仮面ライダーW/Kの花嫁   作:wing//

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林間学校編 最終話になります。

それぞれが辿る『伝説』の結末は如何に・・・?
最後の終わり方が雑かもしれませんが、ご了承頂けるとありがたいです。

それではどうぞ!

追記 タイトルが修学旅行になってましたので、訂正しました。


第21話 「Fの林間旅行/結びの伝説」

(・・・・・面会謝絶、か・・・上杉の奴、大丈夫だろうか?)

 

リフトを降り、風太郎の元に向かった翔太と五月だったが、教師から面会謝絶だと言われてしまったのだった。

 

「最後のダンス、どうする~?」

「俺、今から誘っちゃおうかな!」

(・・・ふぅ。俺が上杉を止めていれば・・・あいつも、キャンプファイヤーくらいは参加できたかもしれねぇのにな・・・依頼人の頼みとはいえ、探偵としては失格だな)

 

生徒たちがキャンプファイヤーで盛り上がる中、翔太は木にもたれかかりながら、静かにその光景を見つめていた。すると、

 

「・・・佐桐君」

「・・・五月?」

 

考え事をしていた翔太が呼ばれて振り返ると、気まずい表情をした五月が立っていた。

 

「どうした・・・確か、上杉の荷物を取りに行ってなかったか?」

「そちらは四葉が引き受けてくれました・・・上杉君はまだ寝ているみたいです」

「そうか・・・」

 

五月の言葉に、翔太は静かに頷いた。そして、五月がここに来た理由を尋ねた。

 

「・・・それで、何しに来たんだ?」

「・・・・・あなたと少し話をしたいと思ったんです・・・」

「・・・俺と・・・?」

「はい・・・駄目ですか?」

「・・・・・いや、俺も気分が沈んでたところだったからな。俺で良かったら、いいぜ」

「・・・そうですか」

 

翔太の賛同を得た五月は翔太の横に立ち、一緒にキャンプファイヤーを見始めたのだった。

 

 

 

一方、その頃・・・

 

(上杉の奴・・・大丈夫かしら)

 

女友達とキャンプファイヤーを見ていた二乃は、五月を探すために無理をした風太郎のことを心配していた。自身が毛嫌いしている男が、姉妹のせいで倒れたとなると、彼女自身にも思うところがあったらしい。今の彼女に、キャンプファイヤーを純粋に楽しもうという気持ちは薄れてしまっていた・・・だからこそ、忘れてしまっていたことがあった。

 

(あっ・・・フィリップ君・・・)

 

彼女はそこで、昨夜の約束を思い出した・・・自分から切り出した約束を。

 

(わ、忘れてたわ・・・!?上杉の一件でバタバタしてたから!?どうしよう・・・!)

 

そのことを思い出し、パニックになる二乃。本来であれば、飛んでいくではあるのだが、風太郎が倒れたこともあり、自分だけが自身の欲望のために動いていいのか、迷っていたのだ。その一方で、フィリップにも、自身から一方的な約束をしてしまったこともあり、行かないのはどうかと思ったのだ。

 

(・・・・・そうだわ。とりあえず行ってみて、フィリップ君に、今日は踊れないことを伝えよう・・・呆れられるかもしれないけど・・・私だけが楽しんでいいものじゃないものね・・・)

「二乃~、早くしないと始まっちゃうよー」

「・・・ちょっと、用事思い出したから、済ましてくるわ」

 

 

そう思い、二乃は顔を上げ、友人にそう告げて、森の方へと向かい始めた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

その姿を見ている者がいることに気が付かず・・・

 

 

 

「・・・確か、この辺だったわよね?」

 

昨日の記憶を頼りに、フィリップと約束した場所へと向かっていた二乃。遠くからは、キャンプファイヤーの音が少しだけ聞こえてきていた。暗闇をスマホのライトを頼りに歩いている時だった。

 

ガサッ!

「っ・・・フィリップ君・・・!?」

 

二乃が期待し、物音がした方を振り返ると・・・

 

「な、中野さん・・・・・」

「・・・・・えっ・・・誰、あんた?」

 

眼鏡をかけた、気弱そうな男子が立っていた。髪は短めで、少し猫背のひょろい感じの少年だった。いきなり声をかけられた二乃だったが、まったく記憶にない男子のこともあり、思わず素の性格で出てしまっていた。

 

「お、同じクラスの・・・古田です。こ、ここでなに、してるの?」

「・・・あ、ああ。古田君・・・なんでもないわ、ちょっとした散歩よ」

 

同じクラスの男子だと認識した二乃は、慌てて猫を被り、嘘を吐いた。その回答を古田は信じたようだった。

 

「は、早くしないと、キャンプファイヤー、終わっちゃうよ?」

「ええ、分かってるわ・・・ありがとう。もう少ししたら戻るわ(・・・・・もう!早く、どっか行ってよ!?)」

 

古田の注意に、仮面の笑顔を振りまきながら、二乃は悪態を吐いていた。早くフィリップに断りを入れなければと、彼女は焦っていたのだ。ところが、

 

「あ、あの・・・中野さん。僕のこと、覚えてませんか?」

「・・・えっ?」

「・・・・・林間学校の前に、ダンスに誘っただけど・・・覚えてませんか?」

「・・・・・あっ・・・あん時の・・・!」

 

古田の言葉で、二乃はようやく古田のことを思い出した。林間学校の何日か前・・・二乃にしつこくダンスの誘いをかけてきたのが、この古田という男子生徒だったのだ。だが、二乃にとって、古田は当然の如く、自身の好みの対象外であり、誘われる度に表面で笑顔を作って、断っていたのだった。

 

今まで忘れていたのだが、しつこく誘われたことを思い出した二乃は更に不機嫌になってしまった。

 

「あ、あの・・・中野さん・・・もし、相手がいないんだったら、僕と「いい加減にして!」っ!?」

「何度も断ったはずよ!私は誰とも踊らないって決めてるの!お願いだから、一人にしてくれない!」

 

再度の古田の誘いに、流石の二乃も猫を被り切れず、思わず怒鳴ってしまった。そして、その場を後にしようとした時だった。

 

「そう・・・そっか・・・君は、僕の物になってくれないんだね・・・?」

「・・・な、なによ?」

 

雰囲気の変わった古田の言葉に、思わず二乃は足を止め、様子を窺っていた。

 

「・・・中野さん・・・いや、二乃ちゃん。君は、僕の理想の女性だ。気が強くて、綺麗で・・・美しい・・・!だから、そんな君だから、僕は好きになったんだ」

「・・・っ!?」

 

その狂気じみた言葉に二乃の言葉が詰まった。そして、

 

「君が僕の物じゃなく・・・他の人の物になるのなら、こうするしかない」

『Papetia』

「ふん!」

 

ガイアメモリを起動させ、額の差し込んだ。怪奇音と共に、古田の姿がパペティア・ドーパントへと姿を変えた。

 

「っ・・・あんた!?・・・くっ」

「さぁ・・・僕の人形となってよ、二乃ちゃん!」

 

そう言って、逃げようとする二乃にパペティア・ドーパントは右手をかざした。その瞬間・・・

 

「なぁ・・・か、体が・・・・・!?」

 

二乃の体が硬直し、そのまま宙に浮いた。二乃の意志では、指一本動かすことができないでいた。

 

「安心して・・・傷つけたりはしないから。僕が一生、君を幸せにしてみせるから・・・この力があれば僕は君を思うがままにできる。だから・・・僕の物になってよ?」

「ふ、ふざけないでよ!?あんたみたいな根暗い男、大きっらいよ!!」

「・・・ああ、いいね、その威勢の良さ!?だからこそ、君を僕の物にしたくなる!!!」

 

二乃の暴言すら、ガイアメモリに呑まれたパペティア・ドーパントには快楽となっていた。

 

「この林間学校で決めてたんだ・・・君を、僕の物にすると!そのために、あの人が、この力を僕にくれたんだ!これで、僕は君を・・・人を思う様に操れる!あとは、結びの伝説の契りさえ結べれば・・・!」

 

そう言って、パペティア・ドーパントが二乃を手元に引き寄せようとした時だった。

 

「それはどうかな?」

「「!?」」

 

男の声がその場に介入した。いきなりの乱入者の声に、二乃もパペティア・ドーパントも声のした方を向いた。そこには・・・

 

「・・・フィリップ君!?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

二乃の声をスルーし、険しい表情をしたフィリップが立っていた。その目はパペティア・ドーパントを捉えていた。突然の乱入者にパペティア・ドーパントは動揺した。

 

「な、なんだ・・・なんなんだ、お前は!?」

「なに・・・ただの通りすがりの探偵さ・・・・・ところで、君のその結びの伝説に則ったやり方は・・・伝説を冒涜している」

「な、なんだと・・・!?」

 

いきなり現れた人物に自身のやり方を批判され、パペティア・ドーパントが声を荒げる。

 

「そもそも・・・結びの伝説というのはあくまでも伝承だ。確かに、手を繋いでいたペアが結ばれたというデータが高いのは事実だが、それはあくまでも何かしらの好意があって、それが一歩進んだきっかけとして、多かったからに過ぎない。

結びの伝説というもの自体はきっかけにすぎず、その後をどうするかはその人たち次第のはずだ」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

まさかの伝説否定のフィリップの言葉に、二乃もドーパントも絶句するしかなかった。そんな二人を置いていき、フィリップは得意げに語り続けた。

 

「だが、だからこそ、人の感情というのは興味深い。好きな人と結ばれたい、その思いを共有したい、という強い感情が結びの伝説という結果や伝承を作り出したともいえる。その背景にあるのは、相手のことを真剣に思い、行動した結果だ」

 

そこまで言い切り、フィリップはパペティア・ドーパントを指さした。

 

「君の行為はただの一人よがりだ。嫌がる彼女を拘束し、無理矢理自分のものにしようした。そんな思いで、結びの伝説を果たそうなどと、伝説を冒涜する以外のなんでもないだろう?」

「・・・お、お前ぇぇ・・・!?」

「ふむ・・・図星を言われて、頭にきたかな?まぁ、人や物を糸で無理矢理操るパペティアのガイアメモリを使っているくらいだから、そのくらいは自覚があるもかと思っていたが・・・分かっていないのなら、はっきり言ってあげよう。相手のことを大切に思えない君に、彼女と踊る資格はない!」

「・・・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

フィリップの容赦のない指摘に、激高したパペティア・ドーパントは周辺の木を左手の糸で引き抜き、投げつけた。

 

「危ない!?」

 

二乃の悲鳴が響く一方で、フィリップは余裕な笑みを浮かべていた。木が衝突する直前、その巨体が真っ二つに切り裂かれた。

 

『GYAAAA!』

「よくやってくれた・・・ファング」

 

切り裂かれた木の間には、フィリップと・・・彼を守護するかのように前に立つ、木を真っ二つにした犯人・・・ファングメモリが自立モードで顕在していた。

 

ファングメモリ・・・フィリップを守護することを目的として活動する、自律型のガイアメモリユニット。フィリップに危険が及ぶと姿を現す、恐竜型のメモリだ。

昨日、崖から落ちそうになったフィリップを救ったのも実はファングだったのだ。

 

「な、なんだよ・・・それ・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

突然の出来事に、パペティア・ドーパントも二乃も驚くしかなかった。だが、そんな彼らを置いていき、物事は進んでいく。いきなりフィリップの腰にダブルドライバーが現れたのだ。

 

「ふむ・・・どうやら、僕の相棒の準備もできたようだ」

『おい、フィリップ・・・とりあえず話・・・というか、説教は後回しだ・・・こりゃ、また凄いことになってるな』

「ああ。僕も驚きだよ。まさか、こんなところでもドーパントに遭遇するなんてね」

 

頭に聞こえる翔太の声に苦笑いしながら答えるフィリップ。どうして翔太がフィリップ達の状況に気が付いたのか・・・話は翔太が五月とキャンプファイヤーを見始めた頃に遡る。

 

 

 

「そういえば・・・他の姉妹たちはどうしたんだ?」

「四葉は上杉君の荷物を届けに行きました。一花たちは分かりません」

 

二乃はフィリップを探しに森に向かった頃、翔太と五月はそんなことを話しながら、キャンプファイヤーを見ていた。あと、10分もすれば、踊りが始まるだろうといった感じで、生徒たちもざわざわしていた。

 

「そういえば、五月は誰かと踊らないのか?」

「・・・そういう相手がいませんでしたから・・・そういう佐桐君だって、相手がいないでょう?」

「・・・あ~、まぁな」

「・・・えっ、もしかして・・・本当はいたんですか・・・?」

 

翔太の反応が変だと思った五月の追及に、思わず翔太は目を反らし、肯定の意を示してしまった。

 

「な・・・最低です!誘われたのに、断るなんて・・・!」

「い、いやいや・・・それは言い過ぎだろう!はぁ、俺にも色々事情があるんだよ」

「・・・・・どうして断ったんですか?」

「・・・それ聞くか・・・・・フィリップだよ」

「・・・フィリップさん?」

 

呆れ顔の翔太の回答に五月は思わず疑問譜を浮かべていた。

 

「あー、この前、説明したよな?あいつの頭の中には、地球の全てが閲覧できる、『地球の記憶』っていうデータベースがあるって」

「え、ええ」

「あいつは、根っからの知識欲の塊でな。一度、自分が興味を持ったことを調べ始めたら、それを調べ終わるまで検索しっぱなしになっちまう・・・それこそ、飯や睡眠すら忘れてな・・・」

「ご、ご飯まで!?か、考えられません!?」

 

食事を忘れる、その事実(のみ)に驚愕する五月に苦笑いしながら、翔太は話を続けた。

 

「全くだ・・・おかげでこっちはいつもいつも苦労をかけられっぱなしなんだよ・・・だから放っておけないんだよな・・・お前たちの家庭教師を引き受けるって、伝えた夜も、

『五つ子・・・?実に興味深い!!これは早速検索しなければ!』

って、徹夜で五つ子や双子関連の知識を検索してたからな・・・」

「・・・・・フフッ」

「・・・そんなに面白かったか、今の話?」

「い、いえ・・・本当に、佐桐君はフィリップさんのことが大好きなんだと思いまして・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

五月の言葉に、思わず目を丸くしてしまった翔太だった。その姿に慌てて五月が訂正を入れた。

 

「ち、違いますよ!?家族として、本当に大切にしてるんだなって意味ですよ!?」

「お、おう・・・!」

「そ、それに、普段の冷静な佐桐君とはまた違った印象で、私はそっちの方がいいと思っただけで・・・!?」

「・・・・・えっ?」

「・・・・・はっ!?」

 

混乱の余り、自爆した五月の言葉にまたしても言葉を失う翔太。そして、自分が言ったことを理解した五月は顔を真っ赤にさせた。

 

「い、今のは!?そ、そう・・・友人としてって意味ですからね!?他意はないですからね!?勘違いしないでくださいね!!!」

「わ、分かった!分かったから!?」

 

このままでは、埒が明かないと思った翔太は五月を宥め始めた。

 

「も、もう・・・こんなつもりじゃなかったのにぃ・・・」

「・・・ったく、お前は本当・・・不器用だな」

「それ、佐桐君もじゃないですか・・・?」

「「・・・フフフフフ!」」

 

そう言って、似た者同士であることを自覚した二人は顔を見合わせ、思わず笑い合っていた。

そして、キャンプファイヤーが始まろうとした時だった。

 

『ビービービー!』

「「っ!?」」

 

翔太のスタッグフォンから、ガイアセンサーの音が鳴り響いた。翔太が場所を確認すると、それは昨夜、肝試しが行われた場所の近くだった。

 

「さ、佐桐君!」

「ああ・・・ドーパントだ。悪い、五月・・・行って『♩♬♩』っ!?フィリップ・・・?」

 

翔太の声を遮り、スタッグフォンにフィリップからの着信が入った。相棒からのタイミングのいい電話に、怪訝そうな顔をし、翔太が電話に出ると・・・

 

『それはどうかな?』

『・・・フィリップ君!?』

「・・・!」

 

フィリップと二乃の声がしたことから、相棒の考えを悟った翔太は黙って会話を聞き続けた。そして、機を見て、ダブルドライバーを装着したことで、フィリップ側にもドライバーが出現したのだった。

 

 

 

「ナイスタイミングだよ、相棒」

『・・・ともかく、ファングがそっちにいるってことは、そういうことなんだろう?』

「ああ。今回は僕が戦おう・・・少々、頭にきていることもあってね」

『・・・分かったよ』

 

相棒の考えを理解した翔太は懐からジョーカーメモリを取り出しながら、

 

「五月・・・悪いんだが、俺の体を見ててくれよな?」

「えっ・・・ど、どういうことですか?今から、怪物のところに行くのでは・・・?」

 

話についていけていない五月を横に、翔太はジョーカーメモリを起動させる。

 

『Joker!』

 

それに併せ、フィリップもファングを呼び寄せた。

 

「来い、ファング!」

 

ファングメモリを変形させ、メモリモードにし、メモリを起動させる。

 

『Fang!』

 

「「変身!」」

 

いつもとは逆のプロセス・・・まず翔太がジョーカーメモリドライバーに差し込んだ。メモリが転送され、翔太が意識を失い、その場で座り込んだ。慌てて、五月が佐桐に駆け寄る。

 

「さ、佐桐君!?・・・これって・・・」

 

一方、フィリップの元へとジョーカーメモリが転送され、そのままファングメモリをドライバーに装填し、ガジェットを変形させながら、ドライバーを開いた。

 

『Fang! Joker!』

 

恐竜の叫び声のような変身音と共に白と黒の風がフィリップを包み、鋭利な姿が特徴の姿、仮面ライダーダブル ファングジョーカーへと変身を遂げた。

 

「う、嘘・・・フィリップ君が、変身した・・・」

「な、なんだよ・・・・・お前・・・・!?」

「僕たちは、仮面ライダーダブル・・・」

『「さぁ、お前の罪を数えろ!」』

 

驚く二乃とパペティア・ドーパントに答えるようにダブルが右手でポーズを構え、キメ台詞を言った。そして、獣の如く、一気にドーパントに接近した。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!」

「ぐぁぁ!」

 

いきなりの接近にドーパントは対応しきれず、ダブルの膝蹴りを受け、のけぞる。そのまま、両手での爪に乱舞で次々とダメージを受けていく。

 

「がぁぁ!?」

「きゃぁぁぁぁ!」

 

重い一撃で吹き飛ばされ、地面を転がるドーパント。だが、それに連動し、体を拘束されている二乃も大きく揺らされた。

 

「こ、こいつ・・・こっちには、人質が・・・」

「そうはさせない」

 

二乃を人質にしようと、パペティア・ドーパントが動く前にダブルが先制した。ファングメモリの角・・・タクティカルホーンを2回叩くと、

 

『Shoulder Fang』

 

その音声と共に、ダブルの肩に手持ち刃兼ブーメラン『ショルダーセイバー』が出現した。そのまま、ショルダーセイバーを右手に取ったダブルはそれを空間へと投げつけた。ショルダーセイバーは空間を・・・いや、二乃を拘束していたパペティア・ドーパントの見えない糸を全て切り裂いた。

 

「えっ・・・きゃぁぁぁぁ!」

 

いきなり拘束から解放され、自由になった二乃の体は地面へと落下し・・・

 

「おっと・・・大丈夫かい?」

「えっ・・・え、ええ」

 

その俊敏性を活かし、落下地点で構えていたダブルが二乃を受け止めていた。そのまま、ダブルはゆっくり二乃を降ろし、彼女を守るようにドーパントの方を向いた。

 

「くっ・・・なら、お前を・・・!?」

「無駄だ!ぶるらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

両手から糸を放ち、ダブルを拘束しようとするドーパントの糸を再びショルダーファングを投擲し、全てを切り裂く。そのまま、ドーパントに接近しながらタクティカルホーンを一度叩く。

 

『Arm Fang』

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

戦闘慣れしていないパペティア・ドーパントがファングジョーカーの素早さに反応できる訳もなく、アームセイバーの乱撃に火花を散らしていく。そして、強力な右足での蹴りがボディに入り、その体を大きく吹き飛ばす。

 

「がぁ、がはぁ・・・うううう・・・こ、こんな・・・こんなこと!?」

「はぁ・・・はぁ・・・!」

『落ち着けよ、フィリップ・・・ファングに呑まれかけちまってるぞ!?』

「・・・・・ふぅ、大丈夫だ。ちょっと、彼の行動が僕的にも頭にくる部分があってね・・・さぁ、そろそろ決めるとしよう」

『・・・ああ!』

 

そう言って、ダブルはタクティカルホーンを3回叩いた。

 

『Fang! Maximum Drive!』

「はぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・!!!」

 

ダブルが構えると同時に右足にマキシマムセイバーが出現した。だが、パペティア・ドーパントも只ではやられずにいた。

 

「ま、まだだ・・・まだだぁ!?」

 

そう言って、両手で糸を操り、木を大量に持ち上げた。ダブルとドーパント・・・互いに最後の一撃を放とうしていた。そして、

 

『「「!!!」」』

 

ダブルが高く跳躍した瞬間、ドーパントもダブル目掛けて、大量の木を投げつけた。だが、

 

『「ファングストライザー!!!」』

 

恐竜の顔をイメージしたエネルギーを纏い、ダブルは空中回転蹴りを放った。それは、大量の木をものともせず、細切れに変え、

 

『「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」』

「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

最後には、パペティア・ドーパントをも飲み込み、その体を斬り蹴り飛ばした。その一撃により、パペティア・ドーパントはメモリブレイクされ、大爆発した。

 

「う、ううう・・・に、二乃・・・ちゃん」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

メモリブレイクされ、人間の姿に戻った古田にダブル・・・フィリップは静かに駆け寄り、言葉を掛けた。

 

「君の愛情は、形は歪であったものでも本物だったんだろう・・・だが、それを刃へと変えてしまえば、それはもう愛じゃない・・・・・凶器だ」

『・・・・・フィリップ』

「僕は・・・それが許せない。愛を・・・大事な人を想う気持ちを、傷つける何かに変えてはいけないんだ・・・!」

「・・・・・・・・・・・っ・・・!」

 

フィリップが頭にきた理由・・・それは、彼が佐桐家に家族を、誰かに愛してもらうということを教えてもらったからだった。それが家族愛だろう、愛情だろうと、人の感情を武器に、凶器へと変えてしまった彼を・・・ガイアメモリが許せなかったのだ。その言葉を聞いた古田は限界がきてしまい、そこで気を失ってしまった。

 

(・・・・・すまない、翔太。熱くなりすぎてしまったようだ・・・)

『そうでもないさ・・・さて、それじゃ・・・後で、そいつを回収しに行くから・・・その場にいろよ、フィリップ・・・?』

(・・・分かったよ・・・どうせお説教もするんだろう?)

『・・・当たり前だ。それと・・・二乃のこともなんとかしろよ?』

(・・・ああ)

 

そう言って、フィリップはドライバーからメモリを引き抜いた。ダブルからフィリップへと姿が戻り、フィリップは二乃の元へと歩み寄った。

 

「大丈夫かい?」

「え、ええ・・・・・彼、大丈夫なの?」

「ああ。副作用で、意識を失っているだけだ。命に別状はない」

 

そう聞いて、二乃は安堵した。すると、古田への怒りが戻ってきた。

 

「・・・そうよね。こいつが、元々は悪いのよね・・・勝手に誘ってきて、断ったのに、しつこく誘ってきて・・・・・こんな奴、全然趣味じゃないのに・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「こんな奴、こうなって・・・」

「やめたまえ・・・!」

「っ・・・!?」

 

二乃の暴言が続きそうになったところで、フィリップの制止が入った。その強い語気に思わず、二乃の言葉が止まった。

 

「確かに、彼がガイアメモリに手を出したのは事実だ・・・だが、原因は君にもあったんじゃないのかい?」

「そ、そんなこと・・・!」

「その断りの時、君は本気で彼に答えたのかい?さっきのやりとりも聞いていたが、君は一方的に断っていた・・・その上、彼のことなどまるで覚えていなかったじゃないか・・・君の態度が少しでも違っていれば、こんなことは起きなかったかもしれないんじゃないかい?」

「そ、それは・・・・・・」

 

フィリップの指摘に、何も反論できず二乃は押し黙ることしかできなかった。

 

「いいかい・・・君の性格や言動を否定するわけではない・・・だが、言葉は、少し間違えれば、君や君の家族を苦しめるブーメランにもなる」

「・・・ぁ・・・」

「・・・それが分かるなら、君が彼に掛ける言葉は、罵倒ではないはずだ」

 

そう言って、フィリップは倒れている古田の方へと目を向けた。それに促され、二乃は少し考えてから、古田に歩み寄った。

 

「・・・・その・・・ゴメンナサイ」

 

そう言って、気まずそうに頭を下げた。

 

「私・・・あなたのこと、覚えてすらなかった。記憶にも残していなかった・・・もし、それであなたを傷つけたのなら、ゴメンナサイ・・・でも、私はあなたと踊れない・・・本当に、ごめんなさい」

 

意識のない古田に、二乃の謝罪は聞こえていないはずだ・・・だが、その言葉を聞いた古田の表情はどこか憑き物が取れた表情になったのだった。すると、

 

「さて・・・それじゃ、踊ろうか!」

「・・・えっ?!」

 

いきなり態度が豹変したフィリップの言葉に、二乃が目を丸くした。さっきまで、自分を叱責していた人とはまるで違う人に変わっていた。

 

「うん・・・?どうしたんだい?ここには、僕と踊りに来たんじゃないのかい?」

「え、ええ・・・実はそれに関してなんだけど・・・ごめんなさい」

「えっ・・・?」

 

まさかの二乃の謝罪に今度はフィリップが面食らう番だった。そして、二乃は語り始めた。自身の家庭教師が風邪で倒れてしまったこと、姉妹が家庭教師のことを心配しているのに、自分だけが楽しむわけにはいかない・・・そう告げた。

 

「なるほど・・・・・」

「その・・・ごめんなさい。私から言い出したことなのに、一方的に断って・・・」

 

二乃の言葉を聞いたフィリップは考え込んでしまった。二乃も、フィリップに嫌われてしまったかと思い、沈んでしまっていたが・・・この男は違った。

 

「ふむ・・・それなら、こういうことならいいのかな?」

「・・・・・・えっ?」

 

そう言って、フィリップが取った行動に、二乃は驚きの声を上げた。

 

「中野二乃さん・・・僕と踊ってくれないかい?」

 

膝をついて、手を差しだしたのだ。突然の行動に、流石の二乃も驚きの余り、何も言えずにいた。

 

「・・・駄目かな?」

「ど、どうして・・・?」

「・・・?ああ・・・君から誘うのがNGなら、僕から誘えばいいかと思ってね・・・」

「だ、だけど・・・・・」

「どうしても、駄目かい?僕は、どうしても『結びの伝説』がどういったものなのか、試してみたいんだ・・・君は僕に強引に誘われて、仕方なく・・・というのは難しいかい?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

フィリップの提案に、二乃は悩んだ・・・そして、少し時間をかけてから・・・

 

「ねぇ・・・あなた、よく強引と言われるでしょう?」

「・・・ああ。我がままとも言われるね」

「・・・・・・・はぁ、分かったわよ。いいわ、あなたと踊ってあげる」

「・・・!ありがとう!・・・それじゃ、向こうに移動しようか?」

「・・・・はいはい」

 

そう言って、フィリップと二乃はもう少し音楽の聞こえる方向へと移動するのだった。

 

 

 

「おっと・・・」

「きゃぁ!?さ、佐桐君・・・!?」

 

時は少しだけ遡り・・・フィリップが変身を解いたことで、意識が身体に戻った翔太が目を覚ましたことで、横に座って翔太を見守っていた五月が驚きの声を上げた。

 

「・・・ふぅ、サンキューな、五月。こっちは無事に解決したわ」

「は、はい・・・どういたしまして?」

「・・・あ~、そうか・・・五月は、このパターンを見るのは初めてだったな?説明は後でするが、ダブルの変身する姿には、フィリップをベースとするものもあるんだ。だから・・・」

「・・・さっきまで、フィリップさんが戦っていたってことですか・・・?」

「そういうことだ(・・・あの野郎、来るなって、散々言ったのに・・・あとで説教だな)」

 

フィリップへの説教を心に固く誓った一方で、フィリップがいたおかげで二乃の危機を救えたことに、少しだけ手加減してやろうかと、そんなことを考えながら、翔太は五月に経緯を説明していた・・・もともとの原因がフィリップにあるとは知らずに。

 

「(うう~ん・・・久々にファングで戦ったな・・・)ふぅ、もうキャンプファイヤーも終盤か・・・」

「ええ・・・」

 

視線をキャンプファイヤーの会場へと向けた翔太の言葉に答える五月。その目は何かを迷っているようだった。

 

「・・・案外、あっと言う間だったな・・・林間学校」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・はぁ・・・まだ気にしてんのか、上杉のこと?」

「・・・それは気にしますよ・・・私があんなことをしなければ、今頃上杉君もここにいたでしょうに・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

五月の懺悔に翔太は黙って、

 

ポン・・・

「・・・!?さ、佐桐君・・・!?」

「お前だけのせいじゃねーよ・・・俺も同罪だ。あいつが体調悪いの分かってたのに、俺は止めることができなかった・・・俺もお前も同罪、ってわけだ・・・」

「そ、それは・・・違いますよ」

「・・・まぁ、体調を気にせず、無理した上杉も上杉だ・・・あいつが元気になったら、そのことで文句でも言ってやれ」

「なぁ・・・ど、どういう意味ですか!?まるで、私がいつも上杉君に文句を言ってるみたいじゃないですか!?」

「・・・いや、お前ら大体そうだろ?」

「さ~ぎ~り君!!」

 

翔太の言葉に、頬を膨らませ、怒りを露わにする五月。それを見た翔太は、

 

「やっと普段のお前に戻ったな・・それくらいがお前らしいよ・・・五月」

「・・・あっ・・・」

 

そこで、五月は気付いた・・・翔太がわざと自身を怒らせたのだ。そのしてやったりという表情に、

 

(その笑みは・・・ズルいです・・・・・)

 

そう五月は思い、自身の頭にのせられた手にやっと意識がいった。

 

「それより・・・いつまで、この状態でいるつもりですか?」

「おっと・・・悪い、悪『ガシィ』・・・い、五月!?」

「・・・え、ええっと・・・!?」

 

頭から放そうとした翔太の手を、五月は掴んでしまっていた・・・自身の頭から離れる手が名残惜しいと思った五月が無意識にその手を引き留めようとしたのだ。しかも、咄嗟に掴んでしまったために、偶然にも恋人結びかのように掴んでしまっていた。自身の行動に困惑する五月。その時、

 

「フィナーレまでカウントダウン!10!9!・・・」

「「!?!?」」

 

フィナーレを告げるカウントダウンが聞こえてきたのだった。

 

一方、フィリップと二乃はというと・・・

 

「・・・フィリップ君、踊り上手ね?」

「ああ・・・ダンスに関しては、以前検索する機会があってね。その知識は全て閲覧済みだから、このくらいは当り前さ?」

「フフフ・・・冗談としても、本当に上手ね」

 

森の中、月に照らされながら、フォークダンスを踊っていた。フィリップが言ったことは本当なのだが、それを冗談だと捉えた二乃はその言葉に思わず笑みが零れていた。

 

「フフ・・・」

「どうかしたかい・・・?」

「・・・ううん。夢みたいだな、と思ってね・・・」

「・・・・・?」

「私、今、見知らぬ人と踊ってるのよ?まるでドラマやおとぎ話みたいじゃない・・・私がヒロインで、あなたが王子様、みたいだと思ったのよ」

「・・・王子、か・・・面白い表現だね」

 

そんなことを話し合いながら、踊っていると・・・

 

「フィナーレまでカウントダウン!10!9!・・・」

「!!」

 

遠くから聞こえてきたカウントダウンの声に、二乃の顔が思わず赤くなった。だが、フィリップと繋いだ手の力は強くなった。

 

そして、翔太と五月は・・・完全にパニックになっていた!

 

「い、五月!?早く離せ!?」

「わ、分かってますけど・・・!?ち、力が抜けなくって!?」

 

翔太の左手と五月の右手をなんとか外そうとしていたのだが、二人とも焦りと混乱で変に力が入ってしまい、外せないでいた。翔太もハーフボイルドの面が出てしまい、冷静な行動が出来ないでいた。だが、無情にもカウントダウンが進んでいく・・・

 

「5!4!3!」

「お、おいおい!」

「えーと、えーと!?」

 

パニックる二人や・・・

 

「3!2!1!!!」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

無言で踊る森の二人・・・・そして、

 

「・・・ゼロ!!!!!」

「「あっ・・・!?」」

 

その瞬間、翔太と五月の手と驚きの声が重なり・・・

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

フィリップと二乃は静かにダンスを終えた・・・

 

結びの伝説・・・キャンプファイヤーの結びの瞬間・・・手を結んだ二人は、生涯を添い遂げる縁で結ばれるという・・・

 

「・・・あー・・・」

「・・・・・・・・・・(///)」

 

やってしまったという表情の翔太と顔を真っ赤にしたまま俯く五月・・・その手は未だに強く結ばれたままだった。

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

そして、

 

「今日はありがとう・・・貴方と踊れて、私・・・良かったわ」

「それはこちらの台詞だ。僕も、こんな経験ができて、お礼を言いたい・・・ありがとう」

「・・・・・本当は、もっと色々なことを話したいんだけど・・・もう帰らないと、先生に怒られちゃうわ」

 

そう言って、二乃は名残惜しそうにフィリップから離れた。そして、

 

「ねぇ、フィリップ君・・・また、会えるかな?」

「・・・・・ああ、きっとね」

「・・・それじゃあ、また会える日を楽しみにしてるわね!それじゃ!」

 

フィリップの回答に、恥ずかしくなった二乃は逃げるように宿舎の方へと走り出した。ここで、連絡先などを聞いておけば良かったのだろうが、今の彼女にそんな余裕は無かったのであった。一方、フィリップは・・・

 

(・・・また、か・・・)

 

自身の正体を知ってしまった彼女には会うべきではないと分かっているフィリップだったが、二乃の再会を期待した言葉にさっきまで彼女の手を握っていた自身の手を見ていた。そして、昨日の月に照らされた二乃の姿を思い出していた。

 

『私と・・・踊ってくれますか?』

(・・・僕は・・・彼女ともう会うべきじゃない・・・それは頭で分かってるのに・・・)

ズキ・・・

「・・・・・この胸の痛みは、なんだ?」

 

自身の胸が痛むような感覚・・・フィリップ自身が経験したことのない感情に、彼は思わず困惑してしまっていた。

 

半熟者の探偵といじっぱりな末っ子・・・

検索好きの探偵とツンデレ次女・・・

彼らの物語は、まだ始まったばかりだった。

 

 

 

次回 仮面ライダーW

『Zを取りし者/調査と見舞い』

これで決まりだ!

 




というわけで、林間学校編終了&ファングジョーカー登場回でした。ちなみに19話で崖から落ちそうになったフィリップを救ったのもファングメモリです。

このお話から原作とは大きくお話が変わってきますので、ある意味一段落したとも言えますし、第1節が終わった形とも言えます。

次回は閑話のお話を2つ挟んで、人気エピソード「七つのさよなら」編に突入します。このお話からWサイドのエピソード・登場人物も絡んできますので、1章自体がかなり長くなってきます。ご容赦頂ければと思います。

『Zを取りし者』を2月に投稿し、3月から『七つのさよなら』編を投稿していく予定です。SAOの小説も同時執筆しておりますので、こちらの投稿が遅れる可能性もあります、ご注意下さい。

今回のタイトル『F』は「ファング」「fortune(運命)」の意味になります。「風太郎」も当初は仮定していましたが、かなり影が薄くなったので、おまけ扱いになってます。

それではまた。

次回投稿予定 2月11日 0時予定
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