ラブライブサンシャイン 〜if 男子がいたら〜   作:カーテンと手袋

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中間テストは恐し

「学生の内に自分の才能が見つけられないのなら勉強をするのも手だ」

 

職員室にて

 

水元先生「大学の教授に頼んだよ。調べるのに難儀したらしい。今度、奢れってさ、とほほ」

花丸「申し訳ないことしました」

水元先生「いやいや良いんだ。ちょっと愚痴をこぼしたくなっただけで」

花丸「先生も大変なんですね」

水元先生「そうだ。俺は生徒に先生を志したい奴がいたら全力で止めようと思っている」

花丸「夢が壊れますねぇ」

水元先生「夢だけで教師は務まらんよ」

花丸「先生のそういうリアリストみたいな所が、婚期を遠ざけているような気がします」

水元先生「あー先生はただただ悲しい。結婚の事じゃないぞ。国木田がズバリとそういう事をーー」

花丸「それで、結果はどうでしたか?」

水元先生「あっ、あぁ。フランスの作家らしい。ほら、ここ直接メール見たほうがいいだろ」

花丸「二作品しか出してないんですね」

水元先生「そっ。それで調べて欲しいってやつは処女作。年代もずいぶん古いな」

花丸「善子ちゃんと梨子ちゃんが持っていたのもこれです。図書室に置いてあったんだなぁ」

水元先生「いや、登録されてはいなかったよ」

花丸「誰かの忘れ物ですかね?」

水元先生「いやぁ、うちは古本市に近くなっているからなぁ。殆どは生徒や地域の人の寄贈で成り立っている。みんな好き勝手に置いていくから」

 

廊下にて。

 

花丸「失礼しましたー ふぅ。あれ、ルビィちゃん?」

ルビィ「あっ、おかえり〜」

花丸「待っててくれたの?」

ルビィ「うん! 一番最初に会うのはルビィが良いでしょ?」

花丸「そうだね!」

ルビィ「えへへ」

花丸「まぁ、勉強が嫌な点と男の子が苦手の点どっちの比重が重いかなぁ」

ルビィ「はぐぅっ」

 

図書室にて

 

花丸「お待たせ〜」

塩並「もうちょっと遅くてもよかった」

小木「ほんとほんと。漫画が良いところなのに」

花丸「これは没収。ルビィちゃんも座って?」

小木「はあぁーあ〜」

ルビィ「うゆ」

小木「気持ちは曇天」

花丸「暫くぶりだけど、高校の授業に躓いてるでしょ?」

塩並「もう前提として聞くのな」

小木「もちのロン」

塩並「俺達の高校は一年生全員が馬鹿だ」

小木「二人だけだけど」

ルビィ「うゆ」

花丸「だいぶ、勉強はしてるんでしょ? 沼宮さんと京六里さんが手を焼いてるって聞いたよ」

小木「うえ、だからあんまりしたくないのだなー」

花丸「もうっ。塩並君はもう開いてるよ」

小木「やけに素直だなぁ」

塩並「いや、もう、分かってる。俺達は何年も前からこんな事繰り返してる。そして結局、国木田に丸め込まれるのがオチだ」

ルビィ「うゆ」

小木「あー激しく同意」

塩並「でも、黒澤が来るのは珍しい」

小木「たしかに」

ルビィ「まぁっあべん勉強しゅきだからね!」

小木「嘘つけ」

塩並「俺達は知ってるぞ。中学の黒澤を」

ルビィ「ぴっ! 男の子嫌い!」

花丸「あー 泣かしたー」

塩並「ごめんなさい」

小木「そんな事より、外は晴れだし海泳ごう」

花丸「沈めちゃうよ?」

小木「こわ」

ルビィ「うゆ。教科書だそ」

塩並「俺は数学が古代文字みたいだから教えてください」

花丸「うん」

ルビィ「ルビィは男の人が覚えられないので歴史教えてください」

小木「のけものになりつつある」

花丸「たしか、塩並君は歴史得意だよね」

塩並「あぁ、安土桃山くらいから」

花丸「勉強は教え合うのが一番づら。ルビィちゃんは化学と数学Aが得意だし」

塩並「お願いします」

花丸「まるは地理が苦手づら。だから、地理が得意な小木君に教えて欲しいな」

小木「……ふっふっふ。しかたねーなー」

ルビィ(さすが、いとこ……扱い方を熟知している。うゆぅ)

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