めぐねえがいく『がっこうぐらし』RTA   作:ヒジキの木

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エンディング

終盤が近いRTAはーじまーるよー‼︎

 

うあああ無茶苦茶だああ。

 

挨拶しょっぱなで何を喚いているのと疑問の貴方。

現状のステータスをお見せしましょう。

 

体力ゲージはまだ半分残っていますのでこれは良い。

スタミナゲージがないに等しいのは仕方がないです。さっきまでゾンビとバトルしてましたから。

見て欲しいのは状態異常です。

軽度の火傷、軽度の一酸化炭素中毒、幻覚、幻聴

 

なんてこったい。どうしてこうなったんでしょうねえ。

 

えっと……りーさんと一緒に落下物を回避したところまでは良いとして他には、火災地帯強制通過芸?正気度が20%切っているところ?

あ、この二つですね。

火傷だけだったらまだコントロールが効いたのですが幻聴と幻覚はダメでした。

周囲の景色がよくわからない状態になっています。

どうやら時々ラクーンシティが出てきます。くっ!しずまれえ!

 

 

天井落下のせいで超危険なルートしか取れず、黒煙が噴き出る階段から下に向ったまでは良いのですが一階への階段はすでに火に包まれ二階部分も一部で火災が発生していました。

前に進むことしかできないので溢れ出るゾンビどもを蹴散らしながら燃え始めている廊下を通過した時に軽度の火傷を追いました。まあ火傷箇所は腕なので今のところ問題はありません。

 

 

あ、ゾンビ!煙のせいで接近に気付けませんでした。ええいこのやろう‼︎

あああ包丁が折れた!

もうこれしか武器がないのに!

 

もう他に武器なんてないですよ!逃げるしかないね!あ、そうだったお前邪魔だよ。

回し蹴り。スタミナがあまりないのに体術しか使えないって何この罰ゲーム。

邪魔邪魔!どきなさい!また火災かよ!消化器でも有れば応急的な処置で通れますが時間がかかるのでここも強制通過です。幸いにも一階には何箇所か動く水道がありますのでそれで体を濡らして突撃すればダメージを最小限にできます。

しっかし火災の広がりが早いですね。これ大丈夫か?

あ、また幻覚。ゾンビがどこにいるかわからなくなっちまうじゃねえかおい‼︎

確かさっきの位置と合わせて…ブラインドアタック!

 

はいあたり。画面上では壁に向かって殴っているだけのようですが実際には炎を纏ったゾンビをぶん殴って吹っ飛ばしています。

 

ともかく炎の通路を突っ切ります。

あ、めぐねえカーも燃えちゃっていますね。まあ仕方がないか。

玄関が一番火災に巻き込まれるリスク高いですからね仕方がないね。

 

 

「きゃあああ⁈」

 

ウッソだろお前えええ‼︎なんでここで襲われるんですか!しかも複数で!

 

あーもう!こっちもかよ!

ええいこのやろう食われてたまるか!

背負い投げじゃい‼︎

 

 

ああもう噛まれるのだけは待って!

引き剥がしコマンドと……はいこれで一旦は大丈夫ですね。でも完全に危機がさったわけではないです。

 

うーんまいったなあ……

 

 

 

ええい!これが最善策‼︎

りーさんを突き飛ばし階段近くまで飛ばします。

危険物が消えたのでさっさとこいつら片付けましょう。回し蹴り!暗殺術…はちょっとタイミングがアレなので折れた包丁を首に刺して突き飛ばします。

あ、やべスタミナ尽きた!後2体なのにいいい!もう体力も残ってねえ!

「めぐねえ‼︎」

 

あ!ゴリラっ‼︎ってお前もゾンビに襲われているやないかい!なんでや!

あれじゃ間に合いませんね。襲われずに走ってこれていたら多分間に合ったのですけれど。

あーもうこれリセット案件じゃないですか。くっそー……

「これ受け取れっ‼︎」

 

お、何か投げてきましたね。ってこれは… 『SIG SAUER P220』確か自衛隊でもライセンス生産品を使用しているものですね。

なるほどこいつは使える!すぐにメニュー画面から装備を選択、これで……よし‼︎

 

死に晒せええ‼︎

 

パンパン!

 

ふうスッとしたぜ。

 

あれ?弾2発しか入っていないんですか?なんじゃこりゃ。まあいいや助かりました。

他のゾンビが来ないうちにさっさと避難です。

とりあえず今のうちに早く行きましょう。2人の手を取って走ります。スタミナ?あとちょっとなので大丈夫です。

ほら大丈夫でした。多少インチキじみたタックル加速しましたけれどこれはゲームの仕様だから問題無い。

シャッター周辺もゾンビはいないようですね。って棚が倒れているしこれは…爆弾でまとめて吹っ飛ばしたんですね。流石です。

 

スライディング突入!

はいこれであとは会話だけです。

サクサクいきましょう。

サクサク会話。ボタンぽちぽち……

 

「火災、収まったみたいだね……」

はい由紀ちゃんのこのセリフが出たらイベント終了です!一時はどうなることかと思いましたよ。

 

 

ではイベント終了後早速ですが、サクサクっとエンティングまでいきましょう。

地下シェルターの奥へはるーちゃんが何かしたらしくいけるようになっています。今ままで行けなかった新エリアは武器庫、資料室と後シャワールームなどがちらほら。

では早速寝室にいきましょう。車のキーを持った首吊り死体があります。昔に釣ったせいか酷い腐敗臭です。長居すると体力が減っていきますので探索するならお早目に。

車のキーを男の死体から回収すると確定で血塗れの写真を手に入れます。この男性と女子高生の写真のようです。顔の部分が血で汚れて誰かは分かりかせんけれど。誰なんでしょうねえ(棒

 

ではこのキーを持ってみんなのところに戻ればエンディングです。エンディングはスキップ不可能なので黙ってみましょう。

走者イライラタイム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明かりがないというのは方向感覚を完全に奪ってしまう。その上濃い煙だ。呼吸が困難になってしまう。

下に降り始めてすぐ私は後悔した。なんとか二階まで降りることができたけれど、すでに一階へ向かう階段は炎に包まれていた。

こっち側から降りることはもうできなかった。だけれど彼らは集まってきている。廊下のいる彼らを倒すのに、手元の武器は全て使ってしまった。

 

「ゲホゲホっ‼︎」

 

「若狭さん!」

 

「ごめんなさい深く吸い込んでしまったわ」

私だけならともかくこの環境は彼女には辛すぎる。視界が眩んできた。そろそろ一酸化炭素中毒の症状が出始めたらしい。

廊下の彼らを追い払い、転がるように中央階段を降りた。

玄関に近いそこは、入り口で車が燃え上がっていて、廊下もすでに火が回ってきてしまっていた。

 

「どうするんですか先生!これじゃあ……」

 

「突破するしかないわ」

 

水道に手をかける。すでに火が回っていているせいで金属の蛇口は熱くなってしまっていた。掌に火傷特有の痛みが広がる。

だけれど最後の賭けに出る。

必死に回していくと、水道が動いている音がした。

組み上げポンプは動かなくても、水道局側のポンプが動いていれば一階までは水道が通っている。

予想通りだった。水道水が噴き出た。

近くに転がっていたバケツに水を入れ、彼女に思いっきりかけた。

 

「先生?何を……」

 

「火を突っ切るわ!」

 

私も頭から水をかけて服を濡らす。これでどれくらい稼げるかどうかはわからないけれど少なくとも服に引火するというのは防げる。

時間をかけている暇はなかった。まだ迷っている若狭さんをつれて炎の中に突っ込んだ。

 

炎が体を撫で回す。だけれど水で濡れているおかげでなんとか火傷することはなかった。

 

炎を纏った彼らが苦しそうに、まるで私たちに助けを求めているかのように両手を突き出して飛びかかってきた。咄嗟に足で頭を蹴り上げた。

再び彼らは炎の中に消えていった。

まるで地獄の炎が逃さぬようにと引きずって行ったのかのようだった。

一瞬、それがラクーンシティと重なった気がした。

不思議と体の周囲が熱く無くなった。気づけばそこはラクーンシティだった。

目の前で人々は食い殺されていた。

いやこれは夢だ。夢なんだ。幻覚だと必死で頭を振った。再び周囲は炎に包まれていた。

 

ふと炎の中に蠢く人影があった。それはゆっくりとこちらに歩いてきていた。結構小さい影だった。だけれどそれを見ていたら再び辺りはラクーンの街になってしまっていた。

道で食い殺されているのは、由紀さんだった。咄嗟にそれを助けようとして、私は腕を伸ばした。その腕が何かに当たった。その瞬間、それは燃えている小柄な女子高生になった。

 

突き飛ばしてしまっていた。

 

またやってしまった……

 

呆然としていると、不意に叫び声がした。

 

「っ!離して!」

若狭さんが彼らに組みつかれた。

慌ててそれを追い払おうとして、先に彼女が持っていた槍で喉を突いた。けれどもその拍子に槍を手放してしまった。

 

 

 

炎の壁なんてものはあまりなく、火災地帯を通過すると段々と炎が弱まっていくように感じた。

炎の中は酸素が極端に少ない。おそらくその影響であんな幻覚をみたのだろう。

 

「っ‼︎先生!」

 

「……え?」

 

気づけば大量の彼らが、私と若狭さんを取り囲んでいた。

最悪だった。腕を彼らに掴まれた。それを振り解いて背負い投げる。床に倒れたそれを踏みつけて動きを制する。

若狭さんに取り憑こうとしていたそいつを思わず突き飛ばした。

僅かに彼らとの距離が空いた。

 

だけれどどうしようもない。仕方がなかった。ここは……彼女だけでも助けないと。若狭さんの体を掴んで、思いっきり階段の方へ突き飛ばした。これで彼女は大丈夫だ。

目の前に迫っていた彼らを蹴り上げた。頭蓋骨が割れる音がして、それは倒れた。

それを見届けて飛びつこうとしていた男子生徒の亡骸を殴り飛ばした。

そうやって……でも確実に、私は追い込まれていった。まだ諦めるわけにはいかない。そうだ、まだ終わるわけにはいかない。

間合いを詰められて彼らに喰われそうになったとしても……

 

「めぐねえええッ!」

その叫び声は、私に響いた。

恵飛須沢さんがそばまで来ていた。だけれどそんな彼女も窓から飛び込んできた彼らによって組み伏せられてしまった。

それを蹴り飛ばそうとして若狭さんが彼らを蹴り飛ばしたものの、私の側にはもう1人別の彼らが迫ってきていた。

 

 

「受け取れっ‼︎」

 

恵飛須沢さんが何かを投げつけた。それを咄嗟に受け取った。

拳銃だった。海外で撃たせてもらったそれよりも幾分か小柄だった。

咄嗟に安全装置を解除して、押さえつけていた彼らの頭に押し当てた。

この距離ならまず外さない。

引き金を引いた。弾が入っているかどうか確認している暇はなかった。だけれど弾はしっかりと飛び出して、彼らの球を吹き飛ばした。

続いて横にいた彼らに銃口を向ける。

発砲。乾いた音とともに人間が倒れる音がした。

 

 

 

 

 

「はあ……はあ……」

 

「めぐねえ大丈夫か⁈」

りーさんのやつもめぐねえも煤で汚れていた。彼らを撃ち殺しためぐねえは、ふらふらとその場にへたり込んだ。

「大丈夫よ……」

確かに体は大丈夫そうだった。だけれどめぐねえはもう限界そうだった。顔も真っ青な上に体も震えている。

「大丈夫じゃねえって……肩かせ。連れて行くから」

 

「私も手伝うわ」

 

地下までの道に彼らの姿はなくて、なんとか2人でめぐ姉を連れてくることに成功した。

先にりーさんがシャッターを開けて中に入る。

それに続いて私もめぐねえを連れて中に入った。

 

 

「めぐねえ!」

フラフラだっためぐねえに由紀のやつが飛びついた。おかげで2人そろって尻餅をついてしまう。

「由紀さん……」

 

「めぐねえ!もういいんだよ!もう大丈夫だから……」

 

「ありがとう」

 

 

少ししてめぐねえは、起き上がった。さっき投げ渡した拳銃をどこで手に入れたのかを聞いてきた。私は正直にるーのやつがおくからとってきた事を伝えると、めぐねえはさっきまでのフラフラとは無縁みたいな足取りで奥へ歩いていった。私もちょっと気になってそれに続いた。

 

「なあめぐねえ…ここって……」

 

「そうよ。このマニュアルにある通りよ」

見せてくれたのは緊急時のマニュアルだった。それには今回のような事態が発生した時の対処が乗っていた。もちろんこのシェルターのことも。だけれどその収容人数はたった15人。それはこの学校の生徒全員を見捨てるに等しい数字だった。

 

「……そんな」

 

それを読みながら奥に進むと、そこは武器このような部屋だった。壁や収納庫に大量の武器がしまってあった。

 

「これもしかしてスコーピオンじゃないか?こっちはM1912…すげえ実物があるなんて」

しかもこっちには弾薬がこんなに……

「完全にこう言った事態に備えていたみたいね」

 

「しかしまあこれに助けられるなんてなあ…ある意味皮肉みたいなもんだな」

 

「そうね……」

 

めぐねえが隣の部屋を覗き込んだ。そこには、何かがぶら下がっているようだった。

 

「きちゃダメよ」

 

一歩言うのが遅いってばめぐねえ。見えちまったじゃねえか。

男の首吊り死体。薄暗くて顔は見えなかったけれど、腐敗臭がきつい。多分あの日にすぐ自殺してしまったものなのだろう。

 

「最悪……だな」

 

「そうね……」

 

戻ってきたメグねえは手に何かを持っていた。だけれどそれを聞く前にみんなのところに戻ろうと言われてしまった。結局めぐねえがその男から何を見つけたのかは私はついに知ることはなかった。

 

 

 

地下にいたのは2日くらいだったと思う。外を確認するためにシャッターを開ければ、外はすっかり鎮火していた。だけれど一階から二階は完全に燃えてしまって一回に関しては墜落現場が完全に骨組みだけになっていた。

それでも建物自体はまだ堪えていた。

 

「一階がこれじゃあもう学校はむりだな」

 

「そうね……どこか他の場所に移動しないと」

 

「卒業って事?」

聞き慣れない言葉に思わず耳を傾けた。だけれど聞いてみて結局損した。結局発想のそれは半分くらい子供みたいなものだった。

由紀のやつ…まあ確かに卒業みたいなもんだな。半年以上早いかもしれないけれどさ。

さてそうと決まったら荷物をまとめないといけないな。愛用のシャベルは、めぐねえが補強をしてくれたからかその頑丈さに磨きがかかっていた。

 

 

 

あの日も私は先生に助けられた。結局私は足手纏いにしかならなかった。

先生は確かに強かった。だけれどどこかそれに甘えてしまう私がいて、あの時突き飛ばされた先生を私は助けようと動くことができなかった。もしあれが私だったら…るーちゃんを突き飛ばしてまで守ることはできるだろうか?

 

後になって私は先生に聞いた。どうしてそんなに強くなれたのかを。

 

「そうね…難しいけれど私のこれは強さとは違うわ」

先生は相変わらずそう否定した。だけれどそれは確かに強さだった。誰かを命を挺してまで守ろうとするその勇気は明らかに強さだった。

脆い脆いと言われているけれど……それでも今の私にはその強さが欲しい。

だから私は先生に頼んだ。わたしにも誰かを守れるくらいの勇気をくださいって。

 

先生は最初は迷っていたけれど分かったと言ってくれた。私も強くなる……だから先生、これからもよろしくね。

 

 

 

 

 

 

人は幾度となく間違いを犯してきた。

私もその例に漏れず幾つもの間違いを犯した。

私の教え子は、形はどうであれひとであったものを殺してしまったし、多くの人の死を見させてしまった。

 

仕方がなかった。みんなはそういうけれど、その罪を、その十字架を私は一生背負い続ける。

でも悪い気はしない。むしろ今までの自分からはもしかしたら変われるんじゃないかって感じがした。

 

首吊り死体から見つけたキーの車は、幸いあの火災を生き残って無傷で止まっていた。ワンボックスと呼ばれるこの車なら全員が乗ってもスペースはありそうだった。

「みんな、これでここを出るわ。行き先は……」

 

行き先はそうだ……もう決まっているんだった。柚村さんが墜落したヘリから半焼けになった地図をくれた。そこに書かれていた印と、マニュアルにあったいくつかの地図から行き先は絞った。

 

悪夢はまだ終わらない。だけれど、私は最後の一瞬まで、彼女たちを守る義務がある。一度背負った十字架は、捨てることは許されないのだ。

 

 

 

「わかっているさ」

 

 

「ええ、いきましょう」

 

「レッツゴー‼︎だよ!」

 

私はまだまだ壊れるわけにはいかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




るーちゃん
じかいかんけつらしいよ
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