ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜 作:カーテンと手袋
高海千歌
並々ならぬ行動力と相手の懐にスルリと入り込む妹力を持つ二年生。一年生時の修学旅行でμ'sの映像に出会う。幼稚園での初LIVEを成功させた。
渡辺曜
元気いっぱいで常に全力ダッシュの一年生。幼馴染みの千歌ちゃんが始めたスクールアイドルを、前知識なし、「水泳も取り敢えず置いとこ」で引き受けた。"陸海空の曜"と呼ばれていた時期がある。
桜内梨子
はわわとドキドキを備えた二年生。不安と緊張を抱えたまま東京から引っ越して来た。自分なんてと思っていたが、千歌ちゃんの内面に触れて入部を決意。絵が趣味でピアノを習っていた。津島家の母親と自身の母親が同級生である。
津島善子
時に魔が邪魔をする二年生。なるべく人前では堕天使である事を隠したいのだが抑えられない。一年生と二年生の四月頃は彼女にとって休息である。
黒澤ルビィ
内弁慶でおてんばの一年生。男性が苦手であるが、克服しようと努力する。生まれた時からアイドルが好き。内に入った人間には甘える。果南ちゃんと魂が入れ替わった。
国木田花丸
文学少女の一年生。自分よりも相手を尊重する優しさを持つ。ルビィちゃんとは幼馴染みで大好き。最近はスクールアイドル部の練習を見学している。
黒澤ダイヤ
浦の星生徒会長の二年生。登校出来ない善子の為に遥々プリントを届けたり、目覚めないルビィを起こしに行ったり、全く知らない部活動に加入させられたりと、面倒ごとを押しつけられる節がある。
松浦果南
浦の星女学院のお姉さん的な存在の三年生。
ダイビングショップの娘であり、じぃじと二人暮らし。千歌に無理やり加入させられたが、アイドルも悪くないと思っている。
小原鞠莉
勝負になれた雰囲気を持つ三年生。一年時の後半から三年生の初めまで留学していた。綺麗な金髪である。
「世界中の嘘を集めてみたら? きっと良いセリフが思いつくはずよ」
鞠莉「果南。忘れてないでしょう?」
プスンと煙が上がる描写が似合うほど、ただ呆然と着席していたルビィは、意識も何処かへ飛んでしまったかのように、真っ直ぐ黒板を見ていた。その視線は揺らがない。やたらと背筋の伸びた姿勢はクラスの誰かから見ても違和感であったが、物理の授業は滞りなく進んだ。風船が膨らむように頭へと注がれた知識は、ルビィの頭をパンパンにし、授業終了のチャイムと同時に破裂させた。ルビィにとっては頼り甲斐のある凄まじい破裂音であったが、周りに聞こえているわけもなく、ましてや本人の耳に入ることもなかった。が、ルビィはそれがあたかも現実であるかのように感じ、その結果、放心したまま硬直していたのだった。
鞠莉「果南? 聞いてるの?」
経緯を知る由もない鞠莉は、不可解なルビィの様子にむっとした。されど、ここで黙りこくっていても仕方がない。鞠莉はもう一度尋ねた。今度は肩を揺すりながら。
鞠莉「ねぇ、果南。ねぇったら」
めぐ「昨日も遅くまで部活だったらしいよ」
肩を揺すられルビィの首がカクンカクンと前後に倒れた。その二人のやりとりを途中から確認した目黒は会話に乱入する。
鞠莉「部活?」
めぐ「うん。スクールアイドル部の」
鞠莉「スクール……どこかで聞いたけど」
よしみ「私も聞いたことあるよー」
水筒を手に持ちながらよしみも会話に入り込む。
めぐ「それに体育祭の実行委員長と部活の掛け持ちでしょ。大変なんだよ」
よしみ「それは大変だねー」
授業時から、それ以前から気にかけていた目黒は、物理の法則を先生が解説しているあたりから、ルビィの様子がおかしいことに気付いていた。本来一年生のルビィが、三年生の授業をーーしかも途中からーー理解しろなんて、とても可哀想だと目黒は思った。
鞠莉「気の毒だと思うけど。約束は約束よ。私は果南と勝負するの。それがおじゃんだなんて冗談じゃないわ」
そう言い終え、鞠莉は再度ルビィに話しかける。よしみは「頑張れー」と言いながら去っていった。
果南(ルビィ)「……んっ……あれ、授業終わった?」
めぐ「終わったよ。つぎーー」
鞠莉「果南。障害物競走、覚えてるでしょ?」
果南(ルビィ)「え、あ、うん。大丈夫大丈夫。ドンと任せて」
めぐ「いいの……」
鞠莉「NICE。ジュース一本だからね」
果南「オーケーオーケー」
鞠莉「明日の体育祭、楽しみにしているわ。果南。それじゃあね」
意外と可愛い条件だなと目黒は思った。