鉄道教師が単純にガルパのみんなとハーレムになれるわけなかった 作:スタプレ
あとライブの申し込みもしました。当たるといいな〜(願望)
「なんかお得なきっぷはない?」
「いきなり言われてもなぁ〜」
「何か安くなる方法があればいいのだけど。」
放課後、授業が終わった教室で友希那さん率いるロゼリアが尋ねてきた。
話を聞くと、冬休みに岡山の県北でライブがあるらしい。
県北と聞くと、あの親父しか出てこないのはここだけの話。
こんな遠い地域でやるライブなんて断ればいいのにと言ったんだが、彼女達は無視したくても出来ないイベントだと言っていた。
この前頂点を目指すとか言っていたので、もしかしたらそのライブも重要なものなんだろう。
ただなんでそんなライブが岡山の県北なのかはみんな謎に思っている。
ちなみに交通費は自己負担らしい。
「金券ショップで格安きっぷが売っているから、今度案内しようか?」
「でも、何千円ぐらいしか変わりませんよね?やはり学生の私たちには新幹線だと高すぎます。」
「紗夜さんの言う通りだけどなぁ...でも高速バスだとケツが爆発するぞ。」
「お尻が爆発?どういうことかしら?」
「え?そのままの意味だよ。」
友希那さんが何かを考える仕草をする。
頭の中にお尻が燃えている様子が頭に浮かんでいると考えると...あかん!笑けてくる。
「なんで栄生が笑うのよ。」
「だって冗談を真に受けるから...面白くてって痛い痛い!」
肩にパンチをする友希那さん。頬を膨らませて可愛い顔をしているけど、結構痛いからな?
「パワーえげつないな。さすが元プロレsグッホォ!」
「栄生先生大丈夫!?」
「......何とか...ありがと......あこちゃん...」パタッ
「栄生先生が死んじゃった!」
「大袈裟よ。ところで爆発の意味はなんなの?」
「多分......お尻が痛くなると...いう意味かと...」
「それはいやわね。」
「まぁ他に方法はあるけどね。」
「友希那のパンチを食らった割には復活早いね。」
やっぱりえげつなかったんだあのパンチ。アンパ〇マンもびっくりだよ。
「1人片道2410円で行く方法があるんだけどな。」
「往復でも5000円以下ですか!?そんな都合のいいものなんてあるんですか?」
「あるんです!その名は青春18きっぷ!」
『青春18きっぷ!?』
「そう!このきっぷは、長期休みと同じ時期に発売される、JR全線乗り放題のきっぷ!」
『おぉ〜』
テレビショッピングみたいな反応ありがとう!
「使い方は大きくわけて2種類。1人で5日間使うのもよし!5人で1日使うのもよし!値段は12050円!」
「みんなで出し合えば2410円で済むと。でも私たちはまだ18歳ではありませんよ?」
「このきっぷは誰でも使えます!ただし子供料金はないけどね。」
「いいね〜友希那もどう思う?」
「私も賛成よ。こんな安く行けるのはお得よ。」
「異論ありません。」
「あこもさんせー!」
「私も...いいと思います。」
「ふーん...そんな簡単に決めていいんだ。」
「何よ。自分から言っておいて。」
もちろんこんな安いきっぷだからこそ ちゃんとしたルールも存在する。
「君たちはこのルールを聞いても結論は揺るがないかなぁ?」
「ルール!?なんかかっこいい!」
「なんなのそれは...」
「色々あるけどね、一番代表的なのは、『特急料金、急行料金が発生する列車には乗れない。』」
『はぁ!?』
みんなポカーンとしている。
「もっと簡単に言うと、新幹線や特急電車には乗れないということ。」
さらにポカーンとする。
彼女達がフリーズしたのは、意味が分からないという訳ではない。むしろ意味が分かったから固まったんだろう。
「...えっと、つまり何が大丈夫なんですか?」
「そこら辺に走ってる普通や快速。」
「そもそもそんなんで行けるのですか!?」
「そりゃ何回も乗り継げば。こう見えても線路は繋がっているんです...」
「それで時間はどれぐらい掛かるのかしら?」
「さぁ...?半日は掛かる覚悟はいるんじゃない?」
『半日......』
やっぱりこんな反応だわな。そりゃ3000円かからない値段で新幹線に乗れるなら流通してるから。
『青春18きっぷ』は簡単に言えば、普通や快速にしか乗れない。乗ることが大好き人間向けの商品なのだ。
「ど、どうしよう〜」
「とりあえず話だけ聞いてみる?決断はそこからでいいんじゃないかな?」
「そもそも半日掛かるのに、朝出発して岡山に着くのは厳しいと思いますけど。」
確かに普通の考えなら厳しいよね。普通なら。
「君たち 夜 行 列 車 って知ってるぅ〜?」
「文字通り、夜中に走る列車...でも今の時代......あるんですか?」
「臨時だけどね。『ムーンライトながら』って言って、東京から大垣まで走るのが。」
「月の光?なんかカッコイイ!!」
「青春18きっぷのルールは日付けが変わった瞬間から24時間後を1日としている。つまり、始発は関係無く、0時0分からスタートということ。東京からだと日付けを跨ぐから、別のきっぷで西の駅まで行き、そこからムーンライトながら乗れば早朝には東海地方を超えれる。」
「でも私たちじゃ怖いかも...」
「確かに女子だけはオススメ出来ないね。」
「...1つだけいいですか?」
「どうぞ紗夜さん。」
「夜行列車と言ったら、『ブルートレイン』のイメージが強いのですが、ニュースとかは寝台特急〇〇と書かれていた記憶があるのですが...」
「ほぅ...よく知ってるね。」
「ならば、ムーンライトながらに乗るとルール違反になってしまうのでは?」
「なかなか鋭いね。でも、誰がムーンライトながらは特急だと言ったのかな?」
『え?』
「ムーンライトながらは立派な快速だよ?」
「快速って、中央線とかの電車だよね?あこたちそれで夜を明かすの〜?」
「あはは、違うよ。特急電車を使うんだけど、種別は快速での運転だよ。別料金いるけど、特急ほどじゃないんだ。」
「それはありなの?」
「きまりはないからね。それにムーンライトながらに限ったことじゃない。」
特急電車を使う快速電車は全国津々浦々ある。多くの名前は「ホームライナー」という名前で走っている。
ニーズはこの前やった『座れる通勤電車』と似ている。
話は変わるが、別料金が必要な普通電車みたいな快速もある。一部だけだが北海道の『快速エアポート』、四国の『快速マリンライナー』、全てなら東海の『快速みえ』がある。
そして乗り得の普通電車もある。ごく稀に特急を使った普通電車もある。もちろんそのままで乗れる。
「それでも往復1万以内なら絶対収まるよ。」
「一度、検討しても...いいかもですね。」
「ただムーンライトながらは人気だから早めに決めてね。」
「でも女子だけで乗るのは怖すぎます。」
「その時は誰か来て貰うしかないな。最悪俺でもいいけど。」
ここで言うと怖がるから言わないが、ムーンライトながらは噂によると、あまり治安がよろしくないらしい。
さらにプライバシー関係ないため、女性のみの乗車は避けた方がいい。
「私からお父さんに頼んでみるわ。それよりも、乗る電車はあらかじめ決めた方がいいわよね?」
「そうだね。都心に住んでいると、『電車はすぐに来る。』というイメージが強いから予定決めなくてもいい。だけど地方はもちろん本数が少ないから、最初に決めた方が安心する。」
「OK!なら私がアプリで調べるね。」
「リサさん何しようとしてるの?」
「え?だって乗り換えアプリでササッと調べれるじゃん。先生が何言ってるの?」
「短距離ならね。長距離はアプリだと信用出来ないから、時刻表で調べるのが当たり前だよ。」
正直アプリは信用出来ない。
近場なら問題ないが、今回は東京から岡山。アプリでいっきに調べると、どうしても誤りが生まれる。
例えば、そのまま乗ればいいものをわざわざ乗り換えろという感じの表示をする。逆に早めの電車に乗って、途中で乗り換えれば目的地に早く着くものが、少し待たされて直通する遅いやつに乗れと言う時がある。
つまりニーズに合わした案内をしてくれないということ。
「反対に時刻表なら、一つ一つ調べるから間違いが生まれにくい。それに大きな駅の構造も書いてあるから、数分の乗り換えが大丈夫かも確認出来る。」
「うわ〜すごい細かい!あこ読めるかな?」
「これは市販だから、誰でも読めるよ。次の授業でやるか。」
「え...」
「四の五の言わないの。これも必要なことだから。」
「あら?ロゼリアも岡山に行くの?」
『こころ(さん)!(弦巻さん!)』
「奇遇ね。ハロハピもその日岡山に遊び行く予定なの。一緒に行きましょ!」
「そうは言うけど、私たちのお財布事情じゃ厳しいんだよ〜」
「大丈夫よ!黒服さんに頼んで、リサ達のきっぷも用意するわ。」
「え...」
軽く引いた。嘘、めっちゃ引いた。
この後弦巻家が、「いつもお世話になっている。」という理由で新幹線の往復(グリーン車)のきっぷ代を出してくれることに。
ロゼリアの悩みが嘘のように解決してしまった。
「そういえば何しに岡山に行くの?」
「大きい遊園地があるからよ。栄生も一緒に行きましょ!」
「いいけど、そんな遊園地あったかなぁ...?」
「確か岡山ドバ〇ランドっていうところよ。」
いや隠せてないよ!
そもそも現実にはないからね?
ん?待てよ...弦巻家は日本でも有数の財閥。お金はたくさんある。あっ…(察し)
ちなみに次の授業で時刻表について教えたら、ロゼリア以外からもブーイングが来たのは別の話。
ムーンライト〇〇といった感じの前つく名前は他にもいっぱいあります。
一番多いのは特急でスーパー〇〇。特急電車の他にはスーパービューやワイドビューもありますよ。
臨時電車だとスキー客を運ぶシェプールやゲレンデなど名前が豊富です。
あこさんのが気に入った名前はありますか?
さて次回は、『関西五大私鉄の旅 (前半)』お楽しみに〜
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