ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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スクールアイドル部?

「理論立ててとまでは言いませんから、せめて準備だけはしてきて欲しいわ……」

 

千歌「うん。私と曜ちゃんと梨子ちゃんと果南ちゃんの4人!」

ダイヤ「意気込みは伝わるけれど人数が1人足りません。新たな部活動の申請には最低5人は必要です」

生徒会という肩書きが、ダイヤの言葉に敬語を馴染ませる。

曜「忘れてたの?」

千歌「ううっ」

白代「その辺は良いんじゃないの?」

眼鏡をかけた白代が目を通していた書類を置き言った。

千歌「おお! さっすが! お話が早い!」

ダイヤ「……また適当に」

白代「廃校が決定してるんだからさ。その辺は自由でも」

ダイヤ「まぁ、それは一理ありますけれど、規則ですから……」

白代「じゃあこれは? ここに黒澤さんの名前を書けばいい」

梨子「ええっ」

ダイヤ「どうしてそうなるのよ」

果南「また、いつもの悪巧みだ」

梨子「えっと……果南ちゃん」

果南「ん?」

白代「名前だけだって、名前だけ。別に活動はしなくても受理の時にだけ、いればいいんだから」

白代とダイヤの言い合いの最中、梨子は果南に、その二人について尋ねた。

果南「眼鏡をかけているのが海月高校の生徒会長で、私と同い年。こっちが私達の生徒会長って……同じクラスだね」

梨子「……もう生徒会長なの?」

果南「ややこしいよね。めぐ、あっ私のクラスの元生徒会長がね。国立の大学を受験したいから早めに降りたんだよ。今も三年生でいるよ。みんなで助け合おうって納得してね、ダイヤが早めに生徒会長になったんだ」

梨子「素敵だね」

果南「うん」

千歌と曜も横から単語を次々と投げかけているためか、白代とダイヤの話し合いは長引いていた。

梨子「あと……」

果南「どうして浦女にってこと?」

梨子「うん」

果南「海月と浦女の理事長が同じなんだよ」

梨子「シスター」

果南「せいかい」

梨子がなるほどと納得し始めたタイミングとダイヤの八割納得したタイミングが丁度重なり、押し問答は、いつもの通りダイヤが折れる形で話はまとまった。

曜「百人力だー!」

千歌「わーい!」

ダイヤ「なんだか癪に触ります……」

梨子「あわわ、これっていいのかな……」

果南「あはは……面白いけど、どうだろ。間違いじゃないから難しいよね」

千歌「ダイヤちゃん。一緒にスクールアイドルやろうね!!」

ダイヤ「待って。やるなんて一言も」

曜・千歌「イェーイ!」

曜「人数が増えると嬉しいねー」

千歌「μ’sに近づいていく気がする!」

ダイヤ「あなたたちっ」

白代「面白い事になっちゃったなぁ」

ダイヤ「あなたの責任よ。元はと言えば」

果南「まぁまぁ」

千歌「それで、それでさ!」

ダイヤ「千歌ちゃん、話を聞いて」

千歌「ん?」

ダイヤ「私は忙しーー」

白代「申請書はある?」

ダイヤ「ちょっとっ」

千歌「ついでに貰いに来たんだ〜」

白代「能天気だな〜」

千歌「えへへ。こういう書類とか描くの苦手で……」

白代「じゃあ、黒澤さんに書き方教えてもらいながらね」

ダイヤ「……勝手すぎるわ。もう……」

白代「はい、申請書」

千歌「ありがとう。ダイヤちゃんお願い」

ダイヤ「わかったわ。でも名前だけよ。とりあえず私の名前は書くから」

曜「ぶーぶー」

梨子「曜ちゃん……」

千歌「えー 残念。ダメなの?」

ダイヤ「そうじゃなきゃ書きません」

千歌「うぅ、しょうがない……」

果南「しょうがないよ、千歌。でもありがとうダイヤ、忙しいのに」

ダイヤ「別にいいわ。特に私には不便はなさそうだから」

千歌「書けたよ!」

ダイヤ「……はい。スクールアイドル部の活動を承認しました」

千歌「ありがとう!! ダイヤちゃん!!」

ダイヤ「……ですが、予算の都合上、部費などは出せませんよ」

果南「そこはしょうがないよ、地道に頑張ろう」

梨子「うん、そうだね」

千歌「浦の星女学院! スクールアイドル部! 正式な始動!!」

曜「千歌ちゃん嬉しそう!」

千歌「部長として、はじめのお願いです! ライブの許可も頂きたく!」

白代「へー」

ダイヤ「……わかりました。それは、どこでやるの?」

千歌「幼稚園です!!」

ダイヤ「いつごろ?」

千歌「一週間後の日曜日!!」

梨子・果南・曜「ええっ!?」

ダイヤ「……皆さん驚いてますが」

千歌「うん。いま発表したんだよ! えっへん!」

白代「それって閲覧可能?」

千歌「うん、ぜひ来て。お客さんは沢山いた方が嬉しいのだ!」

白代「考えとくよ」

果南「来ない時に使う言葉じゃない?」

白代「まぁ、色々あるからさ」

梨子「早く練習した方がいいよね……」

曜「梨子ちゃん大丈夫! わからない所は教えてあげるよ!」

ダイヤ「あと顧問の先生を探してきて」

千歌「やっぱり!?」

ダイヤ「生徒会での承認だから、この申請書も理事長を通さないと行けないし」

白代「何かあった場合に、対応できる大人がいるのは心強いでしょ」

千歌「そうだね」

果南「結構、骨が折れそうだね。こっちの方が」

曜「どうして?」

ダイヤ「掛け持ちの先生は多いの」

梨子「そっか。先生が少ないから」

果南「部活も多くはないんだけどね」

白代「頑張って」

千歌「よーし。ローラー作戦だよ! 先生みんなにお願いしよう!!」


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