めぐねえがいく『がっこうぐらし』RTA   作:鹿尾菜

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Re3発売記念で初投稿です


おまけ編 めぐねえがいくRe3

はいRTAおまけ編はーじまーるよー‼︎

今回はRTA……ではなく人気の高いラクーンシティ脱出編をガチチャレンジしていこうというものです。

RTAでは最短コースを進むために色々と省いたいわば別ルートでの攻略となります。

今回もあろうことかめぐねえ…じゃなくてごりねえで行きます。

あ、そうそう実はこのDLCコンテンツ修正パッチが入りましてね。実は内容が若干変化されています。特にラクーンシティは人口十万を超える巨大都市化しただけでなく高層ビル群が並ぶエリアが大きく拡大したせいでなんだか映画版のラクーンシティに近い印象になりました。

 

 

まあそれは見てからのお楽しみに。

 

 

ではよーいスタート!タイマー?ないよそんな物(走者あるまじき発言)

ロード長いっすねえ……

もうこれだけでやる気スイッチオフ確定なのは確かです。

 

ではごちゃごちゃ言っても仕方がないのでここでチャートをお知らせしましょう。

今回はOPや初動をほぼカットしてラクーンシティ編のみのプレイです。ぶっちゃけバイオハザードと変わりません。

ただし今回走るルートの関係上めぐねえの立ち位置が少しだけ変わります。

キャラメイクで色々能力を選べない分ルートによって立ち位置や性格、役職が若干変化するのはこのゲームの特殊なところ。

 

ではどれくらい変わるのか?まあクレア的立ち位置がエイダ的立ち位置になる感じです。

お、ロード終了です。

 

スタート地点はランダムですがどうやら今回は学校の寮からスタートのようです。

ルームメイトにはいつものレナータと通常版では助けられないリサがいます。ネタバレなのでこの後彼女たちがどうなるかはあえて言わないでおきます。とりあえずチャートです。

 

なぜか初版はFPSなんですよね。

 

 

画面振動注意

 

 

 

 

ベッドで寝ていたようですがどうやらレナータに叩き起こされたようです。お、テレビですか。なになにい?

おおどうやら街で大規模暴動が発生しているようです。楽しそう…ってかそれ実写やんけ。すげえなカプ。えーっと時刻は……

9/28/1998/19:45

ふむふむ、なんでこんなギリギリまで自宅待機律儀に守っているんですかねえ。

 

 

「逃げろッ‼︎やばいぞ!」

 

うっせ!ボリューム上げすぎじゃい‼︎

えーっと取り乱しました。どうやら門の方にいたゾンビが入ってきてしまっているようですね。あ、先生がゾンビに飛びつかれて噛み噛みされています。えーっと…助ける必要は無いんですがここで見捨てるとトゥルーエンドにならないんですよね。しょうがない助けましょう。近くに転がっていたレンガを拾って襲いかかっている感染者の頭を叩きます。

 

怯んだ隙にレナとリサが先生を引っ張って助けます。噛まれたのは肩のようですね。では彼について少し、実はこの人BNAの元選手という設定なのでこの先生はタフネスです。一回噛まれたくらいなら二日は耐えます。

でも助けることはできない確定死亡キャラです。

 

では彼を救出したので門の開閉を行う小屋のほうにいきましょう。このままでは感染者無限湧きになってしまいます。海外ニキによるとここでゾンビ耐久やるとエターナルだそうで。

 

 

レナが他の生存者と一緒に先生を運んで行っている合間にリサと一緒に開閉小屋に到着しました。

入り口近くで警備員が倒れていますね。返事がないただの尸のようだ。

 

ではこの人から拳銃を回収します。2人死んでいるのでリサにも渡しましょう。

彼女は武器オタ…厳密に言えばミリオタです。

幼い頃からケンド銃砲店に遊びに行っているようなガチオタクです。ケンドさんもケンドさんで調子に乗って色々教えたりしていたようです。

 

うーんこの……

拳銃は標準的な9ミリ拳銃。まあ護衛分ならこれで十分なんですよね。感染者相手に非力なのは間違い無いですが。

では武器と弾(予備マガジン1個)を回収したので門の開閉機を動作させましょう。もうすでに感染者が6体くらい入ってきていますがどんどん増えていきます。第二波が5分後に到着予定です。

 

ガコッ

 

 

 

 

はい半分くらいまで閉まったところで急に配電盤がスパークしましたね。

はいご察しの通りショートしています。

 

ヒューズの交換が必要です。壁の棚に載せられている書類の中にマニュアルがあります。替のヒューズは物置小屋にあるので取りにいきましょう。物置小屋の鍵⁇実は壊れています。

 

ここはリサかめぐねえのどちらかが取りに行く事になりますがめぐねえ一択です。リサに行かせるとその後彼女を見たものはいなかったになります。

 

ではヒューズ回収はカットです。道中ゾンビも原則スルーです。

雨でびしょ濡れめぐねえが戻ってきたぞ!

 

早速ヒューズを交換して門を完全に閉じます。

はい終わり。さっさと帰りましょう。

宿舎はヘリが墜落して火災が起きているのでその隣の校舎の方へ避難します。

 

 

はい先ほど入り込んだゾンビとそれによる内部での感染者が多発して結構大変なことになっています。

保健室の窓でレナが手を振っていますね。ではそこに駆け込みましょう。

駆け込むとムービーです。リサが足を掴まれて引き摺り出されそうになります。

ですが先ほど助けた先生がかみつこうとしているゾンビをぶん殴り吹き飛ばしました。やったねリサちゃん生き残れたよ。

 

 

では窓を塞ぎます。近くの棚を引っ張って窓を隠す。はい終わりです。

 

オートセーブが入りました。はいまたムービーです。

 

話し合いのようです。内容は脱出をするか救助を待つかですね。

そんなもの脱出をするに決まっているじゃないですか。それが良いというわけではないですが、バイオに至ってはこっちがベスト選択となります。ですが結局意見が対立したので救助を待つ人はここに残し、救助を呼んでくるという名目で脱出をしましょう。

まあ最終的に生きて脱出できるのはレナとリサです。さっきの先生は……今は

怪我の治療をするために残るようです。

 

では早速逃げましょう。廊下側も侵入した感染者がちらほら見られます。でも大丈夫。序盤で数も少ないですからね。

 

とりあえず表玄関は危険いっぱいで通れないので反対側の裏門から脱げます。

門はこっちも閉じていますがよじ登って通ることができます。

では学校から出たところで本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暴動、火災、火炎瓶、そして鎮圧と銃撃戦、自宅待機。

この町で大変なことが起こっているというのは誰しもが感じていた。学校も休止されて寮生活の生徒は部屋で待機という常態だった。

 

雨の音が遠くしかしはっきりと、くっきりと、しっかりと聞こえてきていた。

 

ベッドで寝転んでは雨の音を子守唄に目を閉じて寝ようとしていた私は、異国の聞き慣れないようで聴き慣れた声に体を起こした。

「めぐみ、流石に寝るには早すぎるよ」

 

「そうだよ。夜中に起きちゃっても困るでしょ」

 

私と違って元気いっぱいなこのルームメイト、リサとレナータは、トランプゲームに私を巻き込みたいらしい。

仕方がない一戦付き合うかと思い腰を上げると、ちょうど部屋に置かれていたブラウン管テレビがノイズ混じりに映像を揺らしながら暴動の様子を写していた。

事態収集はまだかかかるらしい。

急にニュースの映像が乱れ、砂嵐が発生した。

「故障かな?」

 

「寮母さんに言ってくる」

 

「いいよめぐ。どうせベランダのアンテナの方向が悪かったんだ。雨が上がってから直すよ」

レナがそう言うなら今すぐ寮母さんのところに行く必要もないか。だけれど砂嵐の少し前に放送キャスターさんに暴徒が襲いかかっている瞬間が映っていた。あれはどこをどう見ても、またどう考えても人ではなかったように思えた。

だめだ変なものに見えてしまったというだけだろう。テレビを消そうとして、リモコンをつかんだ瞬間、何か雨音を切り裂いて近づいてくるような音がした。

異変に気づいたのは私だけではなく、部屋の全員だった。ヘリにしては音が大きすぎる。

「ヘリの音?」

 

 

「なんかおk……」

 

最後までレナの言葉は繋がらず、鋭い爆発音と衝撃で建物全体が地震でもきたのかのように揺れた。何回か点灯した照明が一斉に落ちる。

 

「何があったの⁈」

 

転んだ私をつかみ上げて起こしながら、真っ先にレナータは状況を把握しようとベランダから身を乗り出した。

状況はすぐに分かって、すでに大変な状態だって事を嫌でも理解させられたよ

 

「ヘリが突っ込んだ!火災も起こっているはやく逃げろ!」

廊下から誰かの叫び声が聞こえた。私たち3人はすぐに廊下に飛び出した。既に廊下には薄く煙が漂い始めていた。

すぐに離れないと煙に巻かれてしまう。

幸いにも建物の方にダメージは少なかったようで、みんな一斉に避難をしていた。

 

 

ただ、正面の門の近くまで行ったところで何か様子がおかしいのに気がついた。

いや、気がつかざるをえなかった。避難をしていた同級生が慌てて反対側に駆け出していたのだ。大雨で視界が悪くなっている中で、何かが向こう側にいる。そんな気配がした。

何があったのかを聞こうとしたけれど、それは聞く前に目の前に現れた。

 

「逃げろ!やばいぞ!」

数学を担当している男の先生が、こちらに向かって叫んだ。

何がですかと言おうとして、先生に何かが飛びついた。

それは人間だった。いや、人間のようで人間ではない何かだった。皮膚が腐り果て、体のいろんなところがボロボロで、血塗れのそれを人間と呼んでいいのであればそれは人間だろう。だけれどそれは完全に理性のない化け物のように先生の肩に噛み付いた。

とっさだった。私の隣で呆然として動けていない2人を尻目に、私は近くにあったレンガを持ってそれの頭を叩きつけていた。

煉瓦だったとしてもその重さで頭蓋骨にダメージを与えることはできる。実際手のひらに伝わる感覚は、濡れた煉瓦の重さと、骨が砕ける感覚の二つだった。そして仮称化け物が怯んだ隙に、我に帰ったレナとリサが先生を引っ張り出した。

 

 

「門を開けたらあいつらが入ってきて……」

 

先生は肩から出血していた。どうやらまだ門は開いたままらしい。このままだと私たちまで危険だった。

「めぐみ!門を閉じよう!」

そう言ったのはリサだった。とっさに私もうなずく。

「レナは先生を安全な場所へ連れて行って!」

 

「わかった!」

近くにいた同級生も駆けつけて先生は校舎の方へ連れていかれた。

急ごうと、雨の中をリサと門の方へ走る。途中でさっきのような腐った肌の人間が何人もふらふらと歩いていた。

 

もはや暴動なんてものじゃない。何か別の大変なことが起こっているようだった。

門は電動で開くもので、門の近くにある小屋から操作が行われる。その小屋の近くには警備員が倒れていた。

すぐに駆け寄って確認したものの、もうすでに脈はなかった。

顔を青くしてリサがしゃがみ込んだ。

私は……この状態に一周回って冷静になってしまっていた。感性が壊れてしまったのだろうか?

 

 

警備員の腰にあった拳銃を思わず取る。弾はまだ残っている。大丈夫、動きそうだ。使い方はわからないんだけれどね

「それ……いいの?」

 

「……ないよりマシかも。リサは使える?」

 

「使い方は知ってるけど実際に使ったことはないかな」

 

「そう……持ってていいよ」

小屋の中に入るとそこにも警備員が倒れていた。首元を噛まれてどうにかここへきたところで力尽きてしまったのだろうか?

床に広がるその血は、まだ赤く染まっていて時間が経っていないことを意味していた。

呼吸もなく心配も停止しているその警備員に軽く手を合わせ、手に握られていた拳銃を取った。使い方はわからないけれど持っておこう。

 

「ブローニングハイパワーね。使い方わかる?」

 

「全然…銃初めて見たし」

映画などでは簡単に使っているけれど実物を手に持てばその重さが手に広がる。

「セーフティを解除して、一応初弾は銃のシリンダーを手前に引っ張って装弾する方がいいかな。元から薬室に入ってる弾ってこんな雨じゃ火薬がしけって不発になる可能性が高いし」

 

「そうなんだ……」

 

「ともかくまずは門を閉めないと。確か…あった開閉ボタン」

それは年代物の門を動かすのにしては真新しいボタンが二つくっついているだけの操作板だった。後から自動化しましたというのが丸わかりだ。

リサがすぐに門を閉めようとスイッチを押す。

モーターと歯車の軋む音がして門が閉まり始めた。だけれど、しかしそれは半分まできたとこで唐突に動くのをやめた。その上操作板の下から白煙と焦げるような匂いがした。

 

 

「嘘故障⁈」

 

「そんなっ…でもこう言ったときの修理部品とかがあるはず」

 

操作盤の下にある点検パネルを開けて中を覗くと、ヒューズが焼き切れていた。

「メグ!故障マニュアルがあったわ!」

 

「ならヒューズが焼けちゃってる場合はどうしろって書いてある?」

 

「えっと……一旦操作盤の電源を落として新しいヒューズに交換してくださいって」

ヒューズが必要ってことね…でも交換ヒューズなんてそう簡単に見つかるかしら?用務員室とかにありそうな気がするけれど……

「警備日記だ」

私が迷っているとリサがさらに何かを見つけてくれた。それはどうやらここの警備の人たちがつける業務報告書のようなものだった。

「えっと……あった!三日前のやつ。古い機械だから時々過電流が流れてヒューズが壊れるらしくて……スペアパーツは予備が用務員室近くの物置小屋のほうにあるって!」

 

「わかった。取りに行ってくる」

 

「危険だってば!」

危険なのは十分理解していたよ周りの大人に頼った方がいいというのもわかっていた。だけれども、しかしその時の私は頭がおかしくなっていたのだろう。普通であれば絶対にしないような行動を取ろうとしていた。いやとっていた。まるで何かに操られるかのように……

「リサはここ守っておいて」

 

操作小屋を飛び出した私は駆け足で雨の中を突っ走り、物置小屋に突撃した。

扉を引き開けてヒューズを探す。幸いそれは棚の上に置いてあって、側面にヒューズとしっかり書かれていた。

それを取って化け物の合間をすり抜けるように走り抜ける。マラソン選手もびっくりだったのではないだろうか?

門の向こう側には雨で悪い視界ながらたくさんの仮称化け物が歩いてきていた。あれが入ってきたりしたら…思わずゾッとする。

 

「ヒューズとってきたよ!」

 

戻ってくるとリサは入り口で化け物を撃ち倒していたところだった。

地面に倒れている化け物を飛び越えて小屋に飛び込み、焼き切れたヒューズを引き抜く、すぐに替のヒューズを取り付け、操作盤のスイッチを操作した。

止めていた電源を入れ直し、閉まるボタンを押す。

再び息を吹き返した門が閉まり、その直後たくさんの化け物が目の前で閉じられた門を破壊しようと叩き始めた。

 

 

「行こう!ここは危険よ」

リサに手を引かれて息も絶え絶えに駆け出す。既に入り込んでいた化け物が、少しづつだけれど集まり始めていた。

 

 

既に宿舎の方は火に包まれていて、赤と橙色の松明となってしまっていた。あそこに立て籠るのはどう考えても無理だ。無事そうなのは校舎の方だけだ。確かそっちの方に先生たちも連れていかれていたはずだ。

すぐにそっちに向かってみれば、入り口のところにはあの化け物が溜まっていて入れそうにはない。

すると、一階の窓の一つが開いて、レナが顔を出していた。

「こっちだっ‼︎窓から入って‼︎」

 

その声に釣られるように私は、私達は窓に飛びついた。思いっきり地面を蹴って助走をつけたまま窓に飛び込む。一歩間違えれば窓枠にぶつかりかねなかったけれど、運が良かったのか私はそのまま飛び込んで床を転がった。

 

 

だけれど後から入り込もうとしたリサはそうはいかなかった。上半身が入ったところで背後から迫ってきていた化け物がリサの足を掴んだのだ。

 

 

「いやっ離して!」

 

とっさに彼女は持っていた拳銃で足を掴む化け物の頭を叩いた。だけれど怯んだ様子はない。

 

このままでは引き摺り出されてしまう。とっさに彼女の手をつかもうとして、さっき助けた数学の先生が割り込んだ。

先生はすぐに化け物の頭を掴み上げてリサから引き剥がした。

すぐに窓を閉め、近くにあった棚で窓を塞いだ。窓を強く叩く衝撃が棚越しに伝わってくるようだった。

 

 

だけれど恐怖と棚一つ隔てられたことでだんだんと冷静に物事を考えられるようになってきた。

同時に私がそれほど危険な行為をしていたのかもしっかりと、くっきりと、はっきりとわかってきた。

恐怖で鳥肌が立ち、体の震えが止まらなくなった。それでも生きているという証拠だと思えば、誠に非常識ながらなんとか堪えることができた。

 

 

 

 

to be continued


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