ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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障害物競走

「培われたお節介」

 

歳が上の人と遊んだ記憶っていつ頃だろう。小さい頃の自分を頭の中で探し当てては、片っ端から聞いていく。「私ってどんな遊びをしてた?」そんなことを聞くと、みんな決まって「覚えてないよー」なんて笑っていた。なんだよ、もう。私ってこんなに記憶力なかったっけ。自分の曖昧さが少し嫌になった。もう一度必死に探してみる。でも、本当に心当たりがなくて、いざ記憶を辿ってみても、千歌や曜、自分よりも歳が小さい子と遊んだ記憶ばかりが顔を出す。ケイドロをしたり、おままごとをしたり、優柔不断な子やいっぱい意見を言う子や、その逆の子だったり、私の子どもの頃って、多様な性格に翻弄され続けた暮らしだったんだなぁと、しみじみ思った。

「勝負って何でこんなにthrillingなのかしら、果南もそう思うでしょ?」

「うん」

いざ歳上と遊んだ記憶がない事が解ると、淋しさがふわっと湧き出てきて、私の心臓が掴まれたような感覚になった。それってつまり、友達がいなかった疑惑があったりなかったりしたんだ。島だからという言い訳も筋が通る気がするけど、少しだけ悲しくなった。でも、結局、今楽しくみんなと一緒にいられるから何でもいいや。じゃなくて、歳下と遊んだ記憶しかない私は、いつの間にかお姉ちゃんのように立ち振る舞って、みんなの為ならと率先して引き受けたりした。相談も乗ってあげたりもしたし、悪戯をした子を怒ってあげたりもした。間違いだったなんて思っていない。ただ、それが必然だったから、今回も同じようにしただけ。そう思っていた。ルビィの為を思って、その一心だけだった。でも、ルビィにはそれが必要ではなかったみたい。お昼休憩でさっき言われちゃった「嬉しいけど、自分で頑張りたい」って。そんなの当たり前だよね、私とルビィは違うんだから。

「果南。さっきのは何? どういうこと?」

「はぁはぁ……えっ?」

私は障害物競走で転んでしまって怪我をした生徒を見ていた。保健の先生に付き添われ、周りにはクラスメイトが駆け寄っていた。彼女は確か、リレーの選手だった気がする。

「私、言ったでしょ。全力でやってって。こんなの……勝ちでも何でもない」

私がそこを見てしまっていたのは、その転んでしまった子が、一年生だったからだと思う。無意識の内に、私はルビィに関係している所を目で追っている。ルビィや花丸もそこに駆け寄って、他の子も向かう。一年生、総勢九名はここでは聞き取れない会話をしていた。

「あぁ、ごめん。なはは、私が弱かっただけだよ」

「……もういい。賭けはなかったことでいいわ」

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