Toloveる 発明大好きなお姫様には弟がいました。   作:きょうこつ

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家出の姫と外出中の弟

宇宙の中にある巨大な惑星 『デビルーク星』。この星は、かつて、宇宙中に名を馳せた男 『ギド・ルシオン・デビルーク』が統治する星である。そんな中、彼が住む宮殿ないでは、とてつもない騒ぎが起きていた。

 

「なにっ!?ララが家出だと!?」

とても広い王室の玉座に座りながら、統治者であるデビルーク王は驚きの声をあげる。

 

「は…はい。恐らく専用宇宙船で逃げ出した可能性があります…」

通信画面に映る護衛らしき青年『ザスティン』は苦い顔をしながら報告する。一方でギドも呆れてやれやれと首を振っていた。

「直ちに連れ戻せ。で?星は割れたのか?」

「はい。…太陽系第3惑星…『地球』と呼ばれる星でございます…」

「地球……か。取り敢えず、お前達だけでは不安だ。『ギル』を連れて行け」

 

『ギル』その名を聞いた瞬間 ザスティンは青い顔をした。

「ギル王子をですか!?」

「あぁ。奴は今、地球の近くの星にいるだろ。連絡して地球に向かわせればいい」

「ですが…ギル様が行くとなると地球が…」

ザスティンの心配事にギドは「心配ない』といい、謎のリングを取り出した。

 

「ギルに会ったらコイツを奴の腕につけろ。多少は力を抑え込める。あとで送ってやる」

「し…承知しました…」

 

ーーーーーーーー

 

一方でここは地球から然程遠くはない小さな惑星。緑が生い茂る自然豊かな星であった。

 

「よっと。おい、これでいいか?」

「ありがと。『ギル』君」

白衣を羽織り、露出のある服を着用している黒髪の女性は、木の上から投げ渡された果物を受け取ると、ピンク色の長い髪をたなびかせながら果物を食べている少女らしき少年を見てお礼を言う。

 

「しかし偶然だな。アンタもこの星に用があったのか?」

「えぇ。この星の薬草は大火傷や切り傷によく効くの。だから定期的に採取しにきてるのよ」

その女性の言葉に少年は相槌をうつ。

 

すると

ブ〜ブ〜

突然 彼のポケットからバイブの音がする。彼は「なんだ?」と言いながら通信機を取り出した。

 

ジジ…

『よう。相変わらず好き勝手やってんなバカ息子』

「なんだ親父か。なんだ突然?」

画面に映っていたのはギドだった。この少年の名は『ギル・ベルフェ・デビルーク』。ギドの息子であり、一番娘であるララと双子、そして2人の妹を持つ長男だ。

 

画面に映る父親を見ながらギルは果物を食いながら要件を聞いた。

『実はな。ララが突然家出しちまってな。テメェのいる星の近くにある地球って場所に逃げたらしいんだ』

「……は?ララが家出?んなもんいつもの事だろ」

『だからヤベェんだよ。そろそろ結婚も考えさせなきゃいけねぇ年なのに、こうも好き勝手にされちゃ…はぁ〜…。もういっそのこと テメェが王位継いでくれや』

「嫌だよ。なんで俺が。前の見合い忘れたのか?完全に権力や金目当てで結婚を要求してきた異星人の女をぶん殴った事」

『確かにあれは……そうだな。ララに継がせよう。うん。決めた。

取り敢えず地球いってララ連れ戻してこい。ザスティン達も向かわせたからな。もしサボったら食事抜き かつ、セフィに甘えてる写真 ばら撒くぞ』

そう言うと通信は切れた。地味に嫌な嫌がらせにギルはプツンときた。

 

「…急用ができた。地球まで頼めるか?」

「オッケーよ」

会話を聞いていた彼女『御門 涼子』の宇宙船に自分のポッドを乗せると宇宙船は空高く飛び上がった。

 

 

ーーーーーーー

 

「ようやく見つけましたよ」

「さぁ、おとなしく我々と共に帰りましょう」

 

眠らない街 『東京』 その立ち並ぶビルの屋上にて スーツを着た2人の男性に1人の少女が追い詰められていた。

 

「もう…しつこいなぁ!ペケ!いつものアレ行くよ!」

『はい!』

その少女は懐から何かを取り出すと、ボタンらしき突起物を押した。その瞬間 少女の姿が輝きだし男性2人の前から消えた。

 

「!しまった!また発明品か!」

男性2人は苦虫を噛み潰したような表情をすると、すぐさまこの場から姿を消した。

 

 

 

 




ギル・ベルフェ・デビルーク

イメージCV岡本信彦
性別:男

見た目 完全にララ。違うのは目だけ。目はツリ目であり、鋭い。前髪で隠れているが、おでこには深い傷跡があり、身体にも何箇所もの切り傷や火傷がある。
因みに本気で怒った場合は 目玉が黒くなり、虹彩は赤色に染まる。

身長:155

性格 戦闘や、食事、または楽しい娯楽を好む。弱い相手には興味がない。幼い頃はよくララやギドと喧嘩していた。
また、食への探究心が高く、たまに星を抜け出してはどこかの星へ赴きそこの名物を食べに行く。
乱暴ではあるものの、一方で礼儀はわきまえており、初対面の相手には敬語などを使い丁寧に話す。
尻尾を触られるとララ同様に弱体化する。
男性であるので、セフィの顔を見ると、多少は効果は薄いが、それでも普段とは全く違う性格になり甘えん坊となる。本人はこれがトラウマで、セフィを苦手としている。
服装は夏はTシャツ1枚にジーパンというラフな格好で髪を縛っており、冬はロングコートを羽織っている。
知識はララよりは劣るが、それでも標準以上の学力を持ち合わせている。
ただ短所としては怒った瞬間に残虐性が現れ自身の邪魔や気分を過剰に阻害する者を容赦なく殺してしまう。
昔、自身を誘拐した組織を1人残らず皆殺しにした事があり、それを知っているのはギドとセフィだけである。
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