IQ1の俺が異世界に行ったら超天才で内政で伝説の国を作る件   作:タケル

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IQ1の俺が剣術を指南した件

俺はまた兵士訓練所に視察に来た。

 

兵士の武器は全部石から鉄になっていた。さすが俺。

兵士は相変わらずお互い向き合って交互に相手の頭を切っている。それも上から下へ単調に振り下ろすだけだ。

 

「どうしてあの動きしかしないんだ」

 

兵士長のヘゴサクに尋ねると、剣の使い方は上から下へ振り下ろすだけ。槍は前に突き出すだけ。そう昔から決まっている。そう胸を張って自慢げに説明してきた。なんかその自慢げな顔がムカついたので蹴り飛ばした。

俺はそんな剣術とも言えない原始的な戦い方では満足できない。

だから兵士たちと模擬戦をして本当の剣術というものを教えてやることにした。

 

「タケル王様。やめた方がいいだ。おらはこの国一番の剣士で、その実力で兵士長になっただ。怪我するだ」

 

兵士長のヘゴサクが模擬戦相手だ。鉄の剣を頭の上に振り上げながら心配そうに忠告してくる。

だが俺はそんなヘゴサクに言ってやる。

 

「俺を誰だと思っている。タケル王だ!王様というのは最強なんだ。将棋でも王様が一番強いだろう!」

 

その言葉に横で見ていたヒメコがきゃーきゃーいって喜んでいる。

俺は剣を鞘に納め、居合の構えだ。

 

「王様覚悟!!!!死ねぇぇぇーーー!!」

 

ヘゴサクが気合の言葉と共に剣を俺の頭に振り下ろしてくる。

だが俺は既にそこにはいない。素早く横に避けたのだ!そして俺は剣を抜き放ち一閃!ヘゴサクの首がポーンという音と共に天高く舞い上がる。

どさりとヘゴサクの体は地面へと倒れていった。

 

「「「「なんだってえええ!」」」」

 

それを見ていた元王様や大臣、兵士のみんなが驚いて腰を抜かす。

 

「な、なんだあの動きは。兵士長の剣が振り下ろされたのに当たらなかったぞ」

「動いた、動いただと。戦っている最中に動いていいのか」

「そもそも剣が横向きに振られたぞ」

 

この世界ではまだ剣術というのが発展していなく、剣の戦いというのはお互い動かず上から切り下して、攻撃を受けたら次はそいつが剣を振ると、それを相手が倒れるまで交互に繰り返すという原始的な戦い方だ。ローマのコロシアムかよ!

 

「石の剣と違って鉄の剣はよく切れる。今までみたいに攻撃を受けていたら今のヘゴサクみたいにすぐ死んでしまう。だから避けるん。そして剣は上からじゃなくても切れる」

 

「「「「なんだってえええええええええええ!」」」」

 

先ほどよりすごいなんだって頂きました。元王様や大臣や兵士だけじゃなく街のみんなや農民すら驚いて泡を吹いている奴もいる。

 

「タケル王!目が覚めましただ!攻撃は避ける!剣は上からじゃなくても切れる!これは先述の大革命だ!」

 

兵士長のヘゴサクはさすがに国一番の剣士だけあってすぐさま理解した。そして早速剣を横に振ろうと試行錯誤している。

 

「横に振るの難しいだ!こう!こうやって!ありゃりゃごろごろごろーーー」

 

剣を上に持ち上げて振り下ろす際に体を横に振ろうとしてゴロゴロと転げまわっている。

 

「ヘゴサク!そうじゃない。剣を上じゃなく横に持ってくるんだ。そして野球のバットと同じように振るんだ」

 

「おお!さすがタケル王様。野球は得意だ!毎日仕事から帰ってナイターの中継を見てるだ。娘にアイドル番組を見たいって言われて嫌われてるぐらい野球好きだ」

 

ヘゴサクは今年こそは優勝だと言いながらバットを振る要領で剣を振り回す。それを受けた大臣の上半身がスポーンと飛んでいく。

 

「やった!できただ!これでもうまけねーだ」

 

ヘゴサクは俺の教えを受けて超強化された。

 

後世、鬼神ヘゴサク。そう呼ばれる剣術の鬼が誕生した。

 

 

俺は最強の剣術を編み出したのだ。

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