IQ1の俺が異世界に行ったら超天才で内政で伝説の国を作る件 作:タケル
俺は今日は兵士訓練所を視察に来ていた。
王様はいろんなところに視察に行って、いろんなものを見るのが仕事なんだ。
兵士訓練所では兵士が剣や槍を持って訓練している。えい!ごしゃ!やー!ぐしゃ!とお互い手に持った武器を交互に相手の頭へと叩きつけている。俺は兵士の訓練を体験してみると言うと、大臣が王様専用の剣を持ってきてくれた。
「王様、これが王家に代々伝わる聖剣バルバルソードでございます」
それは金や銀やダイヤモンドがキラキラとあしらわれた石でできた剣だった。ずっしり重い。
「何だこれは、なんでこの剣は石でできているんだ」
「王様、武器は普通石でできているものですよ。木で出来ている練習用もありますが、そんなものでは鎧を着た兵士を倒すことは不可能です」
そして王様専用の鎧や兜、盾も持ってこさせたが、それらも全部石でできていた。
なんで鉄や鋼で出来ていないのか聞いたら
「鉄?鋼?なんですかそれは?そんなもの聞いたこともありませんが。武器防具を作る材料といえば昔から石と決まっています。特にバルバル王国は大きな石切り場を多数所有しているため、武器防具の生産量は周辺国一番で軍事大国です」
大臣に今の時代を聞いたら石器時代だと言われた。びっくりした。
「ならば鉄の武器を作ればもっと強くなれる、大臣、鉄を作るぞ!鉄鉱石を用意してくれ」
「鉄鉱石なら使いみちがないのでクズ石同然で売られていますね。1キロ1ゴールドです。
この世界の通貨の単位はゴールドで、金貨1枚で1ゴールドである。アイスバーが1本100ゴールドで、兵士の初任給が15万ゴールドだから、1ゴールドが大体日本円で1円ぐらいの価値らしい。わかりやすい。
俺は王様権限で周辺国から鉄鉱石を100億ゴールド分買い集めさせた。国家予算が1000兆ゴールドなのではした金だ。
「よし、鉄鉱石は集まったな」
翌日、買い集めた山のような鉄鉱石を見上げて大満足だ。
俺は実はIQを上げるための半年の猛特訓で科学技術は大半はマスターしている。鉄の作り方もバッチリだ。どうやらこの世界は地球が江戸時代ぐらいに分離したパラレルワールドなので物理法則などは全く同じなのを神様から確認している。だから地球と同じ鉄の作り方で問題ない。
俺は鉄鉱石を1つ取り、溶鉱炉に投げ込む。グツグツとした溶鉱炉に投げ込まれた鉄鉱石は直ぐに柔らかくなるので、俺はそれを掴んで取り出す。アチチ、ちょっと熱いけど我慢我慢。取り出した鉄鉱石を俺はグーで殴る。するとぺっちゃんこになる。それを水に入れると固まるので、固まったぺっちゃんこのそれを皆に見せてやる。
「見ろ、これが鉄だ」
「王様、ぺっちゃんこのペラペラじゃ使い物にならないよ」
兵士長のヘゴサクが呆れたように言いながら鉄を手に取る。そしてそのペラペラの鉄がすごく硬いことに気づいてびっくりする。
「なんだ!王様、これ、こんなにペラペラなのにすげー硬いだ!えいっ!あー!石の剣で切りつけたら石の剣の方が粉々になって鉄は全く無傷だ!」
ヘゴサクは驚いて腰を抜かす。それを見ていた元王様や大臣もみんな腰を抜かして座り込んでいる。
「タケル様!すごい!さすがタケル様!」
ヒメコ姫は大喜びで俺にキスの雨を降らせる。おいおい、みんなの前だぜベイビー。そういうのは夜に二人っきりでな。俺はクールだから何事もなかったように胸を張る。
「鉄の凄さはわかっただろう。あとはこれで剣を作るだけだ」
俺はどんどんと鉄鉱石を溶鉱炉に入れては取り出して、粘土みたいに柔らかくなった鉄をこねこねと剣の形にしていく。みんなも柔らかくなった鉄鉱石を取り出して剣の形にしていく。
「まず、このように棒状に丸めて、上からグーパンチで平べったくする。別に石で叩いてもいいけど、鉄のほうが硬いから石だと直ぐ砕ける。本当はハンマーがあればいいんだが、そんな便利なものはないからな、ゆっくりでいいから真っ直ぐな剣を作ろう」
俺は剣の作り方を指導しながら自分もせっせとつくる。
夕方、全兵士分の剣を作り出すことが出来た。
その剣で石でできた鎧を来た兵士に切りつけてみる。石の鎧は豆腐のように手応えもなく切れて兵士の体は真っ二つ。みんな凄い凄い!と騒いでいる。
「この剣を使えば石の装備の他の国相手には最強だ。世界を取るぞ!」
俺はバルバル王国を世界一の軍事大国にした。