Toloveる 発明大好きなお姫様には弟がいました。   作:きょうこつ

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夏の日の探偵ごっこその2

昼休みが過ぎて午後の授業のチャイムが鳴る屋上では複数人の男子生徒達が集まっていた。

 

「さすが先輩!懲りる事なく女子更衣室だけじゃなく水中にカメラを仕掛けるとはマニアックだ!」

 

「フッ時代は水中さ。なんならお前らにも売ってやろう。俺が今まで撮影した秘蔵コレクションをな…!」

 

「「「先輩!!!どこまでも着いていきますッ!!」」」

 

何なんだこれは。これが青春物語の主流である野球部なのだろうか。全国の野球部へ土下座しろと言いたい。

 

その時だ。

 

「最近の盗撮犯はマヌケが多いな。どこで誰が聞いているのか分からないのに情報や写真をペラペラと喋って配るんだからな」

 

パシャ

その声と共にゆっくりと屋上のドアが開く。

 

「「「おぉ!?」」」

野球部全員は驚きのあまり扉から離れる。そこに立っていたのはギルと猿山であった。だが、双子である為に野球部の部員や主犯の弄光は自身らが目的としているララと勘違いした。

 

「ん…!?君がなぜここに!?ララ・サタリン・デビルーク!」

弄光の言葉にギルは頭に青筋を浮かべた。

 

「うるせぇよ盗撮犯。よくも姉を隠し撮りしようとしやがったな。未成年の卑猥な写真を他者に売りつけるなら犯罪だぞ?取り敢えず証拠はバッチリ。猿山、これ新聞部に回しとけ」

 

「えぇ!?」

ギルは野球部が行ったであろう証拠写真が詰まったデータを猿山のスマホに送信した。

 

「お…おいお前!今 姉と言ったか!?まさか君はララの…弟か!?」

 

「あぁ?」

アッサリとララを呼び捨てにする弄光にギルは更に怒りを覚えると腕の骨をポキポキと鳴らしながら近づく。

 

「馴れ馴れしく姉を呼び捨てにすんじゃねぇよ。取り敢えずテメェら全員ボコボコにして締め上げてやるよ」

 

「ちょ…ちょっと待ってくれ!なんでそんなことするんだよ!?」

 

「とぼけんな。ここにある写真にカメラ!盗撮する気はバレバレだ。それにあの渦潮!あれで女子の水着を水圧で脱がすつもりだったんだろ!」

 

「いや!あれ完全に俺たち関係ないって!!!」

「寧ろあそこまでやる程俺たち___

 

「黙れぇぇぇぇ!!!!!!」

 

『『『ギャァァァァア!!!!!』』』

 

 

その日、学校の屋上で大量の打撃音と悲鳴が鳴り響いたらしい。弄光はギルに髪の毛を全て引き抜かれた上に学校側で盗撮がバレて療養も兼ねて1ヶ月の停学。その盗撮に加担しようとした者達も締め出されて入院となる。

 

因みに野球部は問題行動が多すぎる故に廃部となったらしい。

一方で盗撮犯を暴いたギルは…

 

「へぇ〜ギルルンって結構正義感あるんだね〜」

 

「いや…別に俺は暇潰しに…」

 

「あれれ〜?照れてんの〜?可愛い〜♪」

 

籾山や他の女子からの好感度が格段に上がってしまいクラスの男子達の標的となったようだ。

蚊帳の外である猿山は血の涙を流しまくりながらギルの胸ぐらを掴みオイオイと泣き喚いていた。

 

「ちぐしょぉぉ!!!何でアンタだけモテてるんだよぉ!!!」

 

「すまん。ほれ、お詫びに宿題のノート見せてやるから」

 

「ありがとうございまぁぁあす…!!」

 




この弄光っていう奴…漫画で読んで思ったがリアルならガチで退学モノだぞ…。
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