鉄道教師が単純にガルパのみんなとハーレムになれるわけなかった   作:スタプレ

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初めて一日に2話投稿しました。

今回はある方のリクエストで書きました。
今回の旅は時刻関係なしに書いたので、参考にするならルートだけを取り入れて下さいね。時間に関しては責任を取りません。


12話 関西五大私鉄の旅(前半)

相変わらず肌を刺すような寒さに震える今日。我らは今名古屋駅にいます。ポピパの5人と。

 

なぜこのような状況になったのか?

 

それは香澄さんが、「鉄道旅して新しい曲を作りたい。」と言ったからだ。

 

なんで唐突にそんなこと言うのかと聞くと、どうやら新しいコンセプトを取り入れたいということ。じゃあ何があると考えたら旅をして歌詞を作るのがいいと結論が出たそうだ。

 

そして簡単な旅はないかと?

 

香澄さん自身は早く作りたい。そして長期休みはしばらくないのことで、日帰りで出来るもの。

 

そこで俺が考案したのが関西五大私鉄ツアー。文字通り私鉄五社の目玉電車を乗り通すというルートだ。

 

もちろん途中で寄る観光スポットはないです。そんなことやったら時間が無くなってしまうからね。

 

そのことを香澄さんに言うと、「じゃあ先生がガイドして!」と仰ったので同行することに。

 

他のメンバーはというと、「香澄と栄生先生が心配だから。」という可愛そうな答えが帰ってきた。

てかなんで俺も心配されてんの?

 

まぁそんなことで朝早くから東京を出発して今新幹線の名古屋駅にいるというわけです。

 

「なぁ先生。一ついいか?」

 

「どうした有咲さん?」

 

「いくらなんでも馬鹿にしすぎだろ!」

 

「いやいや、全くしてないよ。」

 

「でもここは名古屋だよね?関西五大私鉄ツアーはやめたんですか?」

 

「あ〜そういうこと。東から来る時は名古屋から乗った方が効率がいいんですよりみさん。」

 

「じゃあここからJR線に乗るのかな?」

 

※JR線とは本来新幹線をも含めた総称である。この場合は『在来線』というが、この名称が浸透していないため、ほとんどが新幹線とJR線と分ける。

 

「沙綾さん。私鉄で一番距離がある会社はどこか覚えている?」

 

「えーっと...近鉄でしたっけ?」

 

「正解!でも正直君たちは関東の私鉄よりもちょっと広いぐらいにしか思ってないんじゃない?」

 

「ピンと来ないな〜。香澄は?」

 

「考えたこともない!」

 

「でも栄生。この先歩いて何があるの?JRの改札過ぎたよ。」

 

「じゃあたえさん。あれなんと書いてある?」

 

「近鉄名古屋駅?」

 

「嘘!なんでここで乗れるの?」

 

「近鉄はそこらの鉄道の規模とは違う。この鉄道会社は2府3県を跨ぐ大きな会社だ!さていきなりメインディッシュをご堪能していただこう。」

 

 

 

 

 

 

 

近鉄名古屋駅はクシ型みたいなホームだ。そもそも近鉄の終点駅は、大阪難波を除く全てがこのような形となっている。

 

「うわ〜この急行いっぱいだ〜」

 

「今から何乗るのかなぁ。」

 

「あ!うさぎさんがいる!」

 

「あれは志摩スペイン村のキャラクターだね。電車はもうすぐ来るはずだよ。」

 

近鉄名古屋駅の一番端の5番線に白い色の電車が入線してくる。

 

「なんかアヒルみたい!」

 

「でもカッコイイな〜」

 

「これぞ近鉄名阪特急の王様『アーバンライナー』俺もシュッとしてて好きなんだよな〜」

 

今回ついているのか、来たのはアーバンライナーnextこと21020系。アーバンライナーはplusとnextの2種類があり、nextの方が数が少ない。そしてデザインはnextの方がカッコイイ。

ただ内装は同じなので、あたりハズレはない。

 

「先生。何号車に乗るんですか?」

 

「1号車だよ。一番手間の車だね。」

 

1号車を選んだ理由はもちろんこれだ。

 

「ちょっと待て!こんな豪華でいいのか?」

 

「有咲さんどうした?」

 

「栄生先生。電車賃を払ってもらうことすら申し訳ないのに、贅沢なシートまで用意してもらったら頭が上がらなくなります!」

 

「そんなこと気にしなくても...」

 

「でもグリーン車みたいですよ!とても高いんじゃ...」

 

「これ?基本料金のプラス500円だけど。」

 

「......え?」

 

1号車はデラックスシートと呼ばれるグレードアップ車。

普通車...レギュラーシートとの違いは一目瞭然。シートが2×1の配列。

そして高くみえるこの車両は運賃と特急料金プラス500円。低い課金で贅沢な時間を手に入れることが出来る。

 

たかが500円じゃ大した違いがないのではないか?そうでもないんだな。それは後に分かりますよ。

 

 

 

 

 

 

近鉄は車両以外にも見どころはある。

例えば中川短絡線や大手私鉄では珍しい秘境駅。大和八木駅の構造など。

そしてすれ違う電車は面白いものばっかりだ。

 

本当は解説したい!したいけど...

 

俺は辺りを見渡す。

 

席は、進行方向から香澄さん、有咲さん、通路挟んで沙綾さん。向かい側はりみさん、たえさん、ワシ。

みんなで話が出来るようにしているけど...自分を除いて全員爆睡。

 

香澄さんは有咲さんに抱きついており、有咲さんは苦しそうに寝ている。多分夢でもシンクロしているのだろう。

りみさんはなんかモグモグしているし、たえさんに至っては「オッちゃん」と寝言を言っている。

沙綾さんは普通に寝ているのだが、よだれが少し垂れているのは知っているぞ。

 

それほど快眠が出来るのがデラックスシートのいいところ。

単純に朝が早かったというのもあるが、ヘッドカバーはもふもふだし、足も少し余裕がある。そしてシートが少し大きいのでゆっくりとくつろげる方がいい。

 

こんないいものをプラス500円で出来るからもう普通のシートには座れなくなっちゃう。

 

結局5人は布施駅を通過したタイミングで次々と起きた。

 

 

 

 

 

 

電車は定時に大阪難波駅に到着。

 

「おはようみんな。よく寝れたかい?」

 

「おはようございます!バッチリ寝れました!」

 

「私は夢でも香澄に抱きつかれた...」

 

「そりゃ現実でもそうだったからな。」

 

「マジか...」

 

「関西久しぶり〜」

 

そういえばりみさんは関西出身だと言っていたな。

 

「次は何乗るの?うさぎみたいな電車?」

 

「それは難しいな...今から阪神に乗って、尼崎に行くよ。」

 

「それにしても頻繁に電車に来るね...」

 

大阪難波はあまり見かけない通過型ターミナル駅。通過型ターミナルのメリットは、幅広い方面に路線を伸ばせる。デメリットは、1つのホームに色んな方向に行くので分かりづらい。

 

「私だったら絶対迷っちゃう。」

 

「甘いな沙綾さん。上には上がいるってことを知っているかい?」

 

「これ以上があるんだ...」

 

「レベルが高すぎるから君たちに教えるのはもっとあとだな。」

 

「えぇ...(困惑)」

 

そして大阪難波駅は阪神も乗り入れている。なので最長神戸三宮から奈良まで乗り換えなしで行ける。

 

そして近鉄と阪神の乗り入れに関して自分は、「利便性だけを重視した乗り入れ」と呼んでいる。

 

 

来たのは黄色い電車、9000系快速急行神戸三宮行き。

この電車に関しては特に変わったものがない。

阪神の本番は尼崎からだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね〜特に何もなかった!」

 

「そう言ってやんな。9000系が泣く。」

 

「ここからどこに行くの?」

 

「ここからは本線に乗って、梅田に行くよ。」

 

「ちょうど特急が来たよ。」

 

「特急なんか乗ったらホントに何もないぞ。今から乗るのは普通電車だよ。」

 

『普通電車!?』

 

「先生?普通電車に乗って何が面白いの?」

 

みんなの反応は当たり前っと言えば当たり前。たえさんの言う通り、普通電車の方が面白いのはあまりない。

 

前までいい特急に乗って、快速急行で何もなかったのに普通電車に何かあるとは予想は出来ない。

 

「あっちに停まっているね。面倒だから特急の中を通るか。」

 

『......』

 

乗るのは各駅停車梅田行き。車両は青と銀が特徴の5700系。

 

「これの何が面白いんだ?」

 

「パッと見た感じ東京の電車と変わらないけど...」

 

「変わった景色があるんじゃない〜」

 

特急が発車したらこの電車も後を追うように出発する。

 

「ちょうどお客さんいないから、ちょっと何も持たずに立ってみてよ。」

 

電車は緩やかに加速すると、すぐ徐行速度で止める。これは側線から本線に合流するからだ。

そして合流するとすぐに再加速する。

 

再加速してから数秒後...

 

『うわ〜』

 

ポピパのメンバーがコケそうになる。

 

「...ったく運転荒いな〜!」

 

「でも地下鉄やさくらトラムよりも強い衝撃だったよ〜」

 

「......加速が早い。」

 

「ほんとだ!めっちゃ早い!」

 

景色はもう自動車以上に早く流れている。

 

「栄生先生、これは?」

 

「これは阪神名物『ジェットカー』、日本一加速が早い電車だよ。そしてこの電車は『ジェットシルバー』、加速が早いのに、省エネで静かなんだ。」

 

阪神の各駅停車...ジェットカーの加速は伊達じゃない。

 

なんでこんな爆速電車が生まれたのか?それは阪神電車のモットーから来たんだ。

 

阪神電車は『待たずに乗れる電車』を意識している。その通りどの電車もあまり待たずに乗れる。

 

そして阪神電車は駅と駅の間が短い。そうなると各駅停車はすぐに走って停まっての繰り返し。全て各停ならいいが、ここに特急や急行を走らせると、各停の後ろが詰まってしまう。

各停を待避させる駅を作ればいいのだが、それには工事費とダイヤ(ダイヤとは列車の時間を組成した時刻表のこと)を作るのがひと手間かかる。

そこで走行距離を他の電車よりも短くすることで、差が生まれて詰まりにくくなる。そこで誕生したのがジェットカー。

 

「ジェットカーの凄さを知るには、速度計を見れば分かるよ。」

 

「ホントだ...グングン上がってく。」

 

 

 

 

 

 

 

もちろん特急に比べて所要時間はかなりかかる。

でも楽しいので、梅田なんてあっという間についてしまう。

 

「楽しかった〜」

 

「うん!この電車はうちのうさぎみたいで可愛かったし。」

 

「ごめんそれは分からないな...」

 

「それで次は何乗んの?」

 

「次は至福の味わいと白熱したバトルを楽しんで貰おう。その前にご飯食べよっか?」

 

「やった〜」

 

関西五大私鉄の旅は後半へ続く。

 




近鉄のデラックスカーはアーバンライナーの他、伊勢志摩ライナーやさくらライナーにも搭載されています。
さらにしまかぜや、新しく出るひのとりはこれ以上のシートを搭載しており、1つにつき軽自動車1台買える値段だとか...
寝て移動する時はこのシートを選んだほうがいいかもしれませんね沙綾さん!

さて次回は、『関西五大私鉄の旅(後半)』お楽しみに〜

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