仮面ライダーW/Kの花嫁   作:wing//

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またしてもタイトルでのネタバレです。

何書いても、ネタバレにしかならないので、本編をどうぞ!

また、アクセルのヒロインアンケートは22日まで行う予定です!是非清き一票を!・・・一花が人気すぎて、どう絡ませようか、悩んでます(苦笑)


第9話 「Oの花火/氷砕の戦士」

(ギリギリセーフってところか・・・!)

 

間一髪の状態だったようで、五月とらいはの安否を確認した翔太は一安心していた。

 

「ぐっ・・・!?な、なんなだよ!」

 

翔太の飛び蹴りで吹っ飛んだドーパントはまだダメージが残っているらしく、立ち上がれないでいた。

 

「五月さん、らいはちゃんを連れて、今すぐ逃げろ!」

「えっ!?あ、あなたは!?」

「あいつを足止めする。時間は稼ぐから、この携帯の画面に従って、走れ!そこに他の姉妹もいる!」

 

翔太は、スタッグフォンを五月に放り投げ、早口で説明した。

 

「そ、そんな!?だ、駄目です!一緒に逃げましょう!?」

「・・・奴さんがそれを許してくれるわけないだろう」

 

今にも立ち上がりそうドーパントを睨みながら、翔太は五月の提案を却下した。

 

「で、ですが・・・!?」

「あー、この馬鹿!状況を考えろ!」

「!!!」

 

いつもと違う翔太の雰囲気と言葉に、馬鹿と呼ばれたことにも関わらず、五月は何も言えなくなってしまった。

 

「お前に何かあったら、他の姉妹がどう思う!それに、お前の側にはらいはちゃんもいるだろうが!!」

「っ!?」

「その子に何かあったら、上杉がどうなるかなんて、お前にも分かるだろう!だから、早く逃げろ!俺も時間稼ぎが済んだら、上手く逃げるから!」

 

翔太はそこで言葉を切り、

 

「その子を頼む・・・・・五月!」

「っ!?・・・分かりました!絶対に無理しないで下さいね!」

「・・・ああ!」

「らいはちゃん、こっちに!」

「う、うん・・・!」

 

翔太の言葉を信じた五月は、スタッグフォンの画面に従い、らいはを連れて、その場から走り出した。その姿を見届けてから、

 

「さて、後はお前をどうにかするだけだな」

「ぐうぅ!き、貴様!?殺す、殺してやる!?」

「・・・メモリの末期症状か!ったく、そんなもんに手を出しやがって・・・!フィリップ!」

 

起き上がり、今にもこちらを射殺そうとする勢いで睨んでくるドーパントに厳しい目線を送りながら、翔太はダブルドライバーを取り出し、装着する。

 

「翔太、こっちは準備OKだ」

 

中野姉妹から距離を取ったフィリップは呼び出したリボルギャリーの中で、準備万端で待機していた。

 

『Cyclone!』

『Joker!』

 

互いにガイアメモリを起動させ、変身ポーズを取り、

 

「『変身!』」

『Cyclone! Joker!』

 

そう叫び、ガイアメモリを差し込み、ダブルへと変身する。

 

「お、お前!?赤い目に、緑と黒の二色野郎・・・噂の仮面ライダーか!?」

「おっ、俺たちのことを知ってるのか?なら言わなくても分かるよな」

 

ドーパントの反応に、驚きながらも翔太はそう問いかけた。

 

「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」

 

そして、ダブルはドーパントと戦闘を開始した。

 

『翔太、奴の大きな顎には注意するんだ』

「分かってるよ!おらぁ!」

 

フィリップの忠告を聞きながら、翔太はジャンプからのパンチを繰り出した、が・・・

 

「ふん!甘いだよぉ!!」

「っ!?ぐわぁ!?」

 

鎧のような表皮に衝撃が吸収されてしまい、逆に反撃を受けてしまう。4本の足からの攻撃にダブルの体に火花が走る。負けじとダブルも蹴りで反撃するも、ドーパントには効かず、逆に吹き飛ばされてしまう。

 

「くっ、硬ぇなぁ!?」

『おそらく、昆虫系のメモリだろう。徒手空拳のジョーカーでは相性が悪いようだ』

「よし!なら、メモリチェンジだ!」

 

フィリップの分析を参考に、ドーパントの追撃を転がりながら避け、背後を取ったダブルは

 

『Heat!』『Metal!』

『Heat! Metal!』

 

新たなメモリを取り出し、フォームチェンジした。振り返ったドーパントに対し、

 

「これで、どうだぁ!?」

「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

 

炎を纏ったメタルシャフトを叩き込んだ。その一撃はドーパントの表皮を貫き、確かなダメージを与えた。

 

「よし、効いてる!まだまだ行くぜ!おりゃぁ!!」

 

ダメージがあったことを確認し、ダブルは攻勢に出た。ドーパントもなんとか反撃しようとするも、ヒートメタルのパワーと炎に押し負けてしまう。次々とメタルシャフトの連撃を受けてしまい、

 

「おらぁ!」

 

炎を灯らせたダブルの右ストレートに大きく吹き飛ばされてしまった。

 

「さぁ、そろそろ終わりにしようぜ?」

 

そう言って、ダブルが決め技を放とうとしたときだった。

 

「くっ、これでも食らえ!」

「なに、ぐわぁぁ!?」

 

ドーパントが吐き出した酸を、油断していたダブルはもろに受けてしまった。

 

「へへっ!!食らえ、食らえ!!」

 

酸が有効だと悟ったドーパントは、次々と酸をダブルに向かって放ち続けた。それを避わしながら、

 

「このぉ、調子に乗りやがって!」

 

『Trigger!』

『Heat! Triger!』

 

「お返しだ!」

 

トリガーメモリ専用武器であるトリガーマグナムから、火炎弾を連射し、酸を打ち落とす。

 

「くっ!?」

「・・・さぁ、悪あがきはもうおしまいか?」

 

酸まで通じないと分かったドーパントは悔しそうに、一方のダブルはドーパントを挑発していた。そのまま、トリガーマグナムの銃身をドーパントへと向けた。だが、

 

「くっくっくっ・・・・・あはははははははは!?」

「っ!?なんだ?」『・・・・・・・・』

 

いきなり笑いだしたドーパントに、ダブルは警戒を最大限に引き上げる。

 

「・・・・・もういい!こうなったら、全部を食いつくしてやるよ!?お前も、あの女たちも、この町に住んでる奴ら、ゼンブ!!!」

 

そう叫び、異様な光を放ち始めるドーパント。

 

『翔太!早く、メモリブレイクを!?』

「あ、ああ!」

 

フィリップの慌てた声に、翔太も急ぎ、トリガーメモリをトリガーマグナムに装填する。

 

『Triger! Maximum Drive!』

 

トリガーマグナムから、エネルギーのチャージ音が鳴り響く。

 

「『トリガーエクスプロージョン!』」

 

トリガーマグナムから超高熱のエネルギー弾が放たれ、ドーパントを直撃し、大爆発を起こす。

 

「・・・やったか!?」

 

爆発の煙で、メモリブレイクが成功したかどうか分からず、翔太が叫んだ。だが、

 

「グルルル・・・!」

「なぁ・・・倒せてないだと!?」

 

ドーパントは健在していた。最も火力の高いヒートトリガーのマキシマムドライブが効かず、流石の翔太も驚きを隠せずにいた。

 

「くそっ!なら、もう一発・・・!」

『待て、翔太!あれを見ろ!』

「あん?・・・そ、そんな!?」

 

フィリップの言葉に、翔太が煙が薄くなった所を見ると・・・・・もう一体のドーパントがそこにはいた。

 

「な、なんで・・・!?」

『っ!?翔太、構えろ!その後ろにもいる!』

「「「「「グルルルルル!!!」」」」」

 

フィリップの言う通り、ドーパントたちの後ろにも、同じ姿をしたドーパントが数体存在していた。状況が読み込めないダブル。その時、

 

「!?なに・・・!?分裂した・・・!」

 

一体のドーパントが、2体に別れたのだ。それだけに止まらず、ドーパントたちは次々と分裂を始めた。

 

「くそ!これ以上、増えられてたまるか!?」

 

冷静になった翔太は増えていくドーパントたちにトリガーマグナムを放っていく。

火炎弾を受けたドーパントは、耐久力が低いようであっという間に溶けていく。だが、ダブルの攻撃よりも分裂のスピードが早く、徐々にダブルは囲まれ始める。

 

『・・・・・そうか!そういうことか!』

「なんか分かったのか、フィリップ!」

『ああ、これはメモリの暴走だ』

「暴走!?」

 

トリガーマグナムの引き金を引きながら、翔太はフィリップに推理を聞き続けた。

 

『さっきのドーパントが放った光・・・・・おそらく、使用者の感情にメモリが共振したんだ。そして、奴が使っていたメモリはきっと『アントメモリ』だ』

「アント・・・・・アリのドーパントってことか!」

『ああ。元々、アントメモリに増殖なんて強力な能力はなかったはずだ!それが・・・』

「追い詰められて、進化したってことか・・・くそ!」

 

自分たちが、この状況を引き起こしてしまったという事実に翔太は焦りを感じていた。

 

『不味い・・・理性を失っているようだが、このまま増殖すれば、被害はとんでもないことになる・・・・・!』

「どうする!?ルナトリガーで、一気に倒すか!?」

『駄目だ。一体でも残せば、そこから増殖する!ルナトリガーでは、マキシマムでもこの数は難しい』

「くそっ!どうすればいい!」

 

なんとか現状維持に努めるダブルだが、それも時間の問題であった。引き金を引く指に痺れを感じながら、翔太とフィリップは打開策はないかと、頭を巡らせていた。その時、翔太の中にある考えが浮かんだ。

 

「!!そうだ・・・・・フィリップ、あのメモリは使えないのか?」

『あのメモリ・・・?まさか、ブリザードのことかい!?』

「ああ!」

『駄目だ!あのメモリはまだ調整段階なんだ!テストもなしに使えば、君の体が・・・!?』

「分かってるさ・・・けどな!!」

 

射撃が追い付かず、迫ってきたアント・ドーパントたちを蹴り飛ばしながら、翔太は、

 

「無理してでも守れるものがあんのなら、俺はやる!やんなきゃいけねんだよ!」

『・・・・・分かった』

 

覚悟の言葉をフィリップにぶつけた。その意思の固さにフィリップも折れた。ダブルは一旦、距離を取り、二つのメモリを取り出した。

 

『Blizzard!』

 

右手で起動したのは、『B』の文字が描かれたシアンカラーのガイアメモリ。

 

『Crusher!』

 

左手で起動したのは、『C』の文字が描かれたダークレッドカラーのガイアメモリ。

それらをダブルドライバーに装填し、ドライバーを開いた。

 

バチバチバチ!!!

「ぐぅぅ!?ああああ!!ぐぅあ!?」

『翔太!!』

 

未調整のメモリを使った反動で翔太の体にダメージが発生する。倒れそうになる相棒にフィリップが思わず声を掛けた時、

 

「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

翔太が気合いと共に体制を立て直した。その瞬間、ダブルドライバーに『B』と『C』の文字が表示され、

 

『Blizzard! Crusher!』

 

ダブルのボディの色が変わり、その瞬間、氷の突風が発生し、近寄っていたアント・ドーパントたちを吹き飛ばした。

 

「はぁ、はぁ・・・・・!」

『変身、できた・・・!』

 

仮面ライダーダブル ブリザードクラッシャーの誕生であった。

 

「はぁ・・・!フィリップ・・!そう長くは持ちそうにねぇ!一気に決めるぜ?」

『了解した』

 

そう言って、ダブルは右手を地面に力強く叩きつけた。その瞬間、地面を伝い、氷がダブルの周りを覆った。全てのアント・ドーパントは足から氷が伝わり、あっという間に氷漬けになってしまった。

 

「・・・さぁ、コピーごっこはおしまいにしてやるぜ!」

 

左腰に添えられた『クラッシャースレッジ』を構え、柄の部分を伸ばし、バトルモードに変形させる。そのまま、クラッシャーメモリを抜き、クラッシャースレッジのマキシマムスロットに装填する。

 

『Crusher! Maximum Drive!』

 

「・・・よし、閃いた!技名は『クラッシャーオーバードライブ』でどうだ?」

『フフッ!相変わらず好きだね・・・了解した』

 

そのまま、クラッシャースレッジを振り回し、大きくジャンプしたダブルは

 

「『クラッシャーオーバードライブ!!!』」

 

技名を叫び、クラッシャースレッジを氷の地面へと叩きつけた。最大限に引き出されたメモリのエネルギーが氷を伝わり、アント・ドーパントへと伝わる。そのまま、氷のひび割れとエネルギーの伝達が重なり・・・

 

「「「「「ぐぎゃァァァァァァァァァァァァ!?!?!?」」」」」

 

大爆発を起こす・・・煙が晴れると、ダブルとメモリブレイクにより、人の姿へと戻ったアントメモリの使用者の姿があった。

 

「・・・ったく、てこづらせやが・・・っ!?」

 

そう言いかかって、ダブルの変身が解ける。未調整のメモリのダメージにより、限界がきてしまった翔太は膝を地面についてしまった。

 

(やっぱ、無茶があったか・・・!)

 

ふらつきながらもなんとか立ち上がる翔太。

 

(ふぅ・・・だから言ったんだ、無茶だって・・・)

(うるせぇ・・・とりあえず、警察に通報しないとな・・・)

(それは僕がやっておこう・・・君は、彼女たちの元へ行きたまえ)

(・・・えっ?)

(君が帰ってくるのが遅ければ、中野五月が心配するだろう。姿を見せて、早く安心させるべきだろう・・・?)

(・・・分かっ・・・ちょっと待て、なんで俺が五月に言ったセリフを知ってんだよ!?)

(おや・・・?テキトーに言ってみたのだが・・・流石はハーフボイルドだね)

(フ、フィリップ・・・!!お、覚えてろよ!?)

 

全てを見透かされた相棒の言葉に、何も言い返せなくなってしまった翔太はダブルドライバーを外し、ふらつきながらも集合場所へと向かった。

 

 

 

「こ、この辺り、でしょうか・・・?」

 

スタッグフォンの画面に従い、集合場所へと来た五月とらいは。すると、

 

「あっ!五月、ここ、ここ!」

 

聞きなれた声がした方向を向くと、四葉が大きく手を振っていた。二乃、三玖も五月の顔を見て、ほっとした表情をしていた。

 

「良かった・・・」

「もう!あんた、携帯に出なさいよ!」

「そ、それどころじゃないです!二乃、早く警察に電話を!?」

「・・・はぁ?な、なんで「いいから!」!?」

 

五月の必死な表情に二乃も思わず言葉が止まってしまった。

 

「ど、どうしたの、五月・・・?」

「そ、それが・・・!ば、化け物です!化け物に襲われて・・・!?」

「さっきのお兄さんが、あたしたちを庇って・・・!?」

「「「!!!」」」

 

その言葉に残りの姉妹も言葉を失った。一番最初に正気に戻ったのは二乃であった。

 

「そ、それ本当!?それって、異形な姿をした・・・!?」

「に、二乃・・・知ってるのですか!?」

「っ・・・!?」

 

五月の質問に、思わず黙ってしまった二乃。姉妹に心配をかけまいと自分が襲われたことは黙っていたのだった。

 

「と、ともかく・・・佐桐さんが危ないってことですよね!?」

「そ、そうね!は、早く、警察に・・・!?」

 

四葉の言葉に、今しないといけないことを思い出し、二乃が携帯を取り出した時だった。

 

「その必要はねぇよ・・・」

「「「「!?」」」」

「あっ!?お兄さん!」

 

らいはにそう呼ばれ、声の主・・・翔太が姿を現した。

 

「よう、一花以外、全員集合できたみたいだな」

「さ、佐桐君!無事だったですね!」

「・・・言っただろう?時間を稼いだら、逃げるって?」

 

五月の心配に、翔太は無理に笑顔を作り、答えた。

 

「あ、あの化物は・・・!?」

「そ、それなんだがな・・・あいつは・・・」

 

翔太が五月の質問に答えようとした時だった、

 

「仮面ライダー・・・」

「・・・!」

 

二乃の言葉に思わず、翔太の言葉が止まった。

 

「あなた・・・仮面ライダーを見たの・・・?」

「っ・・・あ、ああ!危ないところを助けられてな・・・化け物もその、仮面ライダーが倒してくれ「本当!本当に来たの!?」あ、ああ・・・!」

 

食い気味の二乃に、翔太は慌ててしまった。

 

「そ、それで・・・!?その・・・どんな人だった?」

「えっ!?い、いや・・・化け物を倒したら、あっという間に行っちまったから・・・」

「・・・・・使えないわね」

「・・・アハハ」

 

二乃の辛辣な言葉に、ダブル本人である翔太は苦笑するしかなかったのだった。

 

(・・・もしかしたら、フィリップ君も近くにいたのかな・・・)

 

そんな二乃の思いを、この場にいる誰も知る由はなかった。

 

「でも、花火大会・・・終わっちゃったね?」

「・・・残念」

 

四葉の言葉に三玖も残念そうに頷いた。だが、

 

「・・・悪いな、二乃さん・・・依頼を守れずに・・・」

「・・・・・いいわよ。あんたなりに頑張ってくれたようだし・・・五月も守ってくれたみたいだし・・・おつかれ」

「・・・その代わりと言っちゃなんだが・・・一つ提案があるんだが」

 

そういう翔太の言葉に、全員の視線が集まった。

 

 

 

「わーーーーーーーーーーーーい!」

「四葉、危ない」

「三玖、点けてあげるから、貸しなさい」

「はい、らいはちゃん」

「ありがとう、五月お姉さん!」

(・・・・・楽しそうだな)

 

五月たちが花火を楽しむのをベンチから眺める翔太。翔太が提案した代案・・・それは、四葉がらいはに買ってあげていた手持ち花火のことだった。打ち上げ花火はできなくとも、姉妹で花火をするのはどうか・・・そういうことだった。今にも、寝落ちしてしまいそうな程に体がだるい翔太はなんとか、眠気を堪えていた。

 

「お~い、佐桐!」

「・・・来たか」

 

呼ばれて、振り返ると。一花を連れた風太郎がこっちに来ていた。一花は気まずい表情をしていたが、

 

「ごめん、私の勝手でこんなことになっちゃて・・・本当にゴメン」

 

姉妹に謝罪し、それぞれに非があることを謝罪しあっていた。そのまま、5姉妹で花火を始めてしまった。その空気に入ることができない翔太は・・・

 

(・・・俺、帰ってよくないか?)(俺、帰ってもいいじゃね!?)

 

風太郎と同じタイミングで、そんなことを思いながら、中野五姉妹を見つめていた。

花火も終盤に差し掛かかり・・・最後の花火を終えると、

 

「佐桐君」

 

花火に参戦せず、ずっとこちらを見ていた翔太に五月が声をかけた・・・のだが、

 

「・・・?佐桐君・・・?」

「・・・・・スゥ・・・スゥ・・・」

「・・・もう!」

 

寝落ちしていた翔太に、思わず頬を膨らませしまったが・・・

 

「・・・・・お礼を言おうと思ったのに・・・」

さっきの出来事のお礼をと思ったのだが、言うべき言葉を持て余してしまった五月は、

 

「・・・・・そうだ!」

 

(後の展開など全く考えずに)思い付きで、膝枕でもしようかと思った五月が翔太の横に座った時だった。

 

コトッ・・・

「へぇ・・・!?」

 

翔太の頭が五月の肩へと寄り掛かったのだ。予想の斜め上を行く、まさかの展開にあっという間に顔を真っ赤にさせる五月。

 

(こ、こ、こ、これは!?あ、あ、あくまでも、お礼の一環であって!や、やましい理由は何一つ・・・!?)

 

頭の中で大パニックになる五月・・・更に間が悪いことに・・・

 

「うあ・・・ヤバい、寝ちまってたか・・・・・あれ、五月・・・?」

「っ!?!?お、起きましたか!?」

「・・・悪い、寝ちまってた・・・・・おっ、花火、終わったんだな」

 

背伸びをしながら、立ち上がる翔太。その一方で、未だにショックから立ち直れない五月。

 

「・・・うん、どうした?」

「・・・・・な、なんでもありません」

「そ、そうか・・・・・それじゃ、俺は帰るから・・・五月さんたちも気を付けて「名前」・・・えっ?」

 

このままでは帰りながら、寝落ちしてしまいそうだと思い、早く帰ろうと思った翔太は、五月にそう言ってから別れようとした時、五月の言葉に思わず立ち止まってしまった。

 

「さっき、呼び捨てで呼びましたよね・・・私の名前」

「あっ・・・悪い、寝ぼけてて・・・嫌だっ「構いません」・・・はい?」

「・・・その・・・私だけ、さん付だと、仰々しく聞こえるじゃないですか・・・一応、同級生なんですから」

「・・・分かったよ・・・それじゃな、五月」

「・・・・・!はい」

 

そう言って、翔太は五月と別れた・・・ちなみのこの会話、風太郎に膝枕をしていた一花に聞かれており、後に五月がからかわれるのは余談である。

 

 

次回 仮面ライダーW 

 

『戦慄のT/番号を交換せよ!』

これで決まりだ!

 

 




オリジナルフォーム『ブリザードクラッシャー』の登場回+五月メイン回でした。実は、五月にはまだ呼び捨ての許可をもらってなかった翔太。これで、少しは進歩したのでしょうか?

ブリザードクラッシャーの解説はオリ主設定の方に記載しますので、そちらをご覧下さい。

次回、第4章は中間テスト編です。
中間テストで、依頼人から無茶なオーダーを出されてしまった風太郎と五月が大喧嘩。それを仲裁しようとした翔太も、五月と仲違いしてしまい・・・

というあらすじになります。

今回のタイトル「O」は『お母さん』『思い出』を意味するものになります・・・1番タイトル悩んだ回だったりもします・・・ダブルのタイトル、被るのが多くて、難しい!?

それでは、また次回で

次回更新 22日0時予定

追記 綺麗に風邪を引きました・・・関節痛と寒気がヤバい・・・ブリザードクラッシャーの追記、ちょっと遅れます。

仮面ライダーアクセル参戦決定!ヒロインは誰がいいですか?(すみません、オリジナルヒロインだと、更に介入難しそうなので、削除しました)

  • 一花
  • 三玖
  • 四葉
  • 絶望が・・・お前の花嫁(ゴール)だ
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