投稿できてない間に、三玖の中の人がリバイスに出たりとかありましたが、
ギリギリ一ヶ月に一話というノルマは守れたかと…いや、アウトか(笑)
そんなわけで、戦闘後&分析回です。
意外な人たちの出番が多いのなんの…次話への布石ですけど(苦笑)
それではどうぞ!
地上にいた人たちにとって、その衝撃は局地的な地震が起こったと錯覚させるほどの衝撃だった。テレビ局にいた人たちは、轟音と共に建物が揺れたことに大パニックに陥っていった。
そして、その元凶である大爆発が起こった駐車場は…見る影もない状態と化していた。
ドーパントたちが撤退したことで能力が解かれ、操られていたスプリンクラーが、火災を消そうと辺り一面を水浸しにしていた。そんな中、動く影があり…
『…か……しっかりしろ!一花?!』
「…ううん……ショー、タ君…?」
自身の名を呼ぶ声に、徐々に意識ははっきりしてきた一花は目を開く。その眼前には、白と黒の装甲と、左目が点滅するダブルの顔が見えていた。
「…!ショータ君!?私、どうして…」
『ふぅ…目覚めてくれて良かったぜ…体はどうだ?痛むところはあるか?』
「…そっか……爆発がいきなり起こって…それで、二人が庇ってくれたんだっけ………うん。大丈夫だと思う」
『なおさら良かったぜ…一応爆風からは守ったが、ほぼ吹き飛ばされるように地面に着地したからな』
「…って、二人は大丈夫なの?!私を庇って、モロに爆発を受けたんじゃ…!?」
「安心したまえ、中野一花。僕たちもなんとか無事だ…多少のダメージは負ったが、そこまで酷いものじゃない」
気づいた時には、爆発からダブルの二人が、自分を抱きしめる形で、その身を立てにしてくれたことに、心配の声が一花から上がるが、翔太だけでなく、フィリップの声も聞こえたことに、ようやく安堵することができた。
「それにしても…助かったよ、翔太。いくら俊敏なファングでも、僕じゃあんなに早く反応して、中野一花を助けることはできなかっただろう」
『まぁ、お前の場合は普段から闘い慣れてるわけじゃないからな…場数的な面は、俺の方が多いだけだからな…気にすんなって。むしろ、勝手に体を盾にしちまったわけだが…』
「……中野一花を助けられたんだ。それこそ、気にしないでくれたまえ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
爆発に気を取られていたフィリップに代わり、翔太が動いたことで、なんとか一花を庇うことができたのだ。
そのことを気にするなとフィリップが言うのに対し、ドライバーを通して感覚を共有している翔太は、気づきながらも、今はそのことに対して言及すべきではないと口を閉じた。
「…そうだ…!ねぇ、照井君は?!さっきまでドーパントと闘ってて、爆発の中心にいたよね!?」
『っ…!そうだった……照井!どこだ?!』
大量に降り注ぐ水と、未だに残る爆煙で覆われ、視界を確保することもままならないでいたが、爆心地にいたであろう照井の姿を求め、翔太が叫ぶ。まさか、さっきの爆発でやられてしまったのではと懸念が頭を過ぎった時、
「……ギャーギャー喚くな、佐桐」
『…!照井、無事だ……大丈夫かよ、おい!?』
いつものクールな声が聞こえ、ホッとしようとした翔太が言葉を詰まらせ、その背後から見ていた一花も思わず手で口を覆ってしまった。
煙から姿を現した照井は変身が解けてしまっており、頭部や逆の手で抑えている右腕から血を流していたからだ。脚までも引きづっており、かなりのダメージを負っていることが見てとれた。
「…奴には逃げられた。もう一体の方はどうした?」
「あいつも爆発に乗じて逃げたみたいだ…それにしても、さっきの爆発を至近距離で受けた割には元気そうだね?」
「ふん…この程度、掠り傷だ」
『…んなわけがねぇだろうが?!無理に強がんじゃねぇよ、照井!フィリップも、こんな時に挑発すんじゃねぇよ!一花、悪い。何かハンカチか何か持ってないか?』
何事もなかったかのように話を進めていく照井とフィリップに、流石の翔太も待ったの言葉を掛ける。言葉を失っていた一花も頷き同意していたが、照井はそれに対し反論してきた。
「そんなことよりも、今はここを離れるべきだろう。今の爆発音を聞きつけば、野次馬はおろか、誰かが警察にも通報しかねんぞ」
「…そうだね。できることなら、警察に事情を聴かれるのは避けたいところだね。翔太、僕はこのまま中野一花を送り届けてから、家に戻るよ。今後の動きについてはその時にでも話そう」
『……分かった。照井、お前も来るんだろう?』
「俺に質問をするな」
『…へいへい。ともかく、その怪我の治療してから来いよ?それと…』
「翔太、長いよ。もう変身を解くよ?」
『ちょ…!?まだ俺が話してるとち……』
できるだけ早くこの場から去るべきだという照井の意見に、フィリップも渋々ではあるが同意する。そして、話が長くなっていた翔太の言葉を遮るかのように、ダブルの変身を解き、フィリップの姿へと戻った。
そのまま、三人は地下駐車場から離れていった。
「…まさか…あのガキどもが仮面ライダーだったとはな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こうなったら、プラン変更だ。お前にも、色々と動いてもらうからな?」
テレビ局の一室…無事に退散できたドーパントたちは、人間の姿に戻り、仮面ライダーたちへの対策を講じていた。
スタッフジャケットを着て、素顔を隠すように深く帽子を被った男に、カメラを模したかのような「E」の頭文字が刻まれたガイアメモリを持った男が、作戦を伝え始めた。
「いや~…久々に来たが、こりゃまたひでぇな」
ダブルたちとドーパントが闘って30分後…通報を受け、現場に臨場した刃野は、同僚たちが忙しなく動き回る現場を見て呟いていた。
「刃野さん!サボらないでくださいよ!?」
「…おいおい、サボりとは心外だぞ、真倉。俺はこうして、みんながスムーズに動けているかどうかを見守っているだけでな…」
「はいはい、いつもの言い訳は結構ですから。はい、これ。頼まれてた梅昆布茶です」
「おっ、ありがとな。これがないと、仕事に身が入らねぇからな……それで、聞き込みの方はどうだった?」
掴みどころのない雰囲気で真倉から受け取った茶で喉を震わせた刃野だが、その雰囲気を少しだけ真面目なものに変え、捜査状況を真倉へと尋ねた。
「防犯カメラは何故か記録が残っていませんでした。爆発が起こった時には、ほとんど人がいなかったみたいで、有力な目撃者も見つかってません」
「現場に残っていた、大破していた車はどうなんだ?」
「そっちについては持ち主が判明して、あるプロダクションの社用車でした。今、局に来ていた社長から話を聞いてます」
「…社長だと?何か用事があって、継風TVに来てたのか?」
「所属しているタレントのマネージャー業務で来てたみたいです。収録が終わって、車を取りに行ったら無くなっていて、そしたら、爆発の騒ぎに巻き込まれたとのことで…車が大破していたことも、さっき知ったみたいでした」
手帳を捲りながら、経緯を説明していく真倉に対し、茶をすすりながら、ツボ押しで肩をほぐしながら耳を傾ける刃野。
「それじゃ、付き添いで来てたっていうそのタレントの方も事情聴取をしているところなのか?」
「いえ、その子は未成年とのことで、もう自宅に帰してしまったそうです」
「えー…そこは無理にでも引き止めろよ、真倉」
「いやいや…!現場に着いた時には、もう帰ってたんですから、流石に無理がありますって?!」
「…ったく。だから、真倉なんだよ」
「ちょ?!人の名前を敬称みたいにしないでくださいよぉ!…コホン…話を戻します。現場には血痕もあったそうなので、今病院の方にも手を回して、該当者なるものがいないかチェックしてます」
「…どちらにしろ…駐車場をここまでにしちまう爆発を起こせるなんざ…また怪物絡みだろうな」
半分揶揄いを込めた弄りを刃野から受け、口を尖らせながらも現状の説明を終えた真倉は、どうすればいい駐車場がここまで悲惨なことになるのかと思っていたが、それを代弁するかのように刃野が口を開いた。
「…最近、超常現象とされてる怪物による犯罪と、それらと闘う仮面ライダー…刃野さんは、また彼らが絡んでいると思うんですか?」
「そう考えたほうがスッキリするって思うだけさ。それに…もう一つ気になることがある」
「…気になること?」
「先日に起きた、冷凍殺人未遂事件だ。あの件の被害者は、このテレビ局のADだった筈だよな…まだ犯人も特定できていないが…」
「その事件とこの事件は繋がっている…そういうことですか!?」
「…かもしれねぇな。真倉…確か、あの事件は第3班が担当してたな?一応、このことも報せておけ。俺は朝からちょっと出掛けるわ」
「分かりました!…って、またサボりじゃないっスよね?!」
刃野がガイアメモリに関する事件に触れるようになってかなり長いが、その経験がなんとなくではあるが、今回の事件たちもそうではないかと感じさせていた。
真倉には各部署との連携を手配する一方で、サボりを疑われた刃野は、スマホでコールを掛けながら、それを否定した。
「餅は餅屋にってやつだよ…情報屋にしか尋ねられないことがあるんだよ」
苦笑いと共に、そう返した刃野のスマホ画面には、『風都イレギュラーズ 総括』という文字が表示されていた。
「結論から話そう…僕たちが最初に戦ったドーパントは、エディター・ドーパントとみて、まず間違いないだろう」
一花を送り届けた後、翔太と合流したフィリップは、秘密のガレージにて『地球の本棚』にてすぐさま入り、自身の検索結果を説明していた。
そこには、翔太だけでなく、頭部と右腕に包帯を巻いた照井の姿もあった…ここに来るまでに手当をしてきたらしいが、結構な大怪我な筈だが、平然としている照井を見た時、翔太が絶句していたのは余談だ。
「エディター…それって、どういう意味だったっけ?」
「編集者という意味だ…なるほどな。戦っていた時に、おかしなことをされていたのは、やはり奴の能力だったわけか」
聞き覚えのない英単語に疑問の声を上げた翔太に答えたのは照井だった。戦闘中の出来事を思い出したのか、苦々しい表情をしながら言葉を漏らしていた。
「戦っていた時、時折シャッター音が聞こえていただろう?あれが、奴の能力を発動させるための条件だったんだ」
そう言いながら、ホワイトボードにドーパントとダブル、アクセルの簡略図を描いていくフィリップ。
「エディター・ドーパントの能力は、切り取った光景を自在に操る空間操作能力だ。シャッター音と共に空間をレンズに捉え、それを自由に編集…操ることができるわけだ」
「…そうか。それで、床を陥没させたり、電線やスプリンクラーを思うがままに操っていたのか…」
「だが、その能力ならどうして俺たちに使ってこなかった?」
「検索によれば、あくまでも効果が発揮するのは無機物にだけだ。武装に関しては干渉できても、僕たち自身に何かをできるわけじゃない。だから、最初の奇襲に車を使ってきたのはその為だろう」
絵を更に四角で囲み、ドーパントの絵から矢印を伸ばし、エディター・ドーパントの能力を解説していくフィリップに、翔太が納得する横で、照井が零した疑問に、更にフィリップが答えていく。
「それと、あくまでも能力発動までに編集する時間…多少のタイムラグがある。だから、編集し切る前や、そもそも目で追い切れないものには弱いわけだ」
「だから、ファングのショルダーファングは避け切れなかったのか」
「さらに言えば、能力特化型だから身体能力も高くはない…言ってしまえば、奇襲を仕掛けることには、これほど優れた能力はないだろう」
「…そうだとすれば、さっきあいつを逃したのは痛かったわけか。奴の狙いが一花なのは、間違いないわけだし…あいつの警護は継続、ってことでいいよな?」
「…もしくは、先手を打つというのもありかもしれない」
「……お前、もしかして…?!」
さっきの戦闘でメモリブレイクできなかったことを悔やみながらも、一花の警護は厳重にするべきかと悩む翔太だったが、不敵に笑ったフィリップの態度にまさかと思い尋ねると、
「…もちろん、エディター・ドーパントの正体は検索済みさ」
その予想通りだと、フィリップはもう一つの検索結果について語っていく。
「奴は軽率にも戦闘中に何度も同じ言葉を使った…覚えているかい?
『モブでも、あんないい動きができるなら、画としては一応成立するわけだぁ』
『黙って俺の華麗な画に邪魔にならないようにしていればいいんだよぉ』
『いいね、その驚きよう…!ちょっとはいい画になりそうだね』
…とね。奴は『画』という言葉にかなりのこだわりを見せていた。そして、あの時、継風TVにいた人たちとキーワードを絞り込めば…該当する人物は一人しかいなかった」
〈その美貌にスタイル…絶対に画になるよぉ…うんうん〉
「『エブリィ・トーカー』ディレクター…本松契三。奴がエディター・ドーパントの正体だ」
「…あの気に食わん男か…」
その場にいなかった翔太だが、フィリップの告げた名前を聞いた照井が顔を歪めたのを見て、それ相応の嫌な人物なのだと理解し、余計なことは言わずにいた。
「なら、刃さんに連絡して……って言いたいが、証拠がないと警察は動けないか」
「少なくとも、メモリブレイクして、残骸か何かを一緒にして引き渡すでもしないと駄目だろうね。それに…気になることがもう一つある…」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
犯人が分かったって言っても、結局は自分たちが動かなければならないのだと思いつつも、打てる手が少しは増えたと考える翔太に対し、フィリップはもう一つの懸念を言葉にするが…その視線は照井へと向けられていた。
「…あの氷のドーパント…だろう?」
「…ああ。残念ながら…というべきだろうか…もう一体のドーパントの正体に関しては全く掴めていない」
「……そうか」
それを聞いた照井は、話は終わりだと言わんばかりに立ち上がり、ガレージを去ろうと…
「…待てよ、照井!どこに…いや、何しに行くつもりだ!?」
「決まってる…!あのディレクターのところだ!奴に…奴に氷のドーパントの正体を吐かせればいいだろう!」
「君は…!?そんなことをすれば、どうなるか分からないのか?!」
去ろうとする照井を引き留める翔太だが、それを鑑みることなく照井が殺気や怒気を放つ。フィリップも止めようと言葉を発するも、照井の復讐心はそれで止まるわけもなく…
「奴を倒し、氷のドーパントも殺す…!それで全てが解決するだろう…!?」
「正気かい…本松は僕たちの正体を知っている!もし失敗でもすれば、中野一花が危険に晒されることぐらい、分かるだろう?!」
「…っ…!それが…それがどうした!?奴らを倒せば、そんな危険すらないだろうが!?お前に…お前らに、俺の復讐を止める権利があるか!」
「…いい加減に……!」
完全に復讐へと心を捕らわれている照井に、もう言葉は届かないと思ったフィリップは、なんとしてでも照井を行かせるべきではないと…メモリガジェットたちを使ってでも止めようとした時だった。
ガァ!!
「…ぐぅ!?」
…ガレージに鈍い音が響き、照井が呻き声と共に床に倒れ込んだ…
フィリップではない…突然の出来事に目を見開き、驚く彼の視線の先には…
「……いい加減にしやがれ、この馬鹿野郎…!」
…殴ったことで、左拳から血を流す翔太の姿があった…
その表情は、怒りと、悲しみと、虚しさが映っていた。
まさか…翔太に殴られるとは思ってもみなかったのか、照井は言葉を失っていた。それに馬乗りになるように翔太は照井の襟元を掴んだ!
「お前が誰に復讐しようが、何をしようが…お前の好きにすればいいさ。でもな…お前がしようとすること、やったことで誰かを…この街に住んでる奴に危害を加えてみやがれ…今みたいに、ぶん殴ってでも止めてやるよ!」
「…何を……?!」
「お前は…今日、何のためにあそこにいた?!誰のためにあそこにいた?!あそこで狙われていたのは誰だ?!…少しは周りを見ろ!お前がしようとすることで、誰かが傷つくかもしれないことを…少しは考えろよぉ!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いつもとは全く違う形相で、しかし、反論することもできない程の気迫を纏った翔太に、照井は思わず聞き入ることしかできずにいた。そして、照井の傍から離れた翔太は、
「…ちっとは頭を冷やせ…もう一体のドーパントに関しては、こっちでできるだけ調べてみるからよ」
そう言葉を残し、背を向けた…これ以上、話をすることはないというその態度に、照井も言葉を返すことなく、今度こそガレージを去って行った。
「……はぁ~……」
「翔太…その……」
「言うな、フィリップ…思わず手が出ちまったんだ。最低だな…」
(いや…君らしいというべきだよ……殴っておいて、殴られた表情をしているなんてね…)
照井の気持ちも理解できてる…だが、それが分かりつつも、凶行に走らせてはいけないのだと、翔太は照井を殴ったのだ。
それだけではない…一花に何かあれば、姉妹たちも傷つく…フィリップにとっても、二乃のことを思えば、精神的なダメージは計り知れないものになるだろう。
恨まれることを覚悟して、それでも止めるのだと、振るうべきでない拳を振るった相棒を、らしいと内心で褒めていた。そして、
「…っ!?」
「フィリップ…!?」
痩せ我慢が限界を迎えた…ふと気が抜け、倒れそうになったフィリップを慌てて翔太が支える。
「…しょ、た……ゴメン…」
「やっぱりか…お前、あの爆発の時のダメージをまともに喰らってたんだな」
翔太は気付いていた…いや、ダブルドライバーを通して感じていたのだ。咄嗟に一花を庇った際に、ファングジョーカーに変身していたとはいえ、まともに爆発を受けたフィリップがダメージを負っていたことを…
「ったく…照井の前だからって、検索まで無理してやりやがって…」
「少なくとも…エディターの、正体だけは、知らせておかないと、暴走する、かと思って、ね…それでも、案の、上、だった、けど、ね…」
脂汗を流し、なんとか言葉を発するフィリップ…そもそも、フィリップの身体は闘いに向いているかといえば、真ん中から向いてない寄りだ。
メインで闘っていることが多い翔太に対し、ダブルドライバーシステムの都合、本体になることが少ないフィリップにとって、ドーパントの攻撃以外でも、大爆発などでダメージを負う可能性は大いに存在するのだ。
「はぁ…はぁ…!」
「もういい、フィリップ。休んどけ…後は俺がなんとかするからよ」
「……頼んだよ、相棒…なら、お言葉に甘えて、僕はここから情報収集に徹しさせてもらうよ」
「お前、人の話聞いてたか?ちゃんと休めって言ったんだが…まぁ、素直に聞く奴じゃないか、お前も…」
こいつはこいつで頑固者だったなと思い、ソファーに寝かせたフィリップを見ながら、翔太は苦笑いしていた。
「さてと…こりゃ、明日は大忙しだな」
探偵の顔つきへと変わり、やることづくめだと思う翔太の表情に自然と笑みが浮かぶ…まずは、傷付いたフィリップに消化のいいものでも作ってやるかと、翔太もガレージを後にしたのだった。
まさかのフィリップから翔太に交代です…
そんなわけで次回が情報収集回で、その次からオリジナルパートの最終局面を迎えることになるかと…
それでは、また!