ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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サッカー部じゃないけどサッカーをする

「トルネードシュート!!」

 

小木「サッカーボールって何で白黒なんだろうね」

沼宮「分からん」

塩並「知らん」

小木「あれだよね、考えようとすら思ってないよね、ね、十勝氏」

十勝「あっ、うん」

小木「あれだよね、もう聞いてすらいなかったよね、ね、十勝君」

十勝「ごめんて」

小木「いや、いいんだよ別に、聞いてなくても。ただね、こういうのはね、よくないと思うんだよ」

十勝「普通にごめん」

小木「謝って欲しいわけーーだぁぶっ!」

塩並「ごめん」

十勝「大丈夫かっ!?」

沼宮「よそ見してるからそうなるんだよ」

小木「これは完全に悪くないぞぉ……」

塩並「普通に謝る」

小木「手当てを……望む……」

十勝「おわ! 鼻血! 鼻血出てる!」

沼宮「ダブルじゃん」

塩並「京六里ー! えーるぷ!!」

沼宮「お、来た」

京六里「どうした?」

小木「輸血を希望」

十勝「サッカーボールが顔面に」

塩並「ごめん」

沼宮「ダイレクト」

京六里「止まるまでベンチで休ませるよ」

小木「あ、その台詞言われると本当にプロみたい」

沼宮「プロは顔面に貰わないって」

塩並「草野球レベルだ」

十勝「そうだな」

小木「ただひたすらひでーな!」

塩並「元気そうだから」

沼宮「お、白代戻って来た」

白代「なにしてるの?」

十勝「小木が怪我した」

京六里「じゃあ、選手交代ってことで」

白代「え、なにが?」

小木「チームの命運がかかった場面だぜ」

白代「え、」

沼宮「今、2-3でそっち負けてるから」

 

校舎から離れた野原に、もう使用されていないテニスコートがあった。塀とネットが僕達のタッパ三人分ほどの高さは、誰かがホームラン級のヘマキックをしても大抵は凌いでくれる優れものだった。先日、小木の特大ホームランは道路まで飛び出してしまったけど、それは無かったことにしよう。二面が並ぶテニスコートは六人で行うにはちょうど良く、フットサルコートと大きさは近い。野良サッカー大会は、まさに鬼気迫る死闘を演じるのであった。

 

目黒「こら〜 駐在さんに言いつけるよ!」

そんな大声がコートに響くと、皆ビクッと反応してそちらを向いた。

塩並「菜絵ねぇだ!」

小木「とんずらとんずら!」

一目散に声がした方向とは逆へ走り出す。自分は要領がよく分からず一瞬、判断が遅れたが、すぐにダッシュを開始した。

目黒「小木君と塩並君は入学してすぐのテスト、親御さんにちゃんと見せた? 最近は海が荒れてるみたいだね、沼宮君。あと白代君はダイヤちゃんに言うことがあるんじゃないかな? それに十勝君? みんなの悪い所ばかり吸収しちゃダメだと思うの」

先程の大声と比べると、少し強弱は落ち着いたが、圧は増している。それを表すように僕達の身体は沈黙してしまった。緩やかな川に見せかけ底は物凄い流れを持つ小川のように、僕等はとんでもないところに足を踏み込んでしまった気がしたが、日の浅い自分が知らないだけで、他の皆んなはこうなる事を望んでいるのではないかと思った。だって、こんな簡単に投降して、正座までさせられているのに、誰一人文句なんて言わないのだから。

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