ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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よしこおんざぱーてぃ

「白人の右手と黒人の左手が、ある墓地に埋められている」

 

私は幻聴に悩まされている。

安心して欲しいんだけど、別に正式な病名が出て、然るべき対処を行う状態ではないの。わざわざ病院に行くことすら面倒だし、私が幻聴と密会していたことを話すのも何か違う感じがして。それに、堕天使が人間に診断を促されるなんて、あって良いのかしら。優劣が何だかって言いたい訳じゃないんだけどね、区別はするべき。恐らく、人ならざる者もそう考えるはず、だからといって戦争を起こしたいわけでもないしね。だけど、とんでもないほどの憎しみを抱えていたって不思議じゃないけどね。

 

ある日、というか最近。何気ない地理の授業の中で、私は先生に指された気がした。気がしたというのは、ぼーっとしてしまっていた落ち度も合わせて、正しく真正面から声をかけられたからだった。だからこそ、私は慌てて返事をし、立ち上がった。まるで少女漫画のおちょこちょいみたいに。

千歌「よっちゃん、駄目だなー ちかが代理になってしんぜよう!」

立つ主張は授業参加の合図。積極的な姿勢は教師へのアピールになるけど、不真面目だったらどう?

単純なことで、私は罰を受けてごめんなさいと言う。評価だとか内申点だとかに傷がついて……まぁ、考えても仕方ないし。

そういえば、ついでに、千歌は威風堂々と間違えていたっけ。

 

喫茶店のパンケーキを食べる時や洗濯物を干す時、理科の授業を受けている時、ふと、ぼぉーと思考が隅に行ってしまう時に「食事の愉しさか」「神は三回遊ぶ」これって何?

浮かんでくる訳じゃなくて、耳に直接囁かれているみたいな、くすぐったい感じ。遠くから聴こえてくる感覚もあるけど、よく聴こうとすると近くにいる気がする。私はなんだか落ち着かなくて、でもそんなこともないような情緒に苛まれる。自分でも意外だなって感じるけど、こんな時、私は河川敷でぼんやりしたりする。海へと伸びる川を見ながら、本当にぼんやりする。

 

まさか、アイドルをするなんて。一度太ももを叩いてみて右手を開き、また閉じる。

「μ'sか……私だって沢山憧れたわ」

自分自身がミーハーなんだって、そりゃ分かってるに決まってるじゃない。どれだけ聴いたと、どれだけ調べたと、どれだけ踊ってみたと……あぁーあ。そんな私が、スクールアイドルね。まず、千歌がハマっちゃうなんてね。修学旅行に春休み確かそんな時とか言ってたっけ。多分あれね、ラブライブの特集。私も番組を観ながら肩とか揉んでた。近頃話題のとか"去年の優勝者TRAD’s"とか、注目を浴びればTVの音楽番組に出たりとか、そのままプロだとか。私だって東京に生まれてUTX学院に入っていたら……まぁ無理ね。そんな実力は私にはない。そういえば千歌、元気かしら。お見舞いに行った方が良いかしら。ふー。一旦帰ろう。

 

梨子「あ……津島善子ちゃん」

立ち上がりかけた時、聞き慣れた声に呼び止められた。いつの間にか真後ろに居て、その声に顔を向けると、私は必然的に見上げるような姿勢になった。

梨子「こんな所で逢えるなんて。素敵。そう思わない?」

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