仮面ライダーW/Kの花嫁   作:wing//

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第4章、中間テスト編に突入です。

今回のお話は序章になります。

それでは、どうぞ!


④戦慄のT
第10話 「戦慄のT/番号を交換せよ!」


「アドレス交換・・・?」

 

放課後・・・定期開催になってきた中野姉妹との勉強会に同席していた翔太は風太郎の提案に思わず、疑問の声を上げてしまった。

 

「アドレス交換!大賛成です!・・・の前に、これ終わらせちゃいますね!」

 

千羽鶴を折りながら、風太郎の提案に賛成する四葉。もちろん、

 

「勉強しろーーーーーーーーーー!!!」「先に勉強しろよ」

 

怒りの風太郎と呆れの翔太の温度の違ったツッコミが入った。

 

「半分、よこせ。これ終わったら、勉強するんだぞ」「懐かしいな、折り鶴なんて」

(やってあげるんだ・・・)

 

人が良い二人に、思わず一花は心の中で突っ込んでいた。その間に、四葉が先生に呼ばれ、ノートを取りに行ってしまい、勉強会は中断となってしまった。

 

「そうだ!翔太君も交換しようよ?」

「うん?・・・ああ、いいぞ」

 

一花の提案に、翔太はスタッグフォンを取り出し、アドレスを交換した。すると、いきなりメールが送られてきた。一花からのようで、開くと・・・

 

『この寝顔、かわいいでしょ!』

 

という文章と共に、風太郎の寝顔の写真が添付されていた。思わず、苦笑いするしかない翔太は、一花から風太郎に視線を移したのだが、

 

「みんなのメアド、知りたいなー・・・!」

(あー・・・・・手遅れだったか)

 

青筋を立てた風太郎が一花を物凄い目で見ていた。風太郎が一花の小悪魔的策略にはまったのだと理解した翔太だった。

 

ちなみに、すぐ後、風太郎とメアドを交換できた三玖が顔を赤くしたことは、一花のみが知る事実であった。

 

 

 

「お断りよ!お・こ・と・わ・り・よ!」

 

ノートを取ってから、戻って来た四葉の証言で食堂に来た翔太たち。風太郎がメアド交換を提案した途端、二乃が放った第一声はそれだった。

 

「確かに、私たちにはあなたのアドレスを聞くメリットがありません」

(まぁ、そうだよな・・・)(想定してた通りの反応だな)

 

二乃に同調した五月の言葉に、翔太と風太郎は似たような感想を抱いていた。策を巡らせている風太郎と違い、翔太は早々に諦めようとしていた、が・・・

 

スッ・・・

「・・・五月?」

「・・・あなたは別です」

「・・・・・あ、ああ」

 

まさかの五月からのアドレス交換の提案に驚きながらも、スタッグフォンを取り出す翔太。

 

「い、五月!お、俺とも交換しないか?今なら、俺のアドレスだけでなく、らいはのアドレスもセットのお値段据え置きでお買い得だ!」

「・・・・・背に腹は代えられません」

「身内を売るなんて卑怯よ!」(身内を売るとか、反則技だろ・・・)

 

二乃と翔太の突っ込みが重なった。流石の翔太もちょっと引いていた。そのまま、二乃だけは抵抗していたのだが・・・

 

「では、お前抜きで話すとしよう!俺と佐桐、他の姉妹四人で内緒の話をな!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・か、書くものをよこしなさいよ!」

(・・・・俺を巻き込まないでもらいたいな・・・)

 

(翔太を勝手に巻き込んだ)風太郎の(大人気ない)策略により、風太郎のアドレスを悔しそうに書き始める二乃。内心、勝手に好感度を下げないでもらいたいと思う翔太であった。

 

「これで全員分揃いましたね!」

「・・・あと一人いるだろう」

「・・・えっ?一花、二乃、五月、三玖・・・・・・・・・あー!!四葉!!私です!!」

(やっぱこいつ、ただのアホだ)(天然なのか・・・)

 

本気でそう考える風太郎と対照的に、冷や汗を流しながら、苦笑いを隠す翔太であった。

 

「こちらが私のアドレスです」

「・・・電話来てるぞ」

「・・・!ああ。私、もう一つ頼まれごとがあったんでした!失礼しますね!」

「・・・は?」

 

と言って、四葉は走って行ってしまった。それを・・・

 

「バスケ部って・・・まさか!?」

「あ、ちょっと・・・!?」

 

慌てた風太郎も、二乃の制止も聞かず、四葉を追いかけて行ってしまった。残されたのは・・・

 

「メアド、書いたんだけど・・・」

「それじゃ、また今度の家庭教師の授業の時に」

「ああ、じゃあな」

 

メアドを書いた風太郎の生徒手帳を振りながら、呆れる二乃と、五月と別れの挨拶を告げた翔太だけだった。

 

「それじゃ、俺も・・・」

「待ちなさいよ・・・!」

「・・・・・な、なんでしょうか?」

 

二乃に呼び止められ、思わず身構える翔太。フィリップのこともあり、翔太は二乃に対し、少し警戒心を抱いていた。先日の夏祭りの態度が翔太の中で二乃への警戒心を引き上げていたのだった。

 

「・・・あんたのアドレスも教えなさいよ」

「・・・へっ・・・?」

「・・・・・なによ?私のアドレスはいらない、って言うの?」

「・・・い、いや・・・交換する」

 

二乃からの意外な提案に思わず、狼狽えながら、答える翔太。スタッグフォンを取り出し、二乃のスマホと赤外線でアドレスを交換する。

 

「・・・ねぇ、そういえばなんだけど・・・」

「うん・・・?」

「・・・あんたの携帯・・・どっかで見たことあるだけど・・・どこのメーカー?珍しい形よね?」

「っ!?」

 

アドレスを登録しながら、片手間に話を聞いていた翔太は、二乃の質問に思わず固まった。

 

「・・・・・そういえば、あんたの弟も・・・どっかで見たことがあった気がしたんだけど・・・」

「き、気のせいだろう・・・!?お、俺の携帯もちょっとした改造だから・・・同じ

メーカーの似た物を見たんじゃないか?」

「・・・・・そう」

 

俺の回答に、二乃は興味を無くしたようだった。

 

「というか、改造って・・・・・痛いわね」

「・・・・・ア、アハハ」

 

いつもの棘のある一言で、いつもの二乃に戻ったことを理解した翔太だった。

 

「それと・・・・・五月のこと、呼び捨てで呼んでるのね」

「・・・ああ。他人行儀に聞こえるってな・・・」

「・・・・・私も呼び捨てで呼んでいいわよ」

「・・・はい?」

「・・・・・勘違いしないでよ。私はあんたのことも上杉のことも認めたわけじゃないから。ただ・・・あんたにさん付けで呼ばれるのは、気持ちが悪いからよ」

「・・・・・分かったよ、二乃・・・じゃあな」

 

そう言って、翔太は後ろ手に手を振って、二乃と別れた。

 

その夜・・・

 

「・・・・・なんじゃこりゃ?」

「・・・・・・・これは・・・また凄いメールだね」

 

フィリップと共に夕食を食べている翔太に風太郎からメールが届いた。どうやら、五つ子と一緒に翔太にも、(おそらく勢いで)送られたようだが・・・

 

『これ全部宿題な!』

 

の文章と共に、ずらりと並んだ宿題メールに、呆れる翔太と画面をのぞき込みながら、苦笑いするフィリップの姿があった。

 

 

 

〈Another View〉

翌日の朝・・・・・・中野家のマンション。

 

「信じられない!こんな朝から乙女の部屋に無断で入るなんて!」

「私が許可した」

「・・・あんたになんの権利があるのよ!」

 

登校前に、部屋に不法侵入され、ご立腹の二乃の前で、正座する風太郎の姿があった。

 

「また・・・この男は来てるのですか・・・?」

「朝ごはん、食べていきますかー?」

 

寝起きの五月と四葉は風太郎を見て、そんなリアクションだった。

 

「・・・俺が悪かった。一刻も早く生徒手帳を返してほしかっただけなんだ」

「やけに素直ね・・・何か、これに隠してるんじゃないの?」

「くっ・・・!(こいつらに俺の昔の写真を見られたら、なんて言われるか・・・!?)」

 

二乃の疑いの言葉に、絶対に生徒手帳の写真のことを知られたくない風太郎は冷や汗を流していた。

 

「二乃、昨日、言ってたもの、ここに置いておくね」

(これは・・・)

 

一花がテーブルに置いたのは、ピアスカッターだった。

 

「一人でできる?」

「で、できるって言ってるでしょ!?馬鹿にしないでよ」

 

一花と二乃が話している間に、生徒手帳を受け取ろうと風太郎が手を伸ばした時だった。

 

ひょい・・・

「・・・えっ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

戸惑い顔の風太郎とは逆に気まずい表情をした二乃が生徒手帳を頭上へと上げていたのだった。

 

 

 

「あんたを部屋に入れるなんて、本当は死んでも嫌だけど・・・」

「なんだよ。早く生徒手帳を・・・」

 

二乃に連れられ、二乃の私室を訪れた風太郎。一刻も早く生徒手帳を返してほしい風太郎は二乃を急かした。

 

「ピアス・・・あけてくれたら、返してあげてもいいわ」

「はぁ?(急に、何言ってんだ・・・?)」

 

いきなりの二乃からのお願いに困惑するしかない風太郎。だが、

 

「さーて・・・何が書いてあるのかなー。深夜のノリで書いたポエムあたりと踏んでるけど」

「わー!やめろー!!」

「返してほしいでしょ・・・やりなさいよ」

 

生徒手帳を開かれそうになり、慌てた風太郎は二乃からピアスカッターを乱暴に取り、

 

「動くなよ」

「・・・・・・!」

 

二乃の耳にピアスカッターを当てた。いきなりの風太郎の行動に、流石の二乃も固まってしまう。

 

(生徒手帳はそこか・・・)

「ねぇ、ちょっと待って!」

「3秒前」

「ちょ、ちょ、ちょっと!」

「痛っ・・・」

「心の準備ってものがあるでしょ!」

 

容赦のない風太郎に、二乃は思わず脛を蹴って、制止した。

 

「それなら自分でやれ」

「嫌よ、怖いわ」

「・・・じゃあ、何であけんだよ・・・忠告しておくが、しばらく痛いぞ」

「やったことないのに、適当なこと言わないで・・・理由なんてないわよ・・・みんなしてるからしたいだけ」

 

やれやれといった風太郎の問いかけに、二乃はそう答えた。

 

「ってか、あんたも人の身体に穴あけんだから、少しは躊躇しなさいよ!」

「躊躇・・・?」

 

二乃の抗議に、風太郎は・・・

 

「お前への鬱憤を晴らす絶好の機会だ・・・俺が躊躇う理由はないだろう」

物凄い(悪い意味での)気持ちのいい笑顔をしながら、カウントダウンを開始した。

「いくぞ・・・5、4、3、2、1・・・(よし・・・!)」

 

こっそりと二乃のポケットにある生徒手帳に手を伸ばし、

 

「0!・・・で、あけますからね!」

ゴン!

「さっさとやりなさいよ!!」

(少し楽しみすぎたか・・・)

 

紛らわしいフェイントで、二乃からの手痛い反撃を受けた風太郎は、本日二度目となる脛の痛みに思わず、蹴られた個所を抑えていた。

 

「てか!私だけ、痛い目見るのに腹立ってきた!あんたもあけなさい!」

「はぁ!?」

「大丈夫!優―しくやってあげるから!」

「お前、言ってること無茶苦茶だぞ!」

 

攻勢に出た二乃に思わず、後退る風太郎。その時、手に取っていた生徒手帳が落ち、その中が開いた。

 

(しまっ・・・!?)

「・・・えっ?」

 

そこには、金髪の小学生くらいの金髪の少年の写真があった。その写真を見た二乃は・・・

 

「・・・へぇ、いい子ね、この子・・・あんたの知り合い?」

「あ、ああ・・・えーと・・・し、親戚の子の写真だ」

「ふーん・・・あんたと違って、イケメンね」

「あ、ああ・・・そうだな(それ、俺なんだけどな・・・)。そ、そうだ!これはもういいのか?」

「・・・・・ま、あんたを脅す材料も無くなっちゃったし、今回はやめといてあげるわ」

 

そう言って、二乃は立ち上がった。すると、何かを思い出したように、棚からアルバムを取り出した。

 

「そうそう、昔は私たちもこれくらい可愛かったのよ、ほら!」

(と、とりあえず・・・・よかった・・・!)

「見なさいよ!興味なしか!」

 

二乃がアルバムを広げ、写真を見せるも、手帳を回収し、安堵した風太郎は見向きもしていなかった。

 

「そうだ・・・久々にあの子たちにも見せてあげよっと!」

 

そう言って、部屋を出て行った二乃を見送りながら、風太郎は・・・

 

(ふぅ・・・俺の写真は見られちまったが)・・・半分だけでよかった」

 

生徒手帳の写真を取り出し、折り目を元に戻し、元のサイズに戻した。そこには、金髪の風太郎の横に一人の少女の写真が写っていた。

 

(5年前か・・・少し色あせてきたな・・・・・また会えるといいな)

 

その一方で・・・

 

「みんな、かわいいねー」

「これいつのだっけ?」

「6年生」

(さっきの写真の子・・・・・イケメンだったな・・・でも)

 

姉妹とアルバムを見ながら、二乃は先程の写真のことを思い出していた。いつもの二乃であれば、さっきの少年に一目ぼれしていただろう・・・しかし、

 

(・・・・・フィリップ君・・・また会えないかな・・・)

 

以前、自分の危機を救ってくれた、不思議な雰囲気を纏った少年のことを思い出していた。

 

新たな風は・・・確かにその物語に大きく影響を与え始めていた。運命は・・・大きく変わりつつあった。

 

 

次回 仮面ライダーW 

 

『戦慄のT/すれ違う者たち』

これで決まりだ!

 




次回に続きます

仮面ライダーアクセル参戦決定!ヒロインは誰がいいですか?(すみません、オリジナルヒロインだと、更に介入難しそうなので、削除しました)

  • 一花
  • 三玖
  • 四葉
  • 絶望が・・・お前の花嫁(ゴール)だ
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