仮面ライダーW/Kの花嫁   作:wing//

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色々と長かった本章もようやく最終話です。

そんなに長くするつもりはなかったのですが、オリジナルのお話をぶっこんだら、何故か筆が進む、進む(苦笑) 

アニメ二期のPVが出そろいましたね。年明けが楽しみです!

それではどうぞ! 




第61話 「Mの試練/旅は最後まで慌ただしい」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

上杉風太郎、佐桐翔太、フィリップ…この三人は大浴場の男湯でのんびり…する筈だった。だが、今はそれ所ではない事態に見舞われていた。特に風太郎と翔太は温泉に入っているにも関わらず、冷や汗が止まらないでいた。なぜなら…

 

「カーッ!堪んねーな!お前も一杯どうだ、マルオ!」

「…上杉。僕を名前で呼ぶな」

 

3人の眼前で何故かそんな会話が交わされていることに、あのフィリップでさえも珍しく驚いており、風太郎と翔太は驚きと同時にマルオのこちらを刺すかの如く飛んでくる視線に完全に委縮してしまっていた。

 

((…どうしてこうなった…!?))

 

内心そんな叫びがシンクロした風太郎と翔太はこうなった経緯を思い出していた。

 

偽五月…三玖の一件も無事に解決し、朝食を食べ終えた一同は全員が最後に温泉に行きたいということになり、五つ子たちは亜希子とらいはと共に女湯へ、翔太も風太郎とフィリップを誘い(互いに何があったのかの報告を兼ねて)、男湯へと向かった。

 

そこで、三玖の一件を風太郎から聞いた二人は、理由までは判明していないとはいえ、三玖が納得したのならそれ以上は追及するべきではないだろうという結論になり、風太郎からの報告はそれで終わりとなった。そして、翔太とフィリップから二乃の一件を説明しようとした時だった。

 

「おっ!なんだ、なんだ!お前ら、揃って来てたのかよ!俺も誘えよな!?」

 

と、お酒を携えて、風太郎の父である勇成が男湯にやってきてしまい、話が中断されてしまったのだ。

 

「いやー!やっぱり、温泉で飲む酒は格別だなぁ!」

「…悪い…こういう親父でな?」

「いや、謝るところじゃないと思うぞ?豪快でいい親父さんじゃねーか?」

「…そうか?そう言ってくれるなら……………」

「…?どうしたんだい、上杉風太郎?」

 

掛湯をしてから、大浴場で早速酒を楽しみ始めた父親に風太郎は思わず謝罪するも、ダブルの二人は気にしてないといった様子で返事したのだが、何故か風太郎の言葉が途中で止まった。そんな彼の反応にフィリップが首を傾げる。

 

「…いや…改めてこう見ると、佐桐もそうだが、意外にフィリップも鍛えてるんだなと思ってさ」

「まぁ、俺は体を鍛える必要があるし…フィリップもファングで変身するようになってからは少し筋トレし出したからな…でも、それまではお前と一緒でこいつもモヤシだったんだぞ?」

「……仕方ないだろう?僕は基本家から出ることはなかったんだし…太らなかっただけ、褒めて欲しいものだよ」

「ア、 アハハ…こうしてそんなくだらないこと話してると、本当に二人が仮面ライダーな

のかと思ってきちまうな」

 

勇成には聞こえない様に小声でそんなことを話す3人。旅行に来てまで色々と巻き込まれたが、全てが無事に解決した中、気の緩みからそんな会話をしていた。あの風太郎でさえもそんな会話を自ら振っていく程に、3人はもう既に友人とも言えるレベルにまで気を許していたのだ。だからこそだった…彼らは完全に失念していた。

 

「…おや…どうやら先客がいたようだね」

「「「……!?」」」

 

この旅行にはもう一人男が…中野マルオがいることを…

男湯と脱衣所とを繋ぐ扉が開かれ、そこにマルオの姿を捉えた瞬間、風太郎と翔太の顔が硬直し、流石のフィリップも一瞬呆然としてしまった。そのまま掛湯を終え、お湯につかったマルオの視線は……確実にフィリップをロックオンしていた。

 

「(ど、ど、どうする!?佐桐?!)」

「(どうするって……いや、無理だろ!?と、ともかくフィリップに話を振られない様にしないと…!?)」

 

二乃の告白の一件を知っている風太郎は、マルオの殺気にも近い視線の意味を理解し、小声で翔太に相談するも、翔太も油断していたこともあって、完全に打つ手なしであり、このままではマルオの尋問が始まってしまうと危惧していた。なんとかフィリップを背中に隠し、男二人は冷や汗を流し続けていた。だが、そんな最悪の場に意外な形で助け船が出された。

 

「…やっぱりお前か…マルオ」

「……上杉か」

「「「…えっ…?」」」

 

まるで知り合い…いや、おそらくそうなのだろう。勇成の言葉に、嫌そうに応えるマルオの姿に風太郎たちは思わずそんな声が漏れた。そして、話は冒頭へと戻る。

 

「カーッ!堪んねーな!お前も一杯どうだ、マルオ!」

「…上杉。僕を名前で呼ぶな。それに酒は苦手だ。特別な日にだけと決めている」

「ったく、お前は昔から堅ぇーんだよ。長湯して少しはふやかしたらどーだ?」

 

「(…どういうことだい?君の父親と中野マルオは知り合いだったのかい?)」

「(いや…そんな話は聞いたことなかっ……あっ。でも、それなら納得がいくことがある)」

「「(…?)」」

「(いや…あいつらの家庭教師の仕事なんだが、じつは親父が持ってきたやつなんだ。いやに内容がいい仕事だなとは思っていたんだが……二人が知り合いだったのなら、そういうことだったのかと思ってな)」

 

小声で話すうち、あることに気付いた風太郎の言葉にダブルの二人も納得した。二人がいつからの知り合いかは分からないが、あのマルオが(面倒くさそうにとはいえ)会話しているところを見ると、それなりの付き合いなのだろう。

 

ともかく、今が逃げるチャンスなのではないかと思った3人は頷き、風太郎を先頭に湯船から上がった。

 

「そ、それじゃ…俺たちは先に出るからな」

「おー……そういや、マルオ。実は仲居さんから不思議な話を聞いたんだが…」

「止めてくれ。世間話をする間柄でもないだろう」

「まぁ、聞けって」

 

脱衣場へと向かう3人は、そんな父親たちの会話を耳にしていた。勇成が何を言いたいのかと気になった翔太は少し歩むスピードを落とし、その話へと耳を傾けた。

 

「知っての通り、この旅行はうちの息子とお前んとこの嬢ちゃんが偶然当てたもんだ…だが、そんな都合のいい話があると思うか?五組限定だぜ?…そこで仲居さんに質問したんだ。この旅行券が当たった客は何組来ましたかって…

 

驚いたね…俺らより先に既に四組来てたんだとさ」

 

「「「…っ!?」」」

 

勇成の告げた事実に最初から会話を聞いていた翔太だけでなく、先を行っていた風太郎とフィリップまでもが親たちの方へと視線を向けた。

 

「……不思議な話もあったものだね」

「だろー!?これはまた摩訶不思議だよな~、謎だよな~?」

 

(そういうことかよ…道理で話が旨すぎると思ってんだ!?)

「…それじゃ、あの言葉の意味は…!?」

「上杉…?」「…どうかしたのかい?」

「…実は…」

 

ようやくマルオがどうして自分たち一行を旅行に誘ったのか…元々、自分たちの分も自費で出していたのなら、医者である彼にとってはさほど大差ないものだからこそ、誘ったのだと翔太は悟った。

 

ところが、風太郎までもその事実を聞き、顔を青くしていた。一体どうしたのかとダブルの二人が首を傾げていると、風太郎は昨夜のある出来事を話し始めた。その言葉を聞いたダブルも驚き、3人は素早く着替えを済ませ、駆け出した。

 

 

 

一方…女湯では、

 

「らいはちゃん!今日で旅行もおしまいだけど、どうでしたかー?」

「うん!すっごく楽しかったよ!昨日はお父さんと沢山遊びに行ったんだー!お兄ちゃんがいなかったのは残念で、もっと佐桐さんたちとも仲良くしたかったんだけど…でも、凄いところにあったブランコも楽しかったよ!」

「それは良かったですね!(…そういえば、上杉さん…お爺ちゃんと釣りで何か話してましたね……結局何を話してたのかな…?)」

 

共にお湯に浸かっていたらいはへと旅の感想を尋ねる四葉の姿があった。離れた位置には五月と二乃もおり、最後の温泉を堪能していた。一方で、一花と三玖の姿は大浴場はなかった。

 

「この旅館も最初は…ちょっと雰囲気が怖かったから驚いちゃったけど…ごはんも美味しくて、温泉も広くてきれいで、とってもいいとこだったって、学校が始まったら友達に自慢するんだ!」

「…!わぁー!やっぱりらいかちゃんは良い子です!戸籍の改ざんという犯罪ギリギリの手を使ってでも、自分の妹にしたいです!」

 

「思いっ切り犯罪ですが…」

 

純粋な感情で楽しそうに感想を告げるらいはに、四葉は嬉しさのあまりに抱き着いた。そんな四葉の爆弾発言に、五月は呆れながらツッコミを入れていた…その前に風太郎が黙っていないであろうが…

 

「そういえば…三玖さんと一花さんはどこ?」

「あー…二人ならそこのサウナじゃないかな?」

「へー!そんなのもあったんだ!」

「…でも、ちょっと長すぎる気が…」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

らいはと四葉のそんな会話を聞きながら、五月と二乃もサウナルームへと視線を向けた。そんな話題の人物たちは何をしているのかというと…

 

「三玖…もう限界なんじゃない…?」

「ま…まだ平気…」

 

何故か我慢比べを行っていた!

 

一花と三玖がサウナルームへと同時に入ったのは本当に偶然だった。だが、どちらかが言い出したわけでも、何故かどちらが長くサウナルームに居られるかという勝負にも似た我慢比べが始まってしまったのだ。

 

もうあまり余裕がない一花が三玖に尋ねるも、まだ大丈夫だという三玖の顔も赤くなっており、割と余裕がない状態だった。

 

「凄いね…お姉さんはそんな無理はできないよ。降参、降参…」

「一花」

「…うん?」

 

これ以上は限界だと思った一花が先に立ち上がり、サウルルームから出ようとするも、三玖に呼び止められ、足を止める。

 

「…あの時は言えなかったけど…期末試験、本当は負けたの悔しかった」

「………!」

「多分、顔に出てたから一花も他の皆にも気づかれてたと思うけど…」

(えっ…!?あの時もいつもの無表情と同じだったよ…!?)

 

そう告げる妹の言葉に内心ツッコミを入れる一花…おそらくあの場で気付いていたのは、観察眼に優れる翔太ぐらいのものだろう。

 

「でも…そんなことはもういいんだ。私たちは生徒と教師だけど、勉強だけが全てじゃないと分かったから。もちろん勉強を諦めたつもりはない…だけど…

 

私は私を好きになってもらえる何かを探すって決めたから」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いつもの内気な姿とは異なり、そんな前向きな言葉が妹から出たことに一花は言葉を失う。そして、その言葉の真意を理解した一花は進めていた歩みを引き戻し、再び三玖の隣へと座った。

 

「…降参、したんじゃなかったっけ?」

「なんだろうね…なんだか負けたくなくなっちゃった」

「「……フフッ…アハハハハハハ!!」

 

勝負はこれからだという一花の言葉を受け、三玖も受けて立つといった表情で頷いた。そして、どちらからか、笑みが零れ、サウナルームに二人の笑い声が木霊するのだった。

 

「…それにしても、三玖が上杉のことを好きとはね」

「二乃…上杉君を良くないと言うのは止めて下さいよ。らいはちゃんの前ですし」

「五月、あんたの中で私はどういうイメージなのよ。ちょっと驚いているだけよ。バレンタインの一件からもしかしたらとは思っていたけど、こうして聞かされるとやっぱり驚きね」

 

五月から三玖の一件のことを聞いた二乃はサウナルームにいるであろう三玖へと視線を向け、本当に驚いていた。五月の諫言にジト目を向けて抗議しつつ、思わずため息を吐いていた。

 

「…そういえば、二乃は昨夜何をしていたんですか?佐桐君からあんまり事情を聞かされずに協力を頼まれたのですが、結局何があったんですか?」

「…別になんでもないわよ。ちょっと夜の散歩に行きたかっただけよ」

「本当ですか?隠し事をしてるわけじゃないですよね」

「……さぁ、どうかしらね?そういうあんたはどうなのよ、五月」

「…あったとしても言えないから隠し事じゃないんですか」

「でしょうね…だったらこの話はこれで終わりよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「なんか五月さんと二乃さん、凄い雰囲気だね。この温泉も入った時よりも熱くなった気がするんだけど…?」

「そ、そうかなー…?(二乃!?五月!?どんな会話をしたらそんな雰囲気になるのー?!)」

 

とても穏やかな雰囲気ではない二乃と五月に少し引くらいはに、流石の四葉も苦笑することしかできず、内心悲鳴を上げていた。そして、そんなことが起こっているとは露とも知らない一花と三玖はまだまだサウナから出る気配はないのだった。

 

「…お兄ちゃんたち、逆上せてないといいんだけど…」

 

らいはにそんな心配をされている風太郎たちはといいうと…

 

 

 

『最後くらい、孫たちとまともに話してはどうか?貴方に残された時間は少ない』

『思い出は残さぬ。あの子らに二度と身内の死の悲しみを与えたくない』

 

翔太とマルオが遭遇する少し前の話…祖父から五つ子たちの見分け方の術を教わろうと機会を伺っていた風太郎は、そんなマルオと祖父の会話を盗み聞きしてしまったのだ。

 

それがどういう意味を指しているのかを悟った風太郎は、風呂場で『手遅れになる前に、マルオが祖父と五つ子たちを会わせるために、偽の旅行券を作り出した』のだと真意に気付き、ダブルの二人にその事実を伝えた。

 

マルオの真意を知った翔太とフィリップも驚き、風太郎と共にある場所へと向かった。その先にいたのはもちろん…

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

受付で微動だにせず、座っている五つ子たちの祖父の元だった。風太郎たちが目の前にまで来たというのに、初日同様に祖父は全くといって反応をしない。

 

「あの…実は昨夜の話を聞いていたんですが…」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「(お、おいおい!?俺、確かに聞こえる声で言ったよな!?もしかして死んでる…ってってことは…!?)」

「(落ち着け、上杉。微かにだが、肩が揺れてるから呼吸はしてる!というか、そんな縁起でもないこと言うな!?笑い話にもならんわ!?)」

「(ふむ…興味深いね。この人は一体どれぐらいこうしていられるんだろうね?このままずっと観察し続けるのも面白いかもしれない)」

「(お前、昨夜のこの爺さんの怒気をもう忘れたのか、この知識馬鹿!?)」

「(えっ!?お前ら、この爺さんと何かあったのか!?)」

「(…ちょっとな。というか、どうする?勢いで来ちまったが…)」

「(……まったく。どうして君たちはそう行き当たりばったりなんだい?こういうのは家族の問題で、お節介なことはあまりするべきじゃないじゃないかい?)」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

コソコソ話の中、フィリップのジト目と共に放たれた正論に、流石の風太郎と翔太も愚の音も出ない状態だった。二人と違い、流れで着いてきたフィリップは冷静に状況を見ていたのだ。

 

「「「お世話になりました」」」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「…孫たちは、わしの最後の希望だ」

「「「っ?!」」」

 

またしても反応がないかと思っていた3人は祖父の言葉に顔を上げる。細い声ではなく、はっきりと話すその声色には、後悔と悲しみ…そして、祈りが混じっていた。

 

「あの子たちが悲しみの渦中にいる時、わしは何もしてやることができなかった…あの子たちの母親である、零奈が亡くなった時の話じゃ」

「え…?」

「…栗毛の小僧は知っておったようじゃな。あの子らの母親のことを」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

祖父が告げたまさかの事実に風太郎から驚きの声が漏れるが、一方で冷静のままである翔太は祖父の問い掛けに沈黙で答えていた。

 

「孫たちに伝えてくれ…自分らしくあれとな」

「…!…あの…こんなこと言うのは本当にお節介だとは思いますけど、あいつらは…あなたの死もきっと乗り越えます。あいつらは強いです…短い付き合いですが、俺が…俺たちが保証します」

「……そうか」

 

祖父の声の音量は変わらず…しかし、その声色には少し変化があった。風太郎の言葉に、少しだけ期待を込めたような…そんな風に3人は感じたのだった。

 

そして、旅行は終わりの時を迎え、それぞれの家族が祖父へとお礼を告げてから旅館を去ろうとした時、

 

「また来ます。あなたとの思い出を…あいつらと一緒に作りに…その時は」

「その時は…そこの二人のように、五人の顔くらい見分けられるようになっているんだな」

「ア、 アハハ…精進します…師匠」

 

祖父の言葉に乾いた笑いを浮かべる風太郎。勇成に呼ばれ、慌てて家族を追いかける風太郎に続き、旅館を去ろうとした翔太とフィリップだったが、祖父は二人へと声を掛けた。

 

「お主たち…特に園崎の小僧よ。昨晩の約束を忘れるでないぞ」

「…分かってます。短い間でしたが、お世話になりました」

「……お主たちが只者ではないことは雰囲気で分かる。だからこそ、先が短い老いぼれの最後の依頼じゃ。どのような危機が待ち受けていようと、あの子たちを必ず守ってくれ…家族が先にいなくなる悲しみを背負うのはわしだけで十分だ」

「爺さん…その依頼、確かに引き受けたぜ。男としても、探偵としても…必ず果たして見せるさ」

「…あの子たちを完璧に見分けることがまだできぬ半熟者がよく言うわ」

「ぐぅ…!?(ば、バレてたのか…!?)」

「まさかの半熟者扱い…プププッ」

「笑うな、フィリップ!?…ほら、俺たちも行くぞ!」

 

フィリップにまで笑われてしまい、機嫌を悪くした翔太は赤面のまま、旅館を後にした。そんな翔太の姿にやれやれといった様子でフィリップもついていく。

 

(半熟者と悪魔の子…頼んだぞ、次代の仮面ライダー)

 

そんな意味深な祖父の心の言葉を二人が知る由もなかったのだが…

 

 

 

「それでは撮りますよー!」

 

旅の最後の思い出ということで、誓いの鐘の前で記念写真を撮影することになった一同。秘書の江端がカメラを構える中、五つ子たちを中心に、上杉家と佐桐家もお邪魔する形で左右に固まっていた。

 

「よかったー!みんなで撮っておきたかったんだー」

「こ、この姿のままで良かったのでしょうか?」

「今さらそれを言うのか?」

「これはこれで記念だね」

 

撮った写真を見て、そんなことを言う四葉に五月が苦笑いするも、翔太が呆れてツッコミを入れる横で、らいはが嬉しそうに写真の感想を述べていた。

 

「いや、じっくり見ても誰が誰だか分かんねーな」

「本当にそっくりさんですよねー…それにしても、私たちまでお邪魔して、本当に良かったんですか?」

「いいですよ、佐桐さん!そうだよな、マルオ?」

「…僕に同意を求めるな、上杉。君が有無を言わさず、亜希子さんたちを巻き込んだろう」

「やかましい、写真でもにこりともしない仏頂面のくせに」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そんな親たちの会話の中、マルオが殺気の籠った視線が勇成へと飛ぶが、飛ばされた本人は全く気にせず、今度は亜希子とのツーショット写真を江端にお願いしていた。

 

「う~ん…これって見分け方ってあるの?」

「お母様も見分けられますよ…愛があれば!」

「愛か~…みんなと付き合う男の人は大変そうね」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

「…さて、行こうか?この辺りは滑りやすく危険だ」

 

降参とばかりに質問した亜希子に答える四葉の会話に、二乃とフィリップは思わず目線を逸らしてしまう。一方で、それ以上その話題に触れまいと、マルオは先陣を切って先を行き出した。

 

「…うん?おい、上杉!置いてくぞ!」

「あ、ああ…すぐに行く」

 

そんな中、そんな会話を聞いて少し考え事をしていた風太郎が来ていないことに気付き、翔太が声を掛ける。だが、すぐに来ると聞き、翔太は風太郎を置いて一同を追いかけ始めた。そして、置いていかれた風太郎はというと、

 

「愛か…だとしたら………俺があの時、偽五月のことが三玖だと分かったのは…………まさかな」

「お兄ちゃーん!いつまでそこにいるつもりなのー!早く来ないと、船が来ちゃうよ!」

「…おう!ふぅ、そろそろ行くか」

 

らいはの催促の呼び掛けに、風太郎も大声で応え、皆を追い掛けようとする中、思考は三玖のことを見抜いたことへと戻っていた。

 

「フッ…何はともあれ、これで俺も佐桐と同じ様に見分けられたことは変わりない。フッフッフッフッフッ…!これでもうあいつらに騙されずに済みそうだ」

 

明らかに善人がしてはいけないものに近い笑いをしながら、もう苦労することはないだろうと自信を持った風太郎はそんなことをブツブツと呟いていた。そんな風太郎に駆け寄る影があった。

 

「…!えーっと、お前は……どうした?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

五月の恰好をした誰か…それが誰かを口にする前に、風太郎に口から出たのは疑問の声だった。なぜなら、自身に急接近してきた彼女は風太郎の眼前で制止してしまったからだ。体を震わせ、一言も発さない彼女に、流石の風太郎も何事かと思い、再度尋ねた。

 

「な、なんだ…?いや、本当にどうしたんだよ…?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「…?…?…?」

 

風太郎の問い掛けに、更に距離を詰める彼女。顔を近づけられ、思わず後退った風太郎。だが、それがマズかった。何の因果か…後退った際に風太郎の足が滑ったのだ。そして、顔を近づけていた彼女もそのまま風太郎へと倒れ掛かり…

 

ゴーン…

 

昨夜と同じように近いの鐘の音が、その場に鳴り響いた。

 

なんとか倒れないようにと、最後の足掻きで風太郎が鐘のロープを引っ張ったために鐘が鳴ったのだが…それが『鐘を鳴らした男女は永遠に結ばれるっていう伝説』だったとしても、そんなことは今の風太郎にとってはどうでもいいことだった。

 

倒れた際に、風太郎と彼女の唇がぶつかったのだ…その柔らかな感触に、風太郎は何が起きたのかを理解しつつも、呆然としてしまっていた。

 

「キ、キ……なんで…?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

あまりの出来事に言葉にならない疑問が出る風太郎。その顔は真っ赤になっていたが、それは彼女も一緒だった。だが、

 

「おーい!」

「っ…!?……!」

「ちょ…ま、待て……おいおい」

 

彼女を呼ぶ姉妹の声が聞こえ、脱兎の如く、彼女は駆け出して行ってしまった。置いて行かれてしまった風太郎はようやく言葉を絞り出すも、

 

「な、何がしたかったんだ…あいつは…?」

 

そんな風太郎の疑問に答えてくれる人物は誰もいないのだった。

 

 

 

帰りの船の中…旅の疲れで寝る者、思い出を話す者、帰ってからの仕事を思い出し、絶望に浸る者…それぞれがそれぞれの時間を過ごしていた時…

 

「ここにいたんだ、フィリップ君」

「…!二乃ちゃん」

 

客室の外…船の後方にあるテラスのベンチで本を読んでいたフィリップを見つけ、歩み寄る二乃。意識を本へと向けていたフィリップも、二乃が来たことに持っていた本を閉じて応える。

 

「…また読書をしていたの?」

「まぁね…正確には地球の本棚の知識を閲覧しているんだけどね。本棚の情報は常に更新し続けているから、探求が終わりを迎えることはないさ」

「ふーん…その本に地球の本棚の記憶が書かれているのね。ねぇ、ちょっと見せてもらっていい?」

「いいよ」

 

フィリップから許可を貰い、本を受け取る二乃。喜々として本を開いた二乃だったが、

 

「……ねぇ、フィリップ君。何も書いてない…白紙なんだけど!?」

「そうだよ。残念だけど、地球の記憶を閲覧できるのは僕だけなんだ。だから、その本は白紙なんだ」

「…ううぅ…やってくれたわね…!」

 

してやったりといった笑みを浮かべるフィリップに対し、イラっとしながらも二乃も笑みを浮かべていた。

 

「嫌いになったかな、二乃ちゃん?」

「…はぁ。こんなので嫌いになるわけがないでしょう?フィリップ君がちょっと意地悪なんだって知れて良かったわ」

「タフだね、二乃ちゃん…まぁ、僕が悪戯を仕掛けるのは、翔太と君ぐらいだけどね?」

「…えっ…そ、そう…!///」

 

まさかの二の矢が飛んできたことに、またしてもフィリップにしてやられた二乃は赤面してしまう。

 

(はぁ…私が振り回されるなんて……これは強敵ね)

 

なんてことを内心で思いながら、二乃がフィリップの顔を眺めていたのだが、

 

(…翔太の真似をして言ってみたが…好きな人にこんなことを言うのがこうも恥ずかしいとは…二乃ちゃんにはバレてないかな…!)

 

実は、自身が言ったことを内心恥ずかしがっているフィリップだったりする。表情には出ていないが、耳が赤くなっていることから明確だった。緩む口元を二乃から返してもらった本で隠しながら、そんな姿を見せまいとするフィリップ…どっちもどっちな新参カップルだった。

 

「…そういえば、今は何を調べているの?」

「調べているというよりも、本棚の知識をぼーっと見ているだけだよ。僕もこの旅行では、色々と疲れてしまったからね」

「それもそうね…はぁ…パパがずっと私たちのことを見張ってて、旅行中も肩の荷が降りる時なかったものね。今は、昨晩の徹夜が祟ったみたいで眠そうにしてたけど…」

 

そのお陰で抜け出せたのだと苦笑いする二乃に、フィリップも笑みを零す。

 

「そうだ…僕たちの関係だけど、彼女たちには伝えるのかい?」

「…うーん…もう少しだけ黙っておくつもり。言ったら根掘り葉掘り聞かれそうだし…それに、秘密の関係というのも面白いでしょ?」

「…なるほど…それは確かに面白いね。でも、上杉風太郎には教えておくが、いいよね?」

「えっ!?な、なんであいつに教えるの…!?」

「…?もしかして知らなかったのかい?二乃ちゃんが告白してくれた時、彼は聞いてたらしいんだよ。それで、翔太も事情を知ったって聞いたけど…」

「…嘘…でしょ…?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「…っ…う~え~す~ぎ…!?」

 

小悪魔の笑みから、自身の告白が盗み聞きされていたと知った二乃は憤怒のオーラを纏っていた。これは大変なことになったと思ったフィリップは、思わず目線を逸らした。後は、翔太になんとかしてもらおうと思い、彼は口を閉ざした。

 

「はぁ~…最悪だわ…まさかよりにもよって、あいつに聞かれるなんて…」

「…そういえば、もうすぐ学校だよね?準備はもうできているのかい?」

 

完全に表情が死んでいる二乃に、話題を変えようとそんな質問をするフィリップ。腕で頬を突きながら、その問いに答える二乃。

 

「まぁね…といっても、帰ったらまた上杉たちと勉強するぐらいだし、そこまで準備することもないわよ。転校してきたとはいえ、もう高校生活も3年目だしね」

「そっか…でも、僕は君たちが羨ましいよ。僕は高校に行っていないからね」

「あっ……ゴメン」

「っ…気にしないでくれ。そういうつもりで言ったつもりじゃないことは分かっているよ。でも、二乃ちゃんとこうなると分かっていたのなら、ちょっとだけ……いや、かなり翔太が羨ましく感じてしまってね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

珍しく…いや、二乃の前だからこそ、弱弱しい笑みを見せるフィリップに、二乃も言葉が詰まる。彼女もそう口は上手い方ではないため、何を言うべきかと迷っていた。そんな時、ある発想が二乃の頭に浮かんだ。

 

「……!そうだ、フィリップ君!帰ったら、デートに行きましょうよ!」

「…デート…?」

 

二乃の口から出た言葉にフィリップの思考が止まってしまう。反応が鈍いフィリップに、流石の二乃も戸惑う。

 

「もしかして、フィリップ君…デートって言葉、知らないの?」

「…そんなわけがないだろう。デートというのは、親しい男女が遊びに行くことを指す言葉であり、昔の言葉で言うなら逢引きやらあ「そういうのはいいからー!?」むぅ…」

「ともかく!また学校が始まったら、会える時間も減るし…こうして付き合ったのなら、私はフィリップ君ともっと思い出を作りたいの……駄目、かしら?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

頬を赤く染め、上目遣いでそう頼む二乃の姿に、フィリップの脳裏に翔太の言葉が蘇った。それは、

 

「女の子にそう言われたら、男として黙っているわけにはいかないよね…行こうか?(…と、男は誘いに乗るもんだと、翔太が言ってたな…)」

「…!本当!?嬉しい!それじゃ、それじゃ!いつ、どこに行く?私はね…!」

 

テンションが爆上がりの二乃にちょっと笑みが引き攣るフィリップだが、そんな強引さもどこか心地いいと思い、フィリップは二乃の言葉へと頷くのだった。

 

 

 

「ふわぁぁぁぁ……ねみぃ…」

 

一方…船の3階の展望デッキ。旅行中のトラブル解決への奔走と昨夜の寝不足が祟り、眠気覚ましも兼ねて、屋外へと出ていた翔太は欠伸をしながら背伸びをしていた。少し冷たさが残る潮風が当たり、程よい日光によって逆に眠気を誘われてしまった翔太はベンチに腰をかけて、目を瞑った。

 

このまま少しだけ意識を手放そうかと思い、気を緩めようと…

 

「一人で何をしているんですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

完全に気分を害された翔太は思わずため息を吐いてしまい、よく知る声の人物へと顔を向ける。

 

「五月か…別になんでもねーよ。ちょっと気分転換に外に出たら、太陽と風が気持ちいいなと思ってただけだよ」

「…そうでしたか……もしかして、お邪魔でしたでしょうか?」

「気にすんな。ちょっとうとうとしてたくらいだ…お前は何しにここに来たんだ」

「えーっと…二乃の姿が見えないので探していたら、佐桐君を見かけたので……佐桐君は二乃を見かけませんでしたか?」

「……見てねーな(…ヤバい。多分、二乃の奴、フィリップを追いかけていったんだよな。こいつに知られると、色々と面倒くさいことになりそうだし…しゃーね)そんなことよりも、お前もこっちに来て座れよ?本当にいい天気だぜ?」

「えっ…で、ですが…!?」

「いいから、ほら!それに、偽五月の件でお前と情報交換し切れてなかった部分もあるしな」

「…分かりました」

 

強引に理由をつけ、五月の足止めに成功した翔太。渋々といった表情で翔太の隣に腰掛けた五月は早速話題を切り出した。

 

「佐桐君は誰が偽五月なのか、分かっているのですか?」

「……多分だが、三玖だろう?」

「どうして分かったのか、聞いてもいいですか?」

「完全に消去法だ…四葉と二乃に関しては理由を知ったから、お前に変装する必要がないと知った。残るは一花と三玖…その時に引っ掛かったのが、学年末テストに見た一花の態度だ。一位を取ったというのに、嬉しがるどころか、何かに苦悩しているようだった。

そして、決め手になったのが…五つ子ゲームだ」

「えっ…どういうことですか?」

「はっきり言うとな…お前に時間稼ぎを頼んで、あいつらに話を聞きに行った時に上杉が五つ子ゲーム…まぁ、誰が誰だか見分けろと言われた訳だが…俺は三玖だけ見抜くことができなかった」

「…えっ…!?」

 

まさかの翔太の発言に五月は思わず声が出てしまい、信じられないといった表情をするも、翔太は淡々と話を進めていく。

 

「あいつは完璧にお前になりきっていた…だから、逆に引っ掛かった。そこまでして、俺にバレるのが…いや、上杉に見抜かせまいとする三玖の本気の理由は何だろうなって…まぁ、三玖だと見抜いた上杉も、結局理由は教えてもらえなかったらしいから、真相は三玖のみが知る所だけどな…」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そう言って、首を振る翔太に対し、三玖の真意をも知っている五月は何を言えばいいか分からず、言葉を詰まらせていた。そんな五月の様子を翔太も気付いていたが、それ以上追及することはなかった。

 

「まぁ、三玖は上杉がなんとかしたし、一花も朝の様子を見たところ、いつの間にか元気になってたから、一応解決って感じでいいだろう」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「おーい…聞いてるのか、五月?」

「えっ…き、聞いてましたよ!?そ、そうですね……」

「…?なんだよ…人の顔をじろじろ見て」

「いえ…佐桐君でも、三玖の変装は見抜けないんだと思いまして…」

「確か、三玖が一番真似するのが上手いんだったよな?最初の頃なら、声とかで見分けられただろうが、今はそれもバレてるからな…対策されるとキツイところはあるな」

「…それなのに、私に助けを求めたのですか?もし私が、犯人だったりしたらどうするつもりだったんですか?」

 

どこか呆れた表情をした五月の口から思わずそんな言葉が出てしまった。それは、勘に頼り過ぎではないかといった批難や、三玖のことを見分けられなかったと聞いたことからのちょっとした嫉妬心から出た言葉だったのかもしれない…だが、翔太は、

 

「…ばーか。お前が本物か偽物かぐらいなんて、見ただけで分かるわ」

「……えっ?」

 

こちらもどこか呆れたような様子でそうあっさりと答えた翔太に、五月の目が見開かれる。

 

「少なくとも、お前と他の姉妹を見間違えるなんてことはしねーよ。だから、上杉に偽五月が接触した時も、すぐに偽物だって分かったしな…まぁ、五つ子ゲームの時は消去法で三玖を特定したから、説得力がないかもしれないがな」

「えっ……えっ…?!」

 

苦笑いしながら目を細める翔太に対し、ようやく翔太の言った意味が呑み込めた五月の顔がどんどんと赤くなっていく。

 

「さ、佐桐君…それって…私のこと…!」

「悪い、五月……」

「へぇ…?」

「……限界だわ」

 

自身の言葉を遮り、そうぽつりと翔太が呟いたかと思えば、五月の肩に何かがもたれ掛かった重みが生じた。もちろんその重みになるものなど一つしか存在するわけがなく…

 

「さ、さ、佐桐君!?」

 

いきなり自身の肩に体重を預けられ、林檎よりも顔を真っ赤にした五月の声のトーンが偉いレベルにまで高くなっていた。そんな五月に対し、突然の行動を取った翔太の真意は…

 

「…すぅ…すぅ…」

「…えっ……佐桐君?嘘ですよね……もしかして寝てます?」

「すぅ………」

「…はぁぁぁぁぁぁ~~~…」

 

完全に眠ってしまっていた…無理もない。この旅行中、ほとんど気が休まるところなどなく、昨夜に至ってはほとんど寝ていなかったのだ。寝息をたてる翔太に、夏祭りのことが一瞬頭をよぎった五月だったが、思わず安堵と呆れのため息を吐き、落ち着きを取り戻した。

 

「…そうですよね。いつもは仮面ライダーとして戦っているのに、旅行に来てまで色々と大変そうでしたもんね」

 

聞こえていないと分かっていながら、そう一人呟く五月。そして、周りに誰もいないことをしっかりと確認して、翔太を起こさない様に、その頭を手に取り、

 

「ゆっくりと休んでください、佐桐君…今だけは私に甘えてもらっていいですから。帰ってからも宜しくお願いしますね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

翔太に膝枕をして、そう告げる五月の表情は慈しみを感じさせる母性が映っていた。そのまま船は進んでいき、二人だけの時間はゆっくりと流れていくのだった。

 

 

…到着直前に、翔太を探しにきた亜希子の声にびっくりして、五月が膝から翔太を甲板へと落としてしまうのだが、それは少し先の話である。

 

 

次回 仮面ライダーダブル/Kの花嫁 

 

『Sは見た!/佐桐翔太は見守りたい』

これで決まりだ!

 

 

 




そんなわけで色々と進展した本章もようやく終わりを迎えることができました。

次回はサブタイ通りに間章となります。
最後の下りで大体の方は察しがついているかと思いますが、そんな感じです(笑)まぁ、ダブル要素も入れる予定ですので、そちらもご期待頂ければと思います。(一応一話完結を考えてますが、長くなりそうなら二話に分けます)

ちなみに、今回のサブタイである『M』が意味するのは、『三玖』、『May's Forest(=五月の森)』『Moteher(=母)』でした。

それでは、また。
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