仮面ライダーW/Kの花嫁   作:wing//

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もうサブタイトルの通りです。

ダブルのメモリチェンジ祭りです!
読んで頂いた方が早いと思います。
それではどうぞ!


第36話 「Pからの使者/二人で一人の仮面ライダー」

「ふんっ!」

「ぐぅ・・・!?」

 

スカルの一撃を受けたサイクロンは大きく吹き飛ばされた。その光景を二乃と五月は見ていることしかできなかった。

 

「くっ・・・はぁぁ!」

 

負けじとサイクロンも連続蹴りを繰り出すが、その全てをスカルは捌く。そして、隙ができたサイクロンの首を掴む。

 

「ぐぁ・・・ううう!?」

「どうした、フィリップ。さっきまでの威勢はどこに消えた?」

「ま、まだ・・・!」

「・・・ふぅ。サイクロンの特性は俺もよく知っている。長期戦になれば、風を取り込むことで対等に戦えると思ったのだろうが・・・ふん!!」

「がはぁぁ!?」

 

サイクロンを空中へと放り投げ、そのボディに強力な空中キックを繰り出すスカル。その威力にフィリップから悲鳴が零れる。

 

「ぐぅ・・・!?」

「・・・半端者が手を出すものほど罪深いものはない。なぜなら、結果を中途半端にしか生み出せないからだ」

 

『Skull! Maximum Drive!』

 

「・・・っ!?」

「さぁ、半端者のお前に守れるか?」

「二乃ちゃん!?」

「ふん!」

 

ロストドライバーにスカルメモリを装填したスカルは必殺技を放つ。空中に飛び上がり、骸骨を模したエネルギーの塊を蹴り放った。フィリップは痛む体を無理やり動かし、サイクロンの特性をフルに生かし、一瞬で二乃と五月の前に飛び出した。

 

『Cyclone! Maximum Drive!』

「ぬぅぅぅぅ!?」

「フィリップ君!?」「フィリップさん!?」

 

サイクロンのマキシマムドライブを発動させ、風のベールを展開するフィリップ。スカルのマキシマムドライブを防ぐも・・・風のベールがもたず、サイクロンが吹き飛ばされた。

 

壁に叩きつけられたサイクロンの変身が解け、ボロボロになったフィリップ。二乃と五月が傍に駆け寄るが、フィリップはダメージで動けずにいた。

 

「さぁ・・・終わりの時だ」

『ククク・・・やはり口ほどにもなかったようだな』

 

一息を吐き、スカルが3人を捕えようと近づく。その背後から神父の声が聞こえてきた。だが、フィリップはフラフラながらも立ち上がり、二人を庇う様にスカルに立ちはだかった。

 

「・・・しつこいぞ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「そんな体で一体何ができる?相棒を失い、変身する力ももう残っていないお前に何が・・・」

「そんなことは関係ない!!」

「「「!!」」」

 

フィリップから、普段冷静な彼からは想像ができない怒鳴り声が放たれた。

その声にその場にいた全員・・・スカルでさえ足を止めるほどの迫力があった。

 

「僕は・・・10年前に誓ったんだ!

僕が生み出してしまった罪を償うと・・・!ダブルとして、自らの過ちと向き合うと・・・!そして・・・・・佐桐壮吉の意志を継ぐと決めたんだ!

 

だから・・・偽物のお前に負けるわけにはいかないんだ!!」

 

「・・・口だけは一人前だな・・・だが、無意味なことだ」

 

フィリップの気迫に押されながらも、帽子をかぶり直したスカルは再び3人を捕えようと近づく。二人をなんとか逃がそうと頭を働かせるフィリップ。だが、今の彼には打つ手は残っていなかった。このままでは・・・その時だった。

 

エンジン音が鳴り響き、教会へとバイクが突撃してきたのだ。スピードを緩めることなく、扉を突き破ったバイクは、スカルへと突っ込んだ。突然のことに流石のスカルも反応できず、バイクごと教会の奥へと吹き飛んだ。

 

そして、バイクが突撃する前に飛び降りたドライバーは・・・

 

「・・・・・待たせたな、相棒」

「・・・翔太!」「佐桐君!?」「佐桐!?」

 

探偵姿の翔太だった。その登場に三者三様の反応をする。そして、ハードボイルダーを投げ飛ばしたスカルは首を鳴らしながら、翔太を睨んだ。

 

「翔太・・・まだ俺の邪魔をするのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「言ったはずだぞ?お前は探偵失格だと・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ここにいる資格がないお前は邪魔だ。俺の前からすぐに消えろ。そうしないのなら、今度は本気でお前を・・・」

「やってみろよ・・・!」

「・・・!?」

 

スカルの言葉を遮り、翔太は口を開いた。その目には確かな覚悟が宿っていた。

 

「俺は命懸けで俺の依頼人を守るだけだ!

あんたが俺の何を否定しようと・・・あんたが俺を認めなくても・・・!

俺の心の中で、父さんから継いだ信念は生きてる!!

だから・・・!」

 

そう言って、翔太はスカルへと飛び掛かり、

 

「おおおぉ!」

「ぐぅ!?」

 

スカルの顔面へと拳を叩き込んだ。その一撃を防ぐことができず、スカルは思わず後退った。

 

「それを邪魔するのが、父さんだったとしても・・・俺は戦う!

もう俺は折れない・・・俺が折れちまったら、父さんからの想いも折っちまうことになるからだ!俺の教えは父さんの教えだ・・・本物は俺の中で今でも生きてる!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

『バ、バカな・・・この男はお前が最も逆らえない人間のはず・・・あそこまで折れていたはずなのに・・・なぜ戦う意志がある!?』

「はっ、残念だったな!」

『・・・お前は一体なんなんだ!?』

「・・・よくご存じのはずだぜ?俺は・・・この街の涙を拭う探偵。

そして、佐桐壮吉の忘れ形見だ!」

 

動揺するドーパントの声に勢いよく答える翔太。そんな翔太に近づくのは・・・

 

「そこは・・・僕たちが、だろう?」

「・・・そうだったな、フィリップ。

・・・半分力貸せよ、相棒」

「・・・ああ!」

 

フィリップの訂正に笑いながら答える翔太。そして、フィリップが差し出したダブルドライバーと自身のガイアメモリを受け取る。

 

「俺たちは」「僕たちは」

「「二人で一人の仮面ライダーだ!」」

 

『Cyclone!』『Joker!』

「「変身!!!」」

『Cyclone! Joker!』

 

いつものプロセスで変身を遂げる翔太の横で、フィリップが意識を失う。その光景に事実を知る五月はともかく、二乃は驚いていた。

 

「佐桐も・・・仮面ライダー・・・!?」

「『・・・さぁ、お前の罪を数えろ!』」

「・・・はぁぁぁ!」

 

ダブルがキメ台詞を述べ、スカルと取っ組み合いになる。そのまま、二人は壁を突き破り、教会の外へと飛び出した。それを慌てて、二乃と五月は追いかけた。

 

「はぁ!」「ふん!」

 

互いに拳と蹴りをぶつけ合うダブルとスカル。だが、前の戦闘とは違いダブルから迷いが消えていた。それどころか、以前以上のパワーを発揮するダブルの攻撃が徐々にスカルにダメージを与えていく。

 

「おらぁ!」

「ぬおぉ!?」

 

強力なミドルキックがスカルを捉え、その体が地面を転がる。ダメージからすぐに立ち上がれないスカルに追撃するためにダブルはメモリをチェンジする。

 

『Spark!』

『Spark! Joker!』

 

エメラルドと黒のカラーへと変わったダブルは、右手から電撃を走らせる。

 

「しょ、翔太・・・!俺を、父親であるこの俺を倒すのか!?」

「・・・俺の憧れた父さんは、そんなふざけたことは言わない!!」

 

電撃により肉体を更に活性化させたダブルが、その拳をスカルへと振りかざす。その拳は速く、重い一撃がスカルへと食い込み、大きく吹き飛ばした。

 

あまりのダメージにスカルの変身が解け・・・そこに姿を現したのは壮吉ではなく、神父だった。

 

『やはり偽物だったか・・・』

「この偽物野郎が・・・!よくも父さんの姿を!」

「くっ・・・まだ、だぁ!?」 

 

変身が解けた神父は諦め悪く、再度ガイアメモリを起動させて自身に挿入した。

 

『P・・・Per・・sona』

だが・・・メモリを装填した神父の姿が変だった。

老婆の姿になったかと思えば、壮吉・スカル・五月たちの母・死神のような姿・・・姿がぶれ、次々と変わっていき安定していないのだ。

 

「な、なんだ・・・あれ?」

『・・・さっきのメモリ・・・そうか!翔太、奴のメモリの正体が分かった!

奴のメモリは・・・ペルソナだ!』

「・・・ペルソナ?・・・仮面ってことか?」

 

『Heat!』『Trigger!』

『Heat! Triger!』

 

ヒートトリガーへとチェンジしたダブルは死神の姿を模したペルソナ・ドーパントへと火炎弾を撃ち込んだ。その攻撃をまともに受けたドーパントは火だるまになり、再び神父の姿に戻った。

 

「なっ!?・・・あの神父の姿も偽りだったのか!?」

『・・・いや、違う。あれがペルソナ・ドーパントの真の姿なんだ。おそらく奴の能力は・・・仮面を被るかなにかの条件でその人物に成り代わることができるんだ!』

「・・・フフフ。バレてしまってはしょうがありませんね・・・ですが、私はまだ終わらない!我が主の目的を果たすまでは!!」

「『・・・!?』」

 

その言葉に組織とのつながりを確信したダブルは神父を捕らえるために近づくが・・・

 

「ここで君たちに負けるわけにはいきませんからね・・・いでよ、我がしもべ共!」

 

その言葉と共に、手から出現させた仮面のようなものを周囲にばらまく神父。仮面は地面に着地した瞬間、人間大のサイズまで大きくなり、複数のドーパントになった。

 

「っ!?なに・・・!」

 

ドーパントが増加したことに動揺する翔太は、トリガーマグナムを周囲に向けて牽制を図った。出現したドーパントは、

 

バイオレンス・ドーパント

ボム・ドーパント 

コックローチ・ドーパント 

マグマ・ドーパント 

バード・ドーパント 

ウルフ・ドーパント 

 

これまでダブルが戦ってきたドーパントたちだった。

一方で、フィリップはペルソナ・ドーパントの能力を見極めていた。

 

『翔太!このドーパントたちは模造品・・・いわゆるコピーだ!数だけじゃなく、能力も本物のはずだ!』

「・・・上等だ!まとめて倒してやるぜ!」

 

『Metal!』

『Heat! Metal!』

 

一気に迫ってきたドーパントたちの攻撃を捌き、メモリをチェンジするダブル。火を纏ったメタルシャフトを振り回し、ドーパントたちを撃退していく。そして、ドーパントたちが大きく後退したところを狙って、必殺の一撃を放つ。

 

 

『Metal! Maximum Drive!』

「『メタルブラディング!!!』」

 

高熱の熱波を放ち、ドーパントたちを吹き飛ばす。そして、体勢を崩したウルフ・ドーパントにメタルシャフトの一撃を叩き込み撃破する。

 

『GAAAAAAAAAAAAAA!!』

 

怒りのままにマグマ・ドーパントが体からマグマ弾を降り注がせる。それをダブルはメタルシャフトで防ぐが、

 

「きゃぁ!」「こ、こっちにも・・・!」

『翔太!』

「分かってる!」

 

無造作に飛ばされた弾は五月と二乃にも降り注ごうとしていた。フィリップの言葉に翔太はメモリを変えながら答える。

 

『Luna!』『Joker!』

『Luna! Joker!』

 

伸縮自在の右手で二人へと降り注ごうとしたマグマを弾き飛ばすルナジョーカー。そのまま、右腕でマグマ・ドーパントとバード・ドーパントを絡めとり、近くの壁へと叩きつける。

 

『Joker! Maximum Drive!』

「『ジョーカーストレンジ!!!』」

 

倒れた隙を見逃さず、ジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填したダブルのソウルサイドが5人へと分裂する。増えた右手を鞭のように操り攻撃する。そして、

 

「『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』」

 

フラフラとなったドーパントに、分離したジョーカーが急接近し、止めの手刀を繰り出し仕留めた。

 

元に戻ったダブルにコックローチが素早く襲い掛かるが、それをカウンターキックで撃退し、ダブルは更にメモリをチェンジする。

 

『Spark!』『Crusher!』

『Spark! Crusher!』

「さぁ、これで決めてやるぜ!」

 

 

雷を纏ったクラッシャースレッジを振り回し、スパーククラッシャーに変化したダブルが一気にドーパントたちの群れに突っ込んだ。ボム・ドーパントが撃退用に爆弾を放つが、武器から放たれる電撃により、ダブルに直撃する前に全て誘爆する。

 

そして、威力が増加したクラッシャースレッジをドーパントたちに叩き込む。強固な肉体を持つバイオレンスでさえも怯ませ、ハンマーを大きく振り回し吹き飛ばす。

 

「よっと!これで・・・フィニッシュだ!」

『Crusher! Maximum Drive!』

 

スパークメモリの力で生まれた雷が天空からダブルへと降り注ぎ、その体から強力な電気エネルギーが発生する。

 

「『クラッシャーフォール!!!』」

 

ダブルがクラッシャースレッジを頭上から振り下ろすと同時に、上空の電気エネルギーがドーパントたちに降り注いだ。あまりの威力に周囲の地面をえぐられ、爆発と共にドーパントたちは吹き飛ばされた。

 

ペルソナ・ドーパントが呼び出したコピーたちを全滅させたダブルはクラッシャースレッジをペルソナへと突きつける。

 

「観念しやがれ!この、ペテン師野郎が!」

「ちぃ!・・・まだだ!」

「くっ・・・まだコピーを呼び出せるのか!?」

『翔太。先に本体を倒そう!』

「ああ。こいつだろう!」

 

『Luna!』『Ninja!』

『Luna! Ninja!』

 

ペルソナが再び仮面をバラまき、ドーパントたちを出現させる。自身も仮面を被り、再び佐桐壮吉の姿に代わりスカルへと変身する。

 

量産タイプのマスカレイド・ドーパントにコックローチ・ドーパント、アント・ドーパントが複数現れたことに対し、金と紫の二色に変わったダブル。

 

その瞬間、ダブルの姿が一瞬ブレ、ルナメモリの特性を反映したニンジャメモリの力で、ダブルが5人に分身する。分身の4人が出現したドーパントたちと対峙する中、本体のダブルはスカルへとニンジャブレイドで斬りかかった。

 

「死ね!」

 

スカルマグナムで撃退を図るスカルの弾丸を躱し、樹を飛び回るダブル。その動きに翻弄されるスカルの隙を突いたダブルが背後を取った。

 

「はぁぁ!」

「ぬぅ!?・・・はぁ!」

「っ!?でやぁぁ!!」

 

短剣の一撃をスカルマグナムの銃身で受け止めたスカル。そのまま格闘戦に持ち込むも、今のダブルに通用するわけもなく、全てを防がれた上に反撃の蹴りと剣撃のラッシュを食らい、ノックアウト寸前になっていた。

 

「こ、この私が・・・こんなガキ共に・・・!?」

『おやおや。どうやら猫を被る余力もないようだね?』

「ああ。こいつで決めるぜ?」

 

『Cyclone! Joker!』

『Joker! Maximum Drive!』

 

サイクロンジョーカーへと戻ったダブルが素早くジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填する。自身から発生した竜巻がスカルを更に吹き飛ばし、ダブルを宙へと浮かせる。

そして、マキシマムスロットのボタンを押し、技名を叫ぶ。

 

「『ジョーカーエクストリーム!!!』」

 

必殺キックを放つダブルの体が真っ二つに分かれる。スカルも最後の足掻きとしてパンチを繰り出すが、

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

時間差による連続キックが、翔太とフィリップの叫びと共にスカルに命中する。バック宙と共に元の姿に戻ったダブルが着地した瞬間、スカルが断末魔と共に大爆発を起こした。

 

「がぁ・・・ば、かな・・・!」

「ふぅ・・・うん、あれは・・・」

 

ペルソナメモリが体から抜け落ちた神父は地面に這いつくばっていた。その前には、先程の爆発の余波で落としたスカルメモリとロストドライバーが落ちていた。それに気付いたダブルは手に取り、神父を睨む。

 

「答えろ!どうして、お前がスカルのアイテムを持ってた!お前が・・・お前達がこの街にガイアメモリをバラまいたのか!?」

「・・・ぐぅぅ!」

『悪いが・・・あなたに慈悲を与えるつもりはない。さぁ、さっさと答えてもらおうか?』

 

神父を問い質そうとダブルが詰め寄る。だが、その時だった。ダブルを赤い雷と突風が襲った。いきなりの攻撃にダブルも思わず後退してしまう。その場に姿を現したのは、

 

「あ、あなた様は!?」

『・・・フフフ!あなたにここで捕まってもらうのは困りますからね。私の実験のためにも、ね?』

 

ダブルが聞こえていないところで神父と謎のドーパントがそんな会話をしていた。そして、攻撃の余波による煙が晴れた頃には、

 

「っ・・・いない!?」

『・・・逃げられた。それにしても、今の攻撃は・・・』

「奴らの仲間が助けに来た、ってところなのか?」

『分からない・・・だけど、奴らの影を僕らは見たのかもしれない』

「・・・・・これからが正念場ってことか。まぁ、今回は無事に一件落着ってことでいいか」

『一件落着・・・?何を言っているんだい、翔太』

 

シリアスな雰囲気から一転、フィリップの言葉に嫌な予感を覚えた翔太は冷や汗を流した。

 

『そもそも、君があんな偽物に騙されるから、ここまで事態が発展したんだ。相変わらずのハーフボイルドっぷりには怒りを通り越して呆れるしかないよ』

「なぁ!?誰がハーフボイルドだ!というか、誰だって死んだと思ってた人が出たらああなるだろうが!」

『だからハーフボイルドなのさ。まさかダブルを辞めるなんて言い出した時には、驚かされたよ』

「それは・・・・・悪かった。お前と約束したことだったのに、あんなこと言っちまって」

『・・・まぁ、君は必ず戻ってくると信じていたけどね』

「・・・そりゃどうも」

 

喧嘩から和やかな雰囲気に戻った二人。そんな二人に割って入る者たちがいた。

 

「あの~・・・仲良し雰囲気なところ申し訳ないんですけど・・・」

「うん?・・・あっ」『なんだい・・・あっ』

 

「・・・説明、してもらえるわよね?・・・佐桐!」

 

呼ばれた声に振り返ったダブルの二人から思わず声が漏れた。

そこにいたのは申し訳なさそうな表情をした五月と

怒りの剣幕を浮かべた二乃がダブルを睨みつけていた。

 

あまりの剣幕に流石のダブルも思わず後退ったが、二乃が逃がしてくれるわけもなく一気にダブルに詰め寄った。

 

「なんであんたまでそんなことやってんのよ!?というか、あんたとフィリップ君って一体何者なのよ?!あの化物たちはもうわけわかんないし!?いいから教えなさいよ~~~~~~~~~~!!!」

「おおおおぉぉぉ!?」『に、二乃ちゃん!お、落ち着いて!?』

 

二乃に首元のマフラーを掴まれ質問攻めを受けるダブルから悲鳴が上がる。流石に不味いと思ったのか五月が止めに入る。

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

「・・・おい、フィリップ。これって・・・」

『致し方ない。二乃ちゃんにはほとんどバレてたようなものだし・・・良い機会だ』

 

以前、五月に正体がバレたことを思い出し、ため息を吐く翔太にフィリップもしょうがないといった感じで答えた。そして、ドライバーを閉じたダブルの姿が翔太に戻り、意識を取り戻したフィリップも教会から姿を現した。

 

「・・・二乃、頼むから落ち着いてくれ」

「なによ!どうせ話す気なんてないん「話すよ」・・・え?」

 

予想外の翔太の言葉に五月に羽交い絞めされていた二乃が暴れるのを止めた。

 

「二乃ちゃんにも話すよ。僕たちが何者で・・・この街で何が起きているのかをね」

「但し・・・上杉の一件が落ち着いてからだ。それから話すのも遅くはないだろう。そうだな・・・決行のXデーの翌日、クリスマスなんてどうだ?」

「・・・・・分かったわよ」

 

フィリップと翔太の言葉に一応は納得の意を示した二乃は五月に拘束を解くように言った。

そんなやり取りをしている間に、翔太は先ほど拾ったスカルの変身アイテムを見ていた。

 

(必ず・・・辿り着いてやる。絶対にだ・・・!)

 

逃げた組織のメンバーのことを考え、翔太は決心を固めていたのだ。

 

 

 

次回 仮面ライダーダブル

 

『Pからの使者/仲直りと心配と暗躍』

これで決まりだ!

 

 




オリジナルドーパント紹介
●ペルソナ・ドーパント 『Persona』
 ガイアメモリを流通させる組織の一員:マーカス・小島(偽名)がペルソナメモリを使い変身したドーパント。 ブロンズメモリ(希少種メモリの中では一番下位に位置するも、一般的なメモリよりも遥かに協力で、一つ間違えれば命を落としかねない危険性を孕んでいる)の一種。
 ダブル原作のインビジブルメモリのように、素体が変身した人間の姿だという特徴がある。手から生成した仮面を被ることで、その人物やドーパントの姿・身体能力・記憶までもをコピーすることができる。生成した仮面はばら撒くことでコピー体を生み出すことも可能。
 仮面はDNAさえ入手できれば生成可能であり、髪の毛一本で誰にでも成り代われる汎用性とコピー体の量産による軍団戦での制圧戦も可能としており、ブロンズメモリの中でも上位に位置する力を持つ。
 本編でも、初戦では佐桐壮吉ことスカルに変身しダブルを困惑させたのち変身解除まで追い込んだ。だが、2度目の戦いでは、翔太が振り切ったこともあり、本領を発揮したダブルには敵わず正体が露見。ドーパントのコピー体たちを呼びだすも、ダブルのメモリチェンジコンボに蹴散らされ、自身も『ジョーカーエクストリーム』を喰らいメモリブレイクされた。

こんなにダブルのメモリチェンジを登場させたのは初めてですね。
その内、マキシマムドライブとかメモリチェンジの組み合わせについて解説も設定に加えるかもしれません。最後のオリジナルフォームが出たらちょっと検討しようかと思います。 

それでは、『Pからの使者』エピローグでお会いしましょう。
また明日。

オリジナルドーパントに関しての解説は必要でしょうか?

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