まずこれを見てほしい
名前:(未設定)
種族:ニワトリのヒヨコ♂♀
(一般人平均100)
腕力:274(飛行に100必要)
脚力:300(走るのに20、ジャンプに30必要)
器用:185(反射速度や手先の器用さ)
声力:215(声量の最大値やブレスの威力)
魔力:10/10
体力:∞/∞
スキル:【状態異常無効】
お分かりいただけただろうか、この圧倒的ステータスを
脚力が300まで上昇したところで、ヒヨコは止まった
つまるところ飽きた
一体どのくらい走ったかわからないが、お腹は空くが、飢餓を感じるほどではない
適当に餌を探そうと思い止まった瞬間、弾けるような風が吹き抜け、周り一帯がソニックブームで吹き飛ばされたのだ
(な、なにがおこった! 敵襲か!?)
しばらく身構えていたが、掘り起こされた土から虫が見えた途端そのことを忘れた
(虫、ウマー!)
まさに鶏頭である
実際は自身の速力が音速を突破したせいであることは、クチバシで攻撃しながら進んだため頭を動かしていたせいで視界がぶれ、結果目に映るのはステータス画面だけだったのだ
ソレは少し離れた市の虫を食べようとして起こった
初動、地面をけると同時にヒヨコは音速を超えた
虫は地面ごとクチバシにより爆散した
足元にちょうどいた虫をついばむと、虫の周りの地面が陥没した
ココに居たり、やっとこの鶏頭は気づいたのだ
(そういえば魔力が上がってないなぁ…)
そう、魔力が上昇していないことに!
虫のことはすでに頭からさっぱり忘れられているのは流石としか言い様がないだろう
(魔力…魔力…これか!)
その器官はリンカーコアといい、魔法生物なら全てのものが持っている魔力の源なのだ
この世界では魔石と呼ばれていたりするその器官から黄色いオーラが地面を駆け抜け○で囲まれた△の魔法陣を形成した
これは古代ベルカ式なのだが、本人は魔法陣がでかすぎて全く気づいていなかったりする
(おぉ! これが魔力! オレの武器はクチバシだから、クチバシにまとわせて、こんなかんじかな?これで前方の木を突く!)
瞬間、空気がはじけ飛んだ
木はえぐれ、前方に有った草木は1kmほどくちばしの形で貫通し、山肌に爆発後を残すほどの威力であった
(おぉ!木がくり抜け! 魔法すげー!)
実際山なんて見えないし、目の前の木にクチバシが埋まった程度の認識しかしていないのだ
そしてこの速度で頭を動かせば脳は爆散し、骨が木っ端微塵になるのだが、【状態異常無効】はずべてのダメージを無効化した
本人は気づいていないが、そもそも音速で走っていれば呼吸はできないのだ
実際つつきながらであるから、その異常性が伺えるだろう
では呼吸をしていないのか、というと、【状態異常無効】により酸欠が無効化され[呼吸はしていることになっている]のだ
しかしこの鶏頭に限って呼吸されていたという結果が残ったため息継ぎの必要がなくなったことに気づかずに無意識に使っているのだからたちが悪い
簡単に言うと呼吸してないのに永遠に叫び続けられるのだ
循環呼吸を一生懸命マスターした演奏者からタコ殴りにされるようなスキルである
(お腹も膨れたし、次は魔力も鍛えながら走るか!)
こうして世界の概念すらねじ曲げながら、魔力を撒き散らし、ピヨピヨ鳴きながら、頭を前後に動かし、羽をばたつかせ、音速で走る、世にも奇妙な生物が誕生した
その声は大音量で魔力まで乗り、周囲の獣を驚かせた
その足は音速を超え始め、地面をけるよりも早く、空を蹴り始めた
そのクチバシは前方をなぎ払い、障害物をひよこ型に貫通させた
その吐息は声とともに、ソニックブームをヒヨコが通過した後にまき散らした
その目が見るのはステータス画面だけではなく、音速で前後に揺れる景色を捉えるほどに動体視力が強化された
その魔力は魔力欠乏という状態異常を起こした直後、数値が減らなくなった
そこまで至る前に、景色が見えていたらこんな事にはならなかったであろう自体が発生しているとも知らずに…
循環呼吸:吹く系の楽器の高等スキルで、まず空気を頬に貯める、空気を鼻で吸っている間に頬に貯めた空気を吐き出す、空気がなくなりかけたら肺から空気を出しつつ頬に空気をためる
これの繰り返しのことです
声は出せませんが息は口から出し続けられるけど、難しいですw