冒頭の翔太の言葉はモノローグみたいなものです。
原作のタイプライターで報告書を作っているみたいな感じをイメージしてもらえればと思います。
それでは、どうぞ!
追記:原作で、ついに花嫁決定・・・なのでしょうか?
114話が良すぎて、何度も見返してしまいました!
第7話 「Oの花火/フィリップは花火大会に行きたい」
(五つ子の《まともな意味での》家庭教師の授業を終えた後日、・・・フィリップに何を言われたのかは知らないが、二乃の上杉に対する風当たりは少し酷くなったようだ。相棒が余計なことを言ったのではないか、という懸念に俺は頭を抱えながら・・・・・)
翔太の家にある倉庫の地下・・・ダブルのアジトとして、使っている秘密のガレージで、二乃を助けたことを思い出していた翔太は・・・
「翔太・・・夏祭りに連れて行ってくれ!」
(・・・別の意味で、俺は相棒の言葉に頭を抱えていた)
目を輝かせながら、そうお願いしてくるフィリップに、ため息をついていた。
9月30日、日曜日・・・今日は東町で季節外れの花火大会が開催されているのだが・・・
「あー、フィリップ・・・夏祭りじゃなくて、花火大会な・・・まぁ、確かに今年は祭りの日に限って、ガイアメモリ関連の事件が重なって、行けてなかったしな」
「花火もそうだが、毎年毎年少しずつ異なる屋台には大変興味をそそられる・・・僕の知識欲が夏祭りを欲しているんだ!」
「・・・それ、毎年言ってるだろう」
うんざりした表情でフィリップの言葉に突っ込む翔太だったが、
「はぁ・・・分かってないね、翔太。情報とは常に更新されるものだよ。それを一度知ったからと、知らなくていいなんて言うのは愚か者の言うことだよ」
「こ、こいつ・・・!?」
やれやれといった表情のフィリップにイラっとしながらも翔太はなんとか怒りを収めながら、話を続けた。
「・・・・・はぁ。分かったよ。だけど、お前・・・顔出しで行くのは危険だろう?どうするんだ?」
「その辺は抜かりはない・・・これを使うからね」
「お、お前・・・それは!?」
フィリップが取り出した物に、翔太は言葉を失うのであった。
花火大会が行われる東町の会場。屋台や観客で賑わうそこに、
「すまない・・・このイカ焼きを2つ頂けるかな?」
「おう、まいどあり!」
「・・・・・・・・・・・」
イカ焼きを売るおじさんに、注文するフィリップの後ろ姿を少し離れた位置から見ている翔太の姿があった・・・のだが、
「お待たせ、翔太。イカ焼き、食べるかい?」
「ああ、サンキュー」
「・・・少しは楽しんだらどうだい?そんなしかめ面では、楽しい空気も台無しだよ」
「・・・・・今のお前の格好のせいだよ」
翔太の険しい顔の理由・・・それは、フィリップの格好にあった。どこから持ってきたのか、薄い翡翠色の浴衣に下駄・・・ここまではいい。問題は顔にあった。そう、フィリップが素性を隠すために被っているひょっとこの仮面に。
「言っただろう。監視カメラなどの顔認証は顔の形で判断する。対策として、祭りで使用しても違和感がないのは、このひょっとこだって」
「・・・はぁ。理屈は分かるが、どうにも安心できなくてな」
「堂々としない方が注目を集めるだけだよ。そんなところに敏感になっているから、いつまでもハーフボイルドなのさ」
「・・・うるせぇ」
フィリップにからかわれ、悔しがりながらイカ焼きを齧る翔太。
「おおお!うめぇ!?」
「・・・本当に半熟だね、君は」
相棒の素直な表現に、フィリップはやれやれといった表情で仮面をずらし、自分のイカ焼きを食べるのであった。
「翔太、次は射的なんてどうだい?」
「おっ、いいな。どっちが多く落とせるか、勝負だな」
屋台を巡り、食べ歩きを堪能した二人は出店に挑戦しようと話しあっていた。周りの目を警戒していた翔太も、祭りの雰囲気に呑まれ、いつの間にかフィリップの提案に乗り気で賛同していた。あと少しすれば、花火が始まるためか、人混みも酷くなってきている時だった。
「きゃあ!」
「おっと・・・大丈夫か?」
人混みに押され、少女が翔太にぶつかった。倒れそうになった少女の腕を翔太が掴んだ。
「す、すみません。ありがとうございます」
「いいや、気にすんな。この人混みだから、ぶつかるのもしょうがないさ」
少女の謝罪に、気にしてないと返す翔太。連れはどうしたのか、翔太が聞こうとした時だった。
「らいは!」
「あっ、お兄ちゃん!」
少女を呼ぶ声が聞こえ、そちらを向いた時だった。
「はぐれるから、手を離すなって言った、だ・・・さ、佐桐!?」
「・・・上杉、お前も来てたのか?というか、もしかして?」
まさかの人物がいたことに、風太郎も翔太もそれぞれ驚いていた。そして、翔太は少女を指しながら、思わず尋ねていた。
「ああ。この子は俺の妹のらいはだ。どうしても花火大会に行きたい、って言われてな」
「へぇ・・・お兄ちゃん的なことをしてるわけだ。というか、お前と似てないぐらい、かわいいな」
「・・・お前までそう言うのか・・・確かにかわいいけどな!!!」
(シスコンか・・・うん?『お前まで』?)
風太郎の妹への溺愛ぶりを感じながら、その言葉に翔太が違和感を覚えていると、
「上杉君、らいはちゃんはいましたか?・・・・・えっ!?さ、佐桐君!」
いつもの星の髪飾りはそのままに浴衣姿の五月が近くにいた。そして、
「ちょっと五月!はぐれないでよ!」
「あれ・・・もしかして、あれ、ショータ君じゃない?」
「あっ!本当だ!佐桐さん、こんにちわ!」
「偶然」
残りの四姉妹も姿を表した。更には、
「ちょっと、翔太。早く行かないと、射的をする時間が」
先に行っていたフィリップまでもが翔太の元に戻ってきた。だが、
「っ!?ち、ちょっと待て!?」
フィリップの顔を見て、すぐさま翔太はフィリップに詰め寄った。
「ど、どうしたんだい、翔太?」
「バカ!二乃が近くにいるんだよ!」
「っ!?」
翔太の言葉に全てを悟ったフィリップは、人混みの中で、頭の横にずらしていたひょっとこの仮面を慌てて、戻した。翔太が慌てて詰め寄ったのは、フィリップの仮面がずれているのが、目に入ったからだ。
「あれ、翔太さん、そちらの方はどなたですか?」
「えっ!?あ、ああ・・・えっーと・・・」
四葉の質問に何と答えるべきか、模索している時だった。
「もしかして、弟さんですか?」
「えっ!?・・・ああ、そうだ。こいつにねだられて、今日は祭りに来たんだ」
五月の言葉にのっかかり、翔太はそう答えた。
「へぇ~、ショータ君に弟君がいたんだ」
「意外」
興味深そうにする一花と、目を丸くしている三久の視線に、翔太と(珍しく)フィリップも冷や汗をかいていた。なぜなら、
「・・・・・・・・・・・・」
一番危険な二乃が、フィリップのことを疑いの眼差しで睨んでいたからだ。そして、二乃が口を開こうとした時だった。
『大変長らくお待たせ致しました。まもなく開始致します』
花火の開始を知らせるアナウンスにより、一気に観客が動き出した。その流れに、翔太たちも巻き込まれてしまった。
「っ!?フィ・・・・・・!?」
相棒の名前を呼ぼうとする翔太だったか、そこにフィリップの姿はもう既になかった。いや、上杉兄妹や五つ子の姿もそこにはなかった。
「痛っ!?」
「っ!(今の声は・・・)」
微かに聞こえた声を頼りに翔太は人混みを掻き分け、先ほど見た浴衣の主の腕を掴んだ。
「っ!?さ、佐桐・・・!」
「いいから!とりあえずここから抜けるぞ」
二乃に有無を言わさず、翔太は先導して人混みを掻き分けて行った。それに何も言わず、二乃は従った。数分して、二人はようやく人混みを脱出できた。
「やっと、抜けれたな」
「え、ええ。というか、かなり時間かかちゃったじゃない!」
「悪かったって。それで?はぐれた時とかに備えて、待ち合わせ場所とかは決めてるのか?」
「・・・花火を見るために、あるお店の屋上を予約したの。そこに・・・あっ!」
「・・・・・何か問題でもあったのか?」
今すぐにでも相棒を探しに行きたい翔太は、しまったという表情をした二乃の顔に物凄く嫌な予感を感じていた。
「どうしよう・・・今年のお店の場所、私しか知らない・・・!」
「・・・まじか」
二乃の言葉に翔太が絶句する中、一発目の花火がうち上がった。
次回 仮面ライダーW
『Oの花火/検索を始めよう』
これで決まりだ!
まさかのフィリップまでも迷子・・・
中編に続きます
仮面ライダーアクセル参戦決定!ヒロインは誰がいいですか?(すみません、オリジナルヒロインだと、更に介入難しそうなので、削除しました)
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一花
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三玖
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四葉
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絶望が・・・お前の花嫁(ゴール)だ