太陽が照らす中、ザイユは大剣の代わりに農具を手に、一人土を耕していた。当然のことながら、ザイユは農民ではない。しかしポッケ村にいた頃は、村の農場を利用していたため、耕し方ぐらいなら理解している。
「ふぅ……」
一息つき、汗を拭う。普段使っている大剣に比べれば比べ物にならないくらい軽いが、それでもずっとやっていれば疲れはする。それでもその膂力のおかげか、普通よりもハイスピードで耕していた。
(曹操も気前がいいな。まさか屋敷の中を使っていいとは)
今ザイユが耕しているのは、曹操の居城の中にある土地である。薬草や虫の栽培・繁殖用にと、色々あって借りることになった。
「しかし、まさかあんなことを言われるとはな……」
そう呟いたザイユが思い返すのは、今朝の事。
昨夜の酒もあり、いつもより遅めに起床したザイユは、ポーチからこんがり肉を取り出し、簡単な朝食を済ませ、日課である装備の点検をしていた。そこに夏侯淵が来て、曹操からザイユを連れてくるよう命を受けたらしく、ザイユは夏侯淵に連れられて、共に通路を歩いていた。
「なあ夏侯淵、曹操からの呼び出しって、いったい何の用なんだ?」
「私も連れて来いと命じられただけで、内容までは聞いてないが、まあ悪い話ではないだろう」
彼女がそう言うなら、多分そうなのだろう。ザイユはそう思うことにして、夏侯淵の後ろをついて歩く。もちろん装備はフルで着用している。背中には獲物である大剣を担いでいるが、ザイユの足取りは見た目の重量を感じさせない。が、その重量を受けた床板はミシミシと嫌な悲鳴を上げている。
「ついたぞ。今更だとは思うが、失礼の無いようにな」
「善処はする」
夏侯淵が扉を空けた先、謁見の間ではオオナズチ戦に向かう前と同じく、曹操が奥に座してザイユが来るのを待っていた。その近くには夏侯惇を始め、全員ではないものの昨夜の宴会で見た顔ぶれが控えている。
「おはよう、ザイユ。昨夜はよく眠れたかしら?」
「ああ。快適すぎて逆に落ち着かなかったがな」
その不遜と感じられる言い方に、曹操の家臣達の一部が顔を顰める。ザイユとしては褒めたつもりだったのだが。
「秋蘭から聞いたけど、あなたのその大剣、大層な謂れがあるそうね」
「……まあ、あるにはあるが」
「よければ、私にも教えてくれないかしら」
何でそんなのが気になるのか。ザイユは疑問に思ったものの、そういうこともあるだろうとあまり気にしないことにし、自身の大剣、覇王剣クーネエムカムについて話し始めた。
「夏侯淵にも話したが、この大剣はアカムトルムという飛竜の素材で作ったものだ」
「そのアカムトルムというのは?それも古龍の一種なの?」
「いや、アカムトルムは飛竜種で、古龍種ではない」
「だが……」と区切って、ザイユは更に続ける。
「奴の力は古龍にも匹敵する。驚異で言えば、先のオオナズチよりも上だ」
「にわかには信じられないわね」
「事実だ。オオナズチのような能力はないが、奴はその圧倒的な力だけで古龍級生物に分類された。ギルドでは覇竜の通称で呼ばれている」
その言葉に周囲がざわつく。しかし曹操は不適に笑うと、ザイユに向かってこう言い放った。
「覇竜、ね……それで、その圧倒的な力を持つ龍を、あなたは下したって訳ね」
「撃退しただけだ。俺の力では、それが関の山だったからな」
周囲のざわつきが増す。今この場にいる者の中には、実際にオオナズチと対峙していない者が多いが、その驚異は認識していた。それ以上の驚異的な存在を、この男は撃退したと言ったのだ。それに今のザイユの言い方では、それを単独で行ったようにも聞こえる為、尚更だ。
「それは、あなた一人で?」
察したのか、曹操が全員が気になっていたであろう事を尋ねる。ザイユはそれに、肯定で返した。
「ああ……俺しかいなかったからな」
もしこの場に、正しく覇竜の驚異を知る者がいれば、ザイユの心情を察することができたであろう。この場にいる者達は知らないし、気付けない。アカムトルムに一人で立ち向かうというのが、どういう事かを。
「しかし、それ程までに驚異的な力を持つ竜の素材で作った大剣、さぞかし名のある業物なのでしょうね」
「コイツが業物?そんな訳がないだろう」
「あら、どうして?」
「コイツは切れ味が極端に悪い。下手をすれば小型モンスターにも弾かれる程にな」
意外なザイユの回答に、曹操は不思議そうな顔をする。そのような大剣なら、なぜ彼は使っているのか。というか、オオナズチの尻尾を斬ったのもその大剣ではなかったのか。
「だが、コイツにはそれを補って余りある破壊力がある。大概のモンスターの鱗や殻であれば、関係なく叩き壊せる」
「成程ね。切れ味よりも、一撃の重さに特化した大剣……その素材となった覇竜も強大な力を持っている。素材元の性質が出るのかしらね?」
「そうかもしれないな」
そう言って、ザイユは自身の大剣、その妖しく光る刀身に視線を向ける。
「コイツの刀身には、アカムトルムの力が宿っているらしい。だからなのか、コイツを携える者は、世に覇を称える運命を歩むと言われている。まあ、本当かどうかは知らんが」
「そう。世に覇を称える、ねえ……」
何やら目を細め、口角を吊り上げた曹操。その表情を見て、ザイユは変な違和感を感じたが、気のせいだろうと断じた。
「ありがとう、大変興味深い話だったわ」
「そうか」
「さて、それでは本題に入るわ……ザイユ」
曹操はその両眼でザイユをしっかりと捉える。鋭い眼光に射抜かれたザイユだが、飛竜種などの大型モンスターやそれこそ古龍種に比べればどうってことなく、全くプレッシャーを感じていないが、それでも目の前の少女が醸し出す王者の風格は感じ取れた。しかし、その曹操が次に言い放った言葉にはさすがのザイユも驚いた。
「この曹孟徳に仕えなさい」
「……」
「あなたほどの剛の者、このまま遊ばせておくのは惜しいわ。それに世に覇を称える大剣、面白いじゃない。是非とも私の為に役立ててもらえないかしら?」
一瞬、言っていることの意味を理解できなかった。それはザイユだけでなく、周りもそうであるようで、大きなざわめきが聞こえる。
何故そう考えたのであろうか。しかし、ザイユが疑問を返す前に、家臣の一人と思われる少女が曹操を問いただす。
「お、お姉様っ!?何を考えているのですかっ!?こんな得体のしれない輩を仕えさせようなどっ」
「栄華。私は今、ザイユと話しているのだけど」
「―――っ!?で、ですが……」
二度目は言葉ではなく、視線で制され、少女はとりあえずこの場は引き下がった。
「……それで、ザイユ。あなたの返事は?勿論、それ相応の待遇は約束するわ。悪い話ではないと思うけど」
「折角の誘いだが、断らせてもらおう」
空気が変わった。先程までとは打って変わり、驚きと困惑に加え、殺気が混じっている。それらは全て、曹操の誘いを蹴ったザイユに向けられており、ザイユはそれを感じていないのか、それとも感じた上でなのか、変わらず平静を保っていた。
「あら、どうして?理由を聞かせて貰えるかしら?」
「仕えろということは、軍人になれということだろう?俺はハンターだ。俺が狩るのはモンスターで、人ではない」
曹操の眼も、心なしか鋭くなっている、気がする。
しかしザイユはそれでも身震いの一つもせず、曹操の眼を見返している。
「それに宴会の時も言ったが、お前は俺を買い被りすぎている。俺の実力じゃ、期待に添えるような働きはできん」
「その時も言ったけど、それは謙遜が過ぎるわよ。確かに私は、あなたの実際の実力がどれ程ものかは知らない。だけどね、これでも人を見る目は確かだと自負しているわ。いいかしらザイユ、謙遜は確かに美徳だけれど、それも過ぎれば侮辱になるわ」
「むぅ……」
曹操の尤もな言い分に流石のザイユも黙るしかない。
「特に、あなたと共に戦った二人に対しては、ね」
「……そうだな、確かにその通りだ。すまなかったな」
そう言って素直に頭を下げる。曹操も認める剛力とその厳つい見た目に反して、ザイユは自分に非があるのなら素直に謝罪できる人間なのである。その人柄に夏侯淵などは好感を持ったが、それ以外がどう感じたかは分からない。少なくとも数人は先のやり取りのせいでいい印象は持っていなかったようだが。
「だが、それでもやはり、お前の誘いを受けることはできない。俺はハンターとしての生き方に誇りを持っている、今更その生き方は変えられん」
「そう……残念だけど、仕方ないわね」
いくら評価されようとも、ザイユの気が変わることはない。これは曹操に限らず、誰が相手であろうとザイユはこう回答するだろう。
そもそもザイユにとって、兵士含む軍人というものはギルドを通じて依頼をしてくる存在であり、いままで直接的な接触をしたこともないのである。そんなのになれというのは無理がある。ちなみにドンドルマ等の街を警備しているガーディアン部隊は正確には軍隊ではなく、どちらかと言えば自警団に近い。
「すまないな。まあ、モンスター関連の依頼があれば、また呼んでくれ」
「そうね。その時が来たら、またお願いするわ」
これにてこの話は終わり。色々言いたいことがある面々もいるようだが、とりあえずこの場では大人しくしている。
「時間をとらせたわね。もう下がっていいわ」
「ああ。…………そうだ、忘れていた」
踵を返して下がろうとしたザイユが、何かを思い出したのか再び曹操の方に向き直った。
「何かしら?」
「依頼の報酬をまだ受け取っていないと思ってな」
この発言には流石の曹操や夏侯淵も目を白黒させた。
そりゃそうだろう。誘いを断ってから舌の根も乾かぬうちのこの発言、普通だったらふてぶてしいことこの上ないだろう。
まあ、ところ変われば常識も変わる。彼女たちの常識が、ハンターの常識と同じとは限らない。というか違う。
「……ぷっ、あっはっはっは!まさか、そんなことを今言うなんてね」
その中で曹操は笑った。何故笑っているのか、今しがた誘いを蹴った相手に対して、遠慮なしに報酬の要求するその姿勢に、曹操は更にザイユへの興味を深めたからだ。古龍と渡り合う力、そして覇を称えると言われる大剣を持ちながら、富や権力、名声に興味がない。と思いきや報酬はしっかりと要求する。一体どういう人間なのだろうか。
だが、その曹操が笑っている理由が分からないザイユは首をかしげるばかり。
「ふふふ。それで、報酬だったわね。何か希望はあるかしら?」
「前にも言ったが、この地域での狩猟の許可が欲しい。それと、農地として使える土地も頼む」
「農地?何に使うの?」
「薬草やキノコの栽培がしたい。あとは蟲の繁殖だな」
先の狩りでは、オオナズチの能力はもちろんだが、アイテム不足にも苦しめられた。秘薬とまではいわないが、回復薬が十二分にあれば少しはましだっただろうと、撃退した今でもザイユはそう思っている。
「成程ね。だったら官舎近くの中庭を使うといいわ。秋蘭、後で案内してあげなさい」
「御意」
「すまんな、助かる」
「お礼なんていいわ。あなたはそれだけのことをしたんだもの」
とは言うものの、曹操は内心で笑っていた。何故ならザイユが敷地内の土地を利用している間は、実質手元に置いておけるということだ。その間に上手く籠絡すればいいと、曹操は考えていた。もっとも、恐らくほぼ間違いなく無意味ではあるが。
「他に何か欲しいものはあるかしら?」
「いや、十分だ」
「そう、足りない物があったら遠慮せず言いなさい。秋蘭、あとはお願いね」
「はい。ではザイユ殿、御案内します」
「ああ。では、失礼する」
そうして話を終えたザイユは、夏侯淵に付いて謁見の間を出た後、一度借りてた部屋に戻った。薬草やキノコに蟲等、栽培する物を用意してから再び夏侯淵に付いて行った。夏侯淵の案内に続いて暫く歩いていると、中々に大きな建物の中庭に到着した。
「ほう……」
「空いている所なら、自由に使って構わない。だが、広さも土質も、農作には向いていないと思うが」
「いや、十分だ。あまり広くても持て余すし、土質はそんなに関係ない。こいつ等は生命力が強いからな、どこでも育つ」
ポーチから薬草等を取り出し、夏侯淵に見せる。見た目は普通の野草だが、それらは様々な成分があり、特定の素材と調合することで色々な薬になる。
「オオナズチとの戦いでは、お主の薬には助けられたが、この草が素材になるのか」
「ああ。これが栽培できるだけでも、狩りが大分楽になる。まあ、まずは耕さないといかんがな」
中庭の土は、固められているという訳ではないが、そのまま植えても上手くはいかないだろう。一度耕してからでなくては植えることはできない。
「農具なら倉庫にあったな。取ってくるから、少し待っててくれ」
「いや、俺も手伝おう。他にも借りたいものあるからな、手は多い方がいいだろう」
その後、倉庫から農具を取り出し、他にもキノコの繁殖に使う丸太や蟲籠等を持って中庭に戻ったザイユは、仕事があるという夏侯淵を見送り、素材栽培の準備を始めた。
そして土を耕し終えて、今に至る。
「こんなものか……」
耕した畝は三つ、それらに早速植え始める。植えるのは薬草、ネンチャク草、そしてポーチの隅にあった赤色の種。この赤色の種は、これからの狩りで重要になるかもしれない、そんなアイテムだ。もちろん、街では売っているどころか、見かけることすらなかった物であり、ここで増やせれば色々楽になる……筈である。
その後も、丸太にキノコを埋め込んだり、即席の蟲籠に光蟲の番を入れたりと、着々と素材アイテムを増やす準備を進めた。流石に暑かったのか、ヘルムを脱ぎ汗を拭う。脱いだヘルムは地面に突き立てた農具に乗せ、そのまま一息入れる。
「こんなところか。後は数日待てば……」
「何してるっすかー?」
一段落終えて一服しようとしたザイユに、何者かが声をかけた。辺りを見回すものの、人の姿はない。
「こっち、こっちっすー」
「む?」
声のした方向、自身の頭上に目を向けると、近くに生えていた木の上に、見慣れぬ少女が腰かけてザイユを見下ろしていた。
曹操に似た明るい金髪を片側で纏め、身に着けた露出度の高い服装からは活発な印象を受ける。
「おじさん、昨日の宴会にいた人っすよねー?ここで何してるんすかー?」
「ああ。暫くここを農地として借りることになってな、薬草などを植えていた。あとおじさんではない、俺はまだ32だ」
「えー?三十二は十分おじさんっすよー」
印象に違わぬ身軽さで少女は木の上から飛び降りると、ザイユの傍まで寄ってきた。
「おじさんって、もしかしてあの化け物を退治した人っすか?」
「だからおじさんじゃ……まあ、いい。化け物とはオオナズチのことか?あれは俺だけの力じゃない、夏侯淵や夏侯惇の助けがあったからやれたんだ」
「でも、春姉ぇ言ってたっすよ?化け物を退治できたのは、全部おじさんのお陰だー、って。春姉ぇがこんなこと言うなんて、滅多にないことっす!」
その言葉に面映ゆくなったのか、ポリポリと頬を掻く。
「……ところで、君は?」
「あたし?あたしは曹仁っす!」
「曹仁か。曹操に似ているが、身内か?」
「そうっす!華琳姉ぇとは従姉妹っすー!」
従姉妹とはいえ、あの曹操の身内とは思えないような活発な性格の曹仁。その後もザイユは、光蟲に興味を持った彼女から繁殖したら一匹欲しいとおねだりされたり、小腹が空いて一緒にこんがり肉を食べたりしながら過ごした。
「うーんっ、お腹いっぱいっす!天気もいいし、何だか眠くなってきたっす……」
「確かにいい天気だな。俺は借りてた道具を返してくるが、お前は―――」
と、そこで曹仁の方を振り返ったザイユは、驚きの光景を目の当たりにした!
「うんしょっと」
振り返った視線の先で、曹仁は己の服に手をかけ脱ごうとしていた。ただでさえアレなのに、これ以上はヤバイ。
「おい待て、何故服を脱ぐ?」
「だって脱いだ方が全身にお日さまが当たるっすよ?」
「だからといって脱ぐな。恥ずかしいとか、思わないのか?」
「?」
口下手ながらも曹仁の脱衣を止めようとするが、全く堪えてない。
もし脱いでいるところを誰かに見られたら、ザイユとしては非常に不味い。特に曹操に見られたら、最悪追い出されるかもしれない。
それにここは全年齢で、R-18ではない。
しかしザイユの説得も虚しく、曹仁は脱ぐのを止めようとしない。力ずくで止めれば、それこそ何を言われるか……。
「姉さん、そこで何をしているの!」
その時、ザイユでも曹仁でもない第三者の声が中庭(兼ザイユの農場)に響き渡った。
声のした方に視線を向けると、どことなくしっかり者といった印象の少女が、こちらに近づいてきていた。
「あ、柳琳!」
「やっと見つけたと思ったら……いつも言ってるでしょ!人前で服を脱がないでって」
どうやらこの少女はザイユにとって味方になりそうだ。
ふぅっ、とついザイユは安堵の溜め息を漏らす。
「えー、でもこんないい天気なんすよ、脱いだ方が絶対気持ちいいっすー!」
そう言ってさらに服を脱ごうとする曹仁を少女が必死に抑える。少女の様子からして、曹仁はいつもこんな感じなのだろうか。ザイユはそんなことを考えていた。
しかし、少女がいくら止めようとしても、曹仁は脱ぐのをやめる様子はない。のでザイユは思い付いた策を試すことにした。
「曹仁、いい加減止めないか。じゃないと光蟲が繁殖してもやらんぞ」
「うっ、それは嫌っす……」
「なら少なくとも今は服を着ていろ。そうすれば、俺も約束を守る」
「うぅ……わかったっす……」
漸く服から手を離した曹仁。その様子を見て、そんなに光蟲が欲しかったのか、とザイユはそんな感想を抱いた。
「すみません、姉さんがご迷惑をお掛けして」
「いや、いい。そういえば君は?先程曹仁のことを姉さんと呼んでいたが?」
「申し遅れました。私は曹純、姉さん……曹仁の妹です。お話は聞いておりますわ、ザイユさん」
曹純と名乗った少女は、曹仁の妹とは思えないほどしっかりしていた。印象としては、なんかこう、ほんわかしているようにザイユは感じた。
「そういえば、朝のあの場にもいたな。色々迷惑をかけると思うが、よろしく頼む」
「いえ、御迷惑だなんて。こちらこそ、この度は領内を荒らす化け物を退治してくださって、ありがとうございました」
曹仁とは違い、丁寧な物腰の曹純。ザイユは無意識に二人を見比べた。
曹仁が姉で曹純が妹……逆じゃないのか?そう思ってしまった。
「?どうかなさいましたか?」
「あぁ、いや……ところで、曹仁に用があるんじゃないのか?探していたみたいだったが」
「あ、そうでした。姉さん!」
その後、曹純が曹仁に説教をした後、曹仁を連れて戻っていった。
暫し呆けていたザイユだったが、農具を返しに行こうとしていたのを思い出し、農場(仮)を後にした。
さて、この陳留の地では、どんなことがザイユを待ち受けているのだろうか。
時間がめっちゃかかりました。申し訳ないっす。
ところで、コロナ騒ぎが続いておりますが、皆さんどうお過ごしですか?
ぼくはモンハンをやり、武装神姫をやり、バイオをやったりでなんやかんや充実していました。
まあそれが理由じゃありませんが、他にもいろいろな要因があって遅筆になってしまっていました。
それはそれとして、次回から陳留での日常編に入ります。曹操軍の面々と、どんな絡みがあるのか、楽しみにしていただければな、と思います。
それでは次回も、よろしくお願いします!