牙如三十院 武剣流(りゅうがごとくさんじゅういん たける)・・・IQ:1』
IQ・・・1・・・。
1・・・
・・・1・・・
・・・・・・1・・・
「イチぃぃぃぃぃーーーー!」
「龍牙如三十院くん、君の知能低すぎるので補習な」
先生が無情にも告げてくる。
龍牙如三十院武剣流の16年の人生で初めてのIQ1だった。
「武剣流くん、しょうがないよ、今回のテストちょっと難しかったもんね。高校になったから難易度あがったんだよ」
幼馴染の白鳥姫子(しらとり ひめこ)がなぐさめてくる。
「そういう姫子はいくつだったんだよ・・・ぐおおお53万かよ!天才かよ!そんな奴に慰められたくねーーー泣けてくるぜ」
「えっと、ごめんね。私、神童って言われてたから」
そう、姫子は生まれつき頭が良くて、神童姫子と呼ばれていた。
ショックのあまり俺はふらふらと張り紙の前に集まってる人の群れから抜け出す。
そこにトラックが突っ込んできた。
「危ない!武剣流!」
ドーーン、俺は死んだ。
「タケルよ。私のミスで死なせてしまってすまぬ」
いつの間にか白い世界に俺はいて、目の前に可愛い幼女が土下座していた。
「私は神だ。私のミスでお前を死なせてしまった。なので望みを一つ叶えて異世界に転生させてやろう」
「ならば!俺は今度こそ天才に生まれたい!知能を10倍に上げてくれ!」
「天才・・・うぉお主、IQ1なのじゃな。とんでもない馬鹿じゃ。よかろう、IQを10倍にしてやろう・・・うりゃ!これでおぬしのIQは10倍になったのじゃ」
「おおお。今までできなかった計算がスラスラできるぜ!」
「では転生させるのじゃ、てりゃ!」
俺はバルバル王国の貴族リュウガ家の嫡男として生まれ変わった。
といっても、10歳の誕生日に前世の記憶が蘇ったので赤ちゃんプレイは無しだ。サービス良いな神様。
IQも生前の10倍になっているので、急に思考が速くなった。
今の俺の名前はタケル・フォン・リュウガ。10歳。バルバル王国で一番の権力を持つ由緒正しい名門貴族リュウガ男爵の一人息子だ。
「タケルー。あそんでー」
「やぁヒメコ姫、今日もお城を抜け出してきたのかい、悪い子だ」
彼女はヒメコ・シラトリ・バルバル姫。バルバル王国の王様の一人娘。王女様だ。ちなみに俺の幼馴染。名前で分かる通り白鳥姫子の生まれ変わりだ。おまけとして、彼女も転生させてもらえないか聞いたらOKだったのでそうしてもらった。ただし、彼女は死んでなかったので別に神様のチートをもらえたわけではなかった。そして俺の知能を10倍にする代わりに世界のバランスをとるために生前の俺の知能を受け継いでしまいIQ1になっていた。彼女が馬鹿になったのは俺の責任だから、俺が面倒をみてやらないといけない。だから俺は彼女と結婚することにした。馬鹿では嫁の貰い手が居なく、どの貴族も彼女と結婚するなんてとんでもないと拒否していたので、俺が結婚してやると言ったら王様も泣いて喜び、将来は俺と彼女の二人でこの王国を盛り立てていくことが決まった。
「ヒメコ。遊んでやりたいが俺は今日から10歳。今日から国政に参加できるんだ。だから遊んでやる時間はないよ」
そう、今日から俺は王様の代わりにこの国を動かすことになる。
「タケル様。今の国庫です」
俺はまず今の国の財政を確認した。
「えっとなになに・・・今の国庫は・・・金貨・・・たくさん?なんだこれは、たくさんとしか書いてないじゃないか」
「はい。タケル様、たくさんです」
「ちゃんと数えろよ」
「タケル様、指の数が足りないので無理でございます」
「そうかそうだったな」
この世界には数字という概念がない。物の数は指の数までしか数えられない。だから5個以上は全部たくさんで表記される。
まずは5以上を数えれるように俺が国を改革する。
これはIQ10の超天才による異世界内政物語だ。
今伝説が幕を開ける。