また、原作と違い、メンバーの合流の仕方が異なります。ライダーパートに繋げようとしたら、こうなりました。
それでは、どうぞ!
・・・今、思ったら、翔太が苦労人すぎる?
「どうしよう・・・今年のお店の場所、私しか知らない・・・!」
衝撃的な事実を思い出した二乃は、すぐさま姉妹へと連絡を取った。だが、
「・・・誰も出ない」
誰一人携帯に出ずに落胆していた。一方、翔太も、
(フィリップ・・・!携帯に気づいていないのか?)
スタッグフォンでフィリップに連絡を取ろうと試みるも、電話が通じず、焦りを感じていた。
「不味いな、これ。どんどん人も増えてきてるし、更に離れて・・・・・っ!?」
二乃にそう提案しようとした翔太は、涙をためた二乃の顔に言葉を失った。
「なぁ?もしかして、今日の花火、何か大事な意味があったのか?」
「・・・・・・・・・・・」
翔太の問いかけに二乃は顔を伏せ、答えるべきかどうか、一瞬迷い、そして・・・
「お母さんとの思い出なのよ・・・花火は」
「・・・・・・・・」
二乃の独白を翔太は静かに聞いていた。
「お母さんが花火が大好きだったから・・・毎年みんなで揃って見に行ってた。お母さんがいなくなってからも、毎年揃って」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「私たちにとって・・・花火は、大事なお母さんとの思い出なのよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その言葉と真剣な表情に翔太は、
(放っておけないよな・・・)
自信のお人好しにため息をつきながら、
「その花火を見る場所、教えろ」
「え・・・?」
「俺が探してくる。だから、場所を教えろ」
翔太の言葉に、二乃は驚いていた。
「あ、あんたには関係ない話でしょう!?」
「ああ、確かにな。だけどな、その大切な思い出のために必死になってるお前を放っていくなんてな・・・・・俺の信念が許さないんだよ」
「・・・・・・・・・・・」
いつもとは違う雰囲気の翔太に二乃も何も言えなくなってしまう。
「まぁ、任せとけ。これでも、人探しは得意なんだ。それに俺には『♪♪♪』!おっと、ナイスタイミングだ」
翔太の言葉を遮り、スタッグフォンから着信音が鳴り響いた。その通知画面を見た翔太は、
「俺には、相棒っていう切り札があるからな」
自信満々に答える彼のスタッグフォンの画面には『フィリップ』の文字が表情されていた。
時間は少し遡る・・・・・
「ふぅ、やっと抜け出せた・・・それにしても、もの凄い人混みだな。花火には、ここまで人を強くする力があるのか・・・実に興味深いね」
人混みから抜け出したフィリップは、未だに混み合う人の波を見ながら、ズレた感想を持っていた。そして、翔太に連絡を取ろうとした時だった。
「ぷはぁ!やっと抜け出せた!」
「うん、君は?」
人混みから抜け出した人物に、フィリップは気づいた。その人物は、
「あっ・・・左桐さんの弟さんの・・・・・仮面の人!」
「・・・そういえば、名乗ってなかったね。僕の名前はフィ・・・左桐来斗だ、」
「・・・来斗さん?私は中野四葉って、言います!改めて、よろしくお願いします!」
「ああ、よろしく。ところで、君の姉妹はどうしたんだい?」
思わずいつも名乗っている名前を言いそうになってしまったフィリップだったが、弟だという設定を思い出し、四葉に即興の名前を名乗った。フィリップの言葉に四葉は周りを見渡すが、
「・・・・・どうやら、私だけみたいですね」
「ふむ・・・そうか。ちょっと待ってくれないか?」
四葉の回答に、フィリップは少し考えてから、スタッグフォンを取り出し、翔太に電話をかけた。もしかすれば、翔太の方に他の姉妹がいるのではないかと思ったからだ。
「うわぁ!それ、携帯なんですか!?すご~い!」
スタッグフォンに驚きと興味を示す四葉に苦笑しながら、コールを待っていると、
『もしもし!フィ・・・翔太だ』
「・・・翔太、すまない。連絡が遅くなった、来斗だ」
電話に出た翔太は、焦りで思わず相棒の名前を呼びそうになったが、ギリギリで止まった。その反応に、五つ子の誰かがいることを悟ったフィリップは即興の名前を告げながら、そのまま会話を続けた。
「今、時計台の近くにいるんだ、中野四葉と共にね」
『本当か!?』
フィリップの言葉に翔太は驚いた。名前を呼ばれ、反応した四葉は、
「左桐さんですか!?」
『今の声、四葉!?そこにいるの!?』
と反応し、電話越しに二乃の驚きの声が聞こえてきた。
「良かった。どうやら、君の方にも姉妹がいたようだね。これからそっちに『待ってくれ、フ・・・来斗』・・・うん?」
フィリップの声を遮った翔太の言葉に思わず眉を潜める。
「どうかしたのかい?翔太」
『来斗・・・悪いだが、今すぐに他の中野姉妹の居場所を検索してほしいんだ』
「・・・・・翔太、事情を聞かせてくれるかい?」
相棒の真剣な声に、フィリップも探偵モードに頭を切り替え、理由を尋ねた。他の3人が行方が分からず、お店の場所を知っているのも二乃だけであること、五つ子にとって、花火は母親との大事な思い出であることを聞いたフィリップは、
「あいも変わらず、お人好しだね、君は」
『甘いことだって言うのは分かってる。けど!』
「・・・君の探偵としての血がそれを放っておけない、だろう?」
『・・・ああ』
フィリップの言葉に翔太はそう答えた。
「ふぅ、分かった。こういう使い方はすべきではないのだろうけど、事情が事情だ。任せておきたまえ」
『!!サンキュー!』
「二分後に折り返す」
そう言って、フィリップは通話を切った。
「さて、えーと、中野四葉・・・四葉ちゃんと呼んでもいいかな?」
「は、はい!大丈夫です!」
「ありがとう。実は君にお願いがあるんだ」
「お願い・・・?」
フィリップの言葉に四葉は首を傾けながら、尋ね返していた。
「ああ。僕は今からちょっと考え事をしないといけないんだ。とても集中しないといけないから、その間、僕の体を見ててほしいんだ」
「えっ?あっ、はい、分かりました・・・?」
よく分からないお願いに困惑する四葉を置き去りに、フィリップは自身の頭の中にある、検索ベース『地球の本棚』に入るポーズを取った。
「さぁ、検索を始めよう」
そう言うフィリップの横で、
(左桐さんの弟さんって、個性的だな・・・)
そんな失礼な感想を四葉が思っていた。集中し、目を開いたフィリップの視界は、先ほどの祭りの会場ではなく、先が見えない真っ白な空間に無数の本棚が並ぶ、異様な空間・・・『地球の本棚』に切り替わっていた。
「さて、では、始めようか・・・検索対象は中野姉妹の居場所。キーワードは『祭り』『東町』」
フィリップがキーワードを述べると、本棚が勝手に動きだし、数冊の本を残し、消えてしまった。
「ふむ、かなり絞り込めたね・・・後は個人の名前をキーワードとすれば、場所が分かるか。キーワード、『中野一花』『中野三玖』『中野五月』」
そのキーワードにより、残っていた数冊の本も動き、三冊の本がそこには残った。
それらを手に取り、中を読んだフィリップは・・・
「検索を完了した」
「うわぁ!びっくりした!?」
現実世界に戻ったフィリップはそう呟き、翔太へと連絡を取ろうとした。いきなりフィリップが動き出したことに四葉は驚いてしまっていた。
「もしもし、翔太かい。3人の居場所が分かったよ」
「フィリップの情報だと、この辺りだよな?」
フィリップから連絡を受けた翔太は、二乃に先に店に行くように頼み、現在地から最も近い三玖がいるとされる場所へと来ていた。フィリップと四葉もその近くにいるらしく、そこで合流することにしたのだ。
「どこだ・・・?」
翔太が目を凝らしながら、三玖を探していると、
「フータロー、行って!」
「うん?今の声は・・・?」
聞き覚えのある声と呼び名に翔太は、声のした方へと向かうと、
「足、これ以上は無理っぽい。一花をお願い」
「だが、ここでお前を一人にするわけには・・・」
「三玖、上杉!」
翔太は風太郎と三玖の姿を見つけ、声を掛けた。二人も翔太に気が付いたようだ。その時、
「翔太!」「あっ、三玖!上杉さん!」
タイミングよく、フィリップと四葉も翔太たちの元へと声をかけてやってきた。
「良かった。無事に合流できたようだな・・・あとは一花と五月か・・・!(残り時間は20分・・・!)」
柱時計を見上げ、残り時間を確認する翔太。急ぎ、フィリップの検索結果が示した場所へと翔太が向かおうとした時、
「佐桐、らいはを頼めないか?」
「・・・?らいはちゃんを?」
「ああ。さっき一花を見かけて・・・あいつ、みんなと花火を見られないと言ってたんだ」
「・・・!?」
風太郎の衝撃的な言葉に驚いた翔太は思わず、駆け出しそうになるが、
「・・・・・だから、あいつのことは俺に任せてくれないか?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・こいつらがどんなにこの花火を楽しみにしていたのかは・・・俺も知ってる。それに、あいつには、言ってやらないと気が済まないことがある・・・」
「・・・・・分かった。ふ・・・来斗」
「もう既に検索は完了している。中野一花はこの先の道をまっすぐ歩いている。早く行きたまえ」
「・・・ああ・・・と、その前に!悪い、らいはのことも・・・!」
「分かった、分かった!こっちは任せとけ・・・早く行ってこい」
風太郎に一花のことを頼み、らいは捜索の件を請け負った翔太は風太郎に早く行くように催促した。風太郎は一花を追いかけて行った。
「・・・さて、三玖、四葉・・・この場所に向かってくれるか?この店の屋上で二乃さんが待ってるから。四葉、悪いんだが、三玖を負ぶって行ってくれるか?」
「はい!お任せください!」
スタッグフォンの画面を見せながら、三玖と四葉に場所を説明する翔太。
「良し。来斗、検索対象の追加だ。上杉らいは・・・頼む」
「分かった、検索をかい・『ビービービー!!!』!?」
フィリップがそのまま、らいはの居場所を検索しようとした時だった。
「「っ!?!?」」
翔太とフィリップの持つスタッグフォンが振動した。その振動パターンは二人にあることが起きたことを告げていた。急ぎスタッグフォンを開き、場所を確認すると・・・
「っ!?嘘だろう・・・!」
翔太は画面の表示が告げる場所に驚愕していた。そこは、先ほど、フィリップが告げた五月がいるであろう場所のすぐ近くであったからだ。
「五月さん、大丈夫?」
「だ、大丈夫ですよ!らいはちゃん!」
他の姉妹とはぐれ、携帯も充電が切れてしまった五月は困り果てていた。同じく、風太郎にとはぐれたらいはと偶然にも合流できたのは良かったものの、方向音痴である五月には、今、自分がどこにいるのかも分からない状態であった。
(ど、どうすれば!?私が不安な表情をすれば、らいはちゃんにも伝わってしまいますし・・・私が頑張らないと・・・!)
責任感の強い五月は、なんとか笑顔を取り繕い、何か道しるべはないかと、周囲を見渡していた。どうやら、いつの間にか人気のない公園まで来ていたらしい。誰か人が通れば、道を尋ねられたのにと考えていた五月は落胆した。その時だった。
ガサッ!!
「(!!もしかして、人・・・!?)あの、すみま・・・・・・えっ・・・?」
人が通ったと思い、音がした方を見たときだった。五月の言葉はその光景に言葉の続きを言えなかった。五月につられ、その方向を見たらいはも言葉を失った。
「おや・・・お嬢さんたち、迷子かい?でも、大丈夫だよ。君たちはここで僕のごちそうになるのだから!!」
その残酷な台詞と共に、声の主がその全貌を露にした。顔には、人間にはない大きな顎、全身が黒い鎧のようなものに覆われ、細かいギザギザの滑り止めのようなものがついた手足と本来存在しない筈の側腹から生えたもう一組の足・・・それが人間ではない異形な存在であることを、五月とらいはに理解させるには充分であった。
「いやね、僕も好き好んで、人を食べたい訳じゃないんだ。でもね、お嬢さんたちのような女性を見てるとね・・・ぐちゃぐちゃに壊したくなるんだよ!!!」
口から酸のようなものを垂らしながら、ドーパントが叫ぶ。ガイアメモリに対する依存の末期状態であることは目にも明らかな言質だった。そのまま、ドーパントは五月たちに迫ってきた。
「い、いつ、きさん・・・・・・!」
「っ!だ、大丈夫、です・・・ら、らいはちゃん・・・」
必死に自分の浴衣を掴んでくるらいはを背中に庇う五月。しかし、彼女もまた恐怖で動けなくなっていた。せめて、らいはだけでも逃がさなければ、と頭では分かっているのだが、うまく言葉が出せないでいたのだ。
「じゃあ・・・まずはお前からだ!!」
ドーパントが一気に突進してきた。衝撃を覚悟し、五月が目を瞑った時だった。
「はぁぁ!!!」
「ぐぁぁ!?」
気合いと共に、何者かがドーパントに横から飛び蹴りを食らわせた。不意打ちで、ドーパントは防御できず、吹き飛んだ。
「えっ・・・・・?」
ドーパントの悲鳴に、思わず目を開けた五月の眼前には、
「悪いな、五月さん・・・来るのが遅くなっちまった」
自身の家庭教師であり、不敵に笑う左桐翔太の姿がそこにはあった。
次回 仮面ライダーW
『Oの花火/氷砕の戦士』
これで決まりだ!
ヒーローは遅れてやってくる・・・
ちなみに、翔太たちがドーパントの出現に気づいたのは、スタッグフォンに搭載された、ガイアメモリセンサーによるものです。ガイアメモリが起動したエネルギーを感知する、オリジナル設定となります。弱点として、ガイアメモリが起動しなければ、センサーも反応しませんので、メモリを所持してるかどうかの判別や追跡には使えないという点です。
翔太が学生ということもあり、風都イレギュラーズ以外にも、こういった機能がないと、大変(オリ主も作者も)かと思い、こうなりました。
それでは、後編のライダーパートへどうぞ。
仮面ライダーアクセル参戦決定!ヒロインは誰がいいですか?(すみません、オリジナルヒロインだと、更に介入難しそうなので、削除しました)
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一花
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三玖
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四葉
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絶望が・・・お前の花嫁(ゴール)だ