ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜 作:カーテンと手袋
うん、そろそろ行くよ。
確か、呼ばれるのは、まだ先だよ。
あれは7月くらいだから、
うん。
その時はよろしくね?
「へましないでよ」って?
もう〜 こっちも緊張してるから、
茶化さないで欲しいづら。
うん。今日は善子ちゃん。
久しぶりにこっちに帰ってくるって。
そうだね。でも、すぐ会えるよ。
だって、ほら。
カレンダー見て?
おませさん達の晴れ舞台もうすぐだから。
「温泉は温泉にかぎるづら」
まるです。
閉会式が終わると、太陽が近付いてきて、内浦の水平線を赤く染めていました。丘に近い浦の星は、恒風を浴び、シャワーを欲しがっているように見えます。気温はどれくらいなのかな。お昼ごはんを食べている時よりは、涼しくなっていると思います。
今日は体育祭でした。
なんだか時間が早く過ぎていった気がして寂しいです。名残惜しい。高校生の体育祭はとっても楽しいものでした。だから、もうちょっとだけ競技があったらなぁ、なんていう気持ちが芽生えてきて、まる、帰り道で駆け出してしまいそうです。あの看板がゴールで、この電信柱がスタート。そんなこともわくわく考えてしまう、楽しい体育祭でした。
ルビィ「花丸ちゃんはお家のお手伝いとかある?」
玉入れのカゴや玉を倉庫に運んでいる時でした。
花丸「ううん。特に用事はないから。どうして?」
ルビィちゃんのお家は、きっと今頃、お母さんの演舞の会や漁師の人達、自治体関係者など色々な人が来ていて大変です。
ルビィ「千歌ちゃんがね、温泉に来て良いよーって」
花丸「わぁ、ほんと?」
ルビィ「うん。お互いの健闘を称え合おうって言ってた」
正直、とっても嬉しいお誘いです。千歌ちゃんのお家は国登録有形文化財に含まれる老舗の旅館で、太宰治も執筆時期に宿泊していたのです。そう遠くない歴史が、いま目の前にあるづら。たのしみだなぁ。
花丸「ぜひ、お願いしたいなぁ」
あと、今日はすっごく頑張っちゃったから、体操着や髪が恥ずかしいくらい濡れています。シャワーでも浴びたみたいに。自然に乾くまで時間はまだかかりそうです。
消えかけた白線で、果南ちゃんと曜ちゃんが100メートル走をしていました。「よーいドン」って十勝君が合図をしています。あっ、ダイヤちゃんが向かってる。何やら話した後、三人はペコペコしていました。きっと注意されちゃったんだね。少ししたら白代君もやって来て、ダイヤちゃんの走り方の真似をしました。「もう!」ってここまで聞こえてきそうなくらい大きな動作をしたダイヤちゃんは白代君の耳たぶを引っ張ってその場を離れていきました。
ある所では、めぐちゃんと梨子ちゃんが談笑しながら椅子を運んでいて、またある所では沼宮君とよしみちゃんと茸田先生が、放送席を片付けていました。そういえば千歌ちゃんが見当たらないなと思っていたら、旅館のお手伝いでお家に帰ったらしいです。駄々をこねていたのをルビィちゃんが目撃したんだって。それはそれは激しい攻防戦だったとか。でも、駄々をこねたい気持ち分かるなぁ。少しでも長くこの場に残りたい気持ち。みんな、家族と帰ったり、後片付けをしたり、校歌を歌ったり、かけっこをしたり、想いを馳せたり。まる、千歌ちゃんの分も沢山吸収するよ。そしたら、温泉で沢山話せるから。
ルビィ「花丸ちゃーん! これ重たいから一緒に運ぼー!」
体育祭の風景はほとんどなくなっていました。いつも通りの変わらない校庭に近づいています。広くて、大きい殺風景な校庭に。でも不思議と、少しだけカラフルに見えます。教室から眺めたら、どんなふうに見えるだろう。きっと、過去があたりいちめんを駆け回るんだろうなぁ。ピカピカ光っていて、まるで天の川みたいに綺麗。そんな中に、まるの大好きな一等星が、果てしない輝きをどこまでも。
ここまで閲覧していただき、有難うございます。
非常に長くなってしまった第二章が完結致しました。
なんと、一年以上も掛かっています。
期間が空いた所はお詫びと、
自身のアイデア不足への努力でお許し頂ければ幸いです。
第二章は、メインや脇役の紹介と、ルビィと果南の中身が入れ替わるという『おれがあいつであいつがおれで』や『君の名は』など、物語でよく使われる設定を持ち込んでみました。出来栄えはさておき、楽しく描けたので「まぁいいか」と思っています。
さて、第三章でも、
トンデモを描いてみたいなぁと思っています。
また時間がかかってしまう可能性がかなり高いですが、
温かい目で見守っていただけると幸いです。
では、後書きはこの辺で。