ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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堕天使たちは歌わない (第三章)
・夏の新人大会、概要


「寂しがり屋のあなたなら夢観る事を忘れて踊っている。追放されないように影を隠していたけれど、愛を求めて彷徨っている。独り言を訊かれても寂しくはならないし、翼をもがれても悲しくはないらしい。もう一度、話してくれない? もう一度、教えてくれない? 今日だけは夜空を照らして、昨日よりも柔らかい笑顔で、あぁ、この名前は貴女だけのもの。相応しいのは貴女だけのものだから」

 

善子「いい? 貴女達が目指しているのは夏の大会ってわけ」

生徒会に宛てがわれた一室は、彼女達の活動が部として承認されたからだった。いつかの時のドタバタとした書類製作を思い出す。実績を成した訳ではなかったが、精力的な意志とひたむきな活動が、この結果をもたらした。彼女達は努力をしていた。人数も増えた。そして廃校を迎えた学校に貢献したいという気持ちが生徒会長の心を動かしたのだろう。本当の意味でスクールアイドル部は部と認められたと言ってもよい。空き部屋が多くある中で、ようやくその一室が渡された。初めてこの一室に入った時の彼女達の喜びは、重力を忘れるほどの軽快なステップで表された。

千歌「優勝したらトップなんだね!」

善子「だあぁあぁ。違うわよ、千歌、あんた何聞いてたの?」

曜「そうだよ、千歌ちゃん。お話はしっかり聞かないと」

千歌「そーいうよーちゃんはどうなのだ?」

曜「ふふん。ばっちりメモ取ったよ。ほら!」

梨子「……これって……たぬき?」

曜「今日、たぬきに追いかけられる夢見たんだ〜」

花丸「奇想天外だね〜」

千歌「追いかけられる夢って怖いけど、どこまでも逃げてやる自信はあるのだ!」

善子「ちょっと待ちなさい! どうなってんの!? 特にそこの二人何も理解してないじゃない!」

千歌「だって〜 よっちゃんたまにカタカナを入れるから難しいよ〜」

善子「ぐっぅ」

曜「お腹が空いたであります」

善子「……そこの赤髪! もう一度説明言ってやりなさい!」

ルビィ「えっ、えっと……」

花丸「がんばれルビィちゃん」

ルビィ「あの、これから出る、夏の大会は……新人大会で。結成1年目のグループだけが出場できるの。それで私たちも新しいグループだから、エントリーできて」

善子「なかなかやるじゃない。リトルデーモンにしてあげるわ」

ルビィ「えっ、えんりょします……」

梨子「振られちゃったね」

善子「ぐっぅうぅ」

千歌「エントリーってパソコンの?」

ルビィ「うん。幼稚園の時のLIVEをカメラで撮って、」

曜「みんなでパソコンの画面とにらめっこしたー」

ルビィ「パソコンで上げた時に、一緒に登録したの」

善子「あんた……本当にやるわね」

ルビィ「だって、スクールアイドル凄いから、諦めかけてた夢だったから……」

花丸「ルビィちゃん……」

善子「そうね、それは私も同じ……まぁ辛気臭いのはやめましょ。まだまだ課題は沢山あるんだから」

曜「かだい?」

善子「そ、いい? あんた達の実績は、歴代優勝グループ。つまりμ'sの曲を複数踊り続けたこと。幸いにも、それって課題曲に含まれているのよ」

梨子「そっか、だから私たちの活動がランキングに反映されたりしているんだね」

善子「全国で比べれば私達なんてまだまだ素人。だけど、夏の大会出場の枠組み、ランキング30位以内なら目指せるわ」

曜「えー 何百もグループあるって聞くよ?」

善子「甘いわね。最後まで聞きなさい。リトルデーモンルビィ!」

ルビィ「うゆ……パソコンみんな見てて。えっとね、このランキングページは、今は全グループが出ててルビィたちは圏外だけど、この新規ボタンを押すと」

千歌「あっ! 私たちの学校が入ってる!」

曜「ほんとだ、ほんとだ」

ルビィ「毎年に出来る新しいグループはそう多くないから」

梨子「32位……」

善子「そうよ、梨子。32位、後少しなのよ。だからこそーー」

曜「かだいだー!!」

善子「そうよ、だからこそーー」

白代「新曲と衣装が必要なんだね」

花丸「わっ」

善子「ちょっとあんた! 私のセリフを!」

花丸「びっくりしたづら……」

梨子「いつからいたんですか?」

白代「みんながパソコンを眺めてた時から」

千歌「ふほーしんにゅうー」

白代「まぁ許してよ、生徒会長ってことで」

善子「ふぅ……まぁいいわ、いい? 新曲が大事なのは大会で披露するからよ」

千歌「しょっけんらんよーなのだ」

梨子「……」

花丸「どうしたの?」

梨子「あの、質問なんだけど。これって三年生が有利なんじゃないかなって……」

善子「言わんとすることはわかるわ。でも大丈夫よ」

白代「例えば、有名なグループ、ユニット、ソロが一度解散して、新しい組み合わせを作ったとしても大会には出れないんだよ」

曜「なんでー?」

ルビィ「いっぱいLIVEして経験を積んだ人達が何回でも出れちゃう」

善子「一度、夏の大会に出た人は、個人個人でデータに保存されるのよ、運営側の技術ってことね」

花丸「本当に新人の大会ってことなんだね」

千歌「さいせんたんぎじゅつはむずかしいのだ」

曜「でもさでもさ! 後2つ順位を上げたらLIVEだよ!」

梨子「曜ちゃんっ、椅子の上は危ないよ」

千歌「そうだ! どんな人たちが出てるの! 見せて見せて!」

ルビィ「はい」

善子「そういえば、果南さんの姿が見えないけど」

花丸「今日はお休みなんだって。風邪ひいちゃったみたい」

善子「そうなのね」

千歌「ほめそとっく……さいんとすのー……一番上は、えろいむえっさいむ?」

曜「みんなすごい学校の名前だね」

善子「あら、白代さんもいないわ」

花丸「さっき出てったよ」

善子「自由すぎない?」

ルビィ「あはは、学校じゃなくてグループ名だよ。みんなそれで登録してる」

曜「千歌ちゃんが言ってたμ'sみたいな感じ?」

ルビィ「うん」

曜「かっこいいね〜」

梨子「学校の名前も少しはあるんだね」

千歌「あああ! そうだよ! 私たちってチーム名がないよ、決めてないよー!」

善子「ふっようやく気がついたようね、まぁ、私も少しは考えーー」

千歌「よーし、みんなで考えよー!!」

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