ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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ようやく見通しが立ちました。
だらだら続いてしまった第二部も、
あと6話くらいで終わります。
ちょっとつまらなくなってきていると実感しています。


まるばつクイズ

「タコとイカ。腕と脚。マルとバツ。筑前煮と唐揚げ」

 

ひとみ『芥川龍之介のファン水本先生は今年で34歳です。みなさん、国語の授業で面白おかしく聞かされていると思います。そこで問題です。内浦に来て5年になる水本先生のお見合い回数は5回以上でしょうか!?」

水本先生「そこでが関係ないじゃないか」

応援席でツッコミを入れた水本先生の声は、周りの笑い声にかき消された。あちゃーと頭に手をぶつける仕草を、遠くから見ていた生徒は確認した。この問題と反応が、競技の醍醐味となる流れを生み出し、皆を楽しませる。クイズ大会は先生と生徒の関係性を深める恒例行事のようになっており、三年前に体育祭に加入してから、人気の競技となっていた。ルールはいたって簡単で、読み上げられた問題にマルかバツかを答える。校庭に大きな四角が書かれており、中央が線で分けられている。朝礼台や放送席がある方を正面とし、そこから見て左側がバツ、右側がマルとなっていた。この二箇所のどちらかへ、問題が読まれるたびに、生徒が移動する。

ひとみ『移動が完了しましたね。正解は……マルです!』

この競技には、浦の星女学院と浦月高校に入学して間もない一年生が参加する。総数9人と総数2名の一年生達は、広い四角形の中で思考を巡らし、多少の移動を行い、正解を祈る。

ひとみ『ついでに来ないだの6回目は失敗に終わったそうです』

周りの生徒に茶化された水本先生は「こらお前ら!」と怒ってみせたが、それが本気の怒りでないと知っている生徒達は無邪気に話した。もしかしたら次なる縁談が背後から持ちかかるかもしれない。

茸田先生「大変なんですね」

水本先生「いやお恥ずかしい。母が孫の顔を見たいと、ははは」

茸田先生「応援してますよ、わたし」

 

ひとみ『第二問。体育や運動部の顧問でお馴染みの佐藤洋子先生は、昔、浦の星女学院に通っていました。そこで問題です。佐藤先生は在学中、スケバンだった!? マルかバツか!? シンキングタイムスタート!』

思い思いに行動をする一年生達を佐藤先生も、水本先生同様、あちゃーと頭をかいていた。もしやと思い辺りを見回した。

ルビィ「うぅん……難しい」

花丸「雰囲気はあるような気がするね」

女子生徒1「ルビィちゃんはどう思う?」

女子生徒2「うんうん。バシッと正解当てちゃいそう!」

ルビィ「えっ、ルビィはえっとね」

今まで、体育祭の準備期間を任されていたのは果南だった。体育祭実行委員長とまで肩書きのついた彼女にとって、大方の責任感と肝が据わっており、ルビィの身体に入っていた間、クラスの中で大立ち回りをしていた。あまり目立たないように心がけていたのだが、もう二度も経験した準備期間は、無意識の内にみんなを引っ張ってしまっていた。なかなか進まない選手登録もルビィ(果南)が司会に上がれば滞りなく進んでいき、時間が余るほどだった。事情を知っていた花丸も、その流れるようなリーダーシップに感心をしつつも、「ルビィちゃんのイメージが大変なことに」と不安を抱えていた。口には出せなかったが思ってはいた。

ルビィ「まっ、マルかな」

花丸「まるもそう思うよ!」

女子生徒2「じゃあ私もそうしよ〜」

曜「絶対違うよ!」

塩並「いやいやこっちだね!」

四角形の真ん中で言い争っているのは、徒競走で激闘を繰り広げた二人。

曜「佐藤先生は私がお弁当を忘れた時に出前をとってくれるんだよ!」

塩並「まず忘れちゃダメだろ」

曜「カロリーメイトだってくれるんだよ!」

塩並「それでスケバンは分からないじゃないか!」

曜「分かるよ! だって優しいもん!」

塩並「更生したパターンかもしれないだろ!」

曜「もとから優しい!」

塩並「いや、スケバンだ!」

曜「むー! なにさ、なにさ。徒競走で勝ったくらいでー!」

塩並「それはそれ、これはこれだ」

曜「むきー!」

ひとみ『争う要素はないんですけどもね。あ、紹介が遅れました。解説席には桜内さんが来てくれています』

梨子『あ、えっと。よっよろしくお願いします』

ひとみ『どう思いますか、お二人は?』

梨子『元気だなぁって思います……』

ひとみ『それだけが取り柄みたいなところがありますからね! では正解を発表しましょう! 正解は……マルです!』

ルビィ「よかった〜」

女子生徒1「さすがルビィちゃんだよ!」

塩並「ほらな」

曜「むむむ、ムキー!」

ひとみ『情報の提供者は志満さんです』

まばらになっている応援席後方に、内浦に住む人たちが散歩程度に観に来ている。その中に志満を見つけ出した佐藤先生は、グーを口の前でつくって威嚇した。志満は柔らかな微笑を浮かべながら、それに応えるように手を振った。

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