今日でゼロワンも最終回…
季節の変わり目を感じさせますね。
そんなわけで本章もようやく最終話です。
色々あって、完成したのが投降の10分前で慌てて前書き書いてたりします(笑)
エピローグみたいなものですが、どうぞ!
後書きにちょっとだけ重大なお知らせがありますので、最後まで目を通して頂ければと思います。
エンジンを吹かし、ハードボイルダーが夜の街を駆け抜けること、数十分…
「あっ!フィリップさーん!」
「やぁ、みんなお待たせ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
四葉の出迎えを受けたフィリップは普通の態度で手を挙げながら答えていた。一方の二乃はそんな彼らのやりとりなど耳に入らない程だった。
「二乃を連れて来てくれたんですね!佐桐さんはカウンターの方に座ってますよ!」
「そうかい…ありがとう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
大事なことなのでもう一度言おう…二乃はそんな会話など耳に入ってこない程に余裕がない状態だった!
(言っちゃった…!言っちゃった…!!)
内心で絶賛後悔しながら、顔を真っ赤にしていた。未だに胸の鼓動は収まらず、自分が今どう歩いているのかも分かっていない二乃の頭の中は大パニックの状態だった!
『人の気持ちも知れず、常識もないけど…
そんな貴方が私は好き……好きよ、フィリップ君』
(す、す、好きだなんて!?どうしよう…思わず勢いで言っちゃったけど…!?初めての告白なのに、あんなあっさりと言っちゃうなんて?!ど、ど、ど、ど、どうしよう!?今、まともにフィリップ君の顔が見れない!?……なのに)
先を勝手に行くフィリップの背中を見ながら、蒸気を上げそうなくらいに顔を真っ赤にしている二乃は先程の告白を思い出してしまい、更に熱を上昇させる。だが、その目線の先にいる彼は…
「おう、フィリップ。任せるとは言ったが、まさかお前自身が二乃を迎えに行くとは思ってなかったぞ?」
「お待たせ、翔太。まぁ、偶には僕もハードボイルダーを操縦したかったからね。久々にスピードを出して運転したが、やっぱりいいものだね」
「…そうかい。さっきまで上杉も一緒だったんだが、バイトに入ちまってな。今はキッチンで作業しているところだよ」
「それは残念だね。彼の十八番である「100点自慢」とやらを見てみかったんだけどね。またの機会に期待しようか」
「そうだ……ちょっと待て。お前、まさか『地球の本棚』で…!?」
(…なんでそんな無反応なのよ!?)
カウンターに座っている翔太と合流したフィリップがそんな会話をしているのを見て、二乃は思わず心の中で突っ込んでいた。先程の告白などまるでなかったかのように翔太といつものやりとりをしているフィリップ。
「くしゅん!?」
…さり気なく風太郎のプライベートがフィリップによって検索され切っていることに焦る翔太。そんな当人はキッチンでくしゃみに襲われていた。
(ま、まぁ…フィリップ君だしね…今すぐ確認されない方がこっちも気を遣わずに済むし、丁度いいわ)
「二乃~!」
「今行くわよ、四葉」
そう内心で割り切った二乃は妹の言葉に応じ、姉妹たちが座っている席へと移動した。そして、二乃も合流し、飲み物とデザートが揃ったところで…
「期末試験突破!お疲れ様~!かんぱ~い!!」
「「「「かんぱ~い!!」」」」
「お疲れ、翔太」
「お疲れさん、フィリップ」
グラスをぶつけ合い、祝杯をあげる五つ子たち。そんな五つ子たちの掛け声に合わせ、翔太とフィリップもこっそりとグラスをぶつけ合う。ようやく迎えた一段落した仕事に珍しくダブルの二人も肩の荷が降りていた。
「本当に赤点回避できるとは思ってなかった」
「うんうん!この答案用紙を額縁に入れて飾りたいよ!」
「それはもうちょっといい点を取ってからにしようか…」
未だに現状が信じられないといった三玖の反応に同意しながら、自身の回答用紙を見つめ直す四葉。そんな彼女の言動に本当にやりかねないと思った一花は思わず苦笑いしながら、ツッコミを入れていた。
「お祝いだからって、これだけ贅沢しても大丈夫かしら…?」
「あっ、その点は大丈夫ですよ。佐桐君がポケットマネーから出してくれるそうですから」
「まぁ、お祝いだからな。今日は遠慮しなくていいぞ…あっ、五月は遠慮してくれると助かるわ」
「ちょ…!どういう意味ですか!?」
家計を管理する二乃からそんな心配の声が出たが、五月と翔太のやりとりを聞いて安心して、頼んだケーキへとフォークを刺した。一方の五月は翔太へと抗議へと繰り出していたりする。
…実は風太郎のバイト代から差し引くという、まさかの店長の宣言に慌てて翔太が自分が出すことを告げたという裏話があったのは余談だ。
「それにしても、私たちの注文する商品はやはりバラバラですね」
「まぁ、これは平常運転だよね」
抗議を終えて席に帰ってきた五月の言葉に四葉は苦笑いしながら応える。そんな四葉に三玖は自身のケーキを一ブロック、フォークで突き刺して、
「はい、四葉」
「えっ…何これ?」
「現文の問題…四葉の予想がドンピシャだったから」
「そうでしたね」
「あれは助かったわ…じゃあ私も」
「私も助かったよ~!はい、どうぞ!」
「えええ!?」
姉妹からお礼とばかりにケーキを差し出され、困惑する四葉。しかし、観念したように差し出されたケーキを食べていき、
「ししし!美味しいね!」
それぞれのケーキを食した四葉に笑顔が浮かんでいた。そして、それは他の姉妹たちにも伝染した。すると、四葉が、
「あっ…でも、私も皆に助けてもらったからお返ししないと!」
「それを言ったら、私たちも…」
「では、少しずつシェアしましょう。きっとこの試験もそうやって突破できたのですから」
四葉と三玖の言葉にそう提案する五月。その言葉にここ数か月のテスト勉強のことが姉妹たちの頭をよぎった。そして、そんな良いことを言った五月だったが、
「しかも色んな味が楽しめてお得です!」
「…本当はそれが目当てなんじゃ…」
まさかの発言に一瞬末っ子のことを疑ってしまった一花。さっきの発言は台無しだなと思っていると、
「はい、一花」
「…!」
「ありがとう…それにおめでとう」
不意に声を掛けられ、驚く一花。その眼前にはケーキを差し出している三玖の姿があった。だが、そのいつもの表情からは感情を読み取ることは難しかった。
「まさか一花が一番とはね。意外…と言ったら失礼かもだけど、どこにそんな力を隠してたのよ」
「あはは…運が良かっただけだよ」
二乃の言葉にそう答えながら、三玖が差し出してくれていたケーキを食べる一花。だが、気のせいか、あまりそのケーキは甘さを感じないような気が彼女はしていた。
「次は負けない」
「……うん」
妹のその宣言に一花は目線をずらすことでなんとか答えていたが、その内心は大変複雑なものとなっていた。
「わっ!五月のケーキ凄い美味しい!」
「ええ。私のおすすめです。もう一度食べてみたかったんですよ」
「…もう一度って?」
「いつの間に一人で来てたのよ」
「え、えっと…実はある人と一緒に来たことがありまして、その時もご馳走になったんですけど…皆に話しておきたいことがあるんです」
「「「「…?」」」」
三玖にケーキを食べさせている二乃…そんな二人からの追及の声に五月は以前の出来事を語り始めた。母の教え子であった下田との邂逅、そして、自身が見つけた夢に関して…
「私…学校の先生になりたいんです」
「え…」「それって…」
「も、もちろん過ぎた夢ではありますが…「いいと思う!」…っ!」
姉妹たちの反応に思わず否定な言葉が五月から出ようとしたが、
それを遮ったのは…
「私はいいと思う!だって、五月の授業分かりやすかったもん!
ぴったりだよ!」
「四葉…」
満面の笑みで五月の夢を肯定した四葉だった。そして、それは四葉だけではなかった。
「当然、私たちも応援するよ」
「じゃあ、五月は大学受けるんだ」
「はぁ…いよいよ三年生になるって感じね。ここ半年で色々ありすぎて、なんかあっという間な感じね」
一花も応援するといった一方で、三玖・二乃はそんな感想が漏れていた。尤も、普通の学生が過ごすよりも濃い経験をしていたので、二乃の言葉に一同は苦笑いしてしまっていたのだが…
「あ、進級といえば、お父さんに連絡しないと…」
「それなら私がしといたけど、返事はまだ…」
「あー、それは大丈夫よ。さっき私が直接話してきたから」
進級の話からマルオのことが話題となったが、心配する姉妹たちは二乃の一言に、彼女へと視線を向けた。だが、そこまで驚いている者はいなかった。
「やっぱりマンションに行ってきたんだ」
「それでお父さんはなんと…?」
「当たり前だけど、良い反応は貰えなかったわ」
一花と五月の問いに二乃は先程のマルオとのやり取りを思い出しながら言葉を続けた。
「今はまだ甘えさせてもらってるけど、いつかけじめをつけないといけない日が来るはずだわ…そのうちにね」
その言葉に思わず息を呑んでしまう一同。だが、あることに気付いた三玖が二乃へと声を掛けた。
「でも、マンションに行ったにしては帰ってくるの早かった」
「あー…それが聞いてよ。もう色々滅茶苦茶だったんだから」
そして、二乃は語り出した…颯爽とバイクに乗って自分の元へと駆け付け、マルオの前から自身を連れ去っていたフィリップの破天荒な行動を…
「「「「ええっ!?バイク!?」」」」
「そう、バイクよ」
「うわぁ…あのフィリップさんが…?なんか想像し難いというか」
「でも、らいはちゃんを送った際にも確か運転してたよね?」
「…ちょっと憧れるかも」
「三玖…?!」
姉妹たちの反応に思わず二乃も思い出してしまい、苦笑いしてしまった。ちなみに四葉、一花、三玖、五月の順番での反応だった。
「本当にあまりにも自分勝手よね…こっちのことなんかお構いなしって感じで、調子狂わされて………だから、あんなこと言っちゃったのよ」
「…あんなこと?」
「っ!?な、なんでもないわよ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「おーい。聞いてるか、フィリップ?」
「…もちろん聞いてるよ、翔太。それにしても、ここのケーキは美味しいね?」
「いや、今後の家庭教師の話をしてたんだが…聞いてなかったな、お前」
そんな五つ子たちの話を聞くことに集中していたフィリップに翔太がジト目を向けていた。まるっきり自身の話を聞いていなかった相棒に眉を顰めながらも、翔太は紅茶を置いて、ため息を吐いた。
「なぁ、フィリップ……さっき二乃を迎えに行っていた時、何かあったのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
余計な詮索はせず、本題を切り出した翔太。その問いかけにフィリップはポーカーフェイスを崩すことはなかった…だが、いつもと違い、何も答えることなくその表情は俯いていることから伺うことができないでいた。
だが、そんな相棒の姿に翔太はそれ以上追及することはなかった。
「もし何かあったのならとは思ったが、言いたくないのなら無理に聞くつもりはない。けど、さっきからお前のことを気にしてるあいつには何か言った方がいいじゃないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その人物が二乃のことを指していることはフィリップにも分かっていた。そして、再び視線を下へと向ける。そして、フィリップは重たい口を開いた。
「翔太…もし僕が彼女を傷つけたら…後を頼めるかい?」
「いつもお前には振り回されっぱなしなんだ。今さら厄介事の一つや二つくらいに気にするなよ」
「………すまない」
そう言って、フィリップは席を立ち、店のお手洗いの方へと向かった。もちろん、その動きを二乃が見逃すわけもなく、慌ててフィリップの後を追いかけた。そんな姿を見た翔太は…
(…それにしても…フィリップの奴、何をしでかしたんだ?)
先程、分かった風に語っていたが、何一つ理解していなかった彼は相棒が何をやらかしたのかと首を傾げていたのだった。
「フィリップ君!ちょっといい?」
「…二乃ちゃん」
フィリップがお手洗いに入る直前に声を掛けることができた二乃。呼び止められたフィリップも彼女が来ることは予想していたため、驚くことはなかった。
「あ、あのね…さっきバイクで言ったことなんだけど…」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「やっぱり…忘れてくれないかな」
「………!?」
「あんなこといきなり言われたら、フィリップ君も困っちゃうわよね。突然なことだもの…私自身、少しアクセルを踏み過ぎたみたいだし…本当に何やってんだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「さっきのは私の世迷言よ…一時の「二乃ちゃん」…っ!?」
「何の話だい?」
「…えっ?………ええっ!?」
フィリップの放った一言に一瞬思考が停止した二乃…そして、ようやくその言葉の意味を理解した彼女は絶叫した。だが、フィリップは何事もなかったかのように話し続ける。
「すまない…何のことか心当たりがないんだ。バイクの時…?あの時、風も強かったし、スピードもかなり出していたから……聞き逃していたかも」
「なっ…なっ…何よそれぇぇぇーーー!?」
二度目となる二乃の絶叫。だが、何のことかさっぱりだという表情でフィリップは首を傾げる。
「だから…一体何のことなんだい?」
「っ…な、なんでもないわ!」
脱兎の如く、フィリップの前から逃げ出した二乃は顔を真っ赤にさせながらも、心のどこかで安堵していた。
(なんだ…聞こえてなかったんだ。そもそもフィリップ君があたしを好きどうかも分からないのに、あんな独りよがりの告白…聞こえてなかったって、むしろラッキーだと思うべきだわ…ラッキーだと…)
『私の知ってる二乃はそんな後ろ手なことを言わない』
『二乃はそうしなくて本当に後悔しないの?』
その時に頭をよぎったのは自分の背中を押すことなった要因の一つ…妹の言葉だった。その言葉を思い出した二乃は…
(すまない…二乃ちゃん。僕は……どうやら嘘を吐くのも得意らしい)
一方…去り行く二乃を見送るフィリップは胸の痛みと共にそんな謝罪を心の中でしていた。そして、本当は聞こえていたあの言葉を思い出していた。
『そんな貴方が私は好き……好きよ、フィリップ君』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
それを聞いたフィリップは頭の中が真っ白になっていた。自分がハードボイルダーを運転していることを一瞬忘れてしまう程の衝撃が自身の中に走ったのだ。
そのまま店まで無事故で来られたのはある意味奇跡に近かったと言えるぐらい、その時のフィリップの頭の中は大混乱に陥っていた。先程まで何とか平静を保っていたが、それもギリギリの瀬戸際レベルだった。
「…すぅ…検索を始めよう」
お手洗いに入り、誰も入ってこられないように鍵をかけたフィリップは、深呼吸して精神を落ち着けた。そして、いつもの言葉と共に『地球の本棚』へと入った。
「検索…知りたいのは………『中野二乃』」
個人名を呟いたことで無数にあった本からたった一冊の本…『中野二乃』と題された本だけが残された。それを手に取ろうとしたフィリップ。それは自身が今、最も知りたいことだった。だが、
『フィリップ君…私と踊ってくれませんか?』
『今日はありがとう…貴方と踊れて、私…良かったわ』
『…あの時は思わず言葉が出ちゃったんだろうけど…私は貴方の裏切りを許さない』
『あんたのこと、絶対に許さないから…と言いたいところだけど、フィリップ君の前で猫を被っていたのは私も一緒だったから、これでおあいこよ』
『人の気持ちも知れず、常識もないけど…
そんな貴方が私は好き……好きよ、フィリップ君』
「…やっぱり…こんなやり方は卑怯だ。彼女はいつも僕にストレートに心を開いてくれたのに…こんなのは…まさしくハーフボイルドだ」
いつも相棒を茶化す筈の言葉が今の自分にピッタリ当て嵌まると思ったフィリップは思わず苦笑いしてしまった。
どうやら混乱の余り、とんでもないことをしようとしてしまっていたらしい。フィリップは検索結果を破棄し、無数の本棚が並ぶ『地球の本棚』から意識を現実世界へと戻した。
(二乃ちゃんが僕を好いてくれているとしても…今の僕には彼女に応える権利は…おそらくない。僕たちは今の関係で丁度いい…彼女もさっきのことは忘れてくれと言っていた……これでいいんだ)
そう思い、フィリップは相棒の…みんながいる場所へとも戻ることにした。自分と二乃…今の関係を崩れることを恐れていたのはフィリップもだった。そう考えたフィリップはお手洗いの扉を開き…
「あんたを好きって言ったのよ」
出迎えたのは二乃の大胆な告白だった。
「……えっ?」
「聞こえなかったんでしょう?もう一度言ってあげるから、よく聞きなさい!
あんたのことが……貴方のことが好きよ、フィリップ君」
「えっ……それは…」
「貴方の返事なんて求めてないわ…ほんとムカツク。でも、これが私よ!
フィリップ君が私をどう思っていようと関係ない…対象外っていうのなら、無理にでも意識させてやるわ……覚悟しなさい!!」
「…!?…!?…!?」
まさかの告白宣言に目を丸く、そして、完全に頭脳がストップしたフィリップ。先程までの覚悟は一体何だったのか…それ全てを打ち砕かれた状態だった。一方の二乃も完全に勢いでの行動だったので、目をグルグルとさせながら大混乱状態だったりする。
そして、そんな告白の場に出くわしてしまった人物らがいた。
(…嘘…!?)
たまたまお手洗いに来て、女性用のドアの影でこっそり聞いていた一花と、
(なぁ…二乃とフィリップが……まさか…!?)
丁度バイトの片づけを終え、店長を待っていた風太郎の二人だった。
妹の告白に動揺する一花。
助っ人の相棒が告白されている場面を聞いてしまった風太郎。
二人も今や大絶賛でパニック状態だった。
次回 仮面ライダーダブル/Kの花嫁
『Mの試練/母の帰還』
これで決まりだ!
フィリップの思惑の斜め先を行く二乃。
はたして、このカップルは無事にくっつくのか…
ということで、次章『Mの試練』に続きます。
そして、サブタイでネタバレしておりますが、まさかのオリキャラが出ます。一応イメージ的にはダブルのあの方をイメージしたキャラにしようかとは考えています。
その前に…すみません。2週間ほどお休みを頂きます。
このお話が書くのがギリギリになった理由もそうなのですが、作者が現在引っ越し作業に追われておりまして、SAOとこちらを同時に更新するのが難しいのと、次章の構成がまだ不十分なこともあり、こちらを少しお休みさせて頂こうと思っての結果になります。
一応あらすじとしては、
突如地方出張から帰ってきた母と共に旅行に赴くことになったダブル。
だが、その旅行先でまさかの上杉・中野一家と遭遇してしまう。そして、何故かいきなり訪れた風太郎への試練…『私たちが誰が誰か当てて見なさいよ』
そして、フィリップと二乃の関係にも進展が…
そんな感じになっております。
ちなみに本章のサブタイ『H』が意味するものは『Holiday』『Hard days』になります。それでは。