ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜 作:カーテンと手袋
「"課題曲"に、偶然だけど入っているのね」
千歌「ねぇねぇ」
善子「どうしたの?」
千歌「よっちゃんって意外と身体柔らかいよね」
善子「それってツッコミ待ちなの?」
千歌「ほぇ?」
善子「天然って怖いわね。後、意外ってなによ」
千歌「ほら、あんまり運動得意そうじゃないから」
善子「否定は出来ないけど、面と向かって言われると腹が立つわね」
千歌「面と向かってないよ」
善子「細かいことはいいのよ」
二人は背中を合わせ、腕をバンザイと挙げ手を繋ぎ、どちらか一方の体に寄りかかるストレッチを行っていた。
千歌「こんなに押しても大丈夫だもんね」
善子「まぁね」
千歌「もうちょっと力入れてもいい?」
善子「加減してよ」
千歌「いくよ」
善子「お、ぁあー……」
千歌「よいしょ」
善子「……伸びてる感じがする」
千歌「くっつきそうだね」
善子「そこまでは無理。今の私じゃ」
千歌「えー 行けそうだよ」
善子「無理よ」
開脚をした善子の背中を千歌が押した。
善子「千歌。意外と几帳面よね」
千歌「うーん。そうかなぁ」
善子「たぶん」
千歌「でも、ちか。家の中で走っちゃダメってお母さんに注意されるし、梨子ちゃんにだって落ち着こうってなだめられるよ」
善子「動物みたいね」
千歌「えへへ」
善子「まぁ、その辺の粗相が目立つけど、このストレッチだって優しいものよ?」
千歌「ほんと?」
善子「ええ。だって千歌って。ドンって思いっきり押してきそうじゃない」
千歌「ええー! そんなことしないよ〜」
善子「イメージの話よ、イメージの」
千歌「そんなイメージを持たれていたんだ」
善子「でも実際ね。実際は丁寧じゃない。こっちの様子見ててくれてるし。ちゃんと痛いと言えば止めてくれるし。まぁ、その……なかなか周りが見えてるじゃないってこと。千歌の割には」
千歌「よっちゃん……」
善子「その呼び方やめなさい」
千歌「よっちゃんよっちゃん!」
善子「だぁぁ! 前言撤回!」
二人は役割をチェンジした。
善子「梨子ちゃんって、あの転校生のこと?」
千歌「うん。そうだよ」
善子「押してくわよ。ふーん、綺麗な人ね」
千歌「もうちょっと大丈夫かなぁ。都会の美少女転校生なんだよ」
善子「都会に、美少女に、転校生ね」
千歌「救世主ってものなのだ」
善子「救世主?」
千歌「うん。スクールアイドルのねー」
善子「そう。スクールアイドルの……えっ、スクールアイドル!?」
千歌「いたっ。善子ちゃん! 押しすぎだよ」
善子「あ、ごめんなさい」
千歌「勘弁してよぉ〜」
善子「ちょっと待って。スクールアイドル? 貴女が? この町で?」
千歌「そうだよ。あっ。言ってなかったね。ちか。スクールアイドルはじめたんだー」
善子「嘘でしょ……?」
千歌「嘘じゃないよ。ライブもしたんだよ」
善子「ライブも!?」
千歌「うん」
善子「どこで? ……公式のサイトにアップデートされてなかった気がするけど……私が見落としていた……?」
千歌「幼稚園だよ」
善子「幼稚園?」
千歌「うん! みんなで歌って踊って楽しかったんだ」
善子「お遊戯会だったんじゃ……」
千歌「違うよ、ライブだよ!」
善子「……ふーん」
千歌「楽しかったな〜」
善子「何の曲を披露したの?」
千歌「μ'sの曲を披露したんだ!」
善子「ふーん。王道ね」
千歌「ちかね、μ'sすっごい好きなの」
善子「……そう。……ちか、あのね。スクールアイドルなんだけど、私もーー」
佐藤先生「ストレッチ終了ー! 集まれー」