・四葉が五つ子裁判に参加していること
・結末がちょっと異なること
翔太が冷静すぎるかもしれませんが、1年以上戦い続けてきたからの成長です。原作の翔太郎らしい部分は後のお話で出していきますので、ご容赦下さい。
それでは、どうぞ!
「裁判長、ご覧ください」
そう言って、五月はスマホの写真を見せた。
「ピチピチの女子高生を目の前に欲望を暴発させてしまった・・・この写真に写っているのは、上杉被告本人でまちがいありませんね」
「・・・え、えん罪だ・・・」
(なんだ・・・このカオスの空間は)
こめかみに痛みを感じながら、翔太は頭を抱えたくなるぐらいに、今の状況に困惑していた。風太郎からのSOSメールを受け取った翔太は最悪の可能性を考え、すぐさま風太郎に電話した・・・すると、
『た、助けてくれ!?い、五つ子裁判にかけられる!?』
「・・・・・はい?」
という、訳の分からない風太郎の言葉にとりあえず中野姉妹のマンションに戻ってみると・・・風太郎が二乃にセクハラをした・・・という疑いをかけられ、五つ子による裁判にかけられることになったらしい。
「裁判長」
「はい、原告の二乃くん」
(というか、こいつら、それぞれノリノリすぎだろう)
風太郎を辞めさせられるかもしれない二乃はともかく、ノリノリで裁判官と検察官をやっている一花と五月にまぁまぁイライラしながら、翔太は、
「フータローを助けたい。協力してほしい」
と申し出た三玖と共に弁護士(のようなポジション)席で裁判の成り行きを見ていた。
「この男は一度マンションから出てと見せかけて、私のお風呂上りを待っていました。悪質極まりない犯行に、我々はこいつの今後の出入り禁止を要求します」
「お、おい!いくらなんでも!」
「たいへんけしからんですなぁ」
二乃の要求に風太郎は動揺していた。その様子を一花が楽しそうに見つめていた。すると、
「異議あり・・・フータローは悪人顔してるけど、これは無罪」
三久が挙手し、自分の意見を述べた。
「私がインターホンで通した。録音もある。財布を忘れたというのもおそらく事実。フータローはショータに忘れ物をしたことをオートロックが閉まった後に言ってから、取りに来てる。待ち伏せしてたわけじゃない・・・これは不慮な事故」
「・・・・・事実だ」
三玖の指摘を翔太は事実だと認めた。
「三玖、あんた、まだそいつの味方でいるつもり・・・?」
「・・・・・・・・・」
「そいつはハッキリ「撮りに来た」って、言ったのよ!盗撮よ!」
「忘れ物を「取りに来た」でしょ」
「・・・裁判長~、弁護人三玖は被告への個人的感情で庇ってま~す」
「ち、違・・・・・!?」
このままでは埒が明かないと思った二乃が三玖へと揺さぶりをかけた。それに見事にはまった三玖は顔を真っ赤にしてしまった。風太郎が声をかけても、顔を180度逸らしてしまう程だった。
「(・・・・・今のうちに情報を集めるか)上杉、ちょっといいか?」
「あ、ああ・・・なんだ?」
「その事故が起きた時の話だけど・・・・・」
二乃と三玖が口論している間に翔太は当事者の風太郎から気になったことを聞き出していた。その間に、五月が二乃と三久の流れ弾に合い、一花と四葉に慰められていた。
翔太は現場となったキッチンの方を見ていた。そこには、散らかった本がそのままに現場が保存されていた。
(なるほどな・・・そういうことか。ということは・・・)
大体の状況を推測した翔太はある人物の手を観測し、自分の推理が正しいことを確信した。
「それにしても、三玖の言う通りだとしても、こんな体制になるかな?」
「・・・裁判長、ちょっといいか?」
「うん?弁護士の佐桐君、どうぞ」
一花の疑問に翔太は挙手をして、意見を述べる意思を示した。
「・・・・・この事件・・・俺は上杉の無罪を主張する」
「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」
翔太の言葉に風太郎と五つ子は完全に言葉を失った。それぞれ反応は違うが、翔太の言葉の続きを待っていた。
「まず、現場の状況と写真だが・・・上杉が二乃さんを襲っているように見えるこの写真。例えば、上杉が二乃を守っているようにも見えないか?」
「・・・・・言われてみれば、そうともとれますね」
「次に現場に落ちている本だ。今日、帰る時にはあんな本はなかったはずだ。あの本はもともと、今開いている棚の位置にあったんじゃないのか?」
「・・・そういえば、そうだったかもしれません」
翔太の問いかけに四葉と五月が同意していく。
「・・・まぁ、フータロー君にそんな度胸あるわけないか」
「・・・ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
一花まで翔太の言葉に納得し、流れが悪いと感じた二乃は反論の声を上げた。
「こいつは上杉の仲間よ!上杉を庇って、テキトーなことを述べ、無罪を勝ち取ろうとしている可能性もあるわ」
必死に風太郎が有罪であることを訴えかける二乃であったが・・・
「・・・それが、君が原因で起こったことであってもか?」
「・・・えっ?」
声のトーンが低くなった翔太の言葉に二乃は思わず言葉を失った。
「さっきの間に、上杉から事故の一部始終の話を聞いた。二乃さん、あんたはコンタクトをしていない状態で、棚からコンタクトを取ろうとした・・・その際に誤って、棚に手をぶつけてしまった」
「・・・あっ・・・もしかして」
「ああ・・・その振動で棚から本が落ちたんだ。その証拠に、君の手の甲・・・まだ赤くなってて、痛みも残ってるじゃないか?」
「・・・っ!?」
「・・・に、二乃、ちょっと見せなさい!?」
四葉の言葉に頷きながら、翔太は二乃の右手を指さしながら、推論を述べた。慌てて、右手を隠す二乃だったが、心配で裁判長モードから姉へと戻った一花がその手を強引に取った。二乃の右手には、ぶつけた後が残っていた。
「確かに、上杉が二乃に黙ったまま部屋に滞在していたことにも非はあるが、少なくとも自分を嫌っている君のことを助けようとしたことは認めるべきじゃないのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「そもそも・・・上杉。お前がここになにをしに来て、何が起こったのか・・・初めから自信を持って、説明してればこんなややこしいことになってねぇんだよ・・・ったく、こっちを不安にさせるようなメールを送りやがって・・・」
「・・・す、すまない」
黙っている二乃を横目に、翔太はいらだちが含んだ声で風太郎を責めた。流石の風太郎も翔太の声にビビり、素直に謝罪を述べていた。
「さて、これで終わりでいいな。俺はもう帰るぞ」
そう言って、翔太が部屋を出ようとすると・・・
「ちょ、ちょっと!なに解決した感じにしてんのよ!?」
二乃がまだ終わっていない、といった風に叫んだ。その言葉に翔太は思わず眉を顰めてしまった。
「二乃、しつこい」
「・・・!!あんたねぇ・・・!」
「まぁ、そうカッカしないで」
三玖の言葉に苛立ちを隠せない二乃を一花が鎮める。
「私たち、昔は仲良し5人組だったじゃん」
「っ・・・!」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
一花の言葉に二乃が言葉を詰まらせた。その表情の変化を翔太は見逃していなかった。
「悪い、二乃・・・元は俺の注意不足が招いた事故だ。すまなかった」
「昔はって・・・・・私は・・・」
風太郎が謝罪するも、それを無視し、二乃は部屋を飛び出してしまった。
「・・・追いかけなくて、いいのか?」
「・・・・・放っておけばいいよ」
翔太の問いかけに、三玖はそう返した。その態度に翔太は何も言うことができなかった。
「はぁ・・・・・」
「・・・ため息なんかついて、どうした」
ようやく解放され、翔太はため息をつく上杉にそう尋ねていた・・・なんとなく理由は察していた。
「いや・・・あいつら、あのままでいいのかな、って思ってさ・・・過度な干渉はすべきじゃないと思ってるんだが・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
風太郎の言葉に翔太は黙ったままだった。そして、エレベーターが止まり、エントランスに到着した。だが・・・
「・・・?変だな?」
「うん・・・?どうした?」
周りをキョロキョロし出した翔太に今度は風太郎が尋ねた。
「・・・二乃の奴、てっきりエントランスにいるものかと思ったんだが・・・どこにも姿が見えない」
「・・・・・えっ!?」
「・・・・・まさか、ないとは思ったが・・・本当にマンションから飛び出しちまったのか・・・」
慌てて、風太郎も周りを見渡すが、二乃の姿はどこにもなかった・・・翔太は自分の推測が甘かったことを知り、顔を歪めた。
「・・・ど、どうする、佐桐・・・?」
「・・・・・とりあえず、お前は帰れ、上杉」
「んな!?お、俺のせいで二乃が家出したのなら、俺も・・・・・っ!?」
翔太の帰れという言葉に反発しようとした風太郎の言葉は翔太の手によって制止させられた。
「お前が探しに行ってどうする?体力がない勉強馬鹿が、五つ子の中でも一番嫌われてる二乃を、当てもなくどうやって探すつもりだ・・・・?」
「・・・・・ぐっ!?」
「・・・ここは本職に任せとけ。お前は家に帰れ。見つかったら、連絡するから」
「さ、佐桐・・・・・」
風太郎にそう言い切り、翔太は腕に装着しているガジェットを操作した。そこには、位置情報を示すモニターが表示されていた。
「この町は俺の庭だ・・・必ず見つけてみせるさ」
その顔は、普段の翔太とは違う、自身に満ち溢れた・・・探偵としての顔だった。
次回 仮面ライダーW
『Cな空間/その名はダブル』
これで決まりだ!
まさかの二乃、家出!
そして、あのキャラの本格登場!&初変身回になります。
第2章後編へどうぞ。
仮面ライダーアクセル参戦決定!ヒロインは誰がいいですか?(すみません、オリジナルヒロインだと、更に介入難しそうなので、削除しました)
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一花
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三玖
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四葉
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絶望が・・・お前の花嫁(ゴール)だ