さてこの鶏頭、ニワトリであることをすっぽり忘れたせいで進化が無効化されているわけだが、体が大きくならないわけではない
1年の月日が過ぎ去り、ヒヨコのまま大きくなったのだ!(縦30cmほど)
(あるぇ~? 俺ってなんで走ってたんだっけ?)
それにより頭部、強いていうなら脳みそがでかくなった事による
(俺、奇声あげて、全裸で暴走って…それなんて黒歴史ですかー!? ヒギィィィッィィィ!!)
ついに考える頭を手に入れたのだ!
名前:(未設定)
種族:ヒヨコ♂♀
(一般人平均100)
腕力:23948(空気を叩くことで飛翔や方向転換を可能にした)
脚力:38374(光速で走ることができる)
器用:3782(光速で移動しても障害物を回避できる)
声力:21423(本気で鳴くと、世界規模で地震が発生する)
魔力:∞/250(最大値は魔導師ランクA相当)
体力:∞/∞
スキル:【状態異常無効】
称号:魔王、殺戮者、虫キラー
(魔王…中二病の名残みたいでなんかいやだぁなぁ…)
光速で走ろうとすると実際地面が耐えられずスリップするのだが、【状態異常無効】がスリップ状態を無効にしているため難なく走れていたことを本人は知らなかったりする
おかしいな、とは思いつつ、便利だなーとしか思わない程度に鶏頭が抜けきっていなかったのだ!
実際光がカクカクしたり湾曲しながら黄色い光の後を空中に残し、人々からは彗星のような認識をされていたりする
(街に到着! 虫以外も食べてみたいんだよなぁ、お金も山賊のを失敬して意外とあると思うし)
レンガ造りの街並みに、屋台などが所狭しと並んでいた
ここにいたり、鶏頭はついに気づいた
(この世界、中世っぽいじゃん、ってことはさぁ…ゲームが無いじゃないですか、ヤダァアアアアアア!)
道端で悶えるヒヨコの図がっ子に完成した
未だに産毛しか生えていないため、もふもふのヒヨコに子供が群がり撫で回してたりする
しばらくして立ち直ったヒヨコは露店のおやじに話しかけた
「ピィヨ!ピヨピヨピヨ!(おやじ! こいつでその焼き鳥を買えるだけ!)」
「・・・何処かの使い魔だったのかい?『念話はできるかい?』」
「ピヨ!? …『こうか? テステステス、できてる?』」
『できてるべ~、ご注文は何かね? まぁ焼き鳥しか売ってないんだがねぇ ハッハッハッハッハ』
『これで買えるだけプリーズ!』
『結構な数になるが、ヒヨコちゃ…兄ちゃん持てねーだろ、ここで食ってくかい?』
『そういえばそうだな!』
モグモグモグモグ
ここにニワトリの串刺し焼きを食べるヒヨコが誕生した
下克上の称号を手に入れた!
(焼き鳥マジウンメェー! 虫なんて味のないまろやかなゴミっすわ~! 土っぽいし!)
「いたぞ! シャマル、予定通り行くぞ!」
「まっかせて! ヴィータちゃん、固定おねがい!」
「おぅ、任せる! …もふもふじゃねーか!」
「ピヨ!? ピヨヨヨヨヨヨヨヨ・・・(な、なんやー!? うひょー! 幼女クンカクンカ! フヒヒヒヒ)」
「座標補足…旅の扉!」
胸毛から手が出てきた
ヒヨコは匂いをかぐことに夢中で気づいていない!
ヴィータはモフモフしている!
「蒐集! これで魔力は枯渇…あれ、なんでリンカーコアが小さくなってないの!? ソレニページが埋まって…あわわわわわわわわ!? 採取しきらないうちに666ページ超えちゃった!?どどど、どうしましょう!?」
「落ち着けシャマル! 蒐集を中断して時空間放逐魔法を使用するんだ!」
「わ、わかったわシグナム! 300ページ消費で時空間転移発動! 時空の狭間にとんでいってー!」
「あぁ…モフモフ…」
「…ヴィータ、帰るぞ」
「…うん、わかった(モフモフ暖かかったなぁ…)」
こうしてヒヨコは夜天の騎士により、異世界にぶっ飛ばされた
幼女がいなくなって、なぜかまた森にいたヒヨコは大層悲しんだという
次回、第2章開幕ですw